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五輪エンブレムで不正 永井一正・高崎卓馬・槇英俊が佐野研二郎らを優遇、1次審査は出来レース


 あれ、これ、大きく報道されていました? 見逃していたので、東京五輪、招致のために嘘ついた?運営費用が6倍の1兆8000億円にの後になって気付きました。


●五輪エンブレム問題、不正は本当だった

 不正だとか、出来レースだとか、あらかじめ内定していただとかは、ネットの人が勝手に言っているだけという批判がありました。しかし、マジで不正していたんですね。
「旧五輪エンブレム選考で不正、調査結果公表」 News i - TBSの動画ニュースサイト

 白紙撤回された東京オリンピック・パラリンピックの旧エンブレムの選考過程について、外部有識者による調査報告書が公表されました。選考過程に不正があったことを認めました。

 佐野研二郎氏がデザインし、白紙撤回された東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム問題。18日午後、旧エンブレムの選考過程について、弁護士ら外部有識者が調査結果を公表しました。

 「出来レースではないかと疑いを持って調査にあたりました」(外部有識者の会見)

●永井一正氏・高崎卓馬氏・槇英俊氏が佐野研二郎氏らを優遇

 後述するように佐野研二郎さんについては、結果的には優遇されなかったとされています。ただ、計画としては、佐野研二郎さんも含めて1次審査を突破することが事前に決められていた、と言えてしまいます。
 調査によると、審査委員の代表を務めていた永井一正氏が、「公募形式では最高レベルのデザイナーが競い合うコンペを実現できない」と主張。永井氏が選んだ6人とクリエイティブディレクターが選んだ2人の合わせて8人のデザイナーに参加要請書を出すことになりました。さらに永井氏は、佐野氏を含む参加を要請した8人は自動的に2次審査に進めるよう主張。一部の審査委員には、この8人がわかる一覧表が事前にメールで送付されました。

●1次審査は出来レース 最高レベルのデザイナーは隠れシード

 最高レベルのデザイナーのはずなのに、優遇しようというのはおかしいですよね。名前を隠した状態で選ばれない作品は、最高レベルではないということですから、それを作ったのは最高レベルのデザイナーでもないでしょう。順番が逆であり、本来なら「出来レース」は必要ありませんでした。

 この「出来レース」の様子は、別記事で詳しかったです。
東京新聞:旧エンブレム不正投票 票不足2作品へ「秘密裏に」 外部有識者報告:社会(TOKYO Web) 2015年12月19日

 高崎氏だけは八人の作品を事前に把握し、既に二票を得ていた一作品を除く七作品にそれぞれ一票を投票した。このうちの二作品は投票が進んでも一票のままだったため、槙氏と高崎氏が永井氏に伝え、永井氏が一票ずつを入れて八作品とも一次審査を通過させた。

 報告書は、参加要請の時点で「不適切」としていました。また、"永井氏の追加投票を「秘密裏に耳打ちして追加投票させた行為は、いわば隠れシードで明らかな不正」と断じ"ていますが、これは"DVDに記録されていた"ためです。

 ただし、永井さんは何が悪いかわかっていない模様。これが日本のデザイナー業界のレベルなのでしょう。
 会見でチームの和田衛弁護士は、槙氏と高崎氏(引用者注:高崎卓馬・組織委クリエイティブ・ディレクターも協議に参加しており、不正を知っていた)は不正を認めたが、永井氏について「他の方々に比べて違法性の意識がやや薄い」と述べた。

●「佐野氏選考には問題なし」の理由

 報告は「佐野氏選考には問題なし」「出来レースではない」としていたので、最初疑問に思いました。まず、最終選考は別であっても、1次審査は出来レースなので、「出来レースではない」は間違いです。

 また、二作品だけが不正という認識のようですが、「八人の作品を事前に把握し、既に二票を得ていた一作品を除く七作品にそれぞれ一票を投票」ならその一作品以外はすべて不正です。
(そもそも事前に作品を把握した人に投票させちゃいけませんので、これも不正でしたね)

 ただ、佐野さんの作品審査過程で最高票数だったとあったので、たぶんその一作品だったのでしょう。だから、「結果に影響しなかった」ということみたいですね。

 とはいえ、これも一次選考で佐野研二郎さんの作品が不正でなかったというだけで、問題は残ります。選挙の投票なんかもそうですけど、決選投票の顔ぶれが変われば結果が変わってくることはよくあるためです。

 というか、2020年が東京に決まったのも、決選投票の組み合わせのおかげって言われていませんでしたっけ? …ああ、以下の記事だ。「組み合わせのおかげ」とは書いていないものの、決選投票の相手として脅威にならないイスタンブールに予選でわざと投票したんでした。
予想外のマドリード敗退、日本の地滑り的勝利に : 東京五輪 : 読売詳報_緊急特集グループ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 2013年09月09日

 イスタンブールはマドリードと26票で並んだが、これが日本への追い風となった。マドリードは、(中略)終盤情勢で東京の最大のライバルになるとみられていたからだ。

 ところが、並んだ2都市間の投票では、イスタンブールが49票を獲得し、4票差でマドリードを破った。東京を支持するIOC委員が、(中略)決選投票でくみしやすいイスタンブールに投票したとみられる。

 ここで大勢は決し、決選投票ではイスタンブールを24票も上回る地滑り的な勝利につながった。

 同じ記事では、"最終演説の質疑応答で東京電力福島第一原発の汚染水漏れへの懸念をデータを示しながら否定した安倍首相"という話もありました。

 最初にリンクした東京五輪、招致のために嘘ついた?運営費用が6倍の1兆8000億円にの件の他に、新国立競技場の話もありますし、本当、東京オリンピックは嘘ばかりです。


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