ネトウヨさんに関する話をまとめ。<「日本好き」な日本人が増えることは本来良いが、なぜこうなる?>、<日本礼賛は自信のなさの裏返し>、<弁護士に嫌がらせのネトウヨ、最も若くて43歳 50再前後中心で70代も>などをまとめています。
2023/11/12:
一部見直し
●「日本好き」な日本人が増えることは本来良いが、なぜこうなる?
2015/12/14:
「日本大好き」な保守系の国民は本当に増えているのか?|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン( 宮崎智之 [フリーライター] 2015年10月2日)では、"「日本大好き」な日本人はメディアなどで、いわゆる「保守」と形容される人たちとほぼ同義と捉えられている"と、最初の方にありました。
でも、「日本大好き」な日本人と「保守」って、そもそも本当に混同されていますかね? 全然別じゃないです? 個人的な話であり、一般論にはならないのですけど、私は日本が好きで保守は嫌いというタイプ。別に左翼が好きというわけでもなく、過激な左翼なんかも嫌いなんですけどね。
とりあえず、この記事では、"「日本好き」な日本人が増えることは悪いことではない"としていた一方、"極端な保守化による排外主義が社会を覆うことに対しては、警戒する声も大きい"ともありました。私は前述のとおり日本好きと排外主義は別だとは思うものの、この2つが全く無関係か?と言うと、残念ながらそうとも言い切れません。実はある程度関係あるとされています。
(2015/12/15追記:わかりづらかったので、投稿翌日にここらへんの部分は書き直しています)
あるグループに属する人が自分のいるグループへの愛着心を高めると、グループへの愛だけではなく、他の集団に対する敵対心まで高まってしまうことが研究でわかっているためです。「日本好き」な日本人が増えるのは良いことだし、どんどん増えろ!と思うのですけど、それといっしょに排他的・排外的になってしまうので、手放しでは喜べないんですね。
(関連:
ナショナリズムといじめの親和性 内集団バイアスが生む「戦争」)
●ネトウヨは40代や50代以上の中高年が中心
話は変わりますが、保守派の評論家の古谷経衡さんは以下のように指摘していたそうです。
「定義にもよりますが、一般的に想定されているような憲法9条改正や自虐史観の見直しなどの動きを右傾化・保守化と表現するならば、それは確実に進んでいると言えます。ただし、その流れの主体は40代や50代以上の中高年で、嫌韓・嫌中本の購入層のメインも、この年代です」(古谷氏)
上記ではネトウヨとは書いていないんですが、誤解を招きそうな"「日本大好き」な日本人"よりわかりやすい言葉なので、これを今回のタイトルに使っちゃいました。
この保守派層の年齢については過去にもやっていますが、上記は一番高い見方かもしれません。ただ、昔から自民党の強い支持層はおじいさんと言って良い年齢ですので、そう考えるとどうってことないです。むしろ若返ったくらいですね。
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ネトウヨとは何なのか? 不遇なバブル末期世代の愛国ごっこ説 ■
自民党政権への支持が多いのは、若者?お年寄り?男性?女性? ■
年代別支持政党アンケート 自民党・民主党が多い年齢層はどこ? 一方、古谷さんは一部でイメージが大きい若者の右傾化については、「若者が右傾化しているという事実を示す信頼できるデータは存在しません」と否定的でした。
●ネトウヨは人数も影響力も大したことない
この年齢層の偏りもあると思いますが、古谷さんは「ネット右翼の影響力は限定的」だと分析しています。選挙でボロ負けしたためというのが根拠です。
「自民党よりもさらに右寄りな主張を展開した次世代の党は、インターネットに票田があると読んでネット上の活動を活発にしていました。しかし、結果は先の衆院選の比例で141万票しかとれず、改選前の19議席から、2議席へと議席数を激減させました」
ネトウヨの主張をまともに受け止めると確かに次世代の党が最高ですし、真に受けている人はそうなるでしょう。ただ、ネトウヨ的な活動をしている人は、やっぱり自民党推しなんじゃないですかね? 自民党推しならば、影響力がないとは全然言えません。
証拠がないのにそういうこと言っちゃうと陰謀論的で良くないのですが、宗教系の活動家がネットに多いのかな?と最近感じています。政府が非学術的で変なことしているな?と不思議に思って調べていくと、自民党を支持する保守派宗教団体に行き着くことが続いているためです。
創価学会批判が激しいのに、自民党と関係の深い多くの新興宗教団体に関するものは批判どころか言及すらほとんど見られないというのも気になります。
●日本礼賛は自信のなさの裏返し 本物ならそんなこと言わない
長くなってきちゃったので、そのまま引用はせず、あとはサクッとまとめて箇条書きで紹介しておくことに…。以下は、全部、前述の古谷経衡さんの発言がベースです。
・中国の大国化や日本経済の落ち込みで自信がない。「日本は強い」「日本は素晴らしい」といった言葉は、自信のなさの裏返し。本当に強い国はそんなこと言わない。
・「日本の悪口が多すぎた反動が、日本礼賛。自国を持ち上げるのはどの国も同じで、国際標準に戻っただけ」というネトウヨの主張は嘘。先進国のマスコミはどこも、自国に手厳しい批判を浴びせるのが当然。自画自賛は中国や韓国みたいなところ。
・右翼系は共産と違って全国組織が存在せず、不満のはけ口がない。リアルの場にはけ口がないため、ネットに書き込むことでフラストレーションを解消している。だから、ネット上では彼らが過剰に目立つ。
真ん中の話の「先進国のマスコミはどこも、自国に手厳しい批判を浴びせるのが当然」といったは、以前書いた
反日マスコミは正しい?海外メディアでは国益に反する報道も普通とも関連します。また、これに続く「自画自賛は中国や韓国みたいなところ」というのも、理解できる指摘ですね。
ネトウヨや保守派・右派がむしろ彼らが嫌う中国や韓国のやり方を好んでそっくりなことをしているというのは、今までに何度も書いてきました。私も中国や韓国や北朝鮮のやり方は良くないと考えていますが、激しく憎んでいるはずの彼らが同じことをしようとするというのは不思議です。
●弁護士に嫌がらせのネトウヨ、最も若くて43歳 50再前後中心で70代も
2018/05/28:ネトウヨに敵視されたため、根拠のない懲戒請求を計約4千件出され、業務を妨害されたという佐々木亮弁護士は、以下のようなツイートをしていたそうです。ネトウヨは中高年ばかりという保守派の評論家の古谷経衡さんの指摘と合致します。
「懲戒請求した人の年齢で、今分かってるのは、1番若くて43歳。40代後半から50代が層が厚く、60代、70代もおられる」
ただし、提訴する前にネットなどを通じて和解を呼びかけて連絡があった数十人の年齢の話。若い人はそろって和解に応じようとはしなかったという可能性も一応あります。
(
弁護士に懲戒請求した”ネトウヨ”たちの意外な素顔とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット) 2018.5.20 12:06週刊朝日より)
あと、川崎市に住む在日コリアンの女性に対し、ツイッターで差別をあおるヘイトスピーチや危害を加えるとする投稿を数百件送っていた神奈川県藤沢市の無職の男性が逮捕されたのですけど、この人も50歳でした。「死ね」といった内容や「ナタを買ってくる予定。川崎のレイシストが刃物を買うから通報するように」などと書いていたようです。
("首都圏 NEWS WEB ヘイト投稿繰り返しか 書類送検 05月24日 17時39分"より)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180524/0012187.html
【本文中でリンクした投稿】
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