オリオン座が消える日 | マイナビニュース [2012/05/06](文/寺澤光芳)
オリオン座と言えば、冬の夜空を見上げたときに目に付きやすい有名な星座ですので、実際に見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ギリシア神話に登場する狩人「オリオン」に由来するこの星座は、ちょうど腰にあたる部分に3つの星が並び、それを取り囲むように4つの明るい星でオリオンの体を形作っています。
4つの星のうち、左上(右肩にあたる部分)に赤く光る1等星が「ベテルギウス」、また右下(左足にあたる部分)に白く光る1等星が「リゲル」です。
赤く輝くベテルギウスは、地球から640光年(つまり光の速度で640年かかる距離)ほど離れたところにある天体ですが、その質量は太陽の約20倍(地球の約660万倍)、直径は太陽の約1,000倍(地球の約10万倍)という巨大なもので、「赤色超巨星(せきしょくちょうきょせい)」と呼ばれる天体の1つにも数えられています。
仮に、ベテルギウスを現在の太陽の位置(=太陽系の中心)に置くと、木星の軌道付近までがすっぽり入ってしまうほどの大きさとなります。
そんなベテルギウスの大きさが、ここ15年で約15%も縮んだという観測結果が出ており、この結果はベテルギウスに超新星爆発の時期が近づいていることを意味しています。
緊急提言!オリオン座が消滅!?ほりすし的天体観測のススメ | エンタメウス 2013年10月02日 ホリスティックすし太郎
ベテルギウスはとても大きい恒星なので、もし爆発が起これば、地球では太陽が2つになったような状態になるようで、さらにそれが6週間も続くというから、農作物や自然への被害が深刻になりそうです。
ベテルギウスまではおよそ600光年以上の距離があります。つまり今見ているベテルギウスは600年以上前の姿なのです。ですから、たとえ今日ベテルギウスが爆発したとしても、地球から爆発が見えるのは600年以上後になります。
ちなみに、現在地球上から見えるベテルギウスは640年前の姿ですので、ひょっとすると実際のベテルギウスは超新星爆発を起こしてすでに消滅しており、この宇宙にはもう存在していない可能性もあります。
2012年ベテルギウス大爆発か? 2つ目の太陽となる可能性も | ロケットニュース24 2011年1月25日
ベテルギウスが、2012年に星の最後をむかえ超新星爆発し、地球にとって2つ目の太陽となる可能性があるというのだ。(中略)
南クィーンズ大学の物理学者ブラッド・カーター博士によると、「もし超新星爆発が起きたら、少なくとも2週間は2つの太陽が見られることとなり、そしてその間、夜はなくなるだろう」と驚きの事実を語り、さらに、「このスターウォーズみたいなシナリオは、場合によってはもっと先のこととなるかもしれないが、2012年までに見られる可能性がある」というのだ。
一説によると、超新星爆発を起こした星から25光年の範囲内は、そのエネルギーで全てが焼き尽くされるという。例えば地球から8.6光年しか離れていないシリウスが超新星爆発を起こすと、地球上の生命は確実に滅亡すると言われている。カーター博士が言うには、「たとえベテルギウスの超新星爆発が夜空を明るくしたとしても、地球上に降り注ぐエネルギーの99%は無害で、人体や地球をそのまま通過していく」とのことだ。
博士は明るくなる以外の危険性はないとしているのだが、「地球滅亡に関わる危険がある」と指摘する科学者もいる。現在のところ、有識者の間でも意見が分かれているようだ。
ベテルギウスはもともと太陽の20倍の質量を持つ天体です。
という事は、その寿命と共に超新星爆発を伴う事は確実です。
その後中性子星になるのか、ブラックホールになるかは解かりませんが、問題はその超新星爆発の際に放出されるX線やらなんやらの有害な宇宙線です。
これが一気に地球に降り注ぐのです。
ベテルギウスと地球との距離感で、これらが降り注ぐと一体どうなるのか?
ざっくりと簡単に言うと、想像を絶する巨大な原子爆弾の爆風に被爆するという事です。
えらいことです。
当然文明的な情報網は全て麻痺。
電磁波によって地球上は電子レンジ状態。
そしておびただしい量の放射線被ばく。
まちがいなく地球は壊滅状態になります。
ぽにょぽにょ
2012年03月27日 02時05分
素朴な疑問ですが、光が真空中を1年かかって進む距離を1光年といいますよね。640光年というと光でさえ640年届くのにかかるということですが。640年前に爆発したものが今年届くという意味ですか?それとも今年爆発して640年後に届くという意味ですかね?
[Res]みっちぇる
2012年04月07日 00時01分
前者ですね。観測した内容は既に640年前の過去の映像です。ということは、星そのものは、もう既になくなっているのかもしれません。なんだか不思議な感じですね。
オリオン座のベテルギウスの消滅についてみなさん何時頃爆発すると思い... - Yahoo!知恵袋
permtationさん 2013/11/2105:20:40
当分爆発しないでしょう。
理由は簡単です。ベテルギウスに顕著な変化が見られないからです。
事の発端となったナショナル・ジオグラフィックスの記事では、急速に収縮しているとの事で、私も引用したことがありますが、他のベテルギウス表面を観測しているグループから「変化なし」という報告が多数上がりました。
つまり外層部分は収縮したが、ベテルギウスの光球面に顕著な変化はないという事です。ベテルギウスが末期であることは確実で、中心部の核融合が不安定なために脈動していると考えるのが妥当です。これは普通かも知れません。
asahi.com(朝日新聞社):ベテルギウスに爆発の兆候 大きさ急減、表面でこぼこ - サイエンス 2010年1月10日0時27分
オリオン座の1等星「ベテルギウス」で、超新星爆発へ向かうと見られる兆候が観測されている。米航空宇宙局(NASA)が6日に公開した画像には、星の表面の盛り上がりとみられる二つの大きな白い模様が写っていた。この15年で大きさが15%減ったという報告もあり、専門家は「爆発は数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」と話す。もし爆発すれば、満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになる。
冬の大三角の一つでもあるベテルギウスは、赤色超巨星と呼ばれる巨大な星。直径は太陽の1千倍で、太陽系にあるとしたら、地球や火星はおろか木星までが覆われる大きさだ。重いため一生は短く、まだ数百万歳(太陽は46億歳)だが、すでに寿命に近い。最後は超新星爆発を起こし、ブラックホールなどになるとされる。
地球からの距離は約600光年。地球からベテルギウスを見ると、東京から大阪に置いてあるソフトボールくらいの大きさにしか見えず、これまでは大きな望遠鏡でも点程度にしか見えなかった。だが近年は、複数の望遠鏡を組み合わせて解像度を上げることにより、その表面や周囲のガスの流れまで撮影できるようになった。
昨年、米欧の研究者がほぼ同時に3本の論文を発表し、ベテルギウスが大量のガスを放出していることや大きさの急減が示された。ガスの放出によって星の表面が梅干しのようにでこぼこに膨らんでいるらしい。
ただ、その後の別の観測では、大きさの変化はあまりないという報告も出ているという。3本の論文のうちの1本の著者で、独マックスプランク電波天文学研究所の大仲圭一研究員は「爆発がいつかは分からないが、死の直前を見ているのは間違いない。今まで想像するしかなかった星表面の様子も、実際に見て確かめられるようになってきた」と話す。(東山正宜)
リンク切れ
http://www.asahi.com/science/update/0109/TKY201001090278.html
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