2018/05/11:
イギリスが使い捨てプラスチック全面禁止へ
台湾でもプラスチック禁止、インド・ルワンダ・ブータン・バングラデシュはビニール袋禁止
プラスチックごみで海が危機?マイクロプラスチックビーズの場合は…
●イギリスが使い捨てプラスチック全面禁止へ
2018/05/11:
英国で使い捨てプラスチック「全面禁止」へ、海洋ゴミを撲滅 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)(Trevor Nace , 2018/05/06 08:00)というニュースがありました。
早ければ2019年から、イギリスが使い捨てのプラスチック製品の販売を禁止するという話。ストローや綿棒なども含まれているそうです。
こういった政策でどのような影響があるかというのは興味あるところなのですけど、"イギリスではこれまで、レジ袋に対する課税やマイクロビーズの禁止によってプラスチックの削減に成功している"、"食料品店などで使われるレジ袋に課税したことで、その使用率は90%も下がり、90億枚の使用を減らした"というポジティブな話のみで、デメリットは語られず。
そもそもなぜプラスチックが多用されるか?と言うと、安くて便利なため。ということで、私は貧困層の方がより大きい影響を受けると予想しているので、そういった研究がなされていないか気になりました。
●台湾でもプラスチック禁止、インド・ルワンダ・ブータン・バングラデシュはビニール袋禁止
こうしたプラスチック禁止は先進国だからこそと考える人もいるかもしれませんが、実を言うと、意外な先行者がいます。インドです。
ただし、インドの場合は、エコだけじゃなく、道端にみんな捨てるという事情もあるような感じでした。これは、
インドでビニール袋禁止の理由は?所持で罰金19万円、刑務所5年の場合も ルワンダ、ブータン、バングラデシュでも違法でやった話で、他の実施国も先進国以外ばかりでした。
また、検索してみると、お隣の台湾でも
台湾、使い捨てプラスチック製品を2030年までに全面禁止 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News(2018年2月23日 12:27)という記事が出ていました。
台湾はすでにスーパーマーケットやコンビニエンスストアを含む大型小売店が無料のビニール袋を配布することを禁止していました。さらに、今度は飲み物などを販売する売店やパン屋などの小規模店舗にも同じ規制を導入する方針。ストロー、コップ、レジ袋などの使い捨てプラスチック製品を2030年までに全面禁止する方針だと、複数の当局者が語ったそうです。
●プラスチックごみで海が危機?マイクロプラスチックビーズの場合は…
プラスチック禁止に関しては、 海洋ゴミを撲滅しようという狙いがありました。最初のイギリスの記事では、海に捨てられるプラスチックごみの削減につながり、海洋生物による誤飲を防ぐこともできると記載。
政府は「世界の海には1億5000万トンのプラスチックごみが漂っており、毎年100万羽の鳥や10万匹以上の海洋哺乳類がプラスチックを食べたり、プラスチックに絡まったりして死んでいる」としています。
これはプラスチック全般の話であり、大きさについては語られていません。しかし、ネットの反応では、マイクロプラスチックが問題だという反応がありました。実は私もこれを連想。ただし、
マイクロプラスチックビーズの論文が捏造で撤回 本当に規制が必要なのか?で書いているように、マイクロプラスチックビーズのことはまだよくわかっていないんですよ。
わからなくても手遅れになる前に禁止すべきだ!と考えるかもしれませんが、この論理はあらゆるものに適用できて収拾がつかなくなります。そして、こうした根拠不十分な情報で大きな被害を出すということもしばしば起きています。
(例:
ワクチンで自閉症になるという捏造論文のせいで麻疹が流行)
科学的根拠があるかどうかは必ず重視せねばいけません。
【本文中でリンクした投稿】
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インドでビニール袋禁止の理由は?所持で罰金19万円、刑務所5年の場合も ルワンダ、ブータン、バングラデシュでも違法 ■
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