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ネトウヨがよく見るサイト 左翼がネットで人気にならない理由とは?


2019/09/28:
●ネトウヨも左翼もよく見るサイトに偏り?研究者で調査した結果…
●ネット利用は排外意識を強めるが素質のある人以外は無関係
●ネットのせいで右翼と左翼に先鋭化する…は事実ではなかった!
●右翼と違い左翼がネットで人気にならないい理由とは?
2020/05/13:
●ネットで意見が先鋭化しやすいのは「選択的接触」が容易なため
●10万人へのアンケート調査で判明、ネットでむしろ穏健になる!


●ネトウヨも左翼もよく見るサイトに偏り?研究者で調査した結果…

2019/09/28:新聞はいらない? 新聞不要論とネットで偏った意見が目立つ理由で書いたように、ネットでは自分の好む情報だけ選択して見てしまうために、主張がどんどんと先鋭化してしまう…と考えられます。これは右翼だけなく左翼も同様だろうと思っていました。これと関連する研究があるみたいですね。

 日刊ゲンダイによると、大阪大学の辻大介准教授の研究論文「インターネット利用は人びとの排外意識を高めるか」では、ネット右翼的な人がよく利用するウェブサイトは「読売」「産経」「J―CAST」「ガジェット通信」が多い傾向だとわかったといいます。

 J-CASTって昔はひどいネットニュースの代表例でしたが、最近は他社がやらない確認取材もやることが多く、ネトウヨのデマもかなり指摘しており、それほど偏ったサイトではないと思います。ただ、他は明らかに保守派系です。反対に「朝日」「毎日」「ハフポスト」「バズフィード」はあまり見ていないとのこと。こちらはリベラルなメディアです。

 で、左翼はこの反対だと思ったら違うんだそうな。…ただ、私は左翼と言っちゃいましたが、実際には研究だと左翼じゃなく外国人に好意的な人たちといった分類。ネット右翼の人は、外国人に好意的なだけで左翼認定しますが、それは別に左翼ではなく一般人。なので、正確に言うと、外国人に好意的な一般人は偏ってないということですね。そういう言い方しちゃうと、「そりゃそうだろう」という結果なんですけど…。

<外国人を肯定的にとらえる層は「産経」だけを除き、他のメディアについては正の相関、また無相関が見られたという。簡単に言うと、排外主義者は接触するメディアに偏りがあり、そうでない人はバランス良く接触しているとも言えそうだ>
(研究論文に掲載 ネトウヨがよく利用するウェブサイトとは|日刊ゲンダイDIGITAL 公開日:2019/09/26 06:00より)


●ネット利用は排外意識を強めるが素質のある人以外は無関係

 興味を持って検索してみると、元の研究ではネトウヨの調査みたいな言い方はしていなかったのかもしれません。辻大介准教授のサイトの論文「インターネット利用は人びとの排外意識を高めるか」では、排外主義者という言い方だけでした。

 ただ、ネット右翼は排外主義的な人を指して使われることが多いですし、研究背景では<ネット右翼を母体とする「在特会」のようなヘイト団体の活動が深刻な社会問題となるに至った>といった話もあり、ネトウヨと言ってしまっても大差はない感じでした。

 とりあえず、この研究でわかったのは、「ネット利用が排外意識を強めるのか」についてはイエス。因果関係があるということです。ただし、ネット利用は反排外的な意識を高める因果効果も同時に有していることが確認されました。つまり、もともとネトウヨの素質がある人がネットで先鋭化し、潜在的に外国人に好意的な人はより好意的になる…といった感じです。

 なお、ここまで書いてわかるように、当然、排外意識の強い者ほどネットをよく利用するといった傾向は観察されませんでした。前述の通り、ヘイトスピーチを好む人もそうじゃない人もネットを利用して、ネットでさらに傾向が強まっていくという形です。


●ネットのせいで右翼と左翼に先鋭化する…は事実ではなかった!

 辻大介准教授は、最新調査で判明、インターネットはこうして社会を「分断」する(辻 大介) | 現代新書 | 講談社(辻 大介 大阪大学准教授 2018/9/8)という記事も書いていたので、こちらも読んでみました。すると、結論が反対の研究もあることが紹介されていました。

 田中辰雄さんと浜屋敏さんの調査研究「インターネットは社会を分断するのか?」では、ネットが人びとの政治意識を右派(保守)方向と左派(リベラル)方向に分極化させるような傾向は認められなかったとのこと。つまり、辻大介准教授の研究とは違って、分極化効果を否定する結果だったそうです。

 一方、辻大介准教授の研究では、「移住外国人にも日本人と同じ権利を付与すべきか」といった排外意識が大きく関わってくる設問では、ネットをよく利用するほど、賛否が両極に分かれる(分極化する)という傾向が、やはり確認できたとのこと。ネット利用によって潜在的だった考えがはっきりしていく感じでしょうか。

 そして、一番おもしろいのがこの後。その一方で、原発再稼働や憲法9条改正など、右派と左派で意見が分かれやすいイシューであっても、排外意識との関わりが比較的薄い設問については、ネット利用が賛否の分極化につながる傾向は認められなかったとのこと。ネットで左翼化はしないのです。この結果は私には予想外でした。


●右翼と違い左翼がネットで人気にならないい理由とは?

 ここらへんはまだ推測段階なのですけど、ネットが分極化をうながすのは、右派か左派か、保守かリベラルか、という思想やイデオロギーというよりも、敵/味方感情なのではあるまいかと、辻大介准教授は書いていました。 

 排外主義運動は、日本人の敵を設定し、それへの排斥感情を煽りたてる典型例。自民党の杉田水脈議員はLGBTを、同じく右派の長谷川豊さんは「自業自得の人工透析患者」を敵として訴えたものだと考えられます。一方、左派(リベラル)は、社会から排除すべき敵を作らない考え方のため、右翼の炎上商法的なやり方で支持を広められないという推論でした。

 この考え方で言うと、憲法9条改正も、その気になれば「日本の敵」を具体的に匂わせながら、排外感情に訴えかけやすいイシューだと言えます。そのため、まだネットが分断化していない憲法9条改正についても、炎上商法が起きてくる可能性にも言及されていました。


●ネットで意見が先鋭化しやすいのは「選択的接触」が容易なため

2020/05/13:このページの話に関連しそうな、「ネットが社会を分断」は不正解、10万人の調査結果が明かす真相 | 47NEWS(2019/11/20 07:00 (JST)11/20 10:03 (JST)updated)という記事があり、ブックマークしていました。ただ、最初に書いていたのと同じ、慶応大経済学部の田中辰雄教授(計量経済学)の話だったので、重複する部分が多いかもしれません。

 記事では、『ネットは社会を分断しない』(角川新書)の著者の一人である田中辰雄教授の話を載せていました。この書籍によると、イメージとは逆に、ネットの世界ではむしろ穏健な人が増えているとのこと。極端化どころか穏健になってきている…という望ましい傾向です。

 こちらでは、ネットで意見が偏りやすいと言われてきたことに関して、「選択的接触」という用語を使っていました。人が自分と似た意見の相手を選ぶことを示す言葉だそうです。ネットでは、自分と異なる意見に触れることなく、同じ意見にばかり接していると視野が狭くなり、意見は極端化しやすいとされてきました。


●10万人へのアンケート調査で判明、ネットでむしろ穏健になる!

 ところが、そもそもそう極端化していない…というのが今回の話ですね。慶応大経済学部の田中辰雄教授らが、10万人への大規模なアンケート調査をして、データ的にわかったとされていました。理由は大きく3つあるといいます。

(1)ネットが原因だとすると、総務省の通信利用動向調査でネット利用率が高いと判明している若い人ほど意見の分断が進んでいるはずだが、事実は全く逆であり、分断が進んでいるのは中高年であった。

(2)回答者10万人に対し、6カ月後に再度同じ調査を行い、SNSを始めた人について調査すると、むしろ意見の差は小さくなり、穏健化していた。

(3)ツイッターやフェイスブックで接する左右の論客のうち、自分と政治傾向の異なる人は、公平といえる5割に近い4割であった。つまり、そもそも人が自分と似た意見の相手を選ぶ「選択的接触」がネットではむしろ少ない。

 なお、気になったのは、再調査で回答できている人数が大きく減っていること。最初は10万人だったのが、次は5万人、その次は2万人となっています。回答者の比率が低い調査は一般的に信頼性が低くなると言われているので気になりました。調査人数そのものは十分多いんですけどね。

 あと、読んでいてこの調査、私も参加したものかもしれない、と思いました。ツイッターやフェイスブックで接する左右の論客のリストに見覚えがあったためです。ただ、私はリストにあった左右の論客をそもそも誰ひとりとしてフォローしていないため、上記(3)の分析には貢献できなかったようでした。


【本文中でリンクした投稿】
  ■新聞はいらない? 新聞不要論とネットで偏った意見が目立つ理由

【関連投稿】
  ■反対意見はすべて左翼認定 政治家も韓国北朝鮮認定でネトウヨ化
  ■愛国無罪と反日無罪 マスコミがテロと言わないことにネトウヨ激怒
  ■安倍政権は戦争政権!維新の会など保守派が戦争好き…は濡衣?
  ■安倍首相が絶賛していた小川榮太郎氏、マルチ商法や私的流用問題
  ■国策研究会で保守派右翼企業がわかる?森トラスト・キッコーマン・国分グループなど
  ■政治・政策・政党・政治家についての投稿まとめ

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