自民党とお金の話をまとめ。<自民党の検索の関連キーワードでなぜか「金権クソ集団」が出る>、<なぜ関連キーワード?ウェブに存在しない「"金権クソ集団"」の謎>、<「そのうちやるだろう」と誤読の「そのうら健太郎」、ついにやらかす?>などをまとめています。
2023/05/03追記:
●「そのうちやるだろう」と誤読の「そのうら健太郎」、ついにやらかす? 【NEW】
●自民党の検索の関連キーワードでなぜか「金権クソ集団」が出る
2022/12/24追記:政治とカネの問題などをまとめておくページがひとつほしい…と思ったのですけど、意外にぴったりな投稿が見つかりません。で、迷いに迷った挙げ句に見つけたのが、この<自民党の検索の関連キーワードでなぜか「金権クソ集団」が出る謎>という投稿。とりあえず、ここにまとめていきます。
2015/12/2:検索に文字を入れると、関連キーワードやサジェストなどと呼ばれる入力文字列の下に候補として表示される機能があります。これについては、過去にも
ネトウヨの関連ワードがひどい 気持ち悪い,バカ,デマ,黒歴史,ニートなどでもネタにしたことがあります。
こうした検索時の関連キーワードはグーグルのものと、ヤフー系のもので異なっており、同じではありません。ヤフーのキーワードは本体でなく、ヤフーベースの別企業のサイトでも同じキーワードが出るところがあります。ヤフーも元を辿るとグーグルのデータを使っていますけど、キーワードはヤフー独自な感じですね。
ところが、楽天検索(インフォシーク検索)ですと、これらとはまた別のキーワードが出てきます。ここはワードが出ないことも多く、かなり種類が少ないのも特徴。検索結果からすると、検索結果データ自治はやはりグーグルかヤフーベースだと思うんですが、サジェスト機能によるキーワードそのものは独自だと思われます。
で、楽天検索(インフォシーク検索)で「自民党」とスペースを入力すると、「クソ集団」「金権クソ集団」の2つだけ出て吹いたのですわ。これは、
日本経済人懇話会・会員企業リストに保守派新興宗教団体や自民党を支持する団体の名前を書いていたときの下調べで見つけたものでした。
●他の検索では普通の関連キーワード インフォシーク検索だけ変
たぶん「自民党」という言葉を打ったときに出てくる関連キーワードは、マイクロソフトの検索サービスBINGとも違うと思います。一応実際に見てみたものの、BINGだとやはり楽天検索(インフォシーク検索)よりもっとワードの種類が出ますし、上位3つは、ホームページ、派閥、公約というなんてことないものでした。
次にグーグルを見てみると、派閥、支持率、武藤。
武藤貴也議員、未公開株詐欺か?4100万円集めて借金返済に使用の武藤貴也議員が出てこれまた笑いましたが、グーグルはパーソナライズ(個人に合わせて最適化)しているので私向けのワードにしてくれているのかもしれません。
最後にヤフーを見てみますと、マニフェスト、税務調査会、政調会長の3つが上位でした。やっぱり楽天検索だけ、特異です。なお、先に言っておくと、楽天はむしろ安倍首相と仲良しなど自民党よりですので、反自民の陰謀みたいなこと言うのはやめてくださいね。
(関連:
安倍晋三首相、新経済連盟重視 三木谷浩史楽天社長と仲良しアピール)
●なぜ関連キーワード?ウェブに存在しない「"金権クソ集団"」の謎
この「自民党 金権クソ集団」というキーワードのサジェストがさらに不思議だったのが、検索結果を見ても「金権クソ集団」という言葉をそのまま使ったサイトがないことです。言わんとすることはわかるものの、元ネタがないってのも妙だと思いました。
引用符つきで検索すると、「金権 クソ 集団」ではなく、続けて「金権クソ集団」というワードがある場合のみ表示します。で、「自民党 "金権クソ集団"」と引用符つきで楽天検索をやってみると、検索結果はなし。自民党を入れずに「"金権クソ集団"」のみでも該当ページなしです。
本家であるグーグルで「"金権クソ集団"」を検索しましたが、これまたなし。同様にヤフー、BINGでも見たものの、やっぱりなし。グーグルの関連キーワードはウェブページベース、ヤフーの関連キーワードは実際の検索数ベースだと聞いたことがありますが、楽天検索の場合ってどうなっているんでしょうね。全くウェブ上に存在しない文章が表示されるというのは、不思議です。
●公職選挙法では不適切な空白領収書…首相・外相・国土交通相ら
2022/12/24追記:どこに追記するか迷っているうちに遅くなったのですけど、2022年11月24日 に
岸田首相、領収書の不適切処理認める 宛名空白「責任者の確認漏れ」 [自民] [岸田政権]:朝日新聞デジタルという記事が出ていました。不適切処理は残念ながらよくあること。ただ、首相の問題となるとさすがにニュースバリューが高まってきます。
<問題は、22日公開の文春オンラインが報じた。広島県選挙管理委員会に提出された2021年衆院選の同報告書に添付された領収書270枚のうち、ただし書きが空白のものが98枚、宛名が空白のものが141枚あったとする内容。公選法では、選挙運動に関するすべての支出について、金額や目的などを記載した領収書などの支出を示す書面を選挙管理委員会に提出するよう義務付けている。
首相は「収支報告書本体には(支出)目的を明記したが、添付書類である領収書には一部不記載のものがあった」と説明。原因について「出納責任者の確認漏れだったと聞いている」とし、「今後このようなことがないように、改めて事務所に対して指示を出した」と説明した。報告書の修正などについては「選挙管理委員会と相談した上で適切に対応したい」と述べた>
古い話だったので続報はないか確認すると、これ以上の話はなし。ただ、最近である2022年12月17日になって
林外相、衆院選の領収書に不備 「ただし書き」不記載 計63万円分(朝日新聞)という記事が出ていました。こちらも大物議員です。
<林芳正外相(衆院山口3区)が提出した昨年10月の衆院選の選挙運動費用収支報告書で、添付した領収書の一部にただし書きのない不備があることが分かった。岸田文雄首相(衆院広島1区)や斉藤鉄夫国土交通相(衆院広島3区)も衆院選をめぐる報告書の領収書の不備が明らかになっている。
朝日新聞が山口県選挙管理委員会から情報公開請求で資料を入手して調べた。林氏が出した領収書約360枚のうち8枚(計約63万円)にただし書きがなかった。報告書や事務所によると、出陣式会場の整備費33万円や事務所の照明設備費約12万円などの分という>
●自民党・薗浦健太郎議員、4000万円パーティー収入の証拠隠滅?
2023/01/01追記:書くのが遅れてその後辞職まで進んでしまったのですが、以前から気になっていたのが、
薗浦衆院議員を任意聴取へ パーティー4千万円不記載:中日新聞Web(2022年12月13日)の件。前回も書いたように、政治家のお金の問題はよくある話です。ただ、4000万円というのはなかなか聞かない大きさの金額で、前回とは別の意味でニュースバリューがありました。
<自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)=千葉5区=側が政治資金パーティー収入を政治資金収支報告書に計約4千万円少なく記載した疑惑で、東京地検特捜部が近く薗浦氏を任意で事情聴取する方針を固めたことが12日、関係者への取材で分かった。特捜部は既に公設第1秘書を聴取。秘書は収入の一部を記載しないことを薗浦氏に伝えたと供述しており、認識を確認する。
(中略)薗浦氏は11月末の記者団の取材に、秘書から事前に報告はなく「過少申告の認識は僕にはない」と説明している>
上記では、秘書の証言とは食い違い。ただ、
自民・薗浦議員が証拠隠滅指示か 秘書がやり取り録音 過少記載疑惑 | 毎日新聞(2022/12/15)によると、秘書がやり取りを録音していた模様で言い逃れは難しそうです。罪を押し付けられるのを恐れて自衛のための録音だったのでしょうか?
<東京地検特捜部の捜査開始後、薗浦氏が政治団体の会計責任者を務めていた公設第1秘書に、通帳に記載された収支のメモ書きを消去するよう求めた疑いがあることが関係者への取材で判明した。秘書はその際のやり取りを録音していたという。特捜部は録音を入手しており、薗浦氏が秘書に証拠隠滅を指示したとみている模様だ>
2022年11月30日の時点では、裏金作りや政治資金の不正流用を否定していた薗浦健太郎議員。ただ、証拠が上がってきたためか、
薗浦議員、過少記載疑惑で共謀認める意向 東京地検、略式起訴を検討 | 毎日新聞(2022/12/17)によると、依然として指示は否定しつつ共謀は事実上受け入れる模様との報道に。また、薗浦事務所では以前の秘書からの伝統ともされています。
<関係者によると、薗浦氏は特捜部の聴取に、秘書から過少記載の事前報告があったことを「否定できない」と認めた上で、秘書との共謀が成立するとの特捜部の見方を争わない意向を示しているという。秘書への指示は否定している>
< また、公設第1秘書は特捜部の聴取に、事務所で自由に使う資金にするため収入の一部をプールし遊興費に充てるなどしたと認め、公設第1秘書の先輩で薗浦氏の元政策秘書も収入の一部をプールする運用が事務所で長年続けられてきたと特捜部に認めたという。公設第1秘書、元政策秘書ともに「過少記載は薗浦氏に事前報告した」と話したとされ、特捜部は薗浦氏と合わせてこの2人の刑事処分を検討するとみられる>
●読売新聞・麻生元首相秘書・安倍首相補佐官・副外相の豪華経歴
この薗浦健太郎議員は右派の元読売新聞記者で、麻生太郎・現自民党副総裁の秘書を経て議員になり、安倍晋三内閣のもとで副外相や首相補佐官を歴任し、現在は衆院法務委員会の筆頭理事…という右派としてなかなか道の道を歩んできた豪華な経歴。順調でしたら自民党でも中心となるような議員になっていたかもしれません。
裏金の使い道に関しては、その後、
自民・薗浦氏側、任意団体使い裏金捻出か 一部は飲食の支払いに | 毎日新聞(2022/12/20)という記事が出ています。公設第1秘書は収入の一部を除外することを薗浦議員に事前に報告していたと認め、一部は遊興費に充てられたと供述していると特捜部は説明していました。
<薗浦氏の事務所が除外した収入の一部を任意団体に移し「裏金」にした疑いがあることが関係者への取材で判明した。一部は薗浦氏本人の飲食の支払いに充てられたという。任意団体は政治団体と異なり収支報告書の記載義務がないため、東京地検特捜部は公にしたくない支払先や金額を隠すために薗浦氏側が利用したとみている模様だ>
前述の通り、薗浦健太郎衆院議員は辞職する意向を示していました。これに関しては、「罰金刑が確定し失職する前に自ら辞職することを判断したとみられる」と解説している記事があります。処分がやや軽くなったため、以下の記事では、この「辞職」が効果を示したのではないか…とされていました。
<政治資金規正法違反(虚偽記入、不記載)で略式起訴された薗浦健太郎元衆院議員(50)=21日辞職、自民党離党=について、東京簡裁が罰金100万円の略式命令を出したことが28日、関係者への取材で分かった。焦点になっていた公民権停止期間は3年。原則は5年だが、辞職などを考慮して短縮したとみられる>
(
薗浦元衆院議員、公民権停止3年 簡裁が略式命令、辞職を考慮か | 毎日新聞 2022/12/28より)
●「そのうちやるだろう」と誤読の「そのうら健太郎」、ついにやらかす?
2023/05/03追記:前回追記した薗浦健太郎議員。出世中ではありましたが、まだそれほど有名な議員ではありませんでした。しかし、私は名前を覚えていた議員です。とはいっても、真面目な話で覚えていたわけではなく、全く自慢にならない、とてつもなくくだらない理由でした。
ウィキペディアによると、<選挙活動ではそのうら健太郎の表記も用いる>とあります。この「そのうら健太郎」の「そのうら」を私は「そのうち」と誤読してしまったんですよね。で、名前の方に「たろう」がつくので、「そのうち・やるだろう」と連想。コロコロコミックみたいな漫画の適当なネーミングの登場人物で出てきそうな感じです。
この「そのうちやるだろう」は、「やります!」「やります!」と連呼しつつちっとも仕事をやらないという、よくある口先だけの政治家らしいイメージで想像していました。なので、「そのうち(悪いことを)やるだろう」という意味ではなかったのですが、そう想像していた方がピッタリだった展開に。惜しかった(?)です。
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