2021/03/17:
●「お茶が薄いと暴行」VS「ミスごまかすためにうその証言」判決では? 【NEW】
●首相官邸で「大臣らへのお茶出しが遅い」でトラブル、傷害で裁判に
2021/03/05:「末期王朝感がある」と言われていた
首相官邸で“お茶出し”を巡って傷害事件が発生 裁判で明らかになった両者の言い分 | デイリー新潮(2021年3月4日)という記事。安倍政権・菅政権では、政治家や官僚による民間との癒着・汚職問題も出まくっており、それも含めて腐敗した王朝の末期といった雰囲気。ただ、違うのは国民がこうした政権をむしろ強く支持してきたということなんですけどね。不思議な国です。…で、本題のお茶出しの話ですが、以下のようなものでした。
<2019年7月29日。Aは当時、内閣官房の総理大臣官邸事務所で内閣事務官として勤務していた。主に要人等の食事や、お茶出しなどを担当する男性スタッフだ。事件当日は、育児のための時短勤務中で、15時15分に退勤予定だった。Aからの傷害の被害を訴えているのは部下のB。同じくお茶出しを行う男性スタッフだった>
被告人Aは「閣議室の裏の給湯室で、(引用者注:内閣総理大臣とその他の大臣が構成する)閣議開始20分前からお茶づくりを始める。お茶を出すのは10分前で、お茶を作るのは大体、年次の若い方です。暗黙のルールです。お茶出しが遅れたら大問題で、担当者に迷惑がかかります」と説明。しかし、「お茶を持って行こうとしたらBは『まだできてません』と言いました」とのしており、遅いと問題視したようです。さらに、お茶が薄かったことも問題視して、副所長やBの直接の上司にもに報告しようとしたといいます。
ただ、一番の問題になっているのはここではありません。Aによると、給湯室から出る際、Bの「背中から肩にかけ手を添えて押した」というところ。これについて、部下のBは「肩にかけ手を添えて押した」」なんてものではなく、腕を強く掴んだとして傷害罪で起訴しました。A被告は、「押しのけただけ」と否認しています。
●日本の保守的な慣習と政治家による絶対的な支配が実は問題?
部下のBの言い分は当然Aの主張とは相当異なっています。上記のことだけなら、傷害事件にはなりませんし、裁判にもなりませんからね。2020年11月の尋問では、お茶出しを終えた給湯室での出来事についてBは「被告人に右上腕部を掴まれた」と主張。次のように証言していたそうです。
「(被告人が)あれ、お茶、薄かったんじゃないかと、私の右後方辺りから…けっこう大きめな口調で……。私は、洗い物をしていたので、そっけない態度をとりましたが、被告人は『なんだその態度は、事務所へ来い』と……けっこう声を張り上げていたと思います」
<当日中にBは、上腕部が痛かったので、シャツをまくって見ようとしたが、よく見えず、自分のスマホを上司に当たる職員に渡して撮影してもらった。ボヤけているように思えたので、あとで別の職員にも同様に撮影してもらったところ、痣になっていたのだと話す>
また、BはAとの会話をスマホで録音していたのですが、実はこれAも録音していたされていてびっくり。「彼(A被告)は何かあるときはボイスレコーダーをよく持っていて、都合の悪いとこは切って他の人に聞かせるのではないかと……私は一部始終を録音しました」としていました。事実なら首相官邸はすごい状態だなと思います。
記事では、そもそも『お茶出し』という古い慣習自体が未だに残っていることが全ての元凶ではないか?という見方をしていました。公務員の給料は高いのですから、多額の税金を使って政治家様たちにお茶出しをしている格好です。「そんなんペットボトルでいいじゃねーか」などと言われていました。確かに人件費の無駄で、労働生産性の低い日本の象徴のようになっています。
一方、
はてなブックマークでは、お茶出しが遅れたら大問題になることそのものに問題があるのでは?と思わせるコメントもあり、ハッとさせられました。安倍政権・菅政権では有力政治家が絶対的な存在となっており、小さくてくだらない事件に見えても、ひょっとしたら賄賂・利益誘導問題などの大きな問題と根っこはいっしょかもしれません。
●「お茶が薄いと暴行」VS「ミスごまかすためにうその証言」判決では?
2021/03/17:続報です。判決が出ました。<「閣議に出すお茶が薄い」と暴行 官邸職員に罰金30万円の判決>(NHK 2021年3月16日 15時57分)によると、総理大臣官邸の職員が閣議に出すお茶が薄いと言って同僚の職員に暴行を加え、けがをさせたとして、傷害の罪に問われた裁判で、東京地方裁判所は罰金30万円の有罪判決を言い渡したそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210316/k10012917631000.html
<総理大臣官邸の職員の42歳の被告は、おととし7月、官邸の給湯室で閣議のお茶を出した同僚の職員に対し「お茶が薄い」、「段取りが悪い」などと言って暴行を加え、腕にすり傷を負わせたとして傷害の罪に問われました。
裁判で被告は「同僚がミスをごまかすためうその証言をしている。暴行は加えていない」と無罪を主張しました>
東京地方裁判所の裁判官は「同僚の証言は具体的で防犯カメラの映像とも整合性がある。同僚がミスをごまかすためわざわざ自傷行為をして警察に被害を申告するとも思いにくく、被告の暴行によるけがと認められる」と指摘。となると、怪我したというのは、医師の診断などで確認取れているのでしょうね。ただ、被告の弁護士は控訴する方針だとしています。
あと、記事の反応では、「段取りが悪い」というところに興味を示している方がいました。単なる好奇心からかもしれませんが、「(被害者が)ミスをごまかすためうその証言をしている」といった主張があるせいで、被害者に落ち度があると考えているとするとちょっと問題。たとえミスがあったとしてもパワハラは正当化できません。たとえ暴行してなくてもダメですからね。
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