日本初の新元素 113番発見 理研に命名権か1月決着 ― スポニチ Sponichi Annex 社会
理化学研究所が発見を主張し、米国とロシアの共同チームと競っている原子番号113番の新元素について、発見者を審議している国際学会の作業部会の結果が来年1月後半に公表される見通しとなったことが26日、分かった。
発見者には新元素の命名権が与えられる。理研と認められれば、史上初めて元素に日本発の名前が付き、「元素の周期表」に記載される。関係者によると、ジャポニウムなどが候補に挙がっている。[ 2015年12月26日 12:18 ]
理研が発見、国際認定へ 産経ニュース / 2015年12月26日 7時58分
発見を争ったロシアと米国の共同研究チームを退けて認定される見込みで、科学史に残る大きな成果となる。
元素は物質を構成する基本的な粒子である原子の種類のこと。未確定を含め118番まで見つかっており、米露などが国の威信をかけて発見を競ってきた。アジアによる新元素の発見は初めてになる。(中略)
理研は平成16年9月、森田浩介研究員(現九州大教授)らが加速器を使って30番の亜鉛を83番のビスマスに高速で衝突させ、核融合反応により113番の元素合成に成功したと発表。24年までに計3個の合成を高い信頼性で確認した。
一方、露米チームは2004(平成16)年2月以降、露ドブナ合同原子核研究所で別の手法により合成したと発表。理研と比べ時期はやや早く、作った個数は圧倒的に多かったが、113番元素であることの裏付けが不十分と判断されたとみられる。
露米は115番、117番、118番も発見したと主張し、審査されている。
どこでもサイエンス (59) 日本人は、元素の名づけ親になれるか!? | マイナビニュース 東明六郎 [2015/09/16]
さて、日本発の元素名がつくかどうかでございます。ニッポニウムはNpだとネプツニウムと同じになっちゃうので、ジャパニウム/ジャポニウム(Jp)とするか、リケニウムがいいとかいろいろ話がでていますが。さあどうなるでしょうか。
実はですね1908年にニッポニウムというのが提唱されて、一部つかわれたことがあるんです。ニッポニウムは、後に東北大学の総長にもなった小川正孝(1865~1930年)さんが留学中に発見したもので、留学先で「これはニッポニウムという名前にするべきだ」と先生のラムゼイに言われたというのでございますな。元素番号は43番でございます。ところが、43番はテクネチウムなんですよ。1936年に人工合成されたもので、テクネチウムというのは「人工の」という意味なんですな。なんでこうなったかというと、発見と思われたのに、再現しないという、そういう話になったんですな。ただ、現在では小川さんは、75番元素を発見していたのに、43番だと思いこんでいたと考えられているんですな。75番は1925年に発見され、レニウムという名前になっています。幻のニッポニウムとなってしまったわけです。
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