●確実に不倫ではない!なのに、子供の血液型が両親と不一致に
2015/12/31:過去に書いた
実の親子なのにDNA鑑定で親子関係を否定 ヒトキメラ、骨髄移植が、微妙にアクセスが増えた日がありました。ただ、それほど多くなかったのでチェックはせずに、放っておきました。でも、数日経ってから、「あっ、この記事が理由か!」というのが、わかりました。
それは、
夫の精子で出来た子が夫の子でなかったという珍事が米国で発生 - IRORIO(イロリオ)(Sophokles 2015年10月29日 17時36分)という記事。「子供の血液型が両親と不一致」とは言っても、不倫といった話ではありません。というのも、今回の件でご登場の"34才の男性は、妻とともに不妊治療を受けており、生まれた子供は人工授精によるもの"であるためです。
人工授精に使用した精子が夫本人のものであることが間違いない…と担当医が確認しているにも関わらず、生まれた子供の血液型が両親のどちらとも一致しなかったため、夫妻は遺伝子検査を依頼したというわけです。逆に言うと、これ、人工授精じゃなかったら、不倫だ!となって、修羅場になったでしょうね。
●兄弟なんていないのに!検査でいないはずの夫の兄弟の子と判明
遺伝子検査の結果は、「夫の唾液から採取した遺伝子は、子供のものとまったく違っており、100%夫の子供ではない」というものでした。ただ、精子を調べると、別のことがわかります。夫の精子は10%子供の遺伝子と一致。遺伝学的には、夫の兄弟が本当の父親であると考えられるということです。
しかし、やはり不倫はあり得ません。というのも、当の夫に兄弟はいないため。存在しないはずの夫の兄弟の子というミステリーです。ただ、これは最初に
実の親子なのにDNA鑑定で親子関係を否定 ヒトキメラ、骨髄移植をリンクしたように、「キメラ」が理由だと説明されています。
<謎はさらなる検査で解けた。この夫は、生物学的に「キメラ」と呼ばれ、生まれる前は二卵性双生児だったが、母親の胎内で兄弟の身体を吸収し、その結果一人で生まれてきたということが分かった。つまり、吸収された兄弟の細胞が体の中にまだあり、それが兄弟の精子を作っていたことになる>
●家族崩壊の可能性も…一歩間違えればトラブルになりかねないヒトキメラ
ただ、ヒトキメラはかなり怖い話ですよね。
実の親子なのにDNA鑑定で親子関係を否定 ヒトキメラ、骨髄移植は、関係者は誰もが親子だと知っているというケースでのミステリーでした。ミステリーというだけでなく、融通が利かない担当者によって、大きなトラブルに発展しています。
前半でも書いたように、今回の例でも不倫だ!となって、修羅場になった可能性のあるものでした。人工授精であるから「そんなことが起きるはずがない」と考えられたものの、状況によっては不倫疑惑などのトラブルになりかねないものです。
遺伝子検査をする機会というのがどれくらいあるかはわかりませんけど、知識としては知っておくと役立つことがあるかもしれません。一般人よりは、本来は医療関係者や政府自治体の関係者に知っておいてほしいところですが、彼らが知らないからこそトラブルになるため、覚えておけば自衛になると思われます。
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