当初「木星はユピテル、じゃあ地球は?」というタイトルで書いていた話でした。ただ、わかりづらかったので「木星の神様はユピテルで土星はサトゥルヌス じゃあ地球は誰?」というタイトルに変更。木星はローマ神話ではユピテルが対応するなどしているけど、地球に対応するものは何かあるの?という話です。
2023/07/25:
一部見直し
●木星の神様はユピテルで土星はサトゥルヌス じゃあ地球は誰?
2011/2/19:正直言うと、私としては「「地球に対応する神様はいない」という回答を予測していました。こういう「ない」ということを調べるのは「地球の神様~」みたいな回答を探すのと違って骨が折れます。調べてみて該当が見つからなければ「ない」が回答となるものの、どこまで調べればいいかやめどきがわかりません。
実際、この調査は苦労。「ない」という結論でいいかと思ったのですけど、予想外なことにしつこく調べていくと見つかりました。地球には、ローマ神話に登場する大地の女神テルスを当てているようです。で、一度見つかり、この語で検索してみると、出るわ、出るわ。検索ってこういうことがありますね。
このように大量に出てくるということは、一般的に認識されている…そう言っても、過言ではないのかもしれません。とりあえず、これに従って地球を含めてそれぞれの惑星の対応する神を並べると、下表のようになります(
ざつがく・ザツガク・雑学 2004-04-15 Vol.226より)。
惑星 | 英語 | ギリシャ神話 | ローマ神話 |
水星 | Mercury | ヘルメス | メルクリウス |
金星 | Venus | アフロディテ | ウェヌス |
地球 | Earth | ガイア | テルス |
火星 | Mars | アレス | マルス |
木星 | Jupiter | ゼウス | ユピテル |
土星 | Saturn | クロノス | サトゥルヌス |
天王星 | Uranus | ウラノス | ウラヌス |
海王星 | Neptune | ポセイドン | ネプトゥヌス |
冥王星 | Pluto | ハデス | プルト
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英語では地球をテラとも言い、このテラ(terra)はラテン語から来ていると、上記サイトでは書かれていました。ラテン語のterraは、土、大地などの意味を持っています。ただ、これには異説もあり、大地関係であることは同様ですが、今回調べたローマ神話のテルスから来ているという考え(綴りはTellusですけど)もあるようです。
最初に私は地球に当たる神様は「なし」と予測していた書きましたが、それはローマ神話の時代の人々が「地球」という認識をしていなかったはずという理由でした。古代ローマのプトレマイオスは天動説を体系づけ、以降これが定説として長く定着しています。
(ただし、異説は以前からありました。それを読むと「地球」という言葉で訳されていますし、そういう認識はあったのでしょうか?これはよく調べないとわかりません)
ですから、terraにしても、テルスにしても、それは飽くまで「大地」であり「地球」ではなく、他の星と対応するものとは捉えていないんじゃ?と思うんですよね。何となく腑に落ちないものがあるのです。なんかすっきりしませんが、ここらへんの昔の人の感覚ってどうなっていたんでしょうね…。
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