なるべくネタバレされたくない!という人は、先に
IQ判定動画・ビジュアルテスト:テスト編 IQが高い人かどうかわかる動画をやってきてください。
●アハ体験が得意な人はむしろIQが低い? IQが高い人が苦手なこととは?
私はテレビを見ないのでアハ体験というのも、比較的最近(昨年)になって知りました。おもしろいですね、これ。
このクイズをやってしばらくした後に、唐突にIQに関するある研究のことを思い出しました。その研究について書いたのが、
IQ判定動画・ビジュアルテスト:回答編 IQが高い人?IQが低い人?です。
実験では、IQが高い人は、テスト動画の背景のノイズを排し、小さな縦じま模様に意識を集中することは得意でした。しかし、大きなサイズの縦じまを見極める能力は、平均よりも劣る結果となってしまいました。
当時も書いたように胡散臭く感じるものの、ここで出ていた分析によると、"IQの高い人は意味のない情報を遮断し、集中すべき問題や対象により強くフォーカスする傾向にある"とされています。逆に全体的に見ることに関しては、IQの高い人はIQが低い人より苦手なのかもしれません。
そして、ここからの連想で、IQが高い人はアハ体験も苦手なのではないか?と思ったのです。これが当時一番書きたいと思っていた話でした。
で、だいぶ経った今になってこのことに関して検索してみたのですが、全くそういった話はなし。特にIQとの相関関係には触れられていないものの、普通にアハ体験が得意な人にはむしろポジティブな評価がされていますね。私の思いつた説の裏付けになるようなものは、何一つありませんでした。
●元ネタの「Ah Experience」はアハ体験とは別物
これだけだとあまりにひどいので、今検索していて見つけたおもしろい話を。全然知りませんでしたが、このアハ体験はあの悪名高き茂木健一郎さんが関わっていたんですね。
そして、私の見つけたサイトの投稿者さんによると、茂木健一郎さんのアハ体験は例によってデタラメなんだそうです。あちゃー。
…まずは、アハ体験の元となった「Ah Experience」の概念について。これ自体はめちゃくちゃおもしろい話です。興奮しました。
アハ体験の本当の意味とは : 徒然なる猫日記 雑踏子猫 2010-04-04 05:35
「アハ体験」は、今はAha Experienceと表記されるようですね。私が習ったときはまだAh ExperienceとかAh Experimentsなんて言われていたものですが……。(中略)
「アハ体験」が最初に発見されたのは次のような実験でした。
まず被験者に「脳内に腫瘍が見つかって、それを取り除かなければならない」という問題を与えます。(中略)
まあ大抵の場合は被験者は「とりあえず頭を開いてその脳の奥の腫瘍を取ればいいだろう」なんてことを言います。ですがそれに対して「脳には血管や神経がいっぱいあって、特に腫瘍が奥にあるのなら手術は困難だし、後遺症が残るかもしれない」ということを返します。(中略)
で、これをしばらく続けていると、頭の外から何とか腫瘍を消せないか、なんてことを考え始めるみたいです。そうなるとレーザーなどを使うことになるだろうか?、なんてことを思いつくのですが、しかしレーザーも他の神経などを傷つけてしまいます。そのことを告げるとかなり多くの被験者は悩んでしまうようです。
が、次の瞬間、被験者が言うのです。「ならレーザーを一点に集中させればいいんじゃない」と。
この医療技術は実際に行なわれる、なかなかに先端の技術です。これを(実験者の助けを得ながらも)素人が導いてしまうのです。しかも被験者の多く(一人だけでやったわけではないのです)が同じようにこの結論にたどりつきました。
ですが、注目するのはそこではありません。最後の『いきなり』結論を導き出したところが大事なのです。
先に述べたように被験者には考えていることを随時口に出してもらっていました。ですがここでは一気に考えが飛躍するのです。ここには論理の欠片もないのです。
これを「あっAh」という思いつきから結論を導き出したということで、Ah Experienceなどと名前がつけられました。
現在この「アハ体験」の仕組みは議論の真っ最中です。ただどうやらその瞬間にばらばらに散らばっていた知識がいきなり繋がるようだ、というのが今のところ有力な説のようです。
●「アハ体験」の正体は「ゲシュタルト転換」
上記のように、Ah Experienceと茂木健一郎さんのアハ体験は、全然違うものです。投稿ではさらに、アハ体験とはだまし絵(トリックアート)的なものであり、「ゲシュタルト転換」という"で学問的にもきちんと明確に区別されている代物"だと説明されていました。
この「ゲシュタルト転換」という言葉を検索したものの、ネットではほとんど情報なし。ただ、「ゲシュタルト崩壊」なら有名ですよね。
ゲシュタルト崩壊 - Wikipedia
ゲシュタルト崩壊(ゲシュタルトほうかい、独: Gestaltzerfall)とは、知覚における現象のひとつ。 全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われ、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう。(中略)
例えば同じ漢字を長時間注視しているとその漢字の各部分がバラバラに見え、その漢字が何という文字であったかわからなくなる現象である[3][4]。
全体性を持ったまとまりのある構造をドイツ語でゲシュタルトと言うそうなので、そういった見方が転換するといったイメージでとりあえず私は理解しました。
なお、コメント欄によると、「茂木さんは画像認識は先天的な人間の能力と言ってました」とのこと。しかし、「アハ体験」について作者は、訓練すればうまくなるのではないか?としていました。私もパターンを覚えた後は少しだけ正解率が上がりました。
まあ、IQクイズみたいなのも十中八九、根拠がないものですから、こういうゲームは何も期待せずに純粋に楽しむのが良いと思います。
(私はそもそもIQを重視すべきではないという考えです。あと、Ah Experienceは、誰でも最も良い答えにたどり着けるというものであり、何か勇気づけられる気がしますね)
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