世界遺産・醍醐寺が新興宗教団体・真如苑に乗っ取られた…との声では、真如苑の話をメインにやりました。しかし、実は別の宗教団体の話もちらっと出ていたんですよね。醍醐寺は新興宗教団体「かむながらのみち」とも関係しているとのこと。そして、この宗教団体は音楽ユニットの「ゆず」との関係が知られるところでした。
2021/07/12追記:
●「美しい日本」「国歌」「靖国の桜」…ゆずが右翼色が強いの曲を発表 【NEW】
●結婚式も総本山で ゆず北川悠仁の母慈敬はかむながらのみち教祖
2015/12/27:前回書いた
世界遺産・醍醐寺が新興宗教団体・真如苑に乗っ取られた…との声ベースとなった記事は、ジャーナリスト・一ノ宮美成さんによる『
京都の裏社会 山口組と王将社長射殺事件の聖域
』(宝島社)の紹介記事です。そこでは、"醍醐寺にすり寄る新興宗教は真如苑にとどまらない"として、「かむながらのみち」の名前も出していました。
<「ゆず」の北川悠仁の母・北川慈敬氏が教祖を勤める新興宗教「かむながらのみち」も醍醐寺に深く食い込んでおり、慈敬氏は醍醐寺仲田順和管長の就任式に参列。また、500万円の寄進を行っている。さらに、醍醐寺・仲田管長は北川悠仁と元フジテレビアナウンサー・高島彩の結婚式にも参列している>
(
日本一の観光都市・京都に広がる深い闇『京都の裏社会 山口組と王将社長射殺事件の聖域』 日刊サイゾー / 2015年10月25日 19時0分(文=萩原雄太[かもめマシーン])より)
「ゆず」の北川悠仁さんの母が宗教関係者という話は聞き覚えがあったので、てっきりうちでも書いていたのだと思ったら、検索しても出てきませんでした。どうやらブログでは初登場みたいです。これは別に秘密でも何でもないようで、Wikipediaにも載っています。以下は、
北川悠仁 - Wikipedia(最終更新 2015年10月16日 (金) 02:09)の記述です。
<北川 悠仁(きたがわ ゆうじん、本名同じ、1977年1月14日 - )は、日本のミュージシャン、シンガーソングライター、俳優。岩沢厚治と組んだゆずのリーダー。(中略)母は宗教法人かむながらのみちの教主北川慈敬。既婚者であり、妻はフリーアナウンサーの高島彩。(中略)
・2011年10月20日、かねてより交際していたフリーアナウンサーの高島彩と結婚したことを発表。かむながらのみちの総本山である山梨県の身曾岐神社で挙式[2]。「結婚は悠仁が35歳になってから」という、北川の母親のアドバイスを2人で守り続けていたと言うのは週刊誌のデマであり、実際は北川が34歳の時に結婚している>
●「かむながらのみち」はニューエイジ系の宗教法人 ニューエイジとは?
「かむながらのみち」について、
かむながらのみち - Wikipediaでは、<かむながらのみちは、神奈川県横浜市磯子区岡村にあるニューエイジ系の宗教法人>と説明。また、<元解脱会幹部の北川慈敬が創立し、教主となる>とされていました。古神道において「神教士」、セミナーにおいて「アソシエート・トレーナー」の資格を取得しており、北川精密工業取締役、ETLジャパン取締役でもあるそうです。
ただ、ニューエイジってそもそも何なんでしょう? 音楽ジャンルでもニューエイジってのがありましたが、Wikipediaだとそれとは別項目になっていました。「独自研究」タグがついており、信頼性には気をつけたいところですが、>
ニューエイジ - Wikipedia(2015年5月23日 (土) 15:08)では、まず、以下が本来のニューエイジだとしていました。
<ニューエイジ(New Age)とは、字義どおりには「新しい時代」であるが、新しい世界、新しい思想を含意する。この表現の背景には、ヨハネの黙示録に見られ、一部のキリスト教徒が採用している千年思想がある。すなわち、神と悪魔の戦いが千年続き、最後に神が勝利して、ニューエイジ=新しい世界がやってくるというものである。基本的には、伝統的な教えの中から、古くて役に立たない教えを廃し、真の意味での教えを明らかにしようという運動である>
ただ、「本来のニューエイジ」があるということは、そうではない別のニューエイジがあるということで、非常にややこしくなっています。この後、別の説明があるんですよ。このWikipediaページで主に言及されているのは、こっちの意味の「ニューエイジ」みたいです。
<現在「ニューエイジ」(ニューエイジ・ムーブメント、ニューエイジ運動)と言うときには、アメリカ合衆国、とりわけ西海岸を発信源として、1970年代後半から80年代にかけて盛り上がり、その後商業化・ファッション化されることによって一般社会に浸透、現在に至るまで継続している、霊性復興運動およびその生産物全般、商業活動全般を指す場合が多い>
●チャネリングや心霊治療などなど…オカルト的な要素のあるニューエイジ
このWikipediaページはそこまで長い項目ではありません。ただ、内容は非常にわかりづらいです。一応、ニューエイジの雰囲気がわかるのは、前半部分ですね。以下のような説明がありました。
<ニューエイジ運動は、60年代のカウンターカルチャーをその直接の起源とする。物質的な思考のみでなく、超自然的・精神的な思想をもって既存の文明や科学、政治体制などに批判を加え、それらから解放された、真に自由で人間的な生き方を模索しようとする運動である>
その中には、以下のような共通項をもつ、新旧の多様で雑多な要素が、互いに力動的に関わり合いながら共存しているとのことで、いろいろあるみたいですね。
・反近代、反既存科学、脱西欧文明(禅や道教、チベット仏教などの東洋思想やアメリカ・インディアンの思想、あるいは“異教”的文化への親和性)
・ポジティブ・シンキング(個人に内在する力と可能性の強調)
・五感や身体性・主観的体験の重視
・論理的思考に対する直観的理解(「気づき」)の優位
・快の感覚や欲望の肯定
・旧来の社会道徳の否定と極端な自由主義の思想
・汎神論的・宇宙神的存在あるいは「大いなる意志」への信仰と、万象に対するその介在を根拠とする「偶然性」の否定
・自然への回帰(しばしば人間以外の生物との精神的な交感を含む)
・女性性の尊重
<具体的な構成要素としては、チャネリング/リーディング、瞑想法、前世療法・催眠療法等の心理療法、ヨーガや呼吸法・さまざまな整体術等の身体技法、ホーリスティック医療、心霊治療、アロマテラピー、パワーストーン、輪廻転生信仰、さまざまな波動系グッズなどを挙げることができる。これらのうちのいくつかの物は一般に「オカルト」と呼ばれる領域に属する。書店では主に精神世界の書棚の中に置かれている>
●最近流行している「スピリチュアル」も実を言うとニューエイジ由来
よくわからんので流し読みしていましたが、宗教と関連する話もありました。今回知りたいのはこういうところです。ただ、前述のとおり、独自研究の可能性がありますので、注意が必要です。とりあえず、アメリカでは、数多くのカルト宗教が、ニューエイジの流れの中から生まれており、さまざまなオカルト商品と同様、その一部は日本にも移入されていると説明されていました。
ニューエイジ運動の起源の一つは、エサレン研究所によるヒューマン・ポテンシャル運動(人間可能性運動、人間性回復運動)であり、1960年代以降にアメリカで発展したさまざまな心理療法の理論や技法とも関連が深い。西洋的な物質文明を批判して精神の変革を説き、東洋的な瞑想(メディテーション)の技術をその要素として持つニューエイジ運動の中でも、カルト宗教や自己啓発セミナーの領域では、一般にはあまり知られていないさまざまなマインド・コントロール技術が共有されており、これらが悪用された場合には、しばしば社会的な問題を引き起こすことになりやすい。
マインド・ビジネスを中心に、ニューエイジ関連の事物は少なからず日本に移入されているが、「ニューエイジ」という運動の存在そのものが一般にはあまり知られていないため、それと意識されることは少ない。目安として、「スピリチュアル」という形容詞とともに宣伝頒布されている商品は、おおむねニューエイジ由来のものと見ることができる。「癒し」ブームの少なからぬ部分は、ニューエイジ系商品によって支えられているといえよう。
日本ではオウム真理教事件もあり一時期は停滞したが「精神世界」市場の拡大・成熟と平行して、今でも少しずつ、しかし着実に浸透しつつある。
何だか「かむながらのみち」の話じゃなくって、「ニューエイジ」の話ばかりになっちゃいました。しかも、あまりよくわからないものです。「ニューエイジ」にしても「かむながらのみち」にしても、もっといろいろと読まないと、なかなか理解できない感じ。難しいです。
●「美しい日本」「国歌」「靖国の桜」…ゆずが右翼色が強いの曲を発表
2021/07/12:
RADWIMPS野田洋次郎はネトウヨ?「HINOMARU」の愛国歌が話題に…の話をやっていたら、ゆずの話も出てきてびっくり。
RADWIMPSの新曲「HINOMARU」が波紋 「日出づる国の御名のもとに」 | ハフポスト(2018年06月08日)では、以下のような話があったんですよ。
<愛国心と歌といえば、今春(引用者注:2018年春)に発表された人気ミュージシャン「ゆず」の曲「ガイコクジンノトモダチ」が記憶に新しい。彼らもこれまでの作風とは異なり、「美しい日本」「国歌」「靖国の桜」といった保守色の強い言葉を歌詞に取り入れ、話題になった>
なぜか知らないのですが、宗教と結びつきやすいのは、左派や中道のリベラルではなく、圧倒的に右派なんですよね。日本でいうと、あらゆる新興宗教団体にモテモテな安倍晋三元首相が有名ですが、
宗教と関係が深いのは右派?左派? 日本でもアメリカでも同じ傾向で書いたように海外でも同じ傾向で不思議。ニセ科学も右派とセットになりやすいので、オカルト的なものと親和性が高いのかもしれません。
【本文中でリンクした投稿】
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RADWIMPS野田洋次郎はネトウヨ?「HINOMARU」の愛国歌が話題に… ■
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