いつものようにパソコン内の整理をしていたら、厚生省の
「いわゆるマジックマッシュルームを麻薬原料植物として指定する件」に対して寄せられたご意見等について 平成14年4月23日というページが出てきました。(リンクしたように今でもページは生きています)
これは当時規制されておらず、「合法ドラッグ」と称して販売されていたマジックマッシュルームの規制を検討した際に、募集したものです。
こういった意見は医薬品ネット販売規制のとき(
パブリックコメントを黙殺などで書きました)や、東京都青少年育成条例改正問題のときでわかるように、アリバイ作りのために募集するだけであまり反映はされないもので、結局2002年に非合法となり現在では販売は摘発対象となっているようです。(
マジックマッシュルーム Wikipediaより、ただし、マジックマッシュルーム規制の場合は先の二件とは異なり、そもそも反対意見に大きく偏ったわけではないようなので、同列に並べて考えるべきものではありませんが)
ところで、このときに寄せられた反対意見というのが結構変わっていたのです。(リンクページの「3)意見(賛成・反対)」の部分)
もちろん、真面目なものが大半ですあり、たとえば以下のような意見で、もっともな内容にも思えます。
○ 保健衛生上の危害について調査が不十分であり、資料を提示すべき。 ○ マジックマッシュルームは、酒、たばこほど健康に悪影響がなく、規制すべきでない。 ○ 麻薬や覚せい剤のように毒性も低く依存性や習慣性はない。 ○ WHOの報告では、酒、たばこより健康被害が低いとされている。健康被害の適切なデータの提示をすべき。 ○ オランダの様にナチュラルドラッグを合法にして違法に走らせないようにという考えはできないか。 |
ここでオランダについては補足しておくと、
オランダの麻薬とカリギュラ効果で書いたようにオランダでは、他の国と比べて大麻に寛容です。
ハードドラッグとソフトドラッグによると、このオランダの薬物政策に関連して、ドラッグをハードドラッグとソフトドラッグと分ける考え方があるようで、マジックマッシュルームも大麻同様にソフトドラッグに入るそうです。
あと、WHOについて書かれたものだけちょっと見ようと探したところ、
麻薬に比較的寛容なオランダで、「マジックマッシュルーム」の販売・栽培が禁止される見通しとなったようです。 2007/10/14 ★さるみみの見た世界 【世界一周旅行とMLB、カレーと音楽】★というページが。
あのオランダすら禁止されちゃったみたいですが、”WHO(世界保健機関)によると、大麻は「マジックマッシュルーム」などとは異なり、タバコよりも人体に害が少なく依存性も低い”とのことで、むしろ大麻より危険なようです。
また、ついでにさっき見た
ハードドラッグとソフトドラッグによると、別の国連機関である国連薬物犯罪事務所(UNODC)の事務局長アントーニオ・マリア・コスタ(Antonio Maria Costa)は、
・大麻の作用が数十年前に比べて格段に強まっており、これを比較的害の少ない「ソフト」ドラッグとして軽視するのは誤りだ。 ・今日、大麻の有害性はコカインやヘロインなど、他の植物性薬物と大差がない。 |
としているようです。
どちらがより信用できるかと言えばWHOでしょうが、国連機関でもいろいろありますからね。
前置きが長くなりましたが、マジックマッシュルームを有効に活用している方の反対意見です。
○ キノコのフラッシュバックはキノコを服用したときよりも軽いもので、不快ではない。 ○ 自己の内面と向かい合うことできる。 ○ この楽しさのため、どんなつらい人生でも過ごせる。 ○ 日常生活と両立可能なドラッグ。 ○ リフレッシュ剤として使用している。 ○ クラブでスピーカーと一体化したり、空にうごめいている電波と交信可能。 ○ 死んだ人間と肌で触れ合い、話ができたような気がした。 ○ キノコの精霊のダンスを楽しんだ。 |
最初の「キノコのフラッシュバックはキノコを服用したときよりも軽い」の意味はわからないのですが、他のものは興味深いところがあります。
マジックマッシュルーム Wikipediaでは、メソアメリカの先住民は、先コロンブス時代から数世紀にわたり、マジックマッシュルームを宗教儀式や病気の治療などに用いてきたという記述があり、それを思わせるものがあります。
ちなみにこのWikipediaのページを見ると、「作用としては、LSDと区別できない」(知覚的作用はそれ以上)とありましたが、LSDも宗教的儀式において使用されていました。
LSDは精神療法に利用しようとするという、かなり前向きな利用法を検討されていたのですが、結局自殺する場合があるなどのリスクで挫折しています。これもかなり意外な話だろうと思うので、そのうち取り上げるかもしれません。
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