●キラキラネームを名付ける親はやはりDQN、ついに医学論文が登場
2015/12/11:昔
DQNネーム・キラキラネームな名前の子供の不幸 うつ病が多い?というのもやったんですが、医学論文が出たそうな。
中村ゆきつぐのブログ : キラキラネームの子を持つ親はDQN? 小児科臨床論文より 医学論文の有意差は…( 2015年10月28日08:00 中村幸嗣 血液内科医)で紹介されていました。
キラキラネームというのは、まず定義が問題。この論文の場合は、30歳前後の救命救急(ER)スタッフ27人にアンケートを取り、漢字が読めない(一致しない)+この名前はキラキラネームと思うという人間の割合が50%以上のとき、キラキラネームと定義しています。
さらに、ある期間日本赤十字和歌山医療センター救命救急センター(ER)を受診した15歳以下の患者104人中、16人のキラキラネーム患者とそれ以外を定義に基づき決定。そこで、キラキラネームでない患者の受診時間、救急車利用度、重症度を比較することで、親の公共空間(救急外来)に対する配慮を比較したという論文だそうです。
結果、救急車利用、重症度に差はないものの、キラキラネームの患者は深夜に来る割合が非キラキラネーム患者の3倍高く、有意差を持ったという結論。深夜に来る割合が高かったことから、親たちの公共空間に対する配慮の欠如の可能性があるとまとめていたそうです。
●論文不正の手法に近い…実際には問題だらけの低レベル医学論文
ただ、これ、論文と言って良いものか?という代物だと思いますよ。荒すぎます。個人的には、キラキラネームとDQN親に相関性が見られる可能性は十分ある…と思っています。ただ、この研究に関してだけ言えば、全然参考にならず、お話にならないというレベルです。
ブログ作者の中村幸嗣さんも、"1地域、104人という少ないサンプル、キラキラネームの定義(ひらがなまじりは除く)、を含めて結論はなんとも言えない"としていました。また、論文著者らも論文でそのように言及しているそうです。
他にも、中村幸嗣さんは、"医学論文の有意差なんてちょっとしたことで変化するいうことを皆さん理解していただければと思います"ともおっしゃっていました。これに関連しそうな指摘として、"それこそ救急車利用、重症度にも差が出たら確度が上がったでしょう"というのがあります。
実を言うと、こういった研究結果で注意しなくてはいけないのは、有意差の生じていない調査項目なんです。というのも、項目数を増やせば、有意差が生じる項目が出てきやすくなるため。これは、
最高なチョコレートダイエットを証明したドイツ論文、嘘だった?でやっています。たくさんの項目を調査して、都合の良い有意差が生じたものだけ取り出したというインチキ論文でした。
また、
人は非科学的なものを求める・テレビに出る専門家が信頼できない理由でも、差がでない比較実験で無理やり差を出すために評価項目を増やそうとしたテレビ局のスタッフの話が出てきました。完全にインチキです。今回のお医者さんはインチキをやろうとしたわけではないと思うものの、論文著者自身が問題性を理解していないかもしれませんし、理解していたとしても読み手が誤解してしまう可能性のある論文でした。
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