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マクドナルドはヘルシーなお店に客を奪われた…という嘘 米マクドナルドは低価格で復活


 "マクドナルドは倒産危機どころか優良会社 株価やフランチャイズ店比率の高さなど"は、スターバックスより高いマクドナルド社員の待遇満足度 給料で勝利にまとめました。こちらは別のマクドナルドの話。

 日米英どこのマクドナルドも低迷を経験し、それぞれ復活しています。ただ、復活の理由はみんな違う感じ。イギリスはイギリスは健康・安全、日本はこれと言った理由はなし、そして、アメリカは低価格で復活といった感じになっていました。(2018/01/24)


●米マクドナルド復活はイギリス人経営者のおかげ

2018/01/24:日本のマクドナルドは、原田泳幸社長時代から大苦戦が続いていました。カナダ出身のサラ・カサノバ社長就任後も業績は芳しくなかったものの、ここに来てやっと復活と言える状態になっています。
(関連:マクドナルド復活の立役者・足立光 ポケGOはイングレス好きが理由 売上回復の原因は不明…だがそれがいい?)

 米マクドナルドも日本と同じく苦戦していました。そして、こちらも2015年にトップとなったスティーブ・イースターブルックCEOの改革の下、業績を2年で立て直しということ復活。イースターブルックCEOは英国人で、財務中心のキャリアを歩んできたとのこと。マクドナルドでの経歴は20年以上になる方です。

 アメリカの飲食業界は、過去2年間の客の伸びは「ほとんどあるいはまったく」という状態。業界専門誌「QSR」は、昨年下半期に飲食店業界全体の売上高が急落したことを受け、16年は金融危機以降で最悪の1年だったとしていました。

 にも関わらず、マクドナルドは、4年間減り続けていた来客数が今年の第2四半期(4~6月)と第3四半期(7~9月)、2四半期連続で増えました。復活と表現するのは、大げさではなさそうです。
(復活マクドナルド、悩みは尽きず:日経ビジネスDigital 2017年11月23日より)


●イギリスは健康・安全、アメリカは低価格で復活

 この成功の要因は、客の移り気を追いかけるのではなく、低価格と手軽さに原点回帰したことだと同社の経営幹部たちは考えています。

 私は日本のマクドナルドに関して、マクドナルド人気低下の意外な理由 安全性より値段が高いから?という話をやっています。しかし、アメリカが安さで復活というのは、意外でした。

 実を言うと、イギリスのマクドナルドもやはり苦戦していたのですが、一足先に復活。これは、体に悪いイメージのマクドナルド、英国は健康・安全性で人気復活でやったように、健康・安全性がポイントだったと言われていました。そして、イースターブルックCEOというのは、その英国マクドナルドの販売が06年に回復したときの立役者だったのです。


●マクドナルドはヘルシーなお店に客を奪われた…という嘘

 アメリカでは14年当時、米チポトレ・メキシカン・グリルなどに代表される「ファストカジュアル」に敗れ、王座から引きずり降ろされかけているというのが多くの人の見方でした。ファストカジュアルというのは金融危機後に台頭した外食の新業態。

 ヘルシーさというのは曖昧で非科学的であり、個人的には嫌いな売り方なんですけど、従来のファストフードに比べて価格は数ドル高いが、ヘルシー志向に訴える商品を売り出すことで勢力を伸ばしていたそうです。

 ところが、イースターブルックCEOが昨年、調査させたところ、「ファストカジュアルに客を取られている」は嘘でした。マクドナルドから消えた顧客の大半が向かった先は、米ウェンディーズや米バーガーキングといった、ほかのハンバーガー・チェーンだったのです!

 これは日本のマクドナルドと状況が違うかもしれません。どこで書いたか忘れたんですが、マクドナルドに行かなくなった客は競合他社ではなく、別の業態に流れていたという分析があったと思います。

 前述の通り、私は日本のマクドナルドは価格の問題が苦戦じゃないかと思っていたものの、実際に復活した様子を見ると、決定的な理由はありませんでした。ただ、アメリカでは価格の高さが当たりだったみたいですね。
(関連:マクドナルド復活の立役者・足立光 ポケGOはイングレス好きが理由 売上回復の原因は不明…だがそれがいい?)


●マクドナルドの苦戦もライバルの善戦も価格で説明可能

 そこでマクドナルドは、コーヒーや炭酸飲料の価格引き下げという対応を行いました。また、低価格だけでなく、朝食メニューの終日提供、スマートフォンを使ったオーダー・宅配サービスの開始なども行いました。

 マクドナルドは値上げに積極的ではなかったものの、2013年に1ドルのバリューメニューをやめています。また、メニューの採用・撤廃に関しても決定権が与えられているフランチャイズ店が値上げを始めたことが、マクドナルドの低価格のイメージを損ないました。

 一方で、同業他社のライバルであるウェンディーズとバーガーキングは、4品4ドルといったメニューを次々と提供。そのおかげで両社とも、米国ファストフード市場の11%前後を獲得できたということで、やはり低価格がポイントだったことがわかります。


●マクドナルド=肥満というネガキャンはこれからも怖い

 なお、主な理由とされてはいなかったものの、他の改革も行っています。例えば、リニューアルを11億ドル(約1200億円)かけて、全米の数千店で実施したこと。そういや同じやり方なのかはわかりませんけど、日本のマクドナルドも店舗のイメージを刷新していますね。

 アメリカのマクドナルド場合、店舗内に置かれたガラスのショーケースには焼きたてのアップルパイやクロワッサンが並び、黒のユニホームを着た笑顔の店員が、ハンバーガーやフライポテトをトレーにのせて小さなテーブルに運んできます。作者と一緒に来た同僚が「マクドナルドっぽい雰囲気がしないな」とつぶやいたそうで、この一言が的確です。

 また、ヘルシーさもある程度気にかけており、デマの打ち消し、抗生物質を使った鶏肉の使用の禁止、バンズにコーンシロップを使うのもやめることなどを約束するなどしています。

 ただし、記事では、マクドナルドが肥満の理由になっていると行ったネガティブキャンペーンにより、再びピンチを迎えることがあるのではないかと予想していました。根拠のない報道はやめてほしんですけど、できの悪いフェイクニュースですら信じられる時代ですし、ありそうですね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■マクドナルド人気低下の意外な理由 安全性より値段が高いから?
  ■体に悪いイメージのマクドナルド、英国は健康・安全性で人気復活
  ■スターバックスより高いマクドナルド社員の待遇満足度 給料で勝利
  ■マクドナルド復活の立役者・足立光 ポケGOはイングレス好きが理由 売上回復の原因は不明…だがそれがいい?

【関連投稿】
  ■モスバーガーがまさかの大苦戦、好調マクドナルドと差 安くも高くもなく中途半端
  ■原田泳幸に追放されたマクドナルド幹部ら、各社で社長として活躍
  ■マクドナルド好きの金持ち ビルゲイツ、トランプ大統領、バフェット
  ■マクドナルドのフィレオフィッシュはグロい深海魚…は少し本当
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