冒頭に追記
2023/04/12追記:
●「エゴノキ」というわがままそうな名前の木がある…エゴイストの「エゴ」? 【NEW】
●「エゴノキ」というわがままそうな名前の木がある…エゴイストの「エゴ」?
2023/04/12追記:おもしろい名前の植物…でわかりやすそうな木がありました。「エゴノキ」です。エゴイストの「エゴ」を思い出してしまう名前で、わがままで自分勝手そうな木の名前です。
ウィキペディアによると、和名「エゴノキ」は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい、アクの強い刺激ある味覚の表現)ことに由来するといいます。
別名チシャノキ、ロクロギ、チサノキなどとも呼ばれるそうで、これらはおもしろ系の名前ではありません。この中では最後に出てきたチサノキですが、<歌舞伎の演題『伽羅先代萩』に登場するちさの木(萵苣の木)はこれである>と書かれていたので、結構有名なのかもしれません。
漢名については「齊墩果」とされる場合があるとのこと。ただ、これは本来はオリーブの漢名だそうで厳密に言えば間違いみたいですね。現代中国語では「野茉莉」。庭木などとして栽培もするほか、緻密で粘り気のある材を将棋のこまや和傘のロクロ(傘の骨を束ねる部分)などの素材とされロクロギの別名はこれに由来するそうです。
NIBAINLO タペストリー ヤギ アイベックス

●実はヤギってかっこ良くない?アルプスアイベックスがお気に入り
2022/12/14追記:アイベックスはヤギの一種。ヤギと聞くと日本だと特にかっこいいというイメージはないでしょうが、アイベックスは個人的にかっこいいと思います。あと、ヤギってジャンプしながら崖を登る種類もいて、身体能力もすごいですね。実はかなり魅力的な動物なんじゃないかと思います。
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アイベックス - Wikipedia<アイベックス(学名: Capra ibex)はヤギ属に属する哺乳類の一種。主にアルプス山脈に生息する。日本では、アルプスアイベックス(英: Alpine ibex)とも表記される。
急峻な山腹、時にはダムの斜面にも出没するなど特異な行動範囲は、蹄の内側にある柔らかい肉球が地表面をつかみ取る構造がもたらすものである。外観は、年々成長し10kgを超える大きさに成長する角が特徴的である>
<なお、アイベックス(英: ibex)の呼称は、本項のアルプスアイベックスだけでなく、 シベリアアイベックス(英語版)(学名: Capra sibirica、英: Siberian ibex)など、ヤギ属の中の数種にも用いられる>
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ミモザアカシア 5号(15cm)ポット苗木 ( 銀葉アカシア )
●ほぼ垂直の面をよじ登ることができるヤギ…なぜダム壁面を登る?
2023/01/05追記:アイベックスのところで崖を登るヤギがいるって話を書いていたのですが、アイベックスがまさにそうでしたわ。ナショナル ジオグラフィック日本版サイトの
ほぼ垂直の壁面をよじ登るヤギ(2010.11.01)は、もろにアイベックスの話。普通の崖じゃなくて、「ほぼ垂直」ってのがすごいですね。
記事によると、当時、ロッククライマー顔負けの登攀技術でほぼ垂直の壁面をよじ登るアイベックス(山ヤギの一種)の写真がネット上に出回り、「アメリカ、ワイオミング州にあるバッファロービルダムのオオツノヒツジ」という間違った説明が出回ったそうな。実際には、イタリア北部ダムのアイベックスでした。
<撮影者はイタリア人のアドリアーノ・ミリオラッティ(Adriano Migliorati)さん。ハイキングの途中、アルプス山脈に近いイタリア北部にある高さ49メートルのチンジーノダムで撮影したという。イギリスの通信社Caters news agencyによると、アイベックスの目当てはダムの石組み表面に付着している塩のようだ。草食動物は、常食する草だけでは十分な塩分を摂取できない>
誤解されたアメリカでも、アメリカ西部に生息するシロイワヤギなら同じようにダムの壁面をよじ登れると、水力発電のシニア・アドバイザーのジェフ・オッパーマンさんは言っていました。崖の壁面よじ登り、アイベックスと同じように岩肌の塩を舐めている場面が米ナショナル ジオグラフィック本誌2010年11月号に掲載されたことがあるそうです。
●アジサイの漢字「紫陽花」は誤用だった!本来はライラックを指す
2023/01/02追記:すっかり忘れていたので自分で書いた投稿を読んでびっくりしてしまったのですが、アジサイを「紫陽花」と書くのも本来は間違い。「紫陽花」はもともと「ライラック」という全然和風・東洋風ではないイメージの花につけられていた中国名で、これを日本人が誤解して、そのまま広まってしまったそうです。
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アジサイ - Wikipedia<日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花、おそらくライラックに付けた名で、平安時代の学者源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったといわれている[18]。
草冠の下に「便」を置いた字が『新撰字鏡』にはみられ、「安知佐井」のほか「止毛久佐」の字があてられている。アジサイ研究家の山本武臣は、アジサイの葉が便所で使われる地域のあることから、止毛久佐は普通トモクサと読むが、シモクサとも読むことができると指摘している。また『言塵集』にはアジサイの別名として「またぶりぐさ」が挙げられている>
出典[18] 山本武臣 『アジサイの話』〈植物と文化双書〉八坂書房、1981年。ISBN 978-4-89694-314-6。
●アカシアをミモザと呼ぶのは間違い 本来はオジギソウのことだった
2022/09/24:
ミモザ - Wikipediaで真っ先に説明されているのは、有名な黄色い花のミモザ、別名アカシアのミモザではありません。最初にあるのは、オジギソウという予想外なものでびっくり。実はオジギソウをミモザと言うのが正しく、アカシアは間違いなんだそうです。
・オジギソウなどのマメ科オジギソウ属(英語版)(学名 Mimosa)の植物の総称。原義。葉に刺激を与えると古代ギリシアのミモス(mimos、パントマイムのもとになった身振り劇)のように動くことから。
・フサアカシア、ギンヨウアカシアなどのマメ科アカシア属の植物の俗称。イギリスで南フランスから輸入されるフサアカシアの切花を"mimosa"と呼んだことから。アカシア属の葉は刺激を与えても動かないが、葉や花の様態はオジギソウ属とよく似ることから誤用された。今日ではこの意味でよく用いられる。
オジギソウの種 10粒 ミモザ
楽天1位花の種 おじぎ草(オジギソウ)の種 30粒一年草
●「ミモザ」はみなみじゅうじ座β星ベクルックスのことでもある
ミモザのウィキペディアでは、他に「みなみじゅうじ座β星の別称」ともあります。この説明の前に、まず、みなみじゅうじ座の説明から行きましょう。
みなみじゅうじ座 - Wikipediaによると、α、β、γ、δの明るい4つの星が形作る十字のアステリズムは「南十字星」、または英語での通称「サザンクロス」としても知られます。
ただし、小さく各星の明るさが不揃いなことから、近くにある「ニセ十字」のほうを南十字星であると間違えられることもあるそうです。α星・β星は全天21の1等星なので問題なく明るいんですが、γ、δがやや暗いんでしょうね。で、ミモザというのは、このうちのβ星の別名でした。
<2つの1等星α星とβ星以外に、2等星が1つ(γ星)、3等星が1つ(δ星)存在している。α星から順に時計回りにβ星、γ星、δ星を結んだ四角形の各対角線が、星座のモチーフである十字となる。
α星:アクルックス (Acrux) は、全天21の1等星の1つ。
β星:ミモザ (Mimosa) は、全天21の1等星の1つ。
γ星:ガクルックス (Gacrux)。十字を構成する他の星(α星、β星、δ星)と異なり唯一赤色の恒星。
δ星:Imai
ε星:Ginan>
みなみじゅうじ座はCrux(クルックス)ともいいます。アクルックス、ガクルックスはこれが由来のようですが、間のβ星だけミモザです。
みなみじゅうじ座ベータ星 - Wikipediaによると、実際、ミモザも同じ要領で「ベクルックス」と以前は呼ばれていた時期がありました。しかし、結局、正式には採用されなかったため、こういう一貫性のない名称になっています。
<学名はβ Crucis(略称はβ Cru)。固有名のミモザ (Mimosa) は、ミモザの原義であるオジギソウに由来する。別名のベクルックス(Becrux) は学名Beta Crucisを略して読んだもので、この通称も広く使われていたが、2016年7月20日に国際天文学連合の「恒星の命名に関するワーキンググループ」 (Working Group on Star Names, WGSN) によって Mimosa という固有名が正式に承認された>
●「楓」をカエデと読むのは間違い?本来は「フウ」を指す漢字…
2022/09/29追記:<アカシアをミモザと呼ぶのは間違い 本来はオジギソウのことだった>をやりましたが、こうやって動植物の名前が間違って広まった…ということは意外に結構あります。日本の場合、ちょくちょくあるのが、中国と同じ動植物だと勘違いして呼んでいたら「後から別種だった」と判明するパターンです。
ミモザをやっていて私がパッと思い出したのが、楓(カエデ)の話。人名でもかなり使われる、日本で最高クラスに有名な方の木なのですが、「カエデ」に「楓」という漢字を当てるのは間違いだと聞いたことがあります。「カエデ」にあたる木の漢字は「槭」であり、「楓」は「フウ」という全く別の木を示す漢字のためです。
カエデ ムクロジ目ムクロジ科カエデ属
フウ目 ユキノシタ目フウ科フウ属フウ
ただ、ウィキペディアでは、直接「間違い」という説明はしていません。例えば、
フウ - Wikipediaでは、<日本では古来、「楓」の字を「カエデ」と訓むが、本来の楓は本項目のフウのことを指し、カエデを表す漢字は槭である>という書き方。また、
カエデ - Wikipediaでは、以下のように「古来」ではなく最近変わったような書き方をしていました。
<日本ではカエデを通例「楓」と書くが、中国ではカエデに「槭」の字をあて、「楓」はマンサク科のフウを指す。フウとカエデは葉の形が似ているが、カエデの葉は対生、フウの葉は互生につき、異なる植物である。かつてはカエデ科の木には「槭」が用いられていたが、この字は常用漢字に含まれず、替わって「楓」が充てられることが多くなった>
●おもしろい植物の名前「アメリカフウ」は「アメリカ風」じゃない
2022/11/01追記:「フウ」に関する話を書いていて、おもしろい名前の植物というのを集めてみたい…とブックマークしていたのを思い出しました。「フウ」だけで単独の名前というのもなんとなく妙な感じで、すでにちょっとおもしろいと思うですが、「フウ」が真価を発揮するのは「~フウ」というフウの種類を示すときです。
例えば、フウの一種に「モミジバフウ」という木があります。モミジと呼ばれる種類のカエデに似ているためだろうな…と
モミジバフウ - Wikipediaを読んでみると、やはりそういった説明。「フウ」という名前のせいで「~風」という意味の「もみじ葉風」みたいな名前だとも勘違いしちゃいそうですね。
さらに「~風っぽい」と感じるのが、この「モミジバフウ」の別名「アメリカフウ」でしょう。「この木はアメリカフウです」と言われると、「ふ~ん、アメリカっぽいんだ」と思ってしまいそう…。さらに、フウの別種では「タイワンフウ」とも呼ばれる種があり、これも「台湾風」だと勘違いしてしまいそうでした。
<フウ属には葉の形からモミジバフウ(5 - 7裂)とサンカクバフウ(3裂)がある。前者はアメリカフウ(北米・中南米原産)、後者は単にフウ(中国・台湾原産)、タイワンフウとも呼ばれる。ともに日本で街路樹・公園木などとして普通に植栽され、秋の紅葉が特に美しい>
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