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世界ではマイクロビーズが環境汚染で禁止 ただ科学的根拠は不明確


 マイクロ何とかという話なので、単位に関する問題を。

【クイズ】0.5ミリメートルと500マイクロメートルで、長いのはどちらでしょう?

(1)0.5ミリメートル
(2)500マイクロメートル
(3)どちらも同じ (0.5ミリメートル=500マイクロメートル)


●世界ではマイクロビーズが環境汚染で禁止

 マイクロビーズが禁止という記事が話題になっていて、日本では対応が遅いんじゃないの?という声が出ていました。アメリカでは、「マイクロビーズ除去海域法」という法律が既に成立しているそうです。
世界が販売禁止に乗り出す、“つぶつぶ入り洗顔料”の何が危険なのか ITmedia ビジネスオンライン 2016年1月28日 08時00分 (2016年1月28日 16時01分 更新)

 私たちが何気なく使っているスクラブ洗顔料や歯磨き粉、クリームなどの一部には、いわゆる「マイクロビーズ」と呼ばれるプラスチックの粒子が使われている。その粒子が、実は非常に危険な物質であると指摘されているのだ。

 そして今世界では、マイクロビーズを含んだスクラブ製品は近い将来、完全に姿を消すと見られている。そして洗顔料や歯磨き粉、化粧品などにマイクロビーズが使われている日本にも、いずれその流れは波及することになるだろう。(誤解ないように言っておくが、すべての「スクラブ」がプラスチック粒子を配合しているわけではない……例えば、植物性のスクラブもある)

●マイクロビーズ・マイクロプラスチックとは?

 では、そもそもマイクロビーズというのは、どんな定義なのでしょう?
 マイクロビーズとは、直径が0.5ミリ以下のプラスチック粒子を指す。石油化学製品であるポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレンなどで作られているケースが多い。

 日本ではマイクロビーズを含めて、マイクロプラスチックと呼ばれています。(マイクロプラスチック=マイクロビーズとしているところもある)
 2014年に日本近海でプラスチックについて調査を行っており、環境省はマイクロプラスチック(5ミリ以下のプラスチック片で、マイクロビーズを含む)についてこう説明している。「サイズが5mmを下回ったものをマイクロプラスチックと呼び、これまで数百μmから1mm程度の大きさを持った微細片の浮遊が、世界各地の海域で確認されています。動物プランクトンと同程度の大きさを持ったマイクロプラスチックは、魚類等による誤食を通して容易に生態系に混入するため、その表面に付着した汚染物質の生物体内への輸送媒体になる可能性も指摘されています」

●マイクロビースは人体も環境も破壊しかねない?

 上記でちょっと出ていますが、問題は環境、生物、人体への影響です。
 米国がマイクロビーズの使用を違法にすることにした背景には、この小さな粒子が環境に与える大きな悪影響がある。マイクロビーズの粒子は洗顔などの後に下水管を通って処分される。だが微粒子のために下水処理施設のフィルターなどを通り抜けてしまい、そのままの形で自然界に流されてしまうという。そして湖や池、海などに流れつくのだ。

 こうした粒子は殺虫剤のような毒素や重金属など有害物質や汚染物質を吸収する性質がある。魚が有害物質を吸収した粒子を食べるため、その後、人間が汚染された魚を食することになる。要するに、食物連鎖に毒素を入れ込む媒介になっているのだ。

 このマイクロビースは人体も環境も破壊しかねないという、とにかくとんでもない危険な粒だと言われている。

●マイクロプラスチックの悪影響、科学的根拠は不明確

 "年間19トンのマイクロビーズがニューヨーク州付近の海に流れ出ている"という"米ニューヨーク州司法長官のオフィスが2014年に行ったマイクロビーズによる影響のアセスメント"があるなど、マイクロビーズやマイクロプラスチックが海に流れ出ていることは間違いないようです。

 ただ、記事では危険があると言って不安にさせるだけで、具体的にどのような影響があるかには触れていません。化粧品会社などが排除に動いているという話もあるものの、これもそれだけの話。具体的に海洋生物や人間にどのような影響が出ているという研究結果の記載はありませんでした。

 違和感ありまくりだったので検索すると、やはりまだよくわかっていない感じです。
マイクロプラスチック - Wikipedia 最終更新 2016年1月28日 (木) 02:58

しかし、マイクロプラスチックが野生生物と人間の健康に及ぼす影響は、科学的に十分に確立されていない。(中略)

マイクロプラスチックは5mmよりも小さくて目立たない存在である。この大きさの粒子はきわめて幅広い生物種が利用しうる形態であるが、摂食されることが実証されている例は、沈積物摂食性のゴカイ(タマシキゴカイ(Arenicola marina))と濾過摂食性のイガイ(ヨーロッパイガイ(Mytilus edulis))[6]の2例しか挙げられていない。食物網の下位にいる生物種の摂食の影響がほとんど知られていないことが不安をもたらしている[3]。栄養段階を通じてマイクロプラスチックが移行するかどうかはまだわかっていない。

 悪い影響がある可能性としてはありそうなので、よく調査した方が良いと私も思います。ただ、現時点の証拠がない中で、不安を煽りまくるのは全く良いことだとは思えません。むしろ害悪です。


●マイクロプラスチックなのにマイクロじゃない?

 もっと先に説明した方が良かった話ですが、間を空ける都合で最後にクイズの回答です。


【クイズ】0.5ミリメートルと500マイクロメートルで、長いのはどちらでしょう?

(1)0.5ミリメートル
(2)500マイクロメートル
(3)どちらも同じ (0.5ミリメートル=500マイクロメートル)

【答え】(3)どちらも同じ (0.5ミリメートル=500マイクロメートル)


 もっと先に説明した方が良かったというのは、マイクロプラスチックを直径5ミリメートル以下のプラスチック片と定義しているところがあったためです。それ、マイクロじゃなくてミリじゃん!という話。

 まあ、これは無粋なツッコミなのですが、今回の場合、下水処理施設のフィルターなどを通り抜けてしまうから問題だとされているために、大きさそのものはたいへん重要です。粒子の挙動も大きさによって異なってきます。

 ここらへんの大きさの定義がハッキリしていないというのも、まだまだ研究途上だなという感じです。


2017/05/10追記:根拠がはっきりしないという話を書いていたら、捏造論文が出てきたので新たに書きました。環境問題系の研究も結構捏造が多い印象です → マイクロプラスチックビーズの論文が捏造で撤回 本当に規制が必要なのか?


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