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鈴木敏文・鈴木康弘親子のセブンイレブンの失敗事業オムニセブン


 当初のタイトルは、"鈴木敏文会長の社長交代否決で退任 セブンイレブン私物化、息子の鈴木康弘氏への世襲にNO"(2016/4/7)。その後、親子が力を注いでていたオムニセブンの失敗についての話を追加して、タイトル変更しました。(2017/07/02)

2016/4/7:
●鈴木敏文会長のセブンイレブン私物化、息子の鈴木康弘氏への世襲にNO
●鈴木敏文会長の適性にも疑問 主導した人事案を否決されて退任へ 
●市場は鈴木会長退任を歓迎?急落した株価が回復
2017/07/02:
●鈴木敏文・鈴木康弘親子のセブンイレブンの失敗事業オムニセブン
2018/07/05:
●次男鈴木康弘氏の不自然な抜擢と完全失敗オムニ7事業の見直し
2019/08/03:
●不正続出の7payのセキュリティ問題、実は鈴木親子時代のシステムがベース
●井阪隆一社長も24時間営業固執の古屋一樹社長も鈴木時代の人


●鈴木敏文会長のセブンイレブン私物化、息子の鈴木康弘氏への世襲にNO

2016/4/7:セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、取締役会に、傘下のセブン―イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(58)を退任させ、古屋一樹副社長(66)を昇格させる人事案を提出していました。この人事案は、指名・報酬委員会を開いて、委員の鈴木敏文HD会長らが主導して提案したものだそうです。

 ただ、不自然な提案ではあります。井阪さんは2009年に社長に就いて以降、積極的な出店などで好業績につなげてきました。佐野陽光の独裁進むクックパッド 社員7割は穐田誉輝の社長復帰を望み署名活動のクックパッドと同じで、少なくともこのタイミングではやめさせる理由がなかったのです。
(その後では、LIXILの瀬戸欣哉さん・潮田洋一郎さんのケースが良い例でしょう。2019/08/04追記)

 そのためか、委員を務める社外取締役2人が「退任の理由が納得できない」などとして反対。また、それ以前にも、米投資ファンドのサード・ポイントが疑問を投げかける書簡を同HDの取締役あてに送付して反対していました。

 しかも、サード・ポイントは、「鈴木会長が子息の鈴木康弘氏(同HD取締役)を将来のセブン―イレブン社長、セブン&アイのトップに就ける道筋を開くといううわさも耳にしている」などと指摘する異例事態。不自然すぎる提案だったせいか、セブンイレブン私物化による息子の鈴木康弘さんへの世襲と見られてしまったようです。

 そして、結局、他の取締役も反対に回ったと見られ、実質的に鈴木敏文HD会長によるという、井阪隆一社長を退任させる提案は、取締役会で否決されることになりました。
(セブン―イレブン社長交代案、否決 社外取締役ら反対:朝日新聞デジタル 2016年4月7日12時49分より)


●鈴木敏文会長の適性にも疑問 主導した人事案を否決されて退任へ 

 実は今下書きしている話で、セブンイレブンは将来危ないというものがあり、そこではオーナー会社でもないのに息子を会社に入れているという話も出ていました。 (→意外に将来性ない?セブン-イレブンのセブン&アイとダイキン工業に危険性指摘)

 セブンイレブンは安泰だろうと私はあんまり信じていなかったのですけど、こうやって実際に騒動が起きているところを見るとわかりませんね。また、公私の区別がつかない行動を取るというのは、鈴木敏文会長の適性にも疑問が出てきたとも言えるでしょう。

 先程のサード・ポイントは書簡において、「鈴木会長が子息の鈴木康弘氏を将来のセブン―イレブン社長、セブン&アイのトップに就ける道筋を開くといううわさも耳にしている」と指摘しただけでなく、「真実ならトップとしての適性と判断力に重大な疑問が生じる」という言い方をしていたようです。
(セブン―イレブン社長の交代案浮上 社外取締役から異論:朝日新聞デジタル 2016年4月6日22時57分より)

 これによる経営陣の対立が起きて混乱が起きると見られたのか、株価は急落。私も相当混乱するだろうと思いました。ところが、鈴木会長が退任へ=セブン&アイHD:時事ドットコム(2016/04/07-15:18)によると、鈴木敏文会長が退任する見通しに。

 ただ、はてなブックマークで感想見ていたら、ねぜだか知りませんが、サードポイントの批判が多く鈴木会長かわいそう…みたいな感じになっていました。取締役からも反対が出たなどの情報を知らないせいというのもあるのかもしれませんが、クックパッドの不可解な社長交代が悪くてセブンイレブンの不可解な社長交代は良いという理屈がわかりません。

 単純に物言う株主憎し…みたいな情緒的なものですかね? とりあえず、今ある情報を見る限り、鈴木会長に賛成できる要素は何一つ見つけ出せませんでした。


●市場は鈴木会長退任を歓迎?急落した株価が回復

20時追記:市場は鈴木会長退任を歓迎していたようです。
セブン&アイHD株、神経質な値動き…人事巡り 2016年 04月07日 19時20分 提供元:読売新聞

 朝方は、同社がセブン―イレブン・ジャパンの井阪隆一社長を交代させる人事案を同日の取締役会に提示するのを控え、株価は下落して始まった。(中略)株価は一時、前日終値比8・6%(394円)安の4168円まで値を下げた。
 正午前にこの人事案が否決されたことがわかると、「セブン&アイのコーポレートガバナンス(企業統治)が機能した」と好感され、買い戻す動きが広がった。
 午後2時半過ぎ、一部メディアが、セブン&アイHDの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)が退任する意向だと報じると、「経営の混乱が収まる」との見方から、下げ幅はさらに縮小。終値は前日終値比1・6%(73円)安の4489円だった。

 鈴木会長退任でむしろ将来が心配という反応もツイッターで見かけました。確かに鈴木会長の功績が素晴らしいのは間違いありません。

 ただ、それは過去の話であり、今回の行動は素晴らしいとは言えないでしょう。もしも…という話になってしまいますが、鈴木会長がこのまま続けたとしてもおそらく不可解な行動を連発して混乱させるばかりで、過去のような素晴らしい実績は残せなかったのではないかと思います。

 今回の退任はセブン&アイホールディングスにとってプラスだっただけでなく、これ以上晩節を汚さないという意味で、鈴木会長にとってもプラスであったかもしれません。擁護者が夢を見続けることができる、今のタイミングでの退任は正解だったでしょう。


●鈴木敏文・鈴木康弘親子のセブンイレブンの失敗事業オムニセブン

2017/07/02:騒動の当時に、この投稿以外の話でも、書いていたのですが、鈴木敏文・鈴木康弘親子が中心となって行ったオムニセブンというプロジェクトは大失敗しています。これは、鈴木康弘さんが将来の社長としてふさわしい結果を残していないことを示す話でした。そして、同時に鈴木敏文会長(当時)の伝説が既に終わっていた証拠でもあります。

 このオムニセブンに関するセブンとイオンが築けない「ネットで稼ぐ力」 | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン(又吉 龍吾 :東洋経済 記者 / 中山 一貴 :東洋経済 記者 2017年06月24日)という記事がありました。

 ここでは、2016年5月、セブン&アイの経営を長年担ってきた鈴木敏文会長(当時)が、「オムニチャネルがきちんとできれば、小売業として日本でトップ、世界でも何番目という形で成長していくと思う」とぶち上げていたことが紹介されていました。以下のように、息子の康弘さんも負けじと大きなことを言っています。

「今さらアマゾンのようなことをするつもりはない。当社のベースはセブン‐イレブンに代表されるリアルの小売業。全国1万8000店、40万人の販売員(当時)を媒介としてネットとつながる」

 ただ、そもそもオムニセブンって何?って方が大半でしょう。全く普及していません。「omni7(オムニセブン)」を立ち上げたのは2015年11月なのですが、大失敗なのです。2018年度に売上高1兆円…とでかいことを言っていたのですが、2016年度の時点ではわずかに976億円。

 "オムニ戦略はネットで購入した商品のセブン‐イレブン店舗での受け取りや返品などができるという点も特徴の一つ"だったものの、東京都内でセブン店舗を運営する加盟店オーナーは「ネット商品の受け渡しは、正直、週に1〜2回」としていました。鈴木会長の退任を嘆いていたはてなブックマークですら、この件ではさんざんです。

“今、オムニセブンを見てきたがサイトが異常に重く表示に時間がかかり、価格が税抜き表示。肝心の価格は生活用品をいくつか見たらアマゾンの1.2倍から1.5倍だった。誰が利用するんだろう。”(vespid 2017/06/24)
“悪い意味で自前主義ひどすぎる。アカチャンホンポのECとかオムニ7化して使いにくくなるわ店舗のポイント制度と切り離されるわ、傘下にいれた企業の良いところをことごとくぶっ潰す徹底度には感服する。”(Dai44 2017/06/24)
“…それでも日本の企業になんとか頑張ってほしいと思うのだが。ネット上のインフラ全部をアメリカに占拠されるの嫌だ。未来が恐ろしい。”(mimura-san 2017/06/24)

 鈴木会長はもう辞めたのですが、この事業は今後も足を引っ張り続けるのではないかと思われます。


●次男鈴木康弘氏の不自然な抜擢と完全失敗オムニ7事業の見直し

2018/07/05:今後も足を引っ張り続けるだろうと思われたオムニ7に関する別記事セブン&アイ、オムニ7完全失敗…鈴木敏文氏のネット戦略を見直しへ | ビジネスジャーナル(2018.04.29)というのを読みました。

 ただ、あまり新しい話はないですね。鈴木敏文会長のあとを継いだ井阪隆一社長が「オムニ7の見直しを宣言」とあるだけで、具体的にどのように見直すかといった話はなし。

 主にあるのは過去の話で、うちの投稿で最初に書いていた不自然な世襲路線に関するものが主体。まず、セブン&アイHDの孫会社の社長にすぎなかった鈴木敏文会長の次男康弘さんが、14年3月、セブン&アイ・ネットメディアの社長に就任するとともに、本体であるセブン&アイHDの執行役員に昇格しています。

 さらに14年12月、康弘さんのために新設された最高情報責任者(CIO)に就任。そして、15年5月セブン&アイHDの取締役に昇格。わずか1年余りで“三段跳び”の異例の大抜擢に。オムニ7事業で売り上げ目標の1兆円を達成した暁に、敏文会長の後継者として康弘さんが社長に昇格するというシナリオも取り沙汰されていたといいます。

 ただし、前述の通り、オムニ7は大失敗。2018年2月期連結決算で、グループ横断のECモール「オムニ7」を通した売上高はようやく初めて1000億円を超えたところで、1087億円にすぎません。前年比11.3%増ですので、このペースだと1兆円に達するのには20年以上かかる計算です。

 鈴木敏文会長の経営を神聖視する声が未だにあるものの、実際には会長を続けていたとしてもそのうちボロが出ていた…というか、すでに失敗していたのに信者が無視しているといった感じでしょうか。

(オムニセブンの骨格は息子の康弘さん就任前に大部分できあがっていた…という擁護を見かけました。しかし、これは鈴木敏文さんの失敗については擁護できません。また、ふたりとも超強気でオムニセブンは大成功する気満々だったので、康弘さんが強く関わっていないのにいきなりトップになったという、手柄横取りの疑いを強化してしまい、擁護としても微妙だと思われます。2019/08/04追記)


●不正続出の7payのセキュリティ問題、実は鈴木親子時代のシステムがベース

2019/08/03:スマートフォン決済サービスの7pay(セブンペイ)のセキュリティがゆるゆるだったために不正が続出。休止も遅く、不正が拡大してから休止したのですが、その後、ついには廃止が決定されてしまいました。

 この件に関して、鈴木敏文会長がいなくなって無能が出世したせい…みたいな解説があってびっくり。というのも、7payのセキュリティ問題は、鈴木親子のオムニ7と関係が深いため。これは、不正続出のセブンペイ小林強社長、二段階認証を知らず強気で反論でも紹介しました。

 セブンペイ、抱えていた「不発弾」の代償:日経ビジネス電子版によると、7payのベースとなったセブン-イレブン・ジャパンのアプリ「セブン-イレブンアプリ」が使っていた会員システム「7iD」で、すでにセキュリティ的に問題がありました。そして、「7iD」は2015年11月に開始したセブン&アイグループの総合通販サイト「オムニ7」用の「オムニ7会員」が名称変更したものなんだそうです。

 以前のシステムの時点ですでにセキュリティがやばかったものの、なぜ悪用されていなかったというと、7payのように「現金として使える」みたいな、悪用するほどのメリットがなかったというだけ。それなのに、「今まで不正が起きていないから大丈夫だ」と思ってしまったみたいですね、セブンの人たちは…。


●井阪隆一社長も24時間営業固執の古屋一樹社長も鈴木時代の人

 …といった感じで、鈴木敏文会長が健在なら…という内容ではなく、当時からやばかったというのが実情。途中で誰かが気づいていれば改善できたので、全部鈴木親子のせい…とはなりませんが、「鈴木親子が辞めたせい」というのは無理がありすぎだと思われます。

 あと、ついでにセブンイレブンオーナーは鈴木敏文と古屋一樹を慕ってるって本当?もリンク。コンビニ24時間営業に固執して不評を買いクビになった古屋一樹社長ですが、この人は鈴木敏文さんにたいへん近いと考えられている方でした。鈴木さんが、井阪さんを辞めさせて、セブン―イレブン・ジャパン社長にしようとしていた人でもあります。反鈴木敏文派が才能ある人たちばかりとは全く思いませんけど、鈴木敏文派で失敗している人が多いのは事実なので、あまり単純化しないでほしいです。そもそも鈴木さん自身がブラックなコンビニを作った人ですしね。なぜか美化されています。

 また、鈴木さんは井阪隆一社長について能力不足みたいなことをおっしゃっていましたが、彼も鈴木さんの時代に出世した人であり、じゃあそもそもなぜ選んだの?という話。それから、自分が83歳なのに社長を辞めさせて新たに後継者作り直し…って、今まで何やっていたの?そして、いくつまでトップを続けるつもりだったの?って話になるので、鈴木さん自身無能だったとも言えるでしょう。
(関連:社長更迭、独裁者の任命責任は?セブン井坂隆一・鈴木敏文、LIXIL瀬戸欣哉・潮田洋一郎)

 さらにツッコんで言うと、ワンマン型の経営者は自分に逆らわない無能なイエスマンを重宝するために、退任後はひどくなりやすい…と一般的には言えます。井阪隆一社長退任案は否決されたのですけどこれは異例で、セブンの場合にもそれまでは鈴木さんの案に異議が出ることは考えられなかったと報じられていました。そもそもの退任案というのが無理あるものでしたので、「正当な理由なく社長を退任させられる」と考えられるほど、普段は鈴木さんの意見が通っていたことを思わせます。

 となると、セブンも今後ワンマンの弊害が出てくる(すでに出てる?)かもしれませんね…。


【本文中でリンクした投稿】
  ■意外に将来性ない?セブン-イレブンのセブン&アイとダイキン工業に危険性指摘
  ■セブンイレブンオーナーは鈴木敏文と古屋一樹を慕ってるって本当?
  ■不正続出のセブンペイ小林強社長、二段階認証を知らず強気で反論
  ■社長更迭、独裁者の任命責任は?セブン井坂隆一・鈴木敏文、LIXIL瀬戸欣哉・潮田洋一郎
  ■佐野陽光の独裁進むクックパッド 社員7割は穐田誉輝の社長復帰を望み署名活動

【その他関連投稿】
  ■セブンイレブンのドミナント戦略で店同士が共食い、オーナーに負担
  ■コンビニは弁当を完売してはいけない 必ず廃棄弁当を出させる理由は「チャンスロス」の考え方のせい
  ■セブンイレブンオーナー奴隷化問題 生命保険加入で保険金殺人の声も
  ■賞味期限切れで廃棄するコンビニ弁当をホームレスに配れない理由
  ■コンビニ経営は儲かる?儲からない?セブンイレブンオーナーの悲劇
  ■企業・会社・組織についての投稿まとめ

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