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二重投稿も研究不正にして処分に変更 新潟大が医学部教授の問題で


●二重投稿も研究不正にして処分に変更 新潟大が医学部教授の問題で

2021/09/08追記:新潟大医学部の男性教授が投稿し、2011年に海外の医学誌に掲載された論文が「二重投稿」にあたるとして2021年8月30日に撤回されたことがわかりました。大学は「当時の規定では不正行為に該当しない」として、教授への処分や公表をしていません。

 二重投稿と認定されたのは医学部の男性教授が執筆した消化器腫瘍(しゅよう)に関する論文です。外部からの指摘を受け、2020年1月に同大が調査委員会を設置。調査の結果、2010年に別媒体に掲載された自身の論文に類似点があったことから、2020年末に二重投稿と認定されました。

 調査に対し、男性教授は「二重投稿について十分な認識が無かった」と説明していたそうです。掲載当時の新潟大の学内規定でも実際、二重投稿は研究不正の対象外でした。記事タイトルも新潟大教授が論文を二重投稿 外部から指摘、大学は処分や公表せず:朝日新聞デジタルというネガティブなものです。

 ただ、新潟大学では今回の事案を受けて2021年4月ごろ、二重投稿も不正に含め、処分も行えるように規定を改めたそうです。実はこれ、画期的ですよ。私は二重投稿も問題だと考えていましたが、二重投稿は「不適切な行為」にとどまり、「不正」に含めている国内の研究機関はほとんどないと思われます。


●二重投稿で処分…実は珍しい?逆に通報者の方が処分されるケースも

 二重投稿の話自体は過去にもよく登場。ただ、珍しい二重投稿の処分?神戸国際大、論文盗用の教授を懲戒解雇 架空請求という研究費の不正使用の問題もというタイトルの話をやっているように、やはり処分されることは稀ですね。神戸国際大の件も結局、他の不正とのあわせ技的なところがあり、二重投稿だけでの処分ではありませんでした。

<同大によると、外部有識者も交えた調査などの結果、2件の学会発表に他者の研究内容を許可を得ずに盗用していたと認定。このほか、五つの論文と4件の学会発表でも二重投稿などの不正があり、実際には行っていない出張費用など約8万円を請求する不正もあったとしている>
(神戸国際大、教授を懲戒解雇 論文盗用などを理由に:朝日新聞デジタル 2016年10月28日12時21分)

 別件の不正込みとはいえ、この神戸国際大はきちんと処分しており偉かったのですが、ひどいところはひどいです。処分しないというレベルで済まない話になっているところも多いんですよ。例えば、国士舘大学の教授2人、同僚の不正を通報したところ逆に処分されるの件はタイトルの通り、二重投稿を問題視せずに逆に通報者を処分していました。

<国士舘大学の教授2人が、2017年、同じ国士舘大学の別の教員が他の学術誌などに発表している論文を「二重投稿している」と大学内の担当機関に通報したそうです。ところが、驚いたことに、国士舘大学側は二重投稿した教員ではなく、通報した教授2人を処分したらしいんですね。おかしいです。
 大学側の言い分としては、提出書面に「本人が(不正を)認めた」などと記載してあったものの、「教員が不正を認めた事実はなく、虚偽の報告をした」とし、2人を戒告処分としたとのこと。仮に虚偽記載があったのだとしても、二重投稿が問題であるには変わりないために、不正の教員にはより厳しい処分にすべきなのですが、後述の記載内容を見ると、どうも無罪放免とされた感じでした>


●二重投稿が問題になったノーベル賞候補者は2700本も論文を発表

 この国士舘大学と似たケースだったのが、広島大学の東幸仁教授が業績水増し 告発の准教授がなぜか退職する事態にで書いた件。こちらの場合、二重投稿ですらない業績の水増しを行ったという珍しいものでここだけは多少違うのですが、逆に告発側が処分されているという点ではよく似ていました。かなりそっくりなケースだと言えるでしょう。

<広大原医研の活動と業績は、研究所の公式記録である「年報」として毎年、300ページを超す本にまとめられています。H教授が業績水増しに利用したのが、この「年報」でした。以下のような極めて単純な手口です。
(1)他年度に発表した論文を、新たに書いたように装って使い回す。
(2)著者の順番を入れ替えて、全く別の論文であるかのように改竄する。
 こうした使い回しや改竄によって、さも多数の論文を執筆しているかのように水増しされ、そのままチェックされることもなく年報に掲載されていました>

 また、ノーベル賞候補と言われていた井上明久・元東北大総長に不正疑惑などでやった井上明久・元東北大総長も二重投稿をやっても処分なし。井上明久さんの場合、週に3本以上のペースで論文を発表するなど、総長になってからむしろ発表論文が増えて、2700本以上もの論文を発表しており、他にも二重投稿があるんじゃ?(名義貸しの可能性も)と思わせる超人的な仕事ぶりをしていた方でした。

<海外でも2011年2月に、世界最高権威の学術誌『Nature』が同総長の論文捏造疑惑に注目、同年6月25日には米国物理協会速報紙『Applied Physics Letters』に投稿した論文が、同紙発行母体である米国物理学協会(American Institute of Physics: 略称AIP)により、二重投稿を理由に取り下げられる、という事態となっていました。
 この二重投稿とも関連しそうなのが、以前から言われていた井上明久さんの疑惑の一つである「考えられない量の論文」。記事でも触れており、東北大学のサイト「研究者紹介」によれば、2011年までに合計2784本の論文を書いたとされていたことをまず指摘。
 また、同総長は05年までの登録数ですでに1900本の論文実績があることから、総長就任以後06~11年の5年間で書いた本数は800本と、総長になってむしろ増えていることも指摘。年平均にして約160本、1週間に換算すれば約3本以上を書き上げる、超人的大量生産ぶりだとしていました>


【本文中でリンクした投稿】
  ■ノーベル賞候補と言われていた井上明久・元東北大総長に不正疑惑
  ■国士舘大学の教授2人、同僚の不正を通報したところ逆に処分される
  ■広島大学の東幸仁教授が業績水増し 告発の准教授がなぜか退職する事態に
  ■珍しい二重投稿の処分?神戸国際大、論文盗用の教授を懲戒解雇 架空請求という研究費の不正使用の問題も

【関連投稿】
  ■世界記録?上嶋浩順・昭和大学講師が大量の捏造や改ざんで不正
  ■中京大学・大内裕和教授が書籍で盗用の不正か?三宅勝久氏が訴え
  ■浜松学院大学・石田勝義学長、研究実績の虚偽不正で学長選当選?
  ■杏林大女性准教授、論文で盗用の不正 諭旨退職の懲戒処分に…
  ■研究不正疑惑についての投稿まとめ

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