冒頭に追記
2022/09/17追記:
●反ワクチン派こそが金儲け?生理食塩水打って料金騙し取る詐欺 【NEW】
●反ワクチン派こそが金儲け?生理食塩水打って料金騙し取る詐欺
2022/09/17追記:東京都北区の「王子北口内科クリニック」院長は、新型コロナウイルスワクチンを危険だと思っており、患者にもそう説明していたようです。ただ、それでは済まないのが、接種を希望した患者になんと生理食塩水を注射していたということ。悪質すぎます。
また、「ワクチンは危険」と信じ込んだ善意の行動とは思えないのが、新型コロナウイルスワクチンの接種委託料はしっかりと受け取っていたため。詐欺師です。「~は金儲けだ」と批判している側が信じる人がお金儲け目的というのはよくあるパターン。反ワクチン派は好意的に解釈して、それでも拍手喝采しそうですけど…。
<ワクチンを接種していない札幌市の男女3人について虚偽の予診票を作成。国のワクチン接種記録システム(VRS)に虚偽の登録をし、札幌市から接種委託料計約1万4000円をだまし取った疑い。女性の求めに応じ、接種済証を渡していた>
<逮捕後の調べに「ワクチンは危険だと思っていた。患者に危険性を説明し、それでも接種を希望した場合に、生理食塩水を入れて打ったことがある」と供述したという>
(<「ワクチンは危険」と説明、それでも接種望むなら生理食塩水を無断で注射…詐欺容疑の医師>(読売新聞 / 2022年9月14日 6時52分)より)
https://news.infoseek.co.jp/article/20220913_yol_oyt1t50280
なぜ東京で札幌市の人が?と思ったのですが、クリニックでは昨年7月以降、13都道府県の約230人が接種した記録があるとのこと。いろんなところから来ていたようです。また、なぜバレたのか?も不思議でしたが、副反応がないとの相談が複数あって判明したという理由でした。
<東京都北区によると、同クリニックで接種したという複数の区民から今年1月、「副反応が出ない」などと相談があった。区職員がクリニックを訪ねると、船木容疑者は「適切に接種している」と答えた。
だが、その後も同様の相談が寄せられたため、区は4〜5月、クリニックでの接種記録があった区民約60人に抗体検査の案内を送った。うち十数人が検査を受けたところ、数人は抗体値が低かったため、区は接種券を再発行していた>
よくわからんな…と思って別記事も読んでいたら、反ワクチンの巣窟だった可能性があるみたいですね。上記記事の2日前に出た
知人の依頼に「なんちゃって」ワクチン証明 虚偽登録容疑で医師逮捕:朝日新聞デジタル(高嶋将之、山口啓太2022年9月12日)がわかりやすかったです。なお、問題判明の経緯などからして、全員が反ワクチンということではないでしょう。
<接種に否定的だった知人に、接種済証を出す目的だったとみている>
<容疑者と女性は数年前に投資セミナーで知り合い、ともにワクチン接種に否定的だった。女性は接種しないことで何らかの不利益が生じることを心配し、船木容疑者に未接種のまま接種済証を出すよう依頼したという>
<ワクチンは住民票を置く市区町村で接種を受けるのが原則だが、同クリニックでは昨年7月以降、13都道府県の計約230人に接種した記録があり、大半が区外の住民だった。同課はこの女性と同様に、接種せずに接種済証だけがほしい患者が含まれている可能性があるとみている>
あと、検索してみると、問題の医師は、ワタミが喜びそうな「長く働くことは悪いことではない」「昔は過労死なんてしなかった」「健康のまま長時間労働できる」「健康第一は間違い」といったことを、医学的根拠なくほぼ経験談だけで主張していた模様。こちらもトンデモっぽさを感じるのですが、どうなんでしょう?
●新型コロナウイルスワクチンを怖いと思うことは悪ではないが…
2021/11/02追記:長くなってきたというのと、内容的にも最初の方が良い話ということで、誤解が多そうなところの話を最初に追記。新型コロナウイルスワクチンを怖いと思うことは悪ではありませんし、医学的根拠などのある妥当な懸念を示すことも悪いわけではありませんが、デマやニセ科学などは「いけない」と言わざるを得ないという話です。
私自身は新型コロナウイルスワクチンの義務化に賛成しているわけではないんですけど、絶対おかしい!と言う人が多い「ワクチンの義務化」というのは、実を言うとそれほどおかしいものではないという話を今回は追記。というのも、新型コロナウイルス以外だと、ワクチンの義務化や義務化に近い形が以前から普通にあったためです。
うちですでに紹介したものとしては、アメリカの事例があります。右派の知事らがワクチン接種の義務化の反対流は「個人の選択の自由に反する」という、アメリカの右派が好みやすい主張をしていましたが、バイデン大統領は「麻しん(はしか)や水ぼうそうのワクチンは州が義務化している」と冷静に矛盾を指摘。ワクチンの義務化は昔から行われているとわかる話です。
また、話題になった
BCG接種義務化、コロナ抑制に効果 京大、統計的に検証 | 日刊工業新聞 電子版でもBCGワクチン接種が義務化されている国が多数あることがわかります。BCG接種で新型コロナウイルスを抑制できる…という考え方については、もう少し医学的根拠がほしいと感じるのですが、とりあえず、今回はワクチン義務化事例としての紹介です。
<新型コロナ流行の初期30日間のデータがある約130カ国を、2000年までBCG接種を義務付けた国と義務のない国で比較。一定期間の増加率に注目し各国の感染報告の偏りの影響を解消した。感染者と死者の増加率はBCG義務化の国で有意に低く、初期15日間も同様だった。
この結果は大多数の接種による集団免疫効果で、個人の接種では大きな効果が期待できないと推測される>
●ワクチンの義務化はあり得ない…という誤解 実は世界各国で例が多い 【NEW】
あと、日本の医療従事者で今すでに義務化されているワクチンを2種類ほど挙げて、新型コロナウイルスワクチン義務化もありえない話でもない…と書いている医師の記事があった気がしたのですが、見つかりません。うろ覚えだと「B型肝炎ワクチン」だった気がしたので検索してみると、それらしい話はヒット。医療関係者の接種が勧められている他、義務とは書かれていないものの、日本の赤ちゃんでは定期接種化しているそうです。
<医療関係者のB型肝炎予防については、2013年12月に改めて米国CDCからガイダンスが発表されている。
B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus ; HBV)は血液媒介感染をする病原体としては最も感染力が強く、医療関連施設では比較的よくみられる針刺しや患者に使用した鋭利物による切創、血液・体液の粘膜への曝露、小さな外傷や皮膚炎など傷害された皮膚への曝露でも感染が成立する可能性がある。免疫のない感受性者がHBV陽性の血液による針刺しを起こした場合の感染率は約30%といわれている。したがって患者や患者の体液に触れる可能性のあるすべての医療関係者は、B型肝炎ワクチンを接種して、HBVに対する免疫を持つ必要がある>
(
特集:医療関係者に対するワクチン接種の考え方 | 日本BDより)
<平成28年10月1日から定期接種化されました。公費で接種できる赤ちゃんは、平成28年4月1日以降に生まれた方で、かつ、0歳児の赤ちゃんのみです。
B型肝炎ウイルスによる感染症を予防します。B型肝炎ワクチンは世界初の「がんを予防するワクチン」です。
現在、B型肝炎ワクチンは日本では任意接種ですが、1992年にWHOはすべての出生児にB型肝炎ワクチンを接種することを推奨しました>
(
B型肝炎ワクチン(2016.10.1から定期接種) | 小泉重田小児科より)
さらに、
予防接種 - Wikipediaを見てみると、最初からここを見れば良かったなという感じでしっかり書かれていましたわ。予防接種とは、病気に対する免疫をつけるために抗原物質(ワクチン)を投与(接種)することですが、こうしたワクチン接種の義務化は以下のように広く行われているそうです。
<病気が蔓延する危険を避けるため、様々な時代ごとに、国や機関それぞれが、全ての人々に予防接種を義務化する法律を作ってきた。例えば、1853年の法律では、イングランド・ウェールズ全国での天然痘予防接種を義務化し、これに従わなかった者からは罰金を徴収した。現在、アメリカの州共通の予防接種法では、就学前に公的予防接種を受けることを義務づけている。他にもほとんどの国で同様の強制的な予防接種を行っている>
●日本でも反ワクチン、政治家が「必要ない」「殺人兵器」と陰謀論
2021/03/18:国会議員さんではなくて小物ではあるのですが、地元の県議としては県会議長や自民党県連幹事長などを歴任した大物だという斉藤新緑県議(64)が2021年2月下旬から1万6500部を配布した活動報告「ほっとらいん」102号で、「ワクチンは殺人兵器」などとする、新型コロナウイルスに関するトンデモでデマな陰謀論を主張していたそうです。
文書で記載されていたのは、〈ワクチンなど必要ありません。今回のワクチンは人類初の遺伝子組み換えワクチンで、「殺人兵器」ともいわれています〉というもの。私は当初拙速なワクチン開発で安全性が無視される可能性を心配しましたが、むしろしっかりしたワクチンができてきましたし、「殺人兵器」なんて主張はそもそも明らかにデマで問題外です。
加えて、<斉藤氏はこの文書で、コロナ騒動は「ディープ・ステート」という「闇の勢力」が計画したものであり、マスコミが恐怖心を煽り、世界中の人々にワクチンを強制接種させて人口削減を進めるつもりだなどと主張している>ともされていました。「ディープ・ステート」がいるというのは、日米の右派で蔓延している陰謀論です。
取材に対しても悪びれた様子はなく、「全部、人類初の遺伝子組み換えワクチン。中身は何なのかを誰も吟味していない。看護師に打つというから、これは早く書かなあかんと。政治家の信念として見過ごせなかった。『その毒饅頭を食べたら死ぬ』とわかっていて、黙っていたら、俺、殺人者やん?」と回答していました。
これを報じた記事は、
「ワクチンは殺人兵器」稲田朋美議員のお膝元で自民党重鎮県議が文書配布 | 文春オンライン(2021年3月17日)というもの。正直、今回は稲田朋美衆院議員はあまり関係ない気がするのですが、稲田朋美衆院議員の選挙区(福井1区)ということで、地盤が同じだそうです。
ただ、稲田さんと「ワクチンは打たない」という話をしたと言っていたので、斉藤新緑県議の発言で飛び火した感じですかね。稲田議員は「防衛大臣時代、マラリアの予防薬により重度のアレルギー反応に見舞われ、数日間入院した経緯があるため、ワクチン接種を慎重に考えたいというお話はしたと思います」と取材に対して回答しているそうです。
●子宮頸がんワクチンでも反ワクチン、日本でもアメリカでも政治家が…
他の反ワクチンと政治家の話…と言うと、
ワクチン導入に猛反対の統一教会系女性議員とは誰?山谷えり子議員か?という投稿を思い出します。これは、子宮頸がんワクチン反対運動に関する話ですね。右派では、自民党を支援する韓国系宗教団体・統一教会が反対活動で目立っていました。
また、統一教会の支援を受ける自民党の山谷えり子議員は、「日本のワクチン行政なんですけれども、少し前のめりではないかと思う点がございます」として、子宮頸がんワクチンを問題視する発言をしています。なお、安倍政権では推奨していた子宮頸がんワクチン推奨を取りやめたため接種率が激減し、そのせいで将来の死亡者を多数増やしてしまうだろうと試算されていました。
同じ投稿では、アメリカの子宮頸がんワクチン反対政治家も紹介。やはり右派で、大統領選で共和党から立候補したこともあるミシェル・バックマン議員でした。反ワクチンは欧米の方がむしろ本場なんですよね。ただ、新型コロナウイルス問題では意外に欧米のワクチン摂取の意向が多くて、ホッとしました。むしろ日本人の方が慎重なほどらしいですが、こちらもだんだん数字が上がっていくと思われます。
●アメリカではワクチンでも政治的思想の差…接種しないのはどっち?
2021/06/16:新型コロナウイルスでの反マスク活動が盛んだったアメリカの右派では、新型コロナウイルスワクチンも反対なんですかね。右派の読売新聞が、右派の共和党支持層でワクチン接種が遅れていると解説する< バイデン氏、トランプ前政権「功績」に異例の言及…「ワクチンは共和党政権で承認」>(2021/06/03 11:22 )という記事を出していました。
<米国のバイデン大統領は2日、ホワイトハウスで演説し、国民に新型コロナウイルスワクチン接種の加速を呼びかけた。与党・民主党の支持層に比べ、野党・共和党支持層でワクチン接種が遅れていることを踏まえ、「ワクチン接種に党派は関係ない。初めてのワクチンは共和党政権下で承認され、民主党政権下で広く発展したのだ」と強調した。
(中略)共和党支持層のワクチン接種を促すため、根強い人気を誇るトランプ前大統領の「功績」に触れたものとみられる>
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210603-OYT1T50134/
この前読んだ記事(医師の人の話だったかな?)では、バイデン政権になって一気にアメリカのワクチン接種が進んだと評価し、大統領が違うだけでここまで違うのか?と驚いていました。一方、日本の右派では「トランプ大統領の手柄を盗んだだけ」と主張している人もいたのですが、肝心のアメリカの右派がワクチンをトランプ大統領が推奨したものだとは考えていなかったのかもしれません。
●医師と地方議員がワクチン接種中止嘆願書!発起人を調べてみると…?
2021/06/29:新型コロナウイルスワクチンの安全性に懸念を訴える全国の医師ら計450人が、連名で接種中止を求める嘆願書を厚生労働省に提出。「新型コロナワクチンに警鐘を鳴らす医師と議員の会」という団体名で、国内の医師390人と地方議員60人という内訳だそうです。今回のワクチンは今までにないしくみのものであり、懸念を示す程度ならまだわかるのですが、ミスリードな主張もしており、結局、極端そうでした。
これを伝えた右派・産経新聞系のサンケイスポーツによる
国内の医師ら450人がワクチン接種中止を求めて嘆願書を提出 - サンスポという記事は、河野太郎ワクチン担当相の「医師免許を持っているにもかかわらず、デマを流す人もいます」との批判を掲載。ただ、団体の主張や大臣への反論に割いている文量が多く、むしろ団体に好意的な感じすら受ける内容でした。文末も大臣への反論で終わっています。
記事では、発起人は高橋徳・米ウィスコンシン医科大名誉教授(クリニック徳院長)とされていましたが、
『新型コロナワクチン接種中止』の嘆願書提出の記者会見 | 統合医療 クリニック徳を見てみると、他に2人の名前がありました。で、高橋徳院長の次に名前があった池田としえ・日野市議会議員を検索して驚きます。
この池田としえ議員は最初にもリンクした
ワクチン導入に猛反対の統一教会系女性議員とは誰?山谷えり子議員か?で書いた、子宮頸がんワクチン反対運動でも中心となっていた方のようです。わかってみると、「同じ反ワクチンだしそりゃそうだ」という話なのですが、「新しいタイプのワクチンだから懸念」という問題ではなさそうですね。
さらに、池田としえ議員は最近(2021年5月ごろ判明)になって自民党を除名されていたという話も検索で出てきました。逆に言うと、つい最近まで自民党だったんですね。例によってまた右派でした。科学的根拠がない空間除菌を推進している同じ自民党の片山さつき議員は池田としえ議員を推していたらしく、この片山さつき議員やニセ科学大好きな下村博文議員の除名を望む反応もネットでは登場。他にもうちで書いていた斉藤新緑県議もいますし、自民党には除名してほしい人がたくさんいますね。
●「ワクチンでは予防できない」ワクチン接種券に市長の主張を同封
2021/07/17追記:内容のヤバさのわりに話題になっていなかったのですが、
「感染予防効果を期待できるものではない」泉大津市が接種券に誤情報を同封。市長は“マグネシウム鼻うがい”を推奨(2021年7月13日 バズフィード)というニュースが出ていました。最初タイトルを見て、ミスによる誤記載だと思ったら、市長がニセ科学にハマって、誤情報を流していたという話なんです。
<「ワクチンは感染予防効果を期待できるものではありません」
「中長期的な人体への影響については明らかになっていません」
大阪府泉大津市のワクチン接種券に同封されている、市長からのあるメッセージがSNS上で注目を集めた。
「メディアや周りに流されるのではなく、最低限のことは調べたうえで、自らの意思で判断をしてほしい」
同市の南出賢一市長はこう発信している>
市長は「やっぱり自然免疫、自然抗体、これを作るということが基本中の基本」とも主張。マスコミも免疫について強調しすぎて誤解を招いているところがあるのですが、極端な免疫万能主義ですね。医師はこれらの主張について、科学的ではない用語であることや概念を間違って理解していることを指摘していました。
また、市のオフィシャルサイトでは「マグネシウム鼻うがい」「粘液でウイルスを包んで胃まで届けて強酸でウイルス不活化」といった主張も。もちろん科学的根拠はなく、「マグネシウムや鼻うがいが新型コロナウイルスの感染予防に有効だというエビデンスも全くありません」とされていました。
なお、泉大津市の市長は南出賢一さん。今回の人は無所属であり、右派とは関係ないかな?と思ったのですが、調べてみると、自由民主党所属議員や林英臣政経塾の塾生らが中心となっている龍馬プロジェクトに所属と判明(
Wikipediaより)。創設者の神谷宗幣さんも一時自民党にいたという方で、他の右翼の人とも繋がりがあります。
また同じ「神谷」でややこしいですが、
泉大津後援会新年会を開催 – 衆議院議員 神谷昇(かみたにのぼる) 公式サイト(2019年2月4日)によると、平成31年神谷昇泉大津後援会新年会に南出賢一泉大津市長が参加。この神谷昇さんはやはり自民党ですから、南出さんも右派っぽいです。右派じゃない例も追加したいのですが、見事に反ワクチンは右派だらけですね。
●ノーマスク集会の政治団体党首、日本医師会館に乗り込み逮捕も
2021/09/07追記:「コロナはただの風邪」と主張している「国民主権党」党首が、2020年12月23日、日本医師会館への建造物不退去容疑で現行犯逮捕されたという話を今頃知って驚きました。「国民主権党」という党名が「国民民主党」と似た名前で空目してしまいましたが、風評被害があるかもしれませんね。
この人は千葉県知事選挙に出た方で、そのことは知っていました。新型コロナウイルスでやばい主張はしていたものの、過去にそれ以上にやばいことをしていた方というのは知らなかったです。検索すると、
「コロナはただの風邪」と叫ぶ集団が渋谷で「ノーマスク」集会して大炎上。主催の「国民主権党」党首とは何なのか? « ハーバー・ビジネス・オンライン(2020.08.11)というこれまたやばい話が出てきました。
<8月9日、渋谷のハチ公前で第10回目となる「クラスターフェス」というイベントを開催>
<50人くらいの集団でマスクをしないで山手線に乗り込むバイオテロにも似た迷惑行為を展開>
今回の人は右派色は強くないものの、右派的な要素の強い「NHKから国民を守る党」の分派のような立ち位置らしく、多少関係は見えます。もともとはNHKから国民を守る党(N国)に批判的なYouTuberという感じだったのが、N国の立花孝志さんに感銘を受け、熱狂的なN国信者に転身。公認を受けて立候補したことがあるそうです。
ところが、NHKから国民を守る党の内部で揉めてしまい、離党することに。過激派組織ではよくありますね。その後、新たに「国民主権党」を立ち上げ、「新型コロナウイルスはただの風邪」という陰謀論を掲げ、今ではNHKから国民を守る党と同様、すっかり他人様に迷惑をかける存在になっていたと書かれていました。
立花さんと同じ迷惑系YouTuberのため、マスクを着用しないと入店できないルールを採用しているユニクロに行って、わざとマスクをしないで入店し、追い出される様子を撮影し、YouTubeで公開するなどの行為も。このように主に「ノーマスク」で目立っていたものの、こうした考えのために当然ながら「反ワクチン」的な発言もしているようです。
●議員がノーマスクで子供に反ワクチンのビラを配り、子供が恐怖
2021/09/25追記:今回の市議はやっと右派とは関係なさそうな方。会派自体どこにも所属していません。過去のブログの主張を見ると、市役所移転問題が特に熱心だった感じ。移転すべきではない!という主張ではなく、津波の危険性があるから移転すべき!という主張が受け入れられなかった感じですね。
この市議は、大分県臼杵市の若林純一市議(61)という方。2021年8月下旬~9月初め、新型コロナウイルスのワクチンについて「感染予防効果は不明」「本当に必要ですか?」などと記載されたチラシを、市内の中学校周辺などで子どもたちに手渡していたそうです。これにより、「子どもが怖がっている」などと苦情や抗議が出ていました。
何より子供たちが怖かっただろうと思うのが、この人がマスクなしでこの反ワクチンのビラ配りをしていたということ。これを報じた記事も
ワクチン「効果不明」とのチラシ 臼杵市議、マスクせず子供に配布 毎日新聞 2021/9/14 19:05(最終更新 9/14 19:27)というタイトルでした。前回以上に反ワクチンとノーマスクは結びつきやすいとわかる話です。
ワクチンに不安を感じることがあるのは罪ではありませんし、科学的なワクチンへの疑問を指摘するのも正当です。ただ、そもそもマスクすらしていないというのは、それ以前の問題ですよね。同じページで書いている他の方たちもニセ科学とセットであるなど、まともな人は見当たらない感じ。ワクチン懐疑派は極端なところに行ってしまいがちなようです。
●ワクチン義務化は「自由」に反するから反対!と言いつつ実は…
2021/10/07追記:反ワクチンと右派が絡む例でももう一つ、
ワクチン義務に共和州反発=コロナの「政治化」加速―米 | 時事通信ニュース(2021-09-18 15:04)という記事を。アメリカの右派は反マスクでもありますので、反ワクチンと反マスクはセットになりやすいという例でもあります。
アメリカのリベラル系・民主党のバイデン米大統領が打ち出した新型コロナウイルス対策の強化に、アメリカの右派・共和党の州知事らが相次いで反対を表明。本来、新型コロナウイルス対策は党派に関係なく必要なのですが、政治問題化が進む現状に、バイデン大統領は頭を悩ませているといいます。
<バイデン氏は9日、すべての連邦職員にワクチン接種を義務付け、100人超を雇う企業にも従業員に接種または定期検査を受けさせるよう求める新たなコロナ対策を発表。「自由や個人の選択の問題ではない。自分自身と愛する人を守るためだ」と国民に理解を呼び掛けた。
これにかみついたのが、連邦政府の州行政への介入を嫌う共和党知事たちだ。「ミニ・トランプ」ともあだ名されるフロリダ州のデサンティス知事は、職員にワクチン接種を義務付けた州内の自治体に5000ドル(約55万円)の制裁金を科すと表明。ジョージア州のケンプ知事も「連邦政府の過干渉を止めるため、あらゆる法的措置に訴える」とけん制した>
右派知事のような反対姿勢は、米国民の多数派ではありません。ネットメディア「アクシオス」などが10~13日に行った世論調査では、連邦職員や企業へのワクチン義務化方針に「強く賛同する」「ある程度賛同する」の合計が60%。同様の傾向は複数の世論調査でみられるといいます。
ただし、60%賛成というのは、「大多数が賛成というほどではない」とも言えるでしょう。結局、右派とリベラルで大差があるのでは?と思ったのですが、実際そうみたいですね。アクシオスの調査では、ワクチン義務化への賛成は民主党支持層で80%超、共和党支持層では30%余りと、党派による隔たりも明確になったそうです。
実際には一貫性はないものの、アメリカの右派は「自由」を重視するということになっています。今回も反対知事らはワクチン接種の義務化は「個人の選択の自由に反する」と主張しているとのこと。しかし、バイデン大統領は「麻しん(はしか)や水ぼうそうのワクチンは州が義務化している」と矛盾を指摘。結局、右派の主張に論理性はなく、政治的なパフォーマンスに過ぎないのです。
●武藤貴也議員、トンデモ批判ある安保徹教授の反ワクチン論も拡散
2021/11/14追記:新型コロナウイルス問題じゃないのですが、過去に数々の問題を引き起こしていた武藤貴也議員は反ワクチンもやっていたんですよね。やはり右派である自民党議員でした。武藤貴也議員の記事は今はもう誰も読む人がいないので、こちらにまとめておきます。
2015/8/24:
安保徹氏の反ワクチン論を信じてしまった衆議院議員 - NATROMの日記(2014-06-26)の「信じてしまった衆議院議員」というのが、武藤貴也議員のこと。もともとこの話は、安保徹さんを検索して知ったもので、武藤貴也議員由来じゃなかったんですよね。安保徹さんはトンデモだという批判のある方なんです。
その安保徹さんは、
トンデモ医学教授の安保徹、乳児死亡疑いで逮捕の姫川尚美と共著もで知った方。ベビーマッサージで二人の子供を死なせてしまった疑いのある姫川尚美さんと組んで、本を出していたことがあるのです。この姫川尚美さんメインだと何度も書いているんですが、
ズンズン運動の姫川尚美に有罪判決も、軽い判決に遺族は憤りが今一番新しいものです。
●安保徹教授「ワクチンなんて歴史的に効いたためしは殆どありません」
武藤貴也議員の問題の投稿は、
自民党衆議院議員 むとう貴也 オフィシャルブログ「取り戻そう!日本!」(滋賀4区)(2013.06.17 Mon)というもの。内容はこの後紹介しますが、コメントは7件中6件が「承認待ち」になっています。公開済みは以下のみ。この人は信じちゃってます。他の6件はすべて前述のNATROMさんの指摘以降ですから、批判的なコメントを含んでいるのかもしれません。
<今回も日本社会の闇を痛烈に切る内容ですね。
医療業界、製薬業界と官僚と政界が結託したワクチン利権。
子宮頚癌ワクチンは絶対に接種させてはなりませんが、それ以上に望むのは、せめてインフルエンザワクチンに予防作用が全く無いという事実の周知徹底が図られる事。
それができれば日本国民のワクチン信仰は崩れます。
利権構造が出来上がっているので実現不可能な夢物語ですが、それでも利権に切り込み、事実を上手に論理的に説明される武藤代議士は真の国民の味方だと思います。
ご活躍に期待せずにおれません>
なお、武藤貴也議員の上記ブログは、2014.11.10に移転しています。移転先の同じ投稿は、
2013年06月のブログ|武藤貴也オフィシャルブログ「私には、守りたい日本がある。」Powered by Ameba(2013-06-17 16:49:54)にあたります。こちらはコメントがありませんでした。内容はいっしょだと思いますが、以下は古いものからの引用です。
確かに、「パンデミック(大流行)」に備えて、国民の安全・安心を確保するため、抗インフルエンザ薬を相当数備蓄しておくことの必要性は理解できなくもない。しかし、新型インフルエンザの毒性が実は弱くて、死亡率も低いとなれば話は変わってくる。まして、実は「インフルエンザワクチン」の効果が殆ど無いとなれば、その言葉を聞いた人は耳を疑うだろう。
白血球の自律神経支配メカニズムを解明した免疫学の世界的権威で、現在新潟大学大学院教授の安保徹先生は、このインフルエンザワクチンについて驚くべきことを語っている。「ワクチンなんて歴史的に効いたためしは殆どありません。弱めたウイルスを使ってワクチンを作っているわけで、本物の抗体ができないのです。今までにワクチンを打った人で、その後インフルエンザにかからずに済んだという例はひとつもありません。効果も殆ど期待できないワクチンに、なぜこれほどの税金を投入するのか。愚の骨頂です。」
私はこの発言を聞いて非常に驚いた。安保教授によれば、文字通り多額の税金を投入し大量に備蓄され廃棄を繰り返しているワクチンは、全くの「ムダ」だというのである。
●ワクチンでインフルエンザを防いだ例は「ひとつもありません」
最初のNATROMさんの指摘ですが、まず、安保徹さんの主張の引用元は
若者よ、新型インフルエンザに大いにかかれ 21世紀型医療は「自分で治す」~手を洗うな、マスクはするな、キスをしよう | JBpress(日本ビジネスプレス)(2009.10.22(木) 川嶋 諭)ではないか?としていました。この記事の問題点としては以下が指摘されています。
・手洗いは感染症対策の基本であり、「手を洗うな」というタイトルの時点で信頼できないことがわかる。
・「ワクチンなんて歴史的に効いたためしは殆どありません」「今までにワクチンを打った人で、その後インフルエンザにかからずに済んだという例はひとつもありません」という安保徹氏の主張は嘘。
う~ん、こういう人たちってなぜ極論を言っちゃうんでしょうね。「ワクチンが効果的でないことがある」なら嘘にならないのに、「歴史的に効いたためしは殆どありません」だと相当無茶だとわかります。それどころか、ワクチンでインフルエンザを防いだ例は「ひとつもありません」と言っちゃってます。
<安保教授は続けて言う。
「ワクチンなんて歴史的に効いたためしはほとんどありません。弱めたウイルスを使ってワクチンを作っているわけで、本物の抗体ができないのです。今までにワクチンを打った人で、その後インフルエンザにかからずに済んだという例は1つもありません」>
上記発言の引用の後で記事は、"もっとも、安保教授は効果がゼロと言っているのではない。効果はあっても極めて限定的であり、それに頼り切るのはいかがなものかと言うのである"と書いていました。予防線ですかね。でも、ワクチンでインフルエンザを防いだ例がないって言われたら、普通はワクチンはダメなんだなって理解しますよ。免罪符にはなりません。
●暴力的な反ロックダウンデモに過激派団体関与 反ワクチンも主張
2021/12/16追記:ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各国がロックダウン(都市封鎖)措置を再び導入する動きが出ていました。一方で、このロックダウンへの動きには、大規模な抗議デモが相次いでいます。このことについては、日本のマスメディアでも報じていました。
ただ、私が見た日本の記事では、特定の政治思想の人が混じっている…という話がなかったんですよね。海外メディアでは、例えば、
CNN.co.jp : 欧州で反ロックダウンのデモ、暴徒化で機動隊出動も(2021.11.22)で、暴徒化したオーストラリアのウィーンのデモにおいては、極右団体が参加者に混じっている可能性が疑われていたという話が出ています。
<オーストリアの首都ウィーンでは20日、4万人がデモに参加し、新型コロナ関連では最大の規模を記録した。参加者が警官らに正体不明の液体を吹き付けたり、レーザーでヘリコプターの飛行を妨害したりする場面もあった。中心部の衝突では警察が催涙スプレーを使用した。ネハンマー内相は会見で、極右系の「極めて暴力的」な参加者が紛れ込んでいるとの見方を示した>
やはりまたしても右派…という話なんですね。さらに、オーストラリアではないドイツの話でも、
CNN.co.jp : ドイツ、反ロックダウン団体を監視対象に 極右とつながり(2021.04.30)という記事が出ていました。こちらは反ワクチンも関連。どうもこういうのは、日本でも海外でも右派が多いようです。
<(引用者注:ドイツの情報機関である)連邦憲法擁護庁(BfV)は28日、「クエアデンカー」の一部メンバーを監視対象とすると発表した。この団体は新型コロナやワクチンに対する懐疑論を含む陰謀論を広め、暴力的な反ロックダウンの抗議運動に関与した。
ゼーホーファー内相は当局は同国の法の支配を守る義務があり、「右翼の過激派が(こうしたイベントを)支配しようとしている。暴力は全く容認できない」と発言。人々には意見を表明する権利がある一方、過激主義は許さないと語った。(中略)
同州は同団体が「過激主義やイデオロギー的陰謀論、反ユダヤ主義を、コロナ流行の封じ込め措置に対する合法的な批判と意図的に混ぜ合わせている」と指摘。極右の2団体や陰謀論Qアノン(引用者注:アメリカにおけるネトウヨ的な存在。トランプ支持で議会占拠で多数逮捕)とのつながりがあるとの見解を示していた>
●政治家の圧力で大学の新型コロナウイルス研究データを削除か?
2021/12/26追記:アメリカのフロリダ大学では最近、有権者の権利をめぐって州当局が訴えられた裁判で、教授3人が証言を阻止されたことを受け、学問の自由に関する調査が実施されたとのこと。新型コロナウイルス関連の研究データに絡むもので、外部から政治的な圧力をかけられたとの疑惑などを調査した報告書が出ました。
CNN.co.jp : 米フロリダ大学、教授陣への政治的圧力を調査 コロナ関連データの消去要請か(2021.12.12)によると、報告書は、新型コロナウイルスの研究でフロリダ大学と協力した州当局からデータ消去を求められ、データの入手や分析、研究結果の公表を妨害されたために、パンデミック期間中に教授陣が科学的知見を提供することが困難になった…としています。
また、この新型コロナウイルスの研究データが消去されたと伝えられた件で、研究公正を定めたルールへの違反があった可能性をさらに調べているそうです。一方、フロリダ州のデサンティス知事の報道官は、知事が大学内部の問題に介入することはないと主張。フロリダ大学の教授らに対し、州の政策を批判しないよう指示した事実もないと強調しました。
はっきりとしたことは書かれていないものの、上記からはフロリダ州の新型コロナウイルス政策にとって都合の悪い研究データを消去した疑いがあることがわかります。また、このフロリダ州の新型コロナウイルス政策がどうだったのか?と言うと、「新型コロナウイルスより経済優先」というアメリカの中でも最も過激な地域だったんですよね。
で、これがまた右派・共和党なんですわ。デサンティス知事は共和党ですし、フロリダ州は近年最も共和党が強い地域の一つ。
ワクチン義務化阻止へ提訴 共和党の知事ら、バイデン大統領に反旗―米:時事ドットコム(2021年10月30日)という記事の中でも、フロリダ州の右派・共和党・デサンティス知事のワクチンに反対する活動が報じられていました。
<米中西部ミズーリ州は29日、連邦政府が請負業者に従業員の新型コロナウイルスワクチン接種を義務付けたことは憲法や連邦法に違反するとして、命令の無効化を求める訴訟をミズーリ州の連邦地裁に起こしたと発表した。共和党の知事を擁する州を中心に10州が原告に名を連ねている。
(中略)テキサス州が29日、連邦地裁に同種の訴訟を起こしたほか、フロリダ州のデサンティス知事も提訴の意向を表明するなど、バイデン政権に反旗を翻す動きが広がっている>
●新型コロナ感染爆発の英国で、右派議員がまさかの理由での辞任
2022/1/6追記:「反ワクチン」じゃないのですが、新型コロナウイルスのリスクに対する捉え方と政治思想との関係が深いことについて、イギリスの例も追加しておこうということで、<英国のフロストEU担当相辞任、「政府の方針を懸念」>(ロイター / 2021年12月20日 6時59分)というニュースについて紹介します。
https://news.infoseek.co.jp/article/19reutersJAPAN_KBN2IY0JZ/
英国で欧州連合(EU)との交渉を率いてきたフロスト担当相が、英政府の方針に対する懸念を表明して辞任。「英政府の方針に対する懸念を表明して辞任」だそうです。なので、てっきり私は新型コロナウイルス対策が失敗して感染者が増加していることを懸念したのだと思ったんですよ。この対策失敗などで、ボリス・ジョンソン政権の支持率は低迷し、野党の支持率の方が高くなっています。
ところが、読み進めてみると辞任の理由は全く逆。辞任の理由にはボリス・ジョンソン首相による新型コロナウイルス規制強化への反発、増税と環境政策コストへの不満があったと報じられているとのこと。つまり、感染爆発している新型コロナウイルス問題で対策すべきではない…という考えのようです。またしても右派思想と新型コロナウイルス軽視の思想の関連が確認できるものでした。
なお、この他にEU離脱問題も辞任の理由になっていそうな感じ。フロストEU担当相は前月の講演で、EU離脱後も欧州モデルを踏襲し続ける英国の政策に不満をあらわにしていたといいます。私はEUを離脱してもそれほど大きく変わらないと予想していたので、これはその予想に合う部分。ただ、物流の大混乱などがあり、予想以上に負の影響の方が優勢な感じがしますね。
●「マスクを燃やせ」…反ワクチン訴訟で裁判所にノーマスク集団
2022/01/14追記:反ワクチンとマスク反対は完全なイコールではないものの、イコールになっているケースが多いとわかる事例がまた一つ。今回は日本の例でもありますね。<反ワクチン訴訟で「ノーマスク集団」が大挙 裁判所は異例対応、現場一時騒然>(弁護士ドットコムニュース / 2022年1月13日 13時14分)というニュースです。
<東京地裁で1月13日午前、新型コロナウイルスワクチンの特例承認の取り消しなどを求める訴訟の第2回口頭弁論があり、傍聴券を求めてワクチン反対派の人たちが集まった。多くはノーマスクだった>
<裁判所前では、反ワクチンのプラカードを掲げる人や、『鬼滅の刃』のキャラクター煉獄杏寿郎のコスプレをして、「マスクを燃やせ」ののぼりを持っている人もいた。
この訴訟は2021年7月に提訴された。(中略)同年10月12日の第1回口頭弁論でもノーマスク集団が押しかけ、裁判所周辺が一時騒然となっていた>
https://news.infoseek.co.jp/article/bengoshi_14013/
マスクをつけない関係者が多数訪れることが予想されたため、今回は特別対応。午前中は用件確認により一般来訪者の入場が事実上制限されるなど異例の対応を行いました。また、午前中には他の裁判を一切入れなかったみたいですね。弁護士らにもこの日の「特別警備」が事前に伝えられていたといいます。本当迷惑です。
●反ワクチン訴訟は政治思想と関係ない…と思いきやまたも関係アリ
2022/01/21追記:前回追記の反ワクチン訴訟の件。この件に関して言えば政治思想は関係ないかな?と思いつつ検索してみると、もろに政治思想がミエミエでびっくり。私が見た関係者のサイトはふたつとも、新型コロナウイルスについて、ほとんど右翼しか使っていない差別呼称を使って呼んでいたんですよ…。
この差別呼名というのは、「武漢ウイルス」というもの。反ワクチン訴訟サイトだと「武漢ウィルスワクチン特例承認取消等請求事件」などといった感じで使われています。知らなかったのですが、
政治家が新型コロナを「武漢ウイルス」と好んで呼ぶ理由 WHOは差別助長懸念 | 毎日新聞によると、自民党の超有力議員も「武漢ウイルス」を使っていたそうです。
<新型コロナウイルスについて、政府幹部が「武漢ウイルス」と呼ぶことが相次いでいる。麻生太郎副総理兼財務相は10日の記者会見で「武漢ウイルスなるもの」と発言し、山本朋広副防衛相も同日夕、自身のツイッターで「武漢(ウーハン)ウィルス対策への災害派遣」などと発信した。背景には発生地の中国へのけん制があるとみられるが、世界保健機関(WHO)は、特定の地名と結び付けることが風評被害や差別を助長するおそれがあると懸念している>
なお、他にも地名などがついた病気があるため、それを理由に右派は「武漢ウイルス」呼称を正当化しようとしていましたが、これは過去の話であり正当化できません。「昔はいじめだと思われてなかったから今もいじめて良い」というトンデモ論理ですからね、これ。まあ、自民党議員は実際いじめでも似たような誤解しているんですけど…。
●反マスクの三大派閥の一つは陰謀論系?他の派閥とも共通点がある
2022/02/03追記:別件で書いていた高信男元京都大教授の『
マスクをするサル (新潮新書)』が、思わぬところで繋がってきたのでこちらにも追記。反マスクなのかな?という人が釣られて読んだようで「タイトルに釣られた」とするレビューを書いていました。期待に反して反マスク本でなかったためか、「全部を読んだわけではない」そうです。
具体的には、<マスクを付けている人をサル呼ばわりして馬鹿にする本だと思って期待して買ったら、そうではなく「おしゃれとして楽しもう」みたいな本だった。「出版社と狙った釣りタイトルではないの?」と思った>と書いていたんですよ。ただ、<ケータイを持ったサルが面白かったので買ってみた>とも書いていますね。
また、<著者はイルミナティについて知らないし、それを踏まえて世界情勢的にどうとか解説してくれるわけではない>と書いているのが目に付きました。反マスクには右派(保守派)系やスピリチュアル(霊的なもの)系などいくつかの派閥がありますが、この人は陰謀論系の人なのかもしれません。
「イルミナティ」というのは、過去に存在した秘密結社ですが、現在でもフリーメーソンなどとともに「世界を裏で操り牛耳って世界征服を企んでいる」などといった陰謀論でよく登場。欧米で人気の陰謀論ですが、日本でも信じる人が結構います。右派も陰謀論者だらけであり、検索するとやはり共通点として見ている人がいました。
<トランプ前大統領の「選挙は盗まれた」「議事堂に行って、勇敢な議員を励まそう」との演説に扇動された熱狂的な支持者たちによるアメリカ連邦議会議事堂占拠は、今後、現代史の画期をなす出来事として繰り返し語られ分析されることになるだろう。
この事件の不可解さは、トランプ支持者がQアノンなる陰謀論を信じていることにある。この陰謀論では、「アメリカはディープステイト(闇の政府)に支配されており、トランプはそれと闘っている」とされる。彼らにいわせれば、「選挙を盗んだ」のもディープステイトの策略ということになる。
(中略)Qアノンの陰謀論は、(中略)政府内に巣くう特定の陰謀集団を想定している。この発想は目新しいものではなく、建国以来、アメリカ人は「秘密結社の脅威」に取り憑かれてきた。
こうした秘密結社のなかでもっともよく登場するのがイルミナティ(Illuminati)だ>
(
建国以来、アメリカ人はイルミナティなど「秘密結社の脅威」に取り憑かれてきた【橘玲の日々刻々】 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン 2021年2月11日より)
すでにこのページで多数の例を出しているように、反ワクチン・反マスク論は陰謀論と絡んでいる場合が多いです。同時に右派と絡むケースも多く、例えば、あるトランプ支持者は「新型コロナウイルスだと言えばお金が出るから医療関係者が捏造している」と主張していました。反コロナ・陰謀論・右派というのは、互いに相性の良さがあるようです。
マスクをするサル (新潮新書)
●マスク拒否で飛行機降ろされた呉市議、「闇の組織」などと陰謀論
2022/02/17追記:
マスク拒否の呉市議降ろす AIRDO機内、北海道:東京新聞 TOKYO Web(2022年2月8日 10時55分 (共同通信))によると、北海道の釧路空港から羽田空港に向かうAIRDO機内でマスク着用を求められ、拒否した広島県呉市議の谷本誠一議員(65)ら男性2人が離陸前に機内から降ろされていたことがわかりました。
谷本誠一議員は取材に「マスク着用の強制は明らかな憲法違反」と話しましたが、AIRDOの「他の客に不快感や迷惑を与え、安全や健康に危害を及ぼす恐れがあると判断した」の説明の方が理にかなっています。たぶん谷本誠一議員は憲法や法律のことをよくわかっていないのでしょう。
以前他の投稿で書いたように、現代社会ではマスク着用義務と比較にならないほど理不尽に思える服装規定(ドレスコード)による入店拒否すら許されています。マスクは安全関連でそれよりずっと妥当性があるでしょう。また、特に飛行機は非常時の安全行動が重視され、他の迷惑行為でも機内から降ろされることがあります。
この谷本誠一議員は以前書いた3派閥のうちの陰謀論系の議員みたいですね。また、反マスクであると同時に、例によって反ワクチンでもあります。
【機内でマスク拒否】広島呉市議が“しない理由”を独占告白「コロナは茶番劇。闇の組織が仕掛けたもの」 | 週刊女性PRIMEでは、以下のように主張していました。
「コロナはそもそもが陰謀なんです。ある世界を牛耳っている闇の組織、つまり医学界、薬学界などを支配する一部の特権階級が利益を得るために世界に向けて仕掛けたもの。それに国も、マスコミも、みんな乗せられている。だってコロナもPCR検査もワクチンも、みなエビデンスがない」
現在は独自会派で右派会派所属ではないものの、同じ記事に出ていたある政治関係者によると、「自民党の重鎮だった中川秀直元衆院議員の秘書から、広島県呉市の市議会議員になった人物」だとのこと。中川秀直さんは、自民党で官房長官、政調会長、幹事長、という超重要職を歴任した大物議員で息子も自民党で当選したことがあります。
また、
『今こそ、脱コロナ宣言!』市政の会 東京西支部主催 2021年11月17日(東京都) - こくちーずプロによると、ワクチン接種中止嘆願書の中心人物だった元自民党の池田としえ・日野市議会議員といっしょに講演していました。池田としえ議員は自民党時代に子宮頸がんワクチンに反対した人物で、未確認ですが、谷本誠一議員も当時反対していたと書いている人もいます。
新型コロナウイルス問題とは離れますが、
呉市議の問題発覚続く、政倫審設置へ 議長「申し訳ない」 | 中国新聞デジタルによると、呉市議では他に「政治とカネ」を巡っても問題になっており、最近はさんざんだとのこと。「政治とカネ」問題というのは、自民党の河合夫妻の買収事件のことみたいですね。
「30万か、少ないな」 克行議員から現金、呉市議供述:朝日新聞デジタルなどの記事が出ていました。
<昨年の参院選を巡り公職選挙法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)の公判が11日、東京地裁であった。広島県呉市議の土井正純氏(55)が克行議員からの現金受領を認め、「買収になる金だと思った」と述べた。捜査段階の調書で「30万か、少ないな」と供述したことも明らかになった>
●議員が国会で反マスク「ずっとマスクしていて辛いからワクチン」
2022/02/25追記:NHKニュース(2022年2月18日7時)を見ていたら、自民党の岩屋毅議員が「ずっとマスクしていて辛いからなんとかして。早くワクチンを」といった内容の国会質問をしていてびっくり。反ワクチンではなく、むしろワクチン万能論による嫌マスクですが、いずれにせよ新型コロナウイルスのことを理解できていないようです。
上記のツイートは、「マスクはこれから死ぬまで」と言っており、これもまた過激。ただ、ワクチンの効果は完璧ではないためにマスクもした方がベターなのは事実です。以下に引用した
ワクチンを接種した後も、マスクは必要ですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省の回答を読んでわかるように、政府もそういう見解なんですよね。
<ワクチンを接種することで、接種した人の発症を予防する効果だけでなく、感染を予防する効果も示唆するデータが報告されています。しかしながら、その効果は100%ではないため、引き続き感染予防対策を継続していただくようお願いします>
<このため、ワクチンが普及し、感染者数を十分抑えることができるまでは、引き続き効果的な感染予防対策を組み合わせることで、可能な限りご自身や周りの方を守っていただくようお願いします>
たぶん感染と発症を区別できていない人も多いと思いますが、感染は発症に比べて予防するのが難しいのです。私が自治体からもらったワクチンの説明書類では、「感染予防については今のところ科学的根拠が十分ではない」といったかなり慎重な書き方。感染予防効果も報告されているのですが、発症予防より難しいのは事実なのです。
一方、マスクを併用すれば効果はさらに上がります。「ワクチン接種でマスクまでは求めない」という考え方も一応アリとしてはアリなのですが、誤解を招かぬように丁寧に説明することが必要。マスク・ワクチン両方の効果が誤解されてしまうため、議員がいい加減なことを軽々しく口にすべきではないでしょう。
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