●日本でも反ワクチン、政治家が「必要ない」「殺人兵器」と陰謀論
2021/03/18:国会議員さんではなくて小物ではあるのですが、地元の県議としては県会議長や党県連幹事長などを歴任した大物だという斉藤新緑県議(64)が2021年2月下旬から1万6500部を配布した活動報告「ほっとらいん」102号で、「ワクチンは殺人兵器」などとする、新型コロナウイルスに関するトンデモでデマな陰謀論を主張していたそうです。
文書で記載されていたのは、〈ワクチンなど必要ありません。今回のワクチンは人類初の遺伝子組み換えワクチンで、「殺人兵器」ともいわれています〉というもの。私は当初拙速なワクチン開発で安全性が無視される可能性を心配しましたが、むしろしっかりしたワクチンができてきましたし、「殺人兵器」なんて主張はそもそも明らかにデマで問題外です。
加えて、<斉藤氏はこの文書で、コロナ騒動は「ディープ・ステート」という「闇の勢力」が計画したものであり、マスコミが恐怖心を煽り、世界中の人々にワクチンを強制接種させて人口削減を進めるつもりだなどと主張している>ともされていました。「ディープ・ステート」がいるというのは、日米の右派で蔓延している陰謀論です。
取材に対しても悪びれた様子はなく、「全部、人類初の遺伝子組み換えワクチン。中身は何なのかを誰も吟味していない。看護師に打つというから、これは早く書かなあかんと。政治家の信念として見過ごせなかった。『その毒饅頭を食べたら死ぬ』とわかっていて、黙っていたら、俺、殺人者やん?」と回答していました。
これを報じた記事は、
「ワクチンは殺人兵器」稲田朋美議員のお膝元で自民党重鎮県議が文書配布 | 文春オンライン(2021年3月17日)というもの。正直、今回は稲田朋美衆院議員はあまり関係ない気がするのですが、稲田朋美衆院議員の選挙区(福井1区)ということで、地盤が同じだそうです。
ただ、稲田さんと「ワクチンは打たない」という話をしたと言っていたので、斉藤新緑県議の発言で飛び火した感じですかね。稲田議員は「防衛大臣時代、マラリアの予防薬により重度のアレルギー反応に見舞われ、数日間入院した経緯があるため、ワクチン接種を慎重に考えたいというお話はしたと思います」と取材に対して回答しているそうです。
●子宮頸がんワクチンでも反ワクチン、日本でもアメリカでも政治家が…
他の反ワクチンと政治家の話…と言うと、
ワクチン導入に猛反対の統一教会系女性議員とは誰?山谷えり子議員か?という投稿を思い出します。これは、子宮頸がんワクチン反対運動に関する話ですね。右派では、自民党を支援する韓国系宗教団体・統一教会が反対活動で目立っていました。
また、統一教会の支援を受ける自民党の山谷えり子議員は、「日本のワクチン行政なんですけれども、少し前のめりではないかと思う点がございます」として、子宮頸がんワクチンを問題視する発言をしています。なお、安倍政権では推奨していた子宮頸がんワクチン推奨を取りやめたため接種率が激減し、そのせいで将来の死亡者を多数増やしてしまうだろうと試算されていました。
同じ投稿では、アメリカの子宮頸がんワクチン反対政治家も紹介。やはり右派で、大統領選で共和党から立候補したこともあるミシェル・バックマン議員でした。反ワクチンは欧米の方がむしろ本場なんですよね。ただ、新型コロナウイルス問題では意外に欧米のワクチン摂取の意向が多くて、ホッとしました。むしろ日本人の方が慎重らしいですが、こちらもだんだん数字が上がっていくと思われます。
【本文中でリンクした投稿】
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