2019/11/13:
●韓国叩きがウケる、大手マスコミも学習 主流派になりつつある右翼
●共和党系など政府の元高官・学者などが日本政府に言っていたこと
●トランプ大統領と同じだし、東アジアの安全保障にも支障がある
●米は韓国をいじめる日本に失望 本当に韓国が問題ならすべきこと
●韓国叩きがウケる、大手マスコミも学習 主流派になりつつある右翼
2019/11/13:ネトウヨことネット右翼について以前指摘されていたのは、ネット右翼が生まれ出した頃彼らは珍しい存在だったものの、その後ネット右翼的な論調がネットでは主流に近いほど目立つ存在になったという話です。以前はネット右翼的な主張をするのは変わり者だったのが、今はそうじゃない方がおかしい!みたいな勢いがあります。
こうした主張は飽くまでネットだけで目立っていたものですけど、だんだんと大手マスコミでもそういったものが出てくるようになっていきました。マスコミの中にも大衆にウケるとわかれば取り上げるという分別がない人がいて、最近は特に多くなっているように見えますね。
韓国に悪いところがあるのは間違いなく、特に文在寅(ムン・ジェイン)政権はひどいとは思うのですけど、今は韓国を叩けば儲かる!といった感じで、ネット以外のマスコミもあの手この手で韓国に悪い話を探しているように、韓国を批判する話であふれています。ネット右翼の人たちは、マスコミを褒めなくちゃいけませんね。
韓国を叩くと人気出るというのは、政治家はもっと露骨。
称賛される河野太郎氏の変節、大臣になったらブログ削除で主張封印 一方で希望の党合流の民進党は批判される不思議で書いたように、以前河野太郎さんは自民党ではかなり変わった主張の方でしたが、権力に近づいてから驚くほど主張が変わりました。
韓国対応もどうすれば人気が出るか完全に学習して、かなりパフォーマンス的にやっているように見えます。ある意味「頭が良い」ことを証明したわけですけど、
経営者に多いサイコパスは、仕事ができる望ましい会社員?と似たような感じで褒められませんね。
●共和党系など政府の元高官・学者などが日本政府に言っていたこと
…といった話を思い出したのが、
日本に厳しい視線、「弱い立場の韓国になぜそこまで」:日経ビジネス電子版(瀬口 清之 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 2019年10月18日)というタイトルの記事です。タイトルの時点で上記のように思ったので、中身がどんな話かはまだわからないんですけどね。
で、読んでみると、日本政府が、韓国向け輸出に対する管理を厳格化すると発表したことのアメリカの反応の記事でした。作者の瀬口 清之・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹は2019年9月に渡米し、政府の元高官、学者といった十数人の有識者と対話する機会を得たそうです。党派は共和党系、民主党系どちらもいました。リベラルにだけ聞いたというものではありません。
そして、そこで言われていたのは、「日本政府の気持ちは分かる」としつつも、「もう少し大局を見て判断してほしかった」といったものだったそうな。もうこのアメリカの有識者の言葉を読んだ時点で、日本ではブチギレている人が続出かもしれません。
●トランプ大統領と同じだし、東アジアの安全保障にも支障がある
有識者らがそのように言う理由の一つは、「日本政府はトランプ政権と同じではないか」というもの。また、もう一つは、中国と北朝鮮の軍事的脅威が増し、東アジアの安全保障の安定に日米韓の協力がいつにも増して重要な時期に、それを弱体化させかねない動きだという理由だそうです。
この二つ目の方はほとんど説明なし。こっちの方がわかりやすいですしね。安倍政権は都合の良いときだけ北朝鮮問題が重要だと言うものの、それと矛盾する行動を取ることがあります。例えば、北朝鮮問題を叫んでいる最中に、衆議院解散総選挙をやっていました。アメリカが制裁を行うような本当の危機的な状況だったのなら、選挙は行わなかったでしょう。
さて、わかりづらかった一つ目の方の補足。トランプ政権では、米国がこれまで重視してきた「ルールベース」と「マルチラテラリズム(多国間主義)」という理念をぶち壊したと彼らは見ています。これは、
日米貿易摩擦を忘れるな!日本人はなぜ中国をいじめるアメリカに好意的?で書いた中国との件みたいですね。一連の措置はWTO(世界貿易機関)が定めるルールにのっとったものとは言いがたいと見られているとのこと。本当でしょうか?
●米は韓国をいじめる日本に失望 本当に韓国が問題ならすべきこと
記事によると、そもそも中国が計上する対米貿易黒字が不当であるなら、WTOに提訴すればよいだけなのにそれをしなかったとしていました。また、経済制裁を鞭にしながら中国との「バイ(2国間)」の交渉に持ち込んだことは、「マルチラテラリズム(多国間主義)」に反すると見られているようです。
で、これら2つを守っていた日本は尊敬されていたそうですが、それが今はまるで逆に。安倍政権の韓国への方針はこれと同じとの見方です。本当に韓国に問題があるのなら国際機関に指摘すれば良いのに、トランプ政権と同じくそれをせずに2国間でなおかつ圧力をかける形になりました。米の有識者らは、「バイによる交渉で、韓国に圧力をかけた。報復されても影響は小さいと考えたのだろう」「日本に比べて相対的に弱い立場にある韓国になぜそこまでやるのか」といった感想だそうです。
韓国に対する弱い者いじめとしては、
韓国の日本食材輸入禁止敗訴の理由?親日国台湾の方が厳しい規制を思い出しました。輸入禁止は韓国がおかしいと思うことの一つですが、一方で日本が韓国と同等かそれ以上の禁輸措置を行っている台湾やアメリカなどの多くの国を全部無視して、韓国だけを提訴したというのはおかしな話。この正当性を説明できない行動は、日本の敗訴にも繋がったかもしれません。逆に言うと、ルールに則って国際機関に訴えると正当性のない日本が負けるので、力でねじ伏せている感じに見えてしまいますね。
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