2015/12/20:
●東京五輪でまた嘘判明 運営費用が6倍の1兆8000億円に
●招致のために嘘ついた?6倍というのはかなりの膨らみ方
●予定2億円が158億円に…前回の五輪招致費用も大嘘だった東京都
2018/05/21:
●バカな約束をしたせいで宿泊税5億5000万円減収
2018/10/19:
●招致計画の予算大幅オーバー、森喜朗会長「最初から無理があった」
2020/04/19:
●東京五輪費用の嘘 コンパクト五輪で7000億円のはずが3兆円に!
●増加した東京五輪費用はどこから?削減されてるものがありそう
2020/12/05:
●新型コロナウイルスでも東京五輪強行で3000億円の追加経費
●政府「東京五輪の観客なら新型コロナウイルス対策の待機不要」
●東京五輪でまた嘘判明 運営費用が6倍の1兆8000億円に
2015/12/20:昨日のうちに軽く書いておくつもりだったのですが、
楽しみながら社員をうつ病自殺に追い込もう!社労士の木全美千男氏のブログが炎上・閉鎖関係の投稿にエネルギーを取られて書けませんでした。
ということで、遅くなったので既にご存じの方が多いでしょうが、以下のような話。記憶に新しい
新国立競技場の総工費がまだ上がる理由とその他に数百億円いる理由の件もありましたし、本当、東京五輪は嘘ばかり…。
東京五輪の運営費1兆8000億円 当初見込みの6倍 NHKニュース 12月18日 19時12分
組織委員会は、大会後に取り壊す仮設の競技会場の整備をはじめ、会場の警備や、選手の輸送などといった大会の準備・運営を担当することになっていて、立候補段階ではその費用は3000億円程度と見込まれていました。
しかし、組織委員会が試算したところその費用は1兆8000億円に上ることが分かり、国や東京都が競技会場の整備で負担する費用を合わせると2兆1000億円以上に上ることになります。
「オリンピックはお金なんかかかりません。スポンサー収入で賄えるんです」と言っていたのも嘘でした。不足するそうです。
一方、組織委員会がチケット収入やスポンサー企業などから集められる資金は4500億円程度と見込まれ、このままでは1兆円以上が不足します。組織委員会は経費の削減とともに東京都や国の事業として実施できるものがないか検討を進めることにしていて、最終的に不足分を補填することになる都や国の財政負担が、今後どこまで膨らむのかが焦点になります。
●招致のために嘘ついた?6倍というのはかなりの膨らみ方
早稲田大学スポーツ科学学術院の原田宗彦教授は、以下のように解説。支持を得るために嘘をついていたと言っているに等しいです。
「オリンピックの招致の段階では国内の支持、IOCの支持を取り付けなければならず、非常に小さめの数字でまとめることが多く、今回の東京も当初、小さくまとめたことがこの結果につながったと思う」
原田宗彦教授は、"前回のロンドン大会でも開催費用が当初の3倍に増えたことを例に挙げ"ていました。"2012年に開催されたロンドン大会でも、準備や運営、それに競技会場の整備などにかかる費用が当初の見込みの3倍近くにあたる2兆1000億円余りに膨ら"んだそうです。
「東京も予算額が増えてもしかたない面はあるが、6倍というのはかなりの膨らみ方で、若干見通しが甘かったと思う」
イギリスもひどいのですが、それでも3倍です。日本の3000億円の試算はあまりにもひどいです。まだ増えるんじゃないかと思いますけど、1兆8000億円ならロンドンオリンピックの2兆1000億円に近い数字ですから、ここらへんが常識的な数字なのかもしれません。このことからも、3000億円はあり得ない数字で、サバを読み過ぎだとわかりました。
工事なんかの見積もりでも、実際に施工するといろいろあって足が出るということは珍しくありません。見積もり内に収まらないことがあるのはわかります。
でも、6倍になったら、最初から騙す気だったのでは?と疑われて当然です。裁判沙汰でしょう。ただ、これが国民・都民相手ということになると、実質騙し放題になっていますね。誰も責任を取りませんし、ツケを払うのはどうやっても国民や都民になります。
●予定2億円が158億円に…前回の五輪招致費用も大嘘だった東京都
東京五輪招致のときや決まった後あたりは、ネットではオリンピックを歓迎しないと非国民扱いでした。ただ、ネットでは舛添都知事は嫌われ者ですので空気が変化、今回の件も都知事のせいにするかもしれません。
ただ、私は猪瀬都知事のときからこの手のことが起きるのでは?と思っていました。というのも、石原都知事時代の招致活動でも東京都は大嘘をついていたためです。このことは、
前回の五輪招致費用予定2億・結果158億 東京都の発表は信用できる?で書いています。さらにひどいおよそ80倍ですよ。馬鹿にしすぎです。
でも、簡単に騙されてしまう国民も問題ですからね。いい加減学習してほしいと思います。
●バカな約束をしたせいで宿泊税5億5000万円減収
2018/05/21:今回追記するのは単純に嘘をついたという話ではなく、安易な約束をしてしまったがために莫大な費用がかかり、結果としてまた「低予算でできます」といった話が嘘になってしまったという話です。
都は、国際オリンピック委員会(IOC)に提出した「立候補ファイル」で、大会関係者の宿泊税を免除すると約束していました。都の宿泊税は観光振興を目的に2002年に導入され、1泊1万円以上で100円、1万5000円以上で200円を徴収していました。
この宿泊税は宿泊施設を通じて徴収しているものです。しかし、免除対象を大会関係者に限ると施設側の確認作業の負担が大きくなり、現実的ではありません。
で、どうすることになったか?と言うと、なんとの大会期間を含む同年7〜9月の3か月間、全ての宿泊者からの徴収を停止することに。停止期間中の減収は約5億5000万円と見込まれているそうです。
(五輪期間中は宿泊税の徴収停止…都、減収5億円 2018年 05月16日 20時16分 提供元:読売新聞より)
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/1573293/
都の宿泊税は観光振興を目的としていたってのも胡散臭いですね。一方で、仮にこの主張が本当であるのなら、今回、都が宿泊税を取らないことによって、観光に悪影響が出るということになります。宿泊税新設のときは石原都知事の時代なので石原さんの問題で、バカな約束をしたのは猪瀬直樹さんのせいなんですけど…。
●招致計画の予算大幅オーバー、森喜朗会長「最初から無理があった」
2018/10/19:古い記事なのですけど、
森喜朗氏、東京五輪予算は「最初から無理があった」 - 五輪一般 : 日刊スポーツ[2016年5月17日0時51分]というものが今になって注目されていたので紹介。
大会経費が大幅に増えることが指摘されている問題について、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長は、猪瀬直樹前知事の時代に作成された「立候補ファイル」では、大会運営費が3000億円としたが「それではできない」としていました。「最初から(経費算定の)計画に無理があった」とも強調しています。
無責任すぎる発言ですけど、この時点では猪瀬直樹都知事が嘘つき野郎という話ではあります。ただ、スポンサーからの民間資金や国際オリンピック委員会(IOC)からの交付金、グッズ販売などで「5000億円くらいになると思う」という森喜朗会長の見込みも、すでに破綻しているのでは?と、
はてなブックマークでは疑問の声が出ていました。
fatpapa 二年前のこの記事で収益は5千億円・それ以上使えない・借金残すわけにはいかないと発言。でも昨年度末まで国だけで8000億使いトータル3兆円超とか。詐欺なのは知ってたけどメディアもスポンサーなので誰も突っ込まない
この国には嘘つき野郎ばかりいますね。
●東京五輪費用の嘘 コンパクト五輪で7000億円のはずが3兆円に!
2020/04/19:追記するのが遅くなって、その後、新型コロナウイルス問題で東京五輪が延期ということになってしまいました。おそらく延期によってコストがまた大幅に増加する一方で、新型コロナウイルス問題による影響で観客が減ることで日本の利益も減ってしまうことになると思われます。ただ、追記するのは、その前に出ていた
東京五輪、「総経費3兆円超」をはじめ感動が生まれる気がしない“残念な要因”たち( 週刊女性PRIME 2020/02/06 12:00)という記事について。
なので、あくまで記事の時点で…という話なのですけど、世界一コンパクトな五輪にすることで経費を7000億円に抑えるとしていたのがひどいことに。4倍を超える3兆円まで五輪経費は膨らみました。また、費用分担として東京都が計上する予定だった6000億円に2018年、追加で8100億円を計上することが発表され、こちらも倍以上に増えたことが指摘されています。
「費用分担として東京都が計上する予定だった6000億円を東京都の納税世帯数で割ると、都民一世帯当たりの負担額は約9万円でした。その後、新たに8100億円を上乗せすることが決まりましたから、さらに負担額は膨れ上がっています」(神戸大学教授の小笠原博毅さん)
●増加した東京五輪費用はどこから?削減されてるものがありそう
別記事のはてなブックマークの人気コメント(
国のオリンピック関連支出1兆円超す 公表予算額の4倍 - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル)では、費用が増えた分、国民のために本当に必要な経費は削減されているのでは?といったコメントなどが出ていました。
dd369 桜を見る会がたった数千万円といって軽視してるのが居るが、それは氷山の一角で今の政権は金の使い方が杜撰。
kpkpkpchang 何がなんでも国を滅ぼそうという気概を感じる
maruX 一兆円の影で性暴力被害者のワンストップ支援センターの予算が総計2億千万から8千万削減するなどの他予算への圧迫が生じてるわけで、本当に腹が立つよ。元の予算の2億5千万だって全国44箇所で2億5千万だよ?
kenjou こっちの予算を増やしたらかわりにどこかが削られるわけで、ばらまいていいはずがない。実際に福祉などの予算は削られている。
ackey1973 関連事業ってのがくせ者だよね。大会公式文化プログラムでベルリン・フィルが来日、新宿御苑で日本初の野外演奏会入場無料とかやるらしいが、そういうとこにも金流れてるん? どさくさ紛れて金使ってる事業多そう。
nabeteru1Q78 社会保障費は財源がどうのとどんどん削られるが、一過性のイベントのためなら財源の裏付けがない金を払えるのが自民党政治。安倍政権でそれに露骨な嘘が上乗せされる。
●新型コロナウイルスでも東京五輪強行で3000億円の追加経費
2020/12/05:前回書いたように、やはり延期と新型コロナウイルス関連でさらに経費が上乗せになりました。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、大会延期や新型コロナウイルス感染症対策に伴う追加経費が2940億円になると発表しています。この2940億円ですが、東京都が1200億円、国が710億円、組織委が1030億円を分担することで3者が合意したともされていました。
今回の2940億円増加。
東京五輪の追加経費は2940億円 東京都1200億、新型コロナで税収減「簡単に出せない」 :東京新聞 TOKYO Web(2020年12月5日)よると、この増加のせいで大会経費は延期前の1兆3500億円から1兆6440億円に膨らむ…という計算になるとのことでした。
組織委によると、追加経費のうち、延期に伴う分は1980億円で、内訳は施設の再整備費や人件費、システム改修費など。また、新型コロナウイルス対策分は960億円で、選手の定期検査や選手村の診療所設置など。 新型コロナウイルス問題が収まらない中で東京五輪を強行することにより、経費が大きく増加しています。
記事では、追加費用の総額は2940億円と発表されたものの、水際対策費など関連経費を含めれば、国民の負担はさらに増すと指摘。また、これも前回うちで書いたように、新型コロナウイルス問題によって日本があてにしていた、五輪開催による収益も大きく減るということも大事でしょう。
大会延期により、販売済みの五輪の観戦チケットの18%に当たる81万枚が払い戻しとなっていますが、今後「三密対策」のために収容人数を大幅に減らすことにでもなれば、チケット収入がさらに減るため、穴埋めが必要になる可能性もあると、記事では書いていました。
●政府「東京五輪の観客なら新型コロナウイルス対策の待機不要」
新型コロナウイルス問題がある中での政府の東京五輪優先の姿勢には、当然ながら批判も出ています。
社説:五輪追加経費 開催の意味を問い直せ|政治|社説|京都新聞という京都新聞の社説も出ていました。五輪関係者の受け入れを新型コロナウイルス対策よりも優先するような方針も、以前から政府は取っていますしね。
<コロナの世界的な感染は収束の気配がなく、日本では「第3波」に見舞われている。五輪にさらなる巨額支出が必要となることに、国民の理解は得られるだろうか。
開催そのものを疑問視する声も広がっている。もはや、生半可な説明では五輪実現への幅広い理解を得るのが難しいことを、大会関係者は肝に銘じてほしい>
<コロナ対策では、政府が海外から観客を受け入れる場合に通常求めている14日間の自主待機を免除する方針を示した。だが、来年の感染状況は予断を許さず、どのような対応が要るかは未知数だ。
五輪実現に向けた準備作業は、無理な想定を重ねているようにも見える。開催と感染拡大防止は本当に両立できるのか、これまで以上に現実的で説得力ある方策を示さなければならない>
【本文中でリンクした投稿】
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前回の五輪招致費用予定2億・結果158億 東京都の発表は信用できる? ■
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