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夫婦同姓は日本の伝統文化ではない 明治前半までは夫婦別姓が原則


 夫婦別姓の話をやっていて、どこかで書こうかなと思いつつ、面倒くさかったり忘れていたりで遅くなりましたが、そもそも夫婦同姓というのは、日本でも伝統文化ではありません。シリーズの中のどこかで、「保守派が伝統文化だと思っている夫婦同姓」といった書き方をしたのはそういうわけです。

 これに限らず、保守派が伝統文化だと言い張るものは、歴史が浅いことが多いですね。以前やった民族の伝統もナショナリズムも捏造され発明された非歴史なものとも関係するかもしれません。


●夫婦同姓は日本の伝統文化ではない 明治前半までは夫婦別姓が原則

 あんまりきれいにまとまっていないのですが、比較的客観性があるということでWikipediaから。
夫婦別姓 - Wikipedia 最終更新 2015年12月18日 (金) 04:58

 中国や韓国、明治前半までの日本などでは血縁についての意識が強いために別氏を原則としていた[3][4]。日本は、近代に入ってからも1898年に明治民法が制定されるまでは妻は生家の姓を用いることとされており(明治9年3月17日太政官指令15号参照)[5]、夫婦別姓であった。

●昔と今の「苗字」は違う たくさんあった今で言う「苗字」

 厳密に言うと、名字(苗字)と姓(せい)と氏(うじ)と本姓と姓(かばね)でやったように、現在の「苗字」「姓」に相当するものは、過去の日本だと「これ」という風にズバリ言うのは難しいです。ただ、まあ、女性が合わせるという文化じゃなかったよって話ですね。
日本では明治時代まで、名字(苗字)は姓(本姓)と異なり、名や字と同じように節目節目に変える文化があった。明治になると文明開化の名の下に姓は廃止され苗字と統合され、姓と苗字(名字)の区別がなくなった。あわせて当時の先進諸国が導入したように日本でも法律により苗字の勝手な変更は禁止され、婚姻や養子縁組等による変更以外は固定された。

●飛鳥時代の一部戸籍に夫婦同氏

 より細かく見ていくと、近代以前にも夫婦同氏ばかりが見られた戸籍もあったようです。ただ、サンプル数が少なすぎて一般的だったかどうかは不明としか言えないでしょう。
 飛鳥時代 - 平安時代初中期:氏姓制度と古代戸籍

 「氏」(うぢ)・「氏名」(うじな)と「姓」(かばね)があった。「藤原」が氏であり「朝臣」が姓である。大宝2年(702年)美濃国加毛郡半布里戸籍、同年豊前国仲津郡丁里戸籍、養老5年(721年)下総国葛飾郡大嶋郷戸籍、延喜2年(902年)阿波国板野郡田上郷戸籍等には夫婦同氏と別氏が見られるが、寛弘元年(1004年)讃岐国入野郷戸籍・同年国郡未詳戸籍では19夫婦の全てが同氏となっている。日本には「同姓不婚」の習慣はなく、養老令の戸令にも改姓規定がないため、この同氏は同族婚とする見方がある。なお同氏の増えた理由は不明[15]。

●鎌倉時代までは一般的な使用の「氏(姓)」は別、「名字」は同じ

 平安後期もややこしく、同じであるところと違うところがあります。前述のとおり、現在の名字にあたるものは一つじゃありませんでしたからね。
 平安後期 - 中世前期:氏姓に加え名字が発生

氏・姓もまた引き続き用いられるが、「氏姓」はいつしか「姓」(セイ)と呼ばれるようになった。一方で名田の名が「名字」となった。「源」は氏であり「足利」が名字である(足利左馬頭源朝臣直義)。氏姓は公的な名であり名字は私的な名である。また氏姓は夫婦別氏姓であり名字は夫婦同名字である[20]。但し「北条」の子がそのまま「北条」を名乗るわけではなかった[21]。名字はその世代限りのものであり、代々継承される永続的な組織の名(家名)ではなかった[22]。鎌倉時代までは貴族・武士・庶民とも氏(姓)の使用の方が一般的であり、夫婦別氏であった[23]。

●江戸時代は庶民なら「夫婦同苗字」という説もあるが…

 江戸時代も庶民は「夫婦同苗字」という説があるようです。思ったよりかなりややこしいですね。とりあえず、庶民以外の話から。
 江戸時代:庶民の氏・苗字の使用は禁止

「名字」は「苗字」と書かれるのが普通になった。士分以外の者は一部を除き氏・苗字を公式に使用することが認められなかった。但しあくまで「名乗る」ことが禁止されていたのであり、氏・苗字を持つ庶民も多くいた。苗字は必ずしも生涯不変ではなく(本姓を除く)、何度も変える者もいたが、婚姻によって変えるという決まりもなかった。

 さて、庶民の話。以下のような説があるとのこと。
 庶民の女性名は単に「女房」とだけ書かれることが多く、実態は明らかでないが、おそらく夫婦同苗字であったとされる[20]。

 ただ、異例が多く見られ、上記の説は検証が必要だと思われます。上の書き方がそもそも「実態は明らかでないが、おそらく」なので、かなり曖昧でした。
しかし、芦東山の妻が夫の幽閉赦免願書に「飯塚【女へんに召】」(いいづかちょう)と生家の苗字での署名があったり、松尾家に嫁いだ妻多勢(たせ)が平田国学に入門した際の誓詞帳に「松尾佐治右衛門妻 竹村多勢子」と実家の姓名で署名する例があったり、或いは夫婦別苗字の墓標があったりする(大藤(2012)、58ページ)など、氏も苗字も実家の父方のものを名乗るのが一般的という説もある[29]。また妻の死後実家の墓地に「帰葬」する習慣が北陸から東北にかけて広く分布する[30]。

●現存する日本最古の戸籍でも夫婦別姓

 Wikipediaでは「伝統」という主張に関しても言及されていました。
・反対論として「伝統維持」が挙げられることがあるが、夫婦同氏が強制されるようになったのは1898年に制定された明治民法によるものであり、1876年太政官指令時は夫婦別氏であったし、それ以前も夫婦別氏が主流で、夫婦別氏の方が本来の日本の伝統である[10][176][195]。古くには名字ではなく氏・本姓(古代氏姓制度による氏)についていえば夫婦別氏が原則であり、飛鳥-平安時代の庶民の戸籍において女性にも氏が記載されており夫婦別氏と同氏が混在する[196][注 7]。中世に至っても例えば日野富子の氏名は「藤原富子」が正式であり別姓である[198]。

[注 7]^ 現存する日本最古(世界最古)の戸籍『半布里戸籍』(正倉院所蔵)も、庶民の戸籍が夫婦別姓で記録されている[197]。

・反対論として「伝統維持」が挙げられることがあるが、そもそも伝統であるか否かの議論以前の問題として、たとえ僅か100年程度の歴史しかない夫婦同氏を日本の伝統であると仮に認めたとしても、「伝統の強制」はするべきではない[199]。

 ひょっとしたら夫婦別姓反対派の「伝統に従うべき」を素直に実行すると、むしろ夫婦別姓になるように法改正するべきかもしれません。

 しかし、別に伝統に従わなくちゃいけないとは私は全然思わないので、全員夫婦別姓にしろ!とも言いません。でも、夫婦別姓か夫婦同姓かは本人が選べば良いだけでしょ…とは思います。

 私は自由主義的な考えが強いので、国が個人やら企業やらに介入しようとするこの手のは発想は理解不能です。


 関連
  ■民族の伝統もナショナリズムも捏造され発明された非歴史なもの
  ■名字(苗字)と姓(せい)と氏(うじ)と本姓と姓(かばね)
  ■夫婦別姓問題:夫婦同姓を義務づけている国は世界で日本だけ?
  ■夫婦別姓、反対が多いのは高齢者だけ 子供を作る世代は賛成多数
  ■夫婦別姓のデメリット 社会の安定や福祉基盤が崩壊、高乗正臣名誉教授が指摘
  ■夫婦別姓:通称を理由に違憲ではないとした最高裁は通称使用禁止だった
  ■人生・生活についての投稿まとめ

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