【クイズ】日本では「ルイ・ファン・ハール」と表記されることが多いファン・ハール監督の名前の説明で、正しいものはどれでしょう?
(1)「ルイ」は「Louis」というつづり。これはフランスのルイ14世などと同じつづりである。
(2)「ファン」は「fan」というつづり。これは貴族を意味する前置詞である。
(3)「ハール」は「haal」というつづり。

●強いチーム作りは楽しいチーム作り マンチェスター・ユナイテッドが弱い理由は厳しいから?
オランダ代表やバルセロナなどで監督を務めたファン・ハール監督。『オランダ史上最高の監督』と呼ばれるほど評価の高い方だったのですが、マンチェスター・ユナイテッドでクラブワースト記録を作るなど、マンUとしては恐ろしく低迷していると聞いて、驚きました。
ただ、いくつかのサイトを見ていて、理由は何となく想像できました。以前書いた
スポーツで勝つには、根性論や闘争心より楽しいと思う方が大切(これもサッカーの話)の反対の状態、楽しくないチーム状況になってしまっているようなのです。
偏愛的プレミアリーグ見聞録 批判高まるファン・ハール監督。貧攻マンチェスター・ユナイテッドに最適な処方箋は…!? 2015/12/02 (Wed)
(引用者注:「テレグラフ」の記事の)文中では、ポール・スコールズが「彼のチームでプレイしたいとは思わない」、リオ・ファーディナンドが「中盤に脅威がない」と批判していたことも取り上げており、多くの識者の発言に、共通項があるのではないかと主張しています。曰く「監督を怖れて、選手が自由にプレイできていない」「楽しんでいない」。マルシアルからは笑顔が消え、デパイはスケープゴートにされ、ファンの間では人気があるエレーラには自由がない、と。これには、納得です。私も、プレミアリーグを観ていていちばん気になったのは、選手たちの表情です。鬼気迫る顔を見せているのは、シュヴァインシュタイガーとスモーリングぐらいで、最近はデ・ヘアですら冴えない表情を浮かべています。
●厳しい監督として知られていたファン・ハール監督
結果が出ないとチーム状況も悪くなりますので、鶏が先か卵が先かという話になりかねないので、「楽しくない」が理由と断言するのは難しいです。
ただ、ファン・ハール監督は以前から「厳しい」という評がある方で、こういう状態になりやすかったのではないか?と予想できます。また、中心選手との確執も多いタイプでした。ワンマン社長系ですね。
以下では、ファン・ハール監督も変わったという評価を伝える内容もありますけど、逆に言えばそれまでは厳しいタイプで知られていたということです。
ルイ・ファン・ハール - Wikipedia 最終更新 2016年1月26日 (火) 15:00
2度目のオランダ代表
記者会見での自己主張の強さは変わらないものの、若い選手たちに対して第1期(引用者注:のオランダ代表監督時代)とは異なる父親的な顔を見せて自らの変化を証明。予選でも圧倒的な成績を残して本大会出場に導いた(中略)
人物
バルセロナ時代にはリバウド、ルイス・フィーゴ、フアン・ロマン・リケルメといった卓越したテクニックを持つ選手にも守備を強要し、軋轢を生んだことがある[7]。(中略)
規律に厳しく自信過剰なイメージがつきまとうが、バイエルン・ミュンヘン時代を経て2度目のオランダ代表監督に就任した後は「父親役」として若い代表選手たちと熱心にコミュケーションを取り、オランダメディアからも成長を評価された[9]。
●「戦力外」として次々と選手を放出
「人事」に関してもファン・ハール監督が厳しいとよくわかるのが、以下の記事。ビジネスでもリストラを繰り返す職場は「次は自分かも」疑心暗鬼となるなどで心理が悪化し、さらに成績が落ちることがよく指摘されています。
ファン・ハール就任でマンUは激変…この2年で生き残りはわずか8選手 | サッカーキング 2015.09.12. 22:06
マンチェスター・Uで27年間もの長期政権を築いたアレックス・ファーガソン元監督が退任して早2年。新しい時代を迎えた同クラブは現在、優勝を知るメンバーがわずか8名となっていた。イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
プレミアリーグ13回優勝、チャンピオンズリーグ2回の制覇など、数多くのタイトルをもたらしたファーガソン元監督は2013年夏に退任。それ以降、デイヴィッド・モイーズ前監督(現レアル・ソシエダ指揮官)を経て、現在はルイ・ファン・ハール監督が2シーズン目の指揮を執っている。
特に、ファン・ハール監督の就任以降、チームは劇的に変わっていった。(中略)ファン・ハール監督の就任以降だと、トップチームで出場経験のある25選手が完全移籍でクラブを退団している。
この結果、ファーガソン元監督が最後にチームを率いた2012-13シーズンに在籍し、今もチームに残るメンバーは、(中略)8選手。(中略)7選手は、現在も主力選手として活躍しているが、この2年間でファーガソン時代の栄光を知るものはごくわずかになってしまった。
●暴君が悪いのはわかるが、強いチーム作り=楽しいチーム作りに証拠はあるのか?
最後にクイズの回答。
【クイズ】日本では「ルイ・ファン・ハール」と表記されることが多いファン・ハール監督の名前の説明で、正しいものはどれでしょう?
(1)「ルイ」は「Louis」というつづり。これはフランスのルイ14世などと同じつづりである。
(2)「ファン」は「fan」というつづり。これは貴族を意味する前置詞である。
(3)「ハール」は「haal」というつづり。
【答え】(1)「ルイ」は「Louis」というつづり。これはフランスのルイ14世などと同じつづりである。
つづりは、「Louis van Gaal」。Wikipediaでは、以下のような説明でした。
オランダ語のgaの発音(無声軟口蓋摩擦音)は日本語で正確に表記するのが不可能であり、名前の日本語表記「ハール」は便宜的なものである。また、Louisは外来語扱いのため、現地オランダでは「ルイス」ではなく「ルイ」と発音するのが慣例[3]。
同じ「Louis」という名のルイ14世には暴君という評価がありますが、擁護されることもあり、必ずしも全部悪かったわけではありません。ルイ・ファン・ハール監督なんかは、前述の通り、むしろ評価されまくっていました。
ただ、ワンマン社長タイプの弊害というのもわかりやすいですよね。ワンマン社長でうまく行くときもあるものの、悪いときは悲惨です。
ということで、感覚的にはわかる気がする強いチーム作り=楽しいチーム作りなのですが、実を言うと、根拠となる研究の情報はあまりないです。探しても見つからないんですよね。もっと証拠がほしいところです。
一応、今回のような楽しいチームが強いのでは?と示唆する話なら他にもありますので、そのうち書きたいです。
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