アップルウォッチと言われて、あー、そんなものもあったなと思いました。既に少し懐かしい感じがします。そういった感覚を覚えるというのは、たぶん今現在、ニュースなどの話題にあまり登場していないということでしょう。これは、鳴り物入りで登場したにも関わらず、コケてしまったということを示しています。
冒頭に追記
2022/07/24追記:
●すごいウェアラブル機器を作れるのはアップルではなくグーグル? 【NEW】
最後に追記
2017/10/10追記:
●今度こそApple Watchがヒットする!日経トレンディが予言する記事
●すごいウェアラブル機器を作れるのはアップルではなくグーグル?
2022/07/24追記:冒頭にウェアラブル機器関連…ということで、グーグルグラスの話を追記。グーグルグラスは特殊事情があったとはいえ、アップルウォッチより先に終わったもので期待できないんじゃないかな?と思ったのですが、今度こそすごいスマートグラスができるかも…という話を別投稿で紹介したので、こちらにも転記しておきます。
2022/07/24追記:グーグルの新スマートグラスの話が出ていたのは、
スマホ時代の終わりは近そう。Google I/Oで発表された秘密兵器 | ギズモード・ジャパン(2022.05.12 21:30 塚本直樹)という記事。タイトルを見た時点では、スマートグラスの話だとは予想しなかったものです。
<Google(グーグル)の開発者向け会議こと「Google I/O」。「どうせ開発者向け会議でしょ」となめていたら、とんでもない新製品の山、山、山…ガジェットオタクなら涙を流すような、熱い展開となりました>
<その中でもリチャード(引用者注:ギズモード・ジャパンのガジェットコーディネーターこと西谷茂リチャード)が注目したのが、AR(拡張現実)機能を活用したスマートグラスのプロトタイプでした。
(中略)音声認識などのAI(人工知能)を利用して、目の前の人が喋っていることを書き起こしたり、あるいは外国語を翻訳してレンズに表示してくれるんです。このようなウェアラブルデバイスとAIの進化により、いずれスマートフォンはいらなくなってしまうかも?>
記事では、グーグルは以前「Google Glass」を一般向けに発表したものの、搭載カメラによるプライバシーの問題などにより失敗したと書いています。私もすぐにこのことを思い出しました。それでも、今ならセキュリティやAI処理の発達で克服できるかもと書いています。ただ、飽くまで「かも」という軽い調子でした。
プライバシーは技術が上がれば解決というものではないですし、私は懐疑的です。しかし、最近読んだ遺伝子組換えの記事で、電磁波が人体に悪影響だというデマが強く支持されなかったのは携帯電話が圧倒的に便利だったため…との説が出ていました。グーグルグラスも利便性が高ければ、プライバシー問題を吹き飛ばすかもしれません。
●買ったけど使ってない…という購入者が多いアップルウォッチ
2015/12/3:
週末スペシャル - 登場から半年……Apple Watchをあまり使わなくなった理由:ITpro(2015/11/20 戸田 覚=ビジネス書作家 (筆者執筆記事一覧) 出典:日経トレンディネット 2015年11月12日)では、"Apple Watchが登場してから、およそ半年が経過した。当初の熱狂ぶりは急速に冷めた感が否めない"としていました。
<僕の知り合いでApple Watchを手に入れた人の半数以上が「あまり装着しない」と言っている。また、街中でApple Watchを着けている人を目にする機会も極めて少ない。僕自身も「当初に期待した使い勝手ではない」と、やや残念に思っている。気にしていたバッテリーの持ちは、寝ている間に充電すると割り切ってしまえば大した問題にはならない。充電器が外れやすいせいで、使いたいタイミングで使えなかったことは少なくないが……。
僕の場合、入手当初こそ毎日Apple Watchを装着していたが、検証が済んだころには5日に1回程度まで装着頻度が落ちていた>
●アップルウォッチはなぜ評判倒れに終わったのか?
この記事は単にアップルウォッチが流行っていないという話ではなく、なぜだろう?と考えているものでした。そして、その答えは、ズバリ「使い勝手が良くない」というものだそうです。
"5日に1回程度まで装着頻度が落ちていた"記者は、"最近は、週のうち2、3日は利用している"状態。これは使い勝手がやや良くなってきたせいです。watchOS 2の登場や、"最悪だった他社製アプリの起動の遅さがかなり改善"しているとのこと。しかし、失敗した理由としては、やはり初期の悪さが原因と言えるでしょう。
タイトルのイメージと違って、記事ではめちゃくちゃ擁護していましたが、結局、今でも下記の問題は解決していないそうです。以下の中で「我慢している」という言葉なんかも擁護的ですね。笑っちゃいました。
<最初の起動は確かに待たされるし、数日使わない状態だとやっぱり待たされるのだが、そこは我慢している。
よく使うアプリは、タスクを切り替えられる「グランス」に登録するべきなのかもしれないが、僕は使っていない。利用頻度が高いアプリが5、6本あるので、それら全てを「グランス」に追加すると表示に時間がかかってしまうからだ>
●重すぎるのは問題 そもそも腕時計自体が長時間の使用に向かない
"Apple Watchは、運動量のモニターとしても使える"そうです。しかし、やはりあまり使えていない感じです。以下のような理由でした。
僕は自転車に乗る際に使っているのだが、この重さのものを腕に着けてランニングするのは負担だ。日常の活動をチェックする「アクティビティ」も当初は楽しめたが、今はほとんど機能していない。パソコンに向かっているときは時計を外す習慣があるので、僕の“日常”はほとんど記録されないからだ。やっぱり、運動を測定するならもっと小さくて軽く、負担にならないデバイスが必要だろう。
これはアップルウォッチに限らないと思うのですが、なるほどと思った指摘が以下でした。人間の体の構造からして不向きという話で、かなり重要な指摘だと思います。
僕は左腕にApple Watchを装着しているのだが、手首をひねったままで長時間、操作するのはつらい。つまりApple Watchでは、ちょっとした情報を見ることしかできない。
●腕時計型ウェアラブル機器の限界 爆発的にヒットするには?
同様に重要な指摘だと感じたのは、画面の小ささによる限界です。これは今後技術発展である程度カバーできるでしょうが、基本的には先程あった「重さ」の問題とトレードオフになります。アップルが「腕時計型」を選択した時点で、間違いではなかったのか?と感じました。
地図の表示に期待したが、現実的には全く使う気にならかった。狭い画面で無理にスクロールするくらいなら、iPhoneを取り出したほうが絶対に早い。
アップルウォッチを擁護する記者は、「キラーアプリの登場が待たれる」としていました。要するに、現在のままでは、アップルウォッチを持っていない人が買おうとするほどの魅力的な使い方がないのです。
しかし、小さな画面で、なおかつ「ちょっと見る」という限定的な使い方という条件で、ものすごい魅力あるもの…というのは、かなり無茶を言っています。
●スティーブ・ジョブズ氏の不在を痛感するアップルウォッチの方向性
先ほど、アップルウォッチは運動で使うには重すぎるという話がありました。記者は、運動で使う人は、「フィットネス専用機器を買っているケースが多い」と指摘しています。専用機器は機能を絞り込んでいる分、その用途に関しては多機能型機器にない魅力を発揮できるのです。
こういう多機能で何がしたいんだかよくわからなくて撃沈というのは、日本の大手家電メーカーの得意技でした。そして、逆にアップルは本当に魅力があるものを見出して、必要性の低い機能を削るのがうまい企業でした。
スティーブ・ジョブズさんだって全然完璧じゃなかったわけですが、こういうアップルウォッチの思想の不明確さを見ると、やっぱりアップルはもう変わってしまったのだと改めて思います。
●アップルの腕時計、いよいよ現実味
2017/07/03追記:ここから当初、<アップル腕時計「iWatch」開発の噂も「売れない」「失敗作」というコメント>という別投稿で書いていた話をまとめています。アップルウォッチが発売されるはるか前の話であり、その時点ですでに失敗すると予想する声が多かったことがわかります。
2013/2/25:アップルが腕時計を作るという話は前々からあったのですが、<アップルが腕時計型端末開発か 2月22日 16時46分 NHK>という記事が出て、少し話題になっていました。
<アメリカのIT企業アップルが、腕に巻いて使うブレスレット型の端末の特許を申請していることが明らかになり、アメリカのメディアの間では、アップルが腕時計型のコンピューターの実用化を本格的に目指しているという見方が強まっています>
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130222/k10015713301000.html
なぜ今また出てきているかと言うと、アメリカの特許商標庁が21日、公開したアップルの特許がモロに腕時計風のものということみたいです。現実味を帯びてきましたね。
アップルが申請している特許は、帯状のディスプレーを腕に巻いて使えるようにしたブレスレット型の端末に関するもので、ディスプレーには文字や映像を表示することができ、端末を曲げた状態でも内蔵したセンサーが働いて、形に応じた最適な表示ができるとしています。
また、ディスプレーはタッチパネル方式で操作できるようになっており、無線を通じてスマートフォンなどと情報をやり取りできるということです。
記事では以下のように書いていました。
アメリカのメディアでは先週、アップルが腕時計型のコンピューターの開発を進めているのではないかという報道が相次いでいました。
今回、特許の申請資料が公開されたことで、アップルが腕時計型のコンピューターの実用化を本格的に目指しているという見方が一段と強まっています。
この先週相次いだ報道と思われるものも一つ。
アップルの“時計型デバイス”に関する噂まとめ--松村太郎のAppleニュース一気読み
松村太郎 2013/02/18 12:44
日本では3連休だった先週、Appleが準備していると見られる腕時計型デバイスに関する情報が流れ始めていた。しかしこのスタイルのデバイスは、見覚えがあるものだった。
というのも、すでにコンパクトで真四角な画面を持つ「iPod nano」向けのリストバンドがあり、腕時計型の音楽デバイスとして使えているからだ。ユーザーの使い方に合わせて、Appleはデジタル表示や多数の文字盤など、iPod nanoソフトウェアに時計表示を充実させるなど、Appleも腕時計型デバイスの使い方を後押しした経緯もあった。
http://japan.cnet.com/digital_sp/apple_weekly/35028356/
バンド状のものは既にあるんですね。じゃあ、この延長線であって、新作じゃない可能性ってのはないんでしょうか?
●アップルは本当に使いたくなる腕時計を作れるのか?
あと、この作者は以下のような要望も。
1週間は持つバッテリ
防水
耐衝撃性
ぜひ199ドルか、それ以下で!
要望のポイントとしては、下の4つは時計としてあるべき姿を押さえてほしいという話だ。自動巻時計や太陽電池を内蔵するデジタルウォッチなど、半永久的に動作する時計が多い中で、iPhoneのように毎晩充電する腕時計なんて聞いたことがないからだ。また、防水も同様、トイレで手を洗う度に腕から外すなんてナンセンスなことはしたくない。
また、もう一つこういう話も。
あとは、ライフスタイルとして、このデバイスをいかにスマートに導入するかの問題が残る。非常に個人的なことだが、筆者は、iPhoneのおかげで(あるいは、iPhoneのせいで)、手帳も腕時計も持たない生活になってしまって3年がたつ。裏を返せば、Appleがこの習慣を変えられるようなデバイスを打ち出せるか、という点に最大の関心を寄せている。
この斬新性に疑問点をぶつけている記事がありました。以下の記事は先週どころじゃなく前で昨年末の話ですが、やはりアップル腕時計の話です。
ホントに必要? アップルとインテルが腕時計を共同開発の噂
2012.12.28 17:30 ギズモード
アップルとインテルがiPhoneやiPodとBluetoothで連携するスマートウォッチを開発中だと、中国サイトTGbus.comが報じています。スマートウォッチとはソニーが先陣を切って発売したデバイスで、スマートフォンを遠隔操作したりメールやアプリを楽しめたりできる次世代腕時計のこと。同記事によるとアップル・インテル両社が共同で開発中のスマートウォッチは1.5インチの有機発光ダイオードを搭載し、2013年の前半にリリースされるそうです。
確かにガジェットとしては面白いですが、果たして需要が本当にあるのか? iPod nanoにベルトつければよくない? など邪推してしまうのですが、果たして真偽のほどはいかに...?
http://www.gizmodo.jp/2012/12/post_11423.html
●アップル腕時計「iWatch」開発の噂も「売れない」「失敗作」というコメント
コメントでもイマイチな感じの反応があります。
zoo
SONYのスマートウォッチってお世辞にも成功してるとは言いがたいと思うんだけど。
そんなもん開発して売れるかよ。
propeller
Pebbleのほうがいい感じ
Pebbleってのもスマートウォッチみたいです。
「iWatch」の名前は以下の記事に倣いましたが、こちらのコメント欄も不評なものが結構あります。
「iWatch」はリストバンド型? ―アップルが特許を出願
[塚本 直樹] ガジェット速報 2013年2月22日 07:06
http://ggsoku.com/2013/02/iwatch-list-band/
ガジェ大好き名無しさん 2013年2月22日 07:09 No.194556
マジで出すつもりなの?
失敗作になると思うがね
Thumb up 3 Thumb down
ガジェ大好き名無しさん 2013年2月22日 10:11 No.194715
iPhoneもiPadもそう言われてたね
いざ出せばライバル企業はこぞってコピーしてたが
Thumb up 1 Thumb down
ガジェ大好き名無しさん 2013年2月22日 17:40 No.195203
これはもう間違いなく失敗するって感じがプンプンする
ガジェ大好き名無しさん 2013年2月22日 10:51 No.194771
先見の明がないね
Thumb up 3 Thumb down
ガジェ大好き名無しさん 2013年2月22日 11:06 No.194786
あった人は死んだんだよ
iPhoneやiPadは市場を開拓した感じがありますけど、iWatchはちょっと後追いな雰囲気もありますね。
ガジェ大好き名無しさん 2013年2月22日 07:42 No.194570
腕にはiWatch、目にはGoogle Glass、そして手にはBlackBerryを持つのが未来のトレンドだな
BlackBerryは日本撤退です。
上記のコメントはジョーク的に書いているのでこの方は良いと思っていないのかもしれませんけど、最初に出したNHKではGoogle Glassの名前を出してこう書いていました。
アメリカではIT企業のグーグルもメガネ型の端末の開発を進めており、体に身に着けるタイプの端末の開発競争が激しさを増しています。
メガネのわかりやすいすごさから比べると、時計の方は皆さんちょっとピンと来ないのかもしれません。(2017/07/03:などと書いていたのですが、グーグルグラスはプライバシー問題があって、一般販売は終了になってしまいました)
●今度こそApple Watchがヒットする!日経トレンディが予言する記事
2017/10/10追記:アップルは自社に有利な記事を書く記者を優遇することで、記事の内容を自社に有利なように操作していることが指摘されています。なので、信頼できなかいかもしれませんが、「今度こそApple Watchがヒットする」と予言するような記事があったので、ここで紹介しておきます。
その記事というのは、
週末スペシャル - 日本でも「新Apple Watch」の普及が進むワケ:ITpro(石野 純也 2017/10/06 日経トレンディネット 2017年9月19日)というタイトル。「これはもう、超小型ケータイだ」というサブタイトルもついていました。
記者の石野 純也さんが、3世代目の腕時計型端末「Apple Watch Series 3」の普及が進む理由として挙げていたのは、今までなかったスマートフォンでおなじみの高速通信技術のLTEを内蔵していること。一方で、サイズや外観が変わっていないことが「驚くべき点といえるだろう」と褒めていました。
ただ、この時点ではApple Watchで何ができるという話がなし。以前の投稿部分で「キラーアプリの登場が待たれる」という話が出ていたように、何ができるか?というのが大事です。何ができるかを言えずにスペックを誇るというのは、日本の家電会社が通ってきた失敗の道であり、むしろ良くない印象を受けました。
もう少し読み進めてみると、そのスペック自慢すらもトーンダウン。<LTEは、スマートフォンに搭載されるようなフルスペックのLTEではなく、アンテナの数を絞り、使える帯域も限定した「カテゴリー1」と呼ばれるもの>としていました。しかも、「できることはある程度限られてくる」とも書いています。
アップルにおべっかを使う目的で書き始めたのものの、褒めどころがあまりにもないために諦めてしまったような調子に…。こうなると、「これはもう、超小型ケータイだ」というサブタイトルと結びつかないものの、一方で以下のような利点を挙げていました。ここらへんが、おそらく「超小型ケータイ」の根拠でしょう。
・ジムなどでiPhoneをしまっておいたままフィットネスする際には、Apple Musicでクラウド上の音楽を聴くことができる。
・Apple Watchだけで電話を着信することも可能なため、iPhoneを持たずにランニングしてもいい。
・日常的な場面でスマートフォンをわざわざ持ち歩くのが面倒というときでも、Apple Watchだけ身に着けていれば、最低限の電話やメッセージは確認できる。
スマホを持ち歩きたくないという場面がどれほどあるか?というのは疑問ですが、「超小型ケータイ」の主張と繋がりそうな具体的な話が一応あったので良かったです。とりあえず、みんながこぞって使いたいと思う使い道がないと、やっぱりヒットしないでしょうね。
2022/07/24追記:その後もアップルウォッチが大ヒットして品薄…という話は聞かないですので、やはりアップルウォッチは売れなかったみたいですね。というか、そもそもアップルウォッチの話題すら全く取り上げられているのを見なくなりました。今でも存在してるんでしょうか?
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