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コンビニは弁当を完売してはいけない 必ず廃棄弁当を出させる理由は「チャンスロス」の考え方のせい


 過去に何度もやっているコンビニ弁当の補足。値引き問題とも関係します。


●コンビニは弁当を完売してはいけない

 コンビニの弁当が売れた場合、店舗側だけでなく、コンビニ本部に収入が入ります。ロイヤルティ収入と言われるものです。このロイヤルティ収入は売れたお弁当のときにだけ発生しますので、10個仕入れて9個売れたときも、9個仕入れて9個売れたときもいっしょです。

 ただ、店舗は廃棄するお弁当が出るのは当然望ましくありません。廃棄費用がかさむためです。この廃棄費用は素人が想像つかないほど、大きいらしいのです。

 ですので、なぜ値引きしたがるコンビニ店主が出てくるのか?という答えは、この廃棄費用のためだとわかります。儲けが薄くても、廃棄するより持って行って貰った方が良いと考える人も出てくるわけです。

 もちろん売れ残らない方が良いのですから、定価で9個仕入れて9個売ってしまうのが一番良いです。ところが、コンビニ本部はこれを良しとはしません。9個じゃなくてもっと多く仕入れていたら、9個より多く売れたかもしれないじゃないか?と考えてしまうためです。


●必ず廃棄弁当を出させる理由は「チャンスロス」の考え方のせい

 私はこういった仕入れ個数を増やす圧力がコンビニ本部にあるのでは?と思っていました。なので、そういった証言のあった以下の記事をメモっておこうということで、今回書き始めました。
えっ、完売したらいけない? コンビニの物流がスゴくなった理由 ITmedia ビジネスオンライン / 2015年12月4日 8時0分

 店舗は、発注の際に販売予測を行う。これが、正確であればあるほどロスが減る。ロスには、売れもしない弁当を発注してしまう「廃棄ロス」と、販売できるはずだった弁当を発注しなかった「チャンスロス」という2つのパターンがある。この2つのロスは表裏一体で、どちらも望まれるものではない。解決策はただ1つ、販売予測の精度アップだ。

(中略)コンビニ業界でしか通用しない“常識”がある。何かと出しゃばってくる本部のアホ集団スーパーバイザーたちの考えだ。

 彼らの考えは「『発注数=販売数』はチャンスロスである」なのだ。実際は、次の納品によって在庫が回復したり、お客さんが来なかったので問題がないという状況であっても、店舗と本部で確認できるコンピュータの示す数値が全てなのだ。そんな彼らは「発注した分は売れているのだから、もっと発注すれば売れますよね」と発注強化を求めてくる。

 しかし、発注数を増やしたところで売れるという保証はどこにもない。

●弁当30個分が毎日廃棄される

 ちょっと短かったので廃棄費用に関する話でも…と検索。ただ、1個500円で計算していますので、廃棄費用ではなく、捨てられるお弁当の価格の話でしたし、情報元の記載がありません。
コンビニ弁当の無駄・毎日1億8000万円分廃棄 ( ボランティア活動 ) - 美しい地球環境を守るために、生き物・弱者に支援を - Yahoo!ブログ

●コンビニから出る一日の廃棄は、弁当に換算して平均約30個。これを全国のセブン―イレブン1万2000店に直すと、36万食分。金額にするとほぼ1億8000万円分が、毎日ひたすら廃棄されている計算です。でも本部にしてみれば、たとえこれが3億円だろうと痛くも痒くもありません。

 ああ、もっと衝撃的な話がありました。「コンビニ弁当の4割が廃棄処分」とのこと。これはひどいです。ただし、これもソース無しですので注意。
●調査によると、一年間でコンビニ一店から出る生ゴミは平均で四-五トン。「食品リサイクル法」が施行されるなど環境対策の必要性が指適されています。
●2002年か2003年のデータで、コンビニ弁当の4割が廃棄処分になっているそうです

●たくさん廃棄するように推奨

 ここでは、なぜ値引き販売しないか?という話も載っていました。
●セブン―イレブンの弁当類はなぜ消費期限が迫っても値下げしないのか?「24時間営業で閉店がないから」ということが建て前のひとつだが、本部は商品廃棄リスクを負わずに過剰発注で最大の利益を得るという、企業会計の常識をねじ曲げた独自の会計システムが存在している。
●見切りして販売すると、その見切りを待つ顧客が増えて成果で購入する顧客が低減してしまうと考えています。
●弁当などを廃棄しないで市場にどんな形であれ流通させると新鮮さのイメージを壊し信用が揺らぐと考えます。

 ひどいと思ったのは以下。むしろ廃棄量を増やすように推奨していたようです。(でも、やはり引用元不明)
●大手コンビニエンスストアに、一カ月に出す廃棄物の“下限数値目標”が存在することが分かった。その多くは弁当や総菜といった食品ゴミで、目標を達成すると、「優良店」となるシステムもあるという。
●背景には廃棄を恐れずに品ぞろえを豊かにしなければ、「コンビニ戦争」を勝ち抜けない事情と、より新しいものを求める消費者ニーズの高まりがある。

 ソース不明のものばかりで何かイマイチでしたが、コンビニが値引き販売を異常に嫌うってのは本当で、セブン-イレブンなんかは長く裁判をやっていました。(参考:セブンイレブン、弁当値引き妨害で敗訴 ブラックなやり方に問題)

 コンビニ本部が値引き販売を嫌がるのは、過剰発注で最大の利益を得たいからだろう…というのは、私も思います。


 関連
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