その結果、解析対象の研究・調査のほとんどで、食事由来(牛乳や乳製品を含む)のカルシウムと骨折との関連はない、とされたことが判明。
一方、カルシウムサプリ(カルシウムの作用をサポートするビタミンD含有サプリを含む)の有用性に関しては、サプリの摂取により、全骨折リスクが11%低下、背骨の圧迫骨折など「椎体骨折」リスクは14%の低下が認められた。しかし、骨折した場合に人工骨頭置換術の対象になる脚の付け根付近の「大腿骨近位部骨折」と「前腕骨折」のリスクについては、有意な低下は示されなかった。
また、最も厳密な4試験に絞って解析したところ、サプリと骨折リスクとの関連は認められないという結果だった。
研究者はさらに、サプリを摂取した群では便秘などの消化器症状や尿路結石のリスクがあると指摘。サプリ摂取により、心筋梗塞などの心疾患リスクが上昇することも踏まえ「サプリの利益はわずかで、害が上回る」としている。
「カルシウムで骨折予防」に疑問に同意|にしぼり整形外科|茨城県笠間市
高齢者の骨粗鬆症にカルシウムが無効なことは、高齢者の骨粗鬆症の原因を考えれば当たり前の話です。高齢者の骨粗鬆症は骨を作る工場(造骨細胞)の働きがわるくなるからであって、原材料(カルシウム)が不足しているからではありません。原材料ばかり仕入れても工場が働いてないのだから、原材料が余ってしまい心筋梗塞や尿管結石症のリスクが高まります。
カルシウム - Wikipedia
骨粗鬆症診療ガイドラインでは、カルシウムのサプリメントの摂取は骨密度を2 %増やすが骨折率には変化がないので、すすめられる根拠がない(グレードC)に分類される[16]。
[16]^ 『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006年版』 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会、ライフサイエンス出版。2006年10月。ISBN 978-4-89775-228-0。34-35、77頁。
牛乳を飲んでも大丈夫? | 公益財団法人 骨粗鬆症財団
「牛乳をたくさん飲むとカルシウムの摂取につながり、骨粗鬆症の予防に有効である」との研究結果が、世界中の多くの研究者や医師により報告されています。国内では、牛乳や乳製品の摂取量を増やすと小児期には骨量の増加に役立ち、中高年期の女性の場合は閉経後の骨量減少を抑えるという検証結果が発表されています(2002年度厚生労働省科学研究など)。
「カルシウムで骨折予防」の根拠は希薄:日経メディカル 2015/10/21 大西 淳子
食事やサプリメントでカルシウムを摂取させ、骨折リスクの低減や骨密度の増加に寄与するかを調べたランダム化比較試験や観察研究のシステマティックレビュー結果2報が、BMJ誌電子版へ2015年9月29日に掲載された。
国内外の骨粗鬆症に関する専門家が集まる学会で、「牛乳や乳製品が骨粗鬆症の原因になる」という報告は行われていません。(中略)
現段階では、「牛乳や乳製品が骨粗鬆症の原因になる」という情報は、科学的なデータに基づかない意見であると思われます。
どうカルシウムをとればよいの? | 公益財団法人 骨粗鬆症財団
どのような栄養分でも無限にとってよいものではありません。その点カルシウムも例外ではなく、とりすぎがないという訳ではありません。 しかしながら問題は、私どもの普通の食事でカルシウムはどの位とれているか、どの位が健康に良いか、どの位までは安全で、どの位から上は気をつけなければならないかということです。
まず第一に申し上げたいのは、日本人は世界で最もカルシウムのとり方が少なく、カルシウムについては、ほとんど飢餓の状態にあるということです。他の栄養分、ことに脂肪や糖質、蛋白などについてはとりすぎが多いとされ、肥満や糖尿病・動脈硬化などが増えているのはご存知の通りですが、カルシウムは全く逆で、とり方が世界の他の国々に比べてはるかに少なく、このためにいろいろな生活習慣病が増えているのです。
カルシウムのとり方が少なくても、血液の中のカルシウムは必ず一定に保たなければなりません。もしも血液中のカルシウムが下がると心臓の動きが悪くなり、脳のはたらきにも支障がでて、生命の危険が起こります。(中略)
カルシウムが足りないと骨粗鬆症の他に高血圧・動脈硬化・糖尿病・アルツハイマー病・変形関節症など色々な生活習慣病にもかかりやすくなります。これは副甲状腺ホルモンが骨からカルシウムを引き出して、血管・脳・軟骨や細胞の中など、普通はカルシウムが余りない所に押し込んでしまうためです。カルシウムを充分にとればこれらの病気も防げます。
ブログ内 | ウェブ全体 |
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ |