大阪大学 教授など3人が不正経理処理 処分を検討 NHKニュース 12月25日 18時31分
25日に大阪大学が記者会見して発表しました。
それによりますと、不正な経理処理を行っていたのは大阪大学大学院情報科学研究科の四方哲也教授(52)ら3人です。
不正に関する情報が寄せられたことから、大学が調査委員会を設けて調査した結果、四方教授らは、10年以上前から架空の取り引きで複数の業者から物品を購入したように装うなどして支払われた研究費を、業者に預ける「預け金」と呼ばれる不正な経理処理を行っていたということです。業者に保管されていた金額は合わせて1億7000万円余りに上るということです。また、66万円の研究費の私的流用もあったということで、大学は、関係者の処分や刑事告訴を検討することにしています。
研究者詳細 - 四方 哲也
所属組織
1998年04月01日 ~ 2002年03月31日,工学研究科,助教授,専任
2002年04月01日 ~ 2006年07月31日,情報科学研究科 バイオ情報工学専攻,助教授,専任
2006年08月01日 ~ 継続中,情報科学研究科 バイオ情報工学専攻,教授,専任
2006年08月01日 ~ 継続中,生命機能研究科,教授(兼任),兼任
学歴
大阪大学 工学部 醗酵工学科 卒業 1986年03月
大阪大学 工学研究科 醗酵工学専攻 修了 1988年03月
大阪大学 工学研究科 醗酵工学専攻 修了 工学博士(大阪大学) 1991年03月
共同発表「進化の機能」を持った人工細胞の作成に成功 平成25年10月3日
JST 課題達成型基礎研究の一環として、大阪大学 大学院情報科学研究科 四方 哲也 教授の研究チームは、生物の特徴である「進化する能力」を持つ人工細胞注1)を作り出すことに世界で初めて成功しました。
生物の機能を人工的に再構築した人工細胞の作成は、新たなテクノロジーとして近年大きな注目を集めています。しかし、従来の人工細胞は生物の大きな特徴である進化する能力を持っておらず、その応用範囲は限定されていました。
研究チームは、RNAからなる人工ゲノムと数十種類のたんぱく質などを細胞サイズの油中水滴注2)に封入した人工細胞を作成しました。この人工細胞内では、ゲノムRNAから遺伝情報が翻訳され複製酵素が合成されます。そして、合成された複製酵素により元のゲノムRNAの複製が起こります。さらに、この人工細胞を、栄養(たんぱく質合成に必要な酵素・アミノ酸など)を含んだ油中水滴と人為的に融合・分裂をさせることにより、天然の細胞と同じように際限なくゲノムの複製を続けることに成功しました。また、この人工細胞を長期に培養した結果、複製エラーによりゲノムRNAに突然変異が蓄積し、より複製しやすいゲノムRNAが自然選択により進化することを見いだしました。これはダーウィンが提唱した進化のメカニズムを持った人工細胞が誕生したことを意味しています。
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