貴乃花親方のブログが宗教臭でヤバイ 新興宗教団体は霊友会ではなく龍神総宮社の影響か？

　貴乃花親方に関する宗教関係の話。意味不明で宗教くさいブログの内容と、報道されている宗教団体との関係など。宗教団体の名前は複数出ている他、ブログ記載内容の宗教関係の用語からして、どれか一つにハマっているのではなく、いろいろと影響を受けまくっているように見えました。(2016/3/27)

(2018/02/07追記：その後、貴乃花親方と宗教と右翼と裏金顧問 双子力士の由来は龍神総宮社・辻本公俊氏と辻本源冶郎氏というのも書いています。こちらの話見ると、思ったより龍神総宮社の影響が強いのかもと感じました)

2017/11/14追記：日馬富士の貴ノ岩暴行事件、貴乃花親方も隠蔽に加担か？
2017/11/15追記：被害届を出したはずの貴乃花親方「暴行は知らない。階段から落ちた」などと説明
2017/12/16追記：
貴乃花親方、現世への生まれ変わりを主張
「天皇を中心とした政体」や陛下の守護にも言及
貴乃花支援者に右翼だった池口恵観住職
2018/01/20追記：協会派と貴乃花派、保守派とリベラル派スポーツ紙で真っ二つ



●貴乃花親方のブログが宗教臭でヤバイ

2016/3/27：日本相撲協会の理事長選は、既得権打破みたいな感じで応援されそうなものなのですが、ブログが＜もはや内容が意味不明＞＜宗教か何か？＞と引かれているようです。

　例えば、貴乃花親方は力士が横綱に推挙されるまでの道のりについて、「百八煩悩を打ち消すことによる精神統一の妙技を貫いても不実の賛美を味わうことしかない」と記述。何言っているかわからんのですが、たぶん横綱になるのはすごくたいへんだという意味でしょう。

　同様に「精神と肉体が現実と結びつき、三位一体の神業を味方にしなければならない」というのも、神の領域に達するような超人的なことをしないと、横綱になれないってことなのだと思われます。

　また、２４日には、桜をイメージした相撲協会のシンボルマークにていても、独自の見解を披露。「淡い色したひとひらは神業のようにまた花ひらく（中略）明日につながるヒントを得るかのようです」と、また「神」が出てきました。
(理事長選へ絶頂？ 貴乃花ブログが「神がかりすぎ」と話題　日刊ゲンダイ / 2016年3月26日 9時26分より)


●貴乃花親方の新興宗教団体って霊友会？

　これだけの話ですとそこで終わり。わざわざ取り上げません。ただ、"理事長選をめぐっては、貴乃花親方がかつて某宗教法人トップの書籍に推薦文を寄稿していた、なんて記事も一部メディアで飛び出す"とも記載があったので、宗教ネタが好きな私はビビビと来ました。

　日刊ゲンダイは濁して、名前は出していませんでした。なので、検索。最初は霊友会のことなのかな？と思いました。過去にやっているように、政治家とも関係があるところで、有名人系に強いのです。

　　■自民党内からも武藤貴也に「議員辞職ものだ」 新宗教霊友会とも関係か？
　　■宗教と政治家 小泉進次郎・石原慎太郎と霊友会 石原伸晃と妙智会教団

霊友会って？ - その他(ライフ) 締切済 | 教えて！goo

No.7 回答者： oriyang 回答日時：2005/07/06 23:08

1924(大正14)年　立教。

文化庁による信徒数の統計では霊友会は創価学会についで第２位、あるいは第３位（２位は立正佼成会）ということですが、いずれにしても上位３教団はすべて法華宗系の教団で占められているわけです。
特徴としては真如苑や創価学会と同じく芸能人・有名人の信者が多く、石原慎太郎・東京都知事や二子山親方とその家族（もち若乃花・貴乃花）も信者であるといいます。宗派としては、日蓮宗の系列なので仏教系の在家集団です。
信徒数約２００万人。

　上は質問サイト情報なので怪しいです。ただ、貴乃花親方のお父さんに関してはWikipediaでも確認できましたので、ある程度確からしさがあります。

貴ノ花利彰 - Wikipedia

貴ノ花 利彰（たかのはな としあき、1950年2月19日 - 2005年5月30日）は、青森県弘前市出身の元大相撲力士。(中略)

1993年1月場所後に次男の花田光司が四股名を「貴花田」から「貴ノ花」に変え、そして1994年11月以降の四股名であり後に一代年寄名跡となった「貴乃花」にして以降は、父の方は「初代貴ノ花」または「先代貴ノ花」と呼ばれている。(中略)

戒名は霊友会からの「誠生院法憲祐幸智徳善士」と天桂寺からの「双綱院貴関道満居士」の二つが在る。

●霊友会ではなく龍神総宮社の影響か？

　以上のように、最初霊友会だと思ったのですが、よく検索してみると、報道されたのは霊友会じゃありませんね。「龍神総宮社」というマイナーなところでした。

貴乃花親方と新興宗教…祭主の終末思想本に推薦文、部屋一門が神社で稽古 | ビジネスジャーナル　2016.03.11

　大阪場所中はどの部屋も関西地方の支援者などを頼って宿舎を求める。交通の便や15日間の力士の体力温存を考えれば少しでも会場から近い場所を選びたいものだが、貴乃花部屋が例年拠点を構えるのは、会場である大阪府立体育会館から車で1時間あまりのところにある京都府宇治市の神社だ。(中略)

　神社の名は「龍神総宮社」。先代の辻本源治郎氏が1961年に設立した、比較的歴史の浅い宗教法人だ。現在は2代目の辻本公俊氏が祭主を務めているのだが、この公俊氏がかつて記した一冊の本が注目されたことがある。タイトルは『2012人類の終焉　太陽からの啓示』。同書は2006年に発売され、表紙の帯には貴乃花親方が「この本を推薦します」と顔写真付きで推薦文を寄せているのだった。

「その書名からは『終末思想』が浮かんできますが、はっきりいって本の内容自体にタイトルの印象ほどのインパクトはなく、『終焉にならないように、こういうことに気をつけましょうね』と、読者に説教する程度です。(中略)ちなみに、龍神総宮社のホームページには神社の鳥居の上に光が写りこんだ写真が掲載されており、『とにかく驚きです。先代祭主先生様のお姿に！』と書かれています。さらに、そんな「香ばしさ」がちりばめられたなかに、しっかりと貴乃花部屋も紹介されています」（同）

　ただ、ブログで出てきた「三位一体」なんかは、神道でも仏教でもなく、普通はキリスト教系の用語だと認知されていますので、ごちゃ混ぜな感じです。ブログの宗教臭さは、特定の宗教が関係しているというわけではなく、貴乃花親方の染まりやすさでああなったのかもしれません。


●日馬富士の貴ノ岩暴行事件、貴乃花親方も隠蔽に加担か？

2017/11/14：貴乃花親方がメインという話ではないのですが、関係者の一人である日馬富士暴行事件。日馬富士　貴ノ岩に暴行疑惑　ビール瓶で殴打、右中頭蓋底骨折― スポニチ Sponichi Annex スポーツ[ 2017年11月14日 06:30 ]では、「疑惑」と書いているものの、別に記事によると、日馬富士が「おわび」をしており、問題が起きたことは事実のようでした。

　日馬富士（３３＝伊勢ケ浜部屋）は鳥取巡業の打ち出し後、後輩のモンゴル出身力士を集め宴席を持ちました。そこにモンゴル出身の貴ノ岩（２７＝貴乃花部屋）も参加。横綱はその際に酔って貴ノ岩に絡み、さらに態度が気に入らないという理由で、近くにあったビール瓶で思い切り殴打したといいます。

　１１月５日から９日まで福岡市内の病院に入院。負傷箇所が頭部ということもあり、九州場所を初日から休場。「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治２週間」の診断書を提出しています。

　この件では、日馬富士が最も悪いです。ただ、はてなブックマークでは、角界全体の問題ではないかという指摘がありました。ここに貴乃花親方が絡んでくるのです。

FUKAMACHI これを事件化しない親方たちってのも……。
sibukixxx 貴乃花がノーコメント出してるあたり腐ってますわ。殺人未遂まで立件視野に入れて良い

　記事によると、前述の診断書を日本相撲協会に提出したのは、師匠の貴乃花親方。「診断書に書いてある通り。本人の体調が悪いということ」と説明するにとどめ、暴行疑惑については「ノーコメント」としました。隠蔽に加担したような格好です。

　この件で、貴乃花親方がどれだけ悪いかはわからないのですが、改革派とされる貴乃花親方を無条件に「正義」とする風潮は以前から疑問に思っていましたので、気になってしまいました。
(関連：おかしいのは貴乃花親方？同志の裏金事件と関係者二人の怪死で遠のいた全容解明)


●被害届を出したはずの貴乃花親方「暴行は知らない。階段から落ちた」などと説明

2017/11/15追記：さらに不可解な話が。貴ノ岩の師匠の貴乃花親方は、先月２９日に警察に被害届を提出し警察は傷害の疑いで捜査を始めていました。

　しかし、相撲協会によると、巡業の責任者の巡業部長でもある貴乃花親方から危機管理を担当する理事にこの問題の報告はなく、相撲協会が把握したのは暴行からおよそ１週間後の今月２日です。しかも、これも貴乃花親方ではなく、警察の連絡によって初めて知ることになりました。

　これにより、相撲協会は翌日に貴乃花親方に電話で事情を聞くこととなったのですが、自分で被害届を出していたにもかかわらず「暴行を受けていたことは知らなかった。『階段から落ちてけがをした』と聞いていた」などと説明したとのこと。
("相撲協会 当初は重大と判断せず｜NHK 首都圏のニュース"より 11月15日　18時30分)
http://marker.to/iQWqYo

　相撲協会側が嘘をついているのでなければ、貴乃花親方の行動もかなりおかしいように見えます。しかも、自分がやったことを、まるで覚えていないようなことを言っていますからね…。ひょっとしたら何か深刻な問題があるのかもと思うような、変な言動です。

(2017/11/17追記：貴乃花親方のおかしさについては、おかしいのは貴乃花親方？同志の裏金事件と関係者二人の怪死で遠のいた全容解明というのも書きました)


●貴乃花親方、現世への生まれ変わりを主張

2017/12/16追記：貴乃花報道…というか、本来は日馬富士報道なわけですが、えらくヒートアップしてるようでやりすぎ。テレビでは偏った貴乃花バッシングしているらしくて、それは良くないですね。ただ、一方で、貴乃花派とそれ以外に分けて考えて熱くなっている人がネットで多いのも心配。現実のほとんどの物事は、正義と悪に分かれるといった単純なものではありません。

　最初に書いたように一番悪いのは日馬富士ですし、警察に届け出たのも正しいと思います。ただ、一方で貴乃花親方の言動に不可解なことがあるのも事実。貴乃花親方が一番叩かれるというのはおかしな話ではありますけど、貴乃花親方が絶対的な正義であるということではないでしょう。

　ここらへんは私は深入りするつもりはないので、これで終わりにするとして、今日追記したのは本来の宗教臭の話があったため。以下のようなメールを支援者に送っていたそうです。

〈“観るものを魅了する”大相撲の起源を取り戻すべく現世への生まれ変わりの私の天命があると心得ており、毘沙門天（炎）を心にしたため己に克つを実践しております〉
(2017/12/17追記：ソースをリンクし忘れていました。すみません。　貴乃花親方が支援者に送った決意表明のメール全文　「角界を取りもどす」と逆襲宣言 (2/3) 〈週刊朝日〉｜AERA dot. (アエラドット) 2017.12.12 07:00週刊朝日より)

　～の生まれ変わりは、新興宗教やスピリチュアルで多用されるもの。例えば、保守派の新興宗教団体幸福の科学の大川隆法総裁は、お釈迦様などの生まれ変わりだとされています。


●「天皇を中心とした政体」や陛下の守護にも言及

　ただ、予想外だったのが、右翼臭いとも感じるような文言もあったことでした。天皇陛下の話が出ていたのです。

〈国家安泰を目指す角界でなくてはならず〝角道の精華〟陛下のお言葉をこの胸に国体を担う団体として組織の役割を明確にして参ります
(中略)力と美しさそれ に素手と素足と己と闘う術を錬磨し国士として力人として陛下の御守護をいたすこと力士そこに天命ありと心得ております〉
〈陛下から命を授かり現在に至っております〉

　「陛下の御守護をいたすこと力士そこに天命あり」の他、「国体を担う」とありました。「国体」は「天皇を中心とした政体」といった意味で通常使われます。戦前に重視されたものですね。かなり右翼っぽさを感じます。

　あと、天皇陛下の守護って歴史的にはどうなんでしょうね？ 大相撲の女人禁制、実は伝統じゃなかった？ 捏造の可能性を指摘でやったように、「相撲」という言葉が初めて出たのは、雄略天皇が呼んで女相撲を見たという話であり、守護うんぬんといった感じではありませんでした。


●貴乃花支援者に右翼だった池口恵観住職

　メールの内容が気になって最初読み飛ばしていたのですが、実はこの支援者というのは、高野山別格本山清浄心院住職の池口恵観さんでした。やはり宗教関連ということなのですけど、この方の場合それだけじゃありません。

　過去にやっているようにこの人はマジで右翼だった人で、クーデター事件にも関わっています。現在も右翼団体に影響力があるとされている他、安倍首相や北朝鮮とも関係があり、朝鮮総連ビルを買おうとしていたという大物です。この記述を危うく見逃すところでした。
(関連：最福寺池口恵観住職　安倍晋三首相・右翼・三無事件クーデター)

　裏金事件(おかしいのは貴乃花親方？同志の裏金事件と関係者二人の怪死で遠のいた全容解明)もそうなんですが、周囲にいる人がやばすぎですわ。

(2017/12/17追記：ちなみにメールでは「角道、報道、日本を取り戻すことのみ私の大義であり大道であります」とも書いていました。「日本を取り戻す」は、以前安倍首相と自民党が多用していたキャッチコピーです)


●協会派と貴乃花派、保守派とリベラル派スポーツ紙で真っ二つ

2018/01/20追記：おかしいのは貴乃花親方？の方に、相撲協会が裏金顧問を背任的行為を行ったとして提訴したこと、貴乃花親方と元顧問Kの関係が思った以上にズブズブだったことを追記しています。そのときに使った記事相撲協会　貴乃花の大物支援者を背任行為で提訴していたでは、こちらの話で書いた政治にちょっと絡む話もありました。

　リベラル派のスポーツ新聞が貴乃花親方派、保守派のスポーツ新聞が協会派とはっきりと分かれているというのです。以下のような話がありました。

「スポニチでは過去に貴乃花親方が専属評論家をしており、現在は貴派の玉ノ井親方（元大関・栃東）が引き継いでいます。暴行事件を最初に報じたのもスポニチで、報道は貴乃花親方サイドからリークされたといわれています。貴乃花親方の肉声を初めて報じたのもスポニチでした」（相撲ジャーナリスト）
　逆に「協会派」と見られるのがスポーツ報知とサンケイスポーツ。
「報知の専属解説者は協会ナンバー2の尾車親方（元大関・琴風）で、サンスポは主流派の出羽海一門のホープである藤島親方（元大関・武双山）と、いずれも八角理事長を支える協会人脈。とくにサンスポは『貴乃花親方の“偏屈”な相撲道』『非常識FAXで仰天言い訳！』など舌鋒鋭く貴乃花を批判しています」（前出・ジャーナリスト）

　記事では保守派系などとは分けていませんでしたが、スポニチ(スポーツニッポン)は毎日新聞、スポーツ報知は読売新聞系、サンケイスポーツは産経新聞の運営なんですよ。

　以前の追記部で書いているように、貴乃花親方は右翼みたいなことを書いている上に、右翼に近い人とも交際しています。産経新聞社の夕刊フジも貴乃花親方に味方する記事を多数書いていました。

　また、全部正しい人と全部間違っている人がいるわけではない上に、政治部と芸能担当は別であるにも関わらず、「貴乃花親方を批判するマスコミは間違っているから、マスコミが批判する安倍首相やトランプ大統領は正しい」などと主張する人がいるなど、ネトウヨも貴乃花親方を利用している人が多いです。なので、スポーツ報知とサンケイスポーツが貴乃花親方に批判的というのは意外でした。

　同じ新聞内でも芸能と政治が別であるように、スポーツ紙と普通の新聞でも当然考え方は統一されていないでしょう。でも、上記のようにきれいに分かれていたのは、おもしろかったです。

(2018/02/06追記：以降の追加分は、貴乃花親方と宗教と右翼と裏金顧問 双子力士の由来は龍神総宮社・辻本公俊氏と辻本源冶郎氏で書いています。
2018/03/01追記：暴行疑惑も出てきたので、別に貴乃花・貴ノ岩も暴行か？貴斗志裁判の証言・エアガン乱射事件などで書きました)


【本文中でリンクした投稿】
　　■おかしいのは貴乃花親方？同志の裏金事件と関係者二人の怪死で遠のいた全容解明
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