太陽系の果てに「第9惑星」か? 米大が論文 :日本経済新聞 2016/1/21 10:48
【ワシントン=川合智之】米カリフォルニア工科大の研究グループは20日、太陽系の果てに海王星より20倍遠い軌道を回る惑星が存在する可能性があると発表した。実際に発見されれば太陽系の「第9惑星」になる可能性があるとしている。20日付の天文学誌に論文を発表した。
惑星が存在する可能性があるのは太陽系の外縁部の「カイパーベルト」と呼ばれる領域。研究グループはカイパーベルトにある6個の小さな天体が同じ向きに動いているのを発見。コンピューターで模擬計算したところ、これらの天体の軌道が偶然一致した可能性はわずか0.007%で、未知の大きな惑星の重力の影響を受けている可能性が高いと推定した。
9番目の惑星の存在を示す証拠が発見された | TechCrunch Japan 2016年1月21日 by Emily Calandrelli (@TheSpaceGal)
天文学者らがプラネットナイン[Planet Nine]と呼ぶこの天体は、質量が地球の約10倍で、直径は地球の2~4倍である。その大きさは、太陽系で5番目に大きい惑星に相当する。
この惑星が独特なのは、その大きく引き延ばされた軌道が、太陽系の他の惑星とは異なる方向に「面して」いることだ。軌道は非常に長く、プラネットナインが太陽を一周するには1万年から2万年かかるだろう。
ブラウン教授は2005年、第9惑星だった冥王星より遠くに新天体を発見し「第10惑星だ」と主張したことがある。しかし国際天文学連合は06年、惑星を増やす提案を否決。
マイケル・ブラウン (天文学者) - Wikipedia
ブラウンは数多くの太陽系外縁天体を発見しており、世界で初めて冥王星よりも大きな海王星以遠天体 エリス を発見したことで有名である。また、太陽系の10番目の惑星ではないかと話題になったセドナを発見したことでも知られている。(中略)
これらの天体、特にエリスの発見は冥王星の分類を巡る議論を巻き起こした。結果的に冥王星は2006年をもって惑星から準惑星へ分類が変更された。この業績からブラウンは冗談半分に「冥王星キラー (Pluto killer)」と呼ばれることがある。
準惑星 - Wikipedia 最終更新 2015年7月29日 (水) 01:34
IAU総会の決議直後には dwarf planet の訳語として「矮惑星」などが使われたが、日本学術会議は2007年4月9日の対外報告(第一報告)[1]において日本語では「準惑星」と表記することを推奨している。ただし、「冥王星もケレスもエリスも性質が違うので同じ呼称に含めるのはおかしい」との意見があったこと、単に球形というだけでは自己重力によってその形状を保っているのかどうかわからないこと(直径 3.5km の球形小惑星も存在する)などから、IAU に対して定義の再検討を求めていくとしている。具体的には一定以上の直径を持つこと(例えば直径 1,000km とするなど)を「準惑星」の基準に加えるという案がある。日本学術会議では、dwarf planet という概念には未だに曖昧な部分があることから、学校教育の現場などでは積極的な使用を推奨しないとしている
2014年、2人の天文学者、Chad TrujilloとScott Shepherdは、10以上の「カイパー・ベルト」天体がいずれも奇妙な特徴のある軌道を持つことを指摘する論文を発表した。極めて大きい重力を持つ何かが、これらの天体の軌道をわずかに「ずらして」ように見えた。カイパー・ベルトは氷状物質からなる円盤状の領域であり、冥王星等の準惑星を擁し、主要な太陽系惑星の領域外まで伸びている。
これらの軌道を説明するために、TrujilloとShepherdは、惑星の存在を示唆していた。
Brown(引用者注:ブラウン教授)とBatygin(引用者注:Konstantin Batygin)はこの説明に懐疑的だった。(中略)
BrownとBatyginはその惑星理論の反証に取りかかった。(中略)
他に理にかなう説明が見つからない中、ふたりは「非整列」軌道を持つ大惑星というアイデアを試みた。太陽に最接近する位置が、他の8惑星と正反対に位置する軌道だ。当初、この種の軌道はありえないと思われていた。
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