2019/07/10:
●日本史上最高の売上達成のトヨタ豊田章男社長「ボーナス減らそう!」
●豊田章男社長はすごい!で良いのか?ブラック企業正当化の懸念
●ショック療法って言うけど、一番治療が必要なのは経営者では?
●ブラック企業思想なトヨタ社長、役員報酬は逆に上がるという報道も
●日本史上最高の売上達成のトヨタ豊田章男社長「ボーナス減らそう!」
2019/07/10:トヨタ自動車は、19年3月期連結決算では、売上高が前期比2.9%増の30兆2256億円と日本企業では初めて30兆円の大台を突破し、好業績を維持。右肩上がりの好業績を背景に、トヨタの幹部は他企業がうらやむほどの好待遇を得てきました。
ところが、そのトヨタ自動車が今2019年夏、管理職約9800人の一時金(ボーナス)の支給額を前年比で平均4~5%減らしたといいます。
豊田章男社長は「『トヨタは大丈夫だろう』とか『社長、何を心配しているんですか?』というのが一番危険な言動だ」と「トヨタは大丈夫だという慢心を取り除く」と強調してきました。今回の管理職のボーナス削減というのはその一つだとの見方です。
(
トヨタ内の「一番危険な言動」 好業績でも「管理職ボーナス減」との関係 : J-CASTニュース 2019/7/ 8 07:00 より)
●豊田章男社長はすごい!で良いのか?ブラック企業正当化の懸念
記事では、「ここまでやるんだと思わせ、あらゆる手立てをとる。今のトヨタからはそんな豊田社長の強い意思が見て取れる」と、豊田章男社長を高評価。10億4200万円を支払うなどしてきた役員報酬の引き下げも実施するとのことで、社員の報酬だけ減らすわけでもないようです。
ただ、正直、違和感ありありですね。ボーナスの定義ははっきりと決まっていませんが、普通は好業績ならボーナスを上げる、業績が悪ければボーナスを下げる、あるいは支給しないという、成果報酬的な側面があります。例えば、
ビジネス用語集では、ボーナスについて以下のように書いていました。
<ボーナスを決定する基準、金額は企業ごとに異なるが、最近では企業業績や職務に対する成果、または職務に対する責任の大きさなどに連動して算出、支給されることが多くなっています>
影響力が強いトヨタを真似るところが出てきて、好業績のときにまでボーナスをあげない…という手法が一般化してしまうと、ますます社員を安くこき使うブラック労働が広がってしまいます。これを褒めちゃいけないですし、むしろ叩く方が社会のためになります。
●ショック療法って言うけど、一番治療が必要なのは経営者では?
「ショック療法」を強調していた、同じ内容の別記事
トヨタ、好業績も報酬減 ショック療法で危機感共有 :日本経済新聞のはてなブックマーク人気コメントでも、ネガティブな反応。マスコミ各紙もトヨタ自動車だからと持ち上げないで、きちんと問題を指摘した方が日本のためになるでしょう。
LO05 じゃあ真っ先に配当を無くせ。株主の慢心を取り除け。それらを純利益に回し法人税を増やせよ。それをしないならただのボンボン経営者の甘えだ。 (引用者注:豊田章男社長は自社株をたくさん持っているので、税率が低い配当収入が大きいはずです。2019/07/12補足:課税所得695万円以上は23%・900万円以上は33%、配当の税率20.315%)
uchya_x 治療が必要なのは従業員ではなく経営者じゃなかろうか?
quick_past モチベ下げるだけやでこんなの。何のためにみな仕事してるわけよ?好況なら好況で現状に甘えるなが飛んでくるんだから、なんのために頑張ってるのかわけわからんわ
FFF キチガ
y-mat2006 ネオリベ・シバキ上げ
whole-grain 意味が分からん。課長職なんで経営にも参画してないし、数千人もいるレベルなのに幹部扱いされても。
Cunliffe まず社長の頭治療したほうが良いのでは。あ、ところでアベノミクスって聞かなくなりましたね(笑)
●ブラック企業思想なトヨタ社長、役員報酬は逆に上がるという報道も
気になったのは、そもそも役員報酬は上げるという報道もあるとの指摘。それが本当なら、さらにやばくないです、トヨタ?
satotsun56 経営陣は業績良いと上げますね。「トヨタ役員賞与2.7%増 19年3月期、好業績反映」 https://this.kiji.is/500932791027778657
hatehenseifu 役員報酬増額の報道もあるぞ→https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/256005
リンクあった記事の一つ
トヨタ役員賞与2.7%増 19年3月期、好業績反映 | 共同通信(2019/5/14 16:27 (JST)5/14 16:30 (JST)updated)では、豊田章男社長ら6人の取締役に対する2019年3月期の役員賞与を前期比2.7%増の総額12億5700万円にすると、6月13日に開く定時株主総会の招集通知に記載したとのこと。なので、本当に金額を下げるとすれば、来年の予定の話ですかね。
また、総会では取締役に対する報酬総額の上限を現在の年間40億円から70億円に引き上げることも提案した…とあって、笑いました。役員報酬は上げる気満々で、豊田社長の言う「危機感」が全くありません。会社提案が否決されることはほぼゼロなので、これもおそらく可決済みでしょう。
あと、豊田章男社長は最近ですと、
日立会長やトヨタ社長、終身雇用守るの難しい・派遣の方がやりがいあるなどと主張もありました。特に「派遣の方がやりがいある」はヤバイ発言ですよ。普通にブラック企業思想の人だと思います。
【本文中でリンクした投稿】
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