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「安全神話」守れるか=運用複雑、過酷な環境―北海道新幹線・JR 時事通信 / 2016年3月26日 4時39分
北海道新幹線は新青森―新函館北斗間の約149キロのうち約82キロの区間が新幹線で初めて貨物列車と共用走行となる。さらに全体の3分の1が青函トンネル(約54キロ)という特殊性に加え、厳冬期の過酷な環境下で運用する。(中略)
共用区間では3本の線路を並べ、新幹線と貨物列車どちらも走行できるようにする「三線軌条」を採用。(中略)
従来のシステムはレールが破断した場合、電気が流れなくなることで異常を検知する。しかし、共用区間ではレールが3本あるため、1本のレールが破断しても、2本のレールに電気が流れ続け異常の検知は難しい。このため、北海道新幹線には破断による微弱な電流の変動を細かく監視する装置を開発、設置した。脱線や落下物などを自動検知する光ケーブルも敷設した。
新たな破断検知システムは温度などに影響されやすく、「メンテナンスに非常に手間がかかる」(JR北)。光ケーブルも落氷雪の衝撃で損傷や誤作動する可能性があり、同社は「設備更新などを行い、特有の設備を維持する」とする。
こうした整備新幹線計画は長年、政治家たちの駆け引きによって成立してきた。北海道新幹線の一番の功労者は、故・町村信孝衆院議長。鉄道業界で「町村さんの銅像が立ってもいいくらい」とささやかれるほど、北海道新幹線の早期開業に尽力した人物だ。
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「北海道新幹線は失敗する」という見方は間違っている|今週もナナメに考えた 鈴木貴博|ダイヤモンド・オンライン 鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]【第7回】 2016年3月25日
『価格でも早さでも利便性がないから使わない→使わない人が多いのだからビジネスとしては失敗』というのは一見とても正しい論理だが、ひとつ大きな論理的ミスを犯している。
どこに論理のミスがあるのか?この論理が正しくなるのは『北海道新幹線の主たる利用者は東京と北海道の間を行き来する旅客である』という暗黙の前提をおいた場合なのだが、実はこの点が「そうでもない」のだ。
観光大国北海道の年間消費額は約1.3兆円。それに占める道外からの日本人観光客の消費額は実は4900億円に過ぎない。北海道観光の大半を支える最大の消費者は北海道民で、かれらが北海道観光市場において7200億円を生み出している旅行需要のけん引役なのだ。
実際、北海道民は旅行好きだ。その道民が観光消費として道内のおいしい食べ物を食べたり、土産ものをたくさん買っては帰ってくる。その消費が生産波及効果として1.8兆円の道内生産を生み出している。まさに道民の道内観光が北海道の産業を支えているのだ。(中略)
一方でこれまでになかった新規の需要が北海道と東北の間の、新幹線で2~3時間で結ばれるようになる地域間の移動で発生するだろう。そしてその大半は、これまでなかった新しい観光需要になるはずだ。
考えてみれば東京―博多間が新幹線でつながったときも、増えたのは関西と中国、九州の間の移動需要だった。「東京から博多まで新幹線がつながったが、結局航空機の旅客シェアが9割だ」という理由で「だから山陽新幹線は失敗だ」と論理づけるのが論理の誤謬だということはみなさんもわかると思う。
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