新型コロナウイルス問題のニュースから、夏休み中に「登校日」を設定している学校が以前は結構あったという話を聞いて驚きました。私の学校には全然なかったためです。いろいろ読んでみると、どうもこの「登校日」は文部科学省(旧文部省)が指示したものではないらしく、学校によって日にちや内容はバラバラ。そのため、デマのような怪しい話も拡散されている状況です。
2021/08/28追記:
●なんと夏休みに3回も登校日!その都度宿題を出す必要がある学校も… 【NEW】
●夏休み中にある教師の給料日に合わせて登校日を設定していた説 【NEW】
●新型コロナウイルス学校休校で休み中に登校日設定のニュースに驚き!
2020/08/11:新型コロナウイルス問題では首相の呼びかけで全国一斉の学校休校がありました。この全国一斉学校休校が終わってからが新型コロナウイルス流行の本格化…という妙なことにもなっていましたが、そもそも学校休校は感染拡大防止効果は小さい上に、副作用の方が大きいためにむしろ死者を増やしてマイナスといった研究もいくつか出ています。
(2021/08/28追記:その後デルタ株が登場し、10代や10代未満でも感染が多くなって、状況が大きく変わっているので注意。むしろ現在の方が学校休校という選択肢に意味がある可能性が増してきました)
ただ、今回書きたいのはそういう話ではなく、この新型コロナウイルスの学校休校のときに「登校日を設ける」といったニュースがあったこと。私は休み中の「登校日」というものの経験なかったので全くわからず、なんじゃそりゃ?と思ったのですけど、もともと夏休み中に登校日がある学校というのがあるんだそうです。
検索してみると、最近は少ないとも言われていますね。また、この登校日が欠席扱いになるかどうかでもネットでは長く揉めている模様。長く揉めているというのは、欠席派とそうではない派で分かれて、ハッキリしないため。分かれているというのは、学校によっても違いがあるからかもしれませんが、基本的には欠席扱いされないと結論づけているサイトがありました。
●夏休みの登校日は日教組が終戦記念日に平和教育で洗脳するため?
この登校日は、終戦記念日と同じ8月15日が多いとも噂されています。で、この終戦記念日の登校日に日教組が平和教育をしていてけしからん!と批判されたことで廃れた…という胡散臭すぎる話も出ていました。そもそも平和教育が良くないって批判は、戦争が良いことだという思いが隠れているようで違和感ありますけど、それを抜きにしてもへんてこな話。確定的な情報があるまでは、デマだと思っておいた方が良いでしょうね。
ちなみに私は日教組が強いとされる北海道の出身ですが、そもそも登校日がなく、平和教育利用(?)も当然ありませんでした。母の小学校の場合は日教組が強かったそうで、登校日もあったものの、平和教育どころかみんなで顔合わせしたら終わりですぐ帰ってきていたので、なんで行っていたのかわからん…とのこと。やはり登校日は日教組が平和教育利用のため…というのは、デマっぽいです。
なお、嘘くさい平和教育で洗脳説以外でも、登校日の話自体が、噂話レベルの話ばかり。文科省などで正式にやっていたものではないためか、ネットではバラバラの経験談や噂話ばかりで、信頼性のある話が出てこなくて困ってしまいました。全国一斉でやっていないために、千差万別であったとも考えておいた方が良いでしょう。今後何か情報があれば追記したいとは思っていますけど…。
●なんと夏休みに3回も登校日!その都度宿題を出す必要がある学校も…
2021/08/28追記:相変わらず信頼性の低い体験談ばかりなのですが、
夏休み中の登校日 -うちの地域(鳥取県)では小学生の頃、夏休みの真ん中辺り- | OKWAVEというのがあったので読んでみました。鳥取県出身だという質問者の場合は私の母と同じで、すぐ解散系。なので、どういう意味なの?と質問したようです。
<うちの地域(鳥取県)では小学生の頃、夏休みの真ん中辺り??お盆前??忘れましたが、1日だけ登校日がありました(公立の小学校です)
何する訳でもなく朝普通に学校に行って、ちょろっと担任の先生の話を聞いて解散(何の話かも覚えてません)だったと思います。 少なくとも14年前 僕が小6の時まではありました>
(引用者注:2007/09/02 01:31 の質問なので、1991年のとき小学校6年でいだったようです)
京都府出身だという最初の回答者の場合は、<うちの学校では、戦争学習の日でした。学校に行ったこともありますし、近くの公民館に集まって映画やら何やらを見ました。戦争にまつわる歌を歌った記憶があります>とのこと。こうした一部であった平和教育がある学校から、「日教組が平和教育で洗脳」説が出てきたのかもしれません。
ただ、この人の学校でも<私の記憶によれば、中学1年と2年まであり、3年からはなくなりました。(…11年くらい前です)>ということで、かなり早い時期に廃止。<夏休みのラジオ体操もなくなる方向にあるようですし、夏休み中の登校日なんかもなくなっていったのかも>とのこと。ラジオ体操も減っているとは知りませんでしたので驚きです。
次の愛知県出身だという回答者の場合はなんと8月1日と15日ごろの2回も。中学校なんかは2、3回あったということで、多いですね。こちらの場合は、登校日に提出しなければいけない宿題があったそうです。「1ヵ月以上休みが続くからだらけないように登校日があると思います」としており、このパターンならかなり意図がわかりやすい登校日でした。
●夏休み中にある教師の給料日に合わせて登校日を設定していた説
3番目の人も「私が小学校の頃にも登校日はありました」とのこと。また、最後に<しかし現在登校日はなくなっています。「安全上」の理由です。世の中怖くなってきましたからねぇ。。。。>としていました。ただ、イメージと異なり、最近は歴史上最も犯罪が減っている状態。世の中が怖くなってきたのではなく、人々が怖がりになってきたという理解が正解でしょう。
<あれはみなさんがおっしゃる通り長い夏休みをだらだら過ごすのではなく、生活リズムを崩さないための意味もあったと思います。
私の住んでいる地域では、10年ほど前は6年生だけ「児童日直」が組まれて入れ飼育小屋の小動物の世話や灌水など行っていました>
ここまで見てきたように内容や推測される理由はバラバラ。最初のときにも書いていたように、各地で自由にやっているために、意味合いもまた全然違ってくるんでしょうね。以下のベストアンサーでは小学校の教員だという人が、給料日説を挙げているものの、複数回ある学校の場合は説明しきれないため、やはり「場所によって違う」と考えた方が良さそうでした。
<小学校に勤めています。おそらくそれは、教員の給料日ではなかったでしょうか。私の地域では、給料日は毎月21日です。また、寒冷地手当というものが夏休み中に支給されることもありました。(8月10日前後だったと思います。)
かつては、現金支給だったので、職員が学校に集まる必要があったのです。先生方が集まるので、ついでに登校日にしたものと考えられます。在では給与の全額銀行振込みというシステムになっていますので、夏休み中に、全員の先生方が学校に集まる必要がなくなりました。つまり、かつては、先生方の都合で登校日になっていたのだと思います。
ただ、夏休み中の登校日の意味は、なくもないです。1か月以上の長い夏休みですから、中間あたりで子どもたちの様子を確認するということは学校としては大事なことだと思います>
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