以前も書いていているのにしつこくやって申し訳ないんですが、「健全な精神は健全な肉体に宿る」って根拠なしの迷信でしかない害悪なスローガンですからね。世の中から完全に失くしてしまった方が良い概念です。今回はスポーツ選手の不健全なエピソード特集といった感じ。いくらでも見つかりそうでした。
<スポーツで健全な心を鍛えられるはずがない…荒唐無稽な理論>、<カヌー鈴木康大氏が飲料に薬物混入してライバルの小松正治選手を資格停止処分に>、<ホームレスを追い回して投石し殺す…スポーツ選手は不祥事だらけ>などをまとめています。
その後、<某有名大学の脱税ワンマン理事長、スポーツ選手としてはすごかった>、<現役選手時代は横領する大学側に味方 学生暴行体育会系集団に参加>、<「スポーツで健全な心」「日本の精神」強調する大学での不祥事>、<WBC優勝のプロ野球選手に性犯罪疑惑 不倫なのはすでに確定>、<読売ジャイアンツ元投手を次々と逮捕、1人はなんと逮捕6回目>なども追記しました。
冒頭に追記
2023/05/27追記:
●WBC優勝のプロ野球選手に性犯罪疑惑 不倫なのはすでに確定
2023/08/30追記:
●書道8段で字がうまくピアノもすごかった選手 ただ人格は無関係
2023/06/29追記:
●読売ジャイアンツ元投手を次々と逮捕、1人はなんと逮捕6回目
2023/11/01追記:
●交際女性に暴行し顔面をボコボコ…内容もクズすぎる元プロ選手 【NEW】
●WBC優勝のプロ野球選手に性犯罪疑惑 不倫なのはすでに確定
2023/05/27追記:まだ裁判になっておらず、事実認定はないため、紹介するのは時期尚早な気がしますが、事実なら健全な精神は健全な肉体に宿るが嘘だとわかりやすいため、プロ野球選手による性犯罪疑惑の件について追記。WBCで優勝して称賛された侍ジャパンのメンバーということで、特に優れた選手でした。
<身長は176センチと野球選手としては小柄ながら、体重100キロ超という体格を生かした長打力を武器に、ベストナインや本塁打王の経験もある西武の山川穂高選手(31)。3月に行われたWBC日本代表のメンバーにも選出された、球界を代表するスラッガーだ。打席に立つ機会は少なかったが、「史上最も贅沢な代打」と言われるほどだった。>
上記の説明があったのは、
“WBC侍ジャパン”西武・山川穂高(31)が“強制わいせつ致傷容疑”で事情聴取「被害女性は下半身から出血するけがも。処罰感情は強い」 | 文春オンラインという記事。なお、その後、実際の容疑は「強制わいせつ致傷」ではなく、「強制性交」だったと判明しています。
<昨年、東京都内のホテルで知人女性に対して性的な暴行を加えていたとして被害届が出されていることが文春オンラインの取材で分かったのだ>
「女性は膣内やその他下半身などから出血するほどのけがを負っており、警察は強制わいせつ致傷容疑で被害届を受理した。怪我の具合はひどく、女性の山川へ対する処罰感情は強い。すでに山川には事情聴取が行われ、現在は捜査が進められている」(捜査関係者)
「その後、山川から2次会に誘われたA子さんは知人の店を予約したが、山川が『野球選手で顔が割れているから』などと別の店『X』を予約し、そちらへ行くことになった。スキャンダル報道などを警戒した山川は先に『X』へ向かい、A子さんはその後ろをついていった。A子さんは『3階へ上がってきて、と山川から指示され向かうと、そこはホテルの一室だった。最初はバーの個室なんだと思った』と主張している(引用者注:隠れ家個室のお店に見えるような特殊なホテルだとのこと)」(捜査関係者)
「山川は『(性的な行為は)無理矢理でない』『親しい関係だった』などと話しているが、A子さんは『4回程度飲み会で同席しただけ』『何度も断ったが無理矢理押し倒された』と主張している」(捜査関係者)
上記のように、山川穂高選手は容疑について否定しています。一方、性的な行為があったことは、認めているみたいですね。この関係で、争点とならずにスルーされている点として気になるのは、そもそも山川穂高選手は既婚者で娘もいるということ。不倫は確実なわけで、この点だけでも健全な精神は健全な肉体に宿らないの例として良さそうです。
●書道8段で字がうまくピアノもすごかった選手 ただ人格は無関係
2023/08/30追記:山川穂高選手の件、刑事事件としては嫌疑不十分で不起訴となったとのこと。性犯罪では被害者の言い分が通って冤罪だらけという誤解がありますが、実際には逆に被害者に不利すぎるという指摘もあり、不起訴はよくあるんですよね。それはともかく、最初にも書いたように、そもそも不倫している時点でクズです。
ところで、彼について前回検索したときにそうなんだ!と思ったのが、山川穂高選手は書道8段の腕前で惚れ惚れする、きれいすぎる字を書き、独学で学んだピアノのめちゃくちゃうまい…といった話。天は二物を与えずどころか、三物を与えた感じ。一番肝心な人格だけがあれだったようです。
これらのうち文字のうまさというのは、「字がうまいからすごい人だ」とか、逆に「字が下手だからあの人はダメだ」だとか言われているのをネットで見かけて、以前からずっと気になっていたんですよ。これも「健全な精神は健全な肉体に宿る」と同じで科学的根拠がない迷信。山川穂高選手は良い教材ですね。
●読売ジャイアンツ元投手を次々と逮捕、1人はなんと逮捕6回目
2023/06/29追記:「読売ジャイアンツ元投手逮捕」というのがツイッターのトレンドに入っており、気になって検索してみると、<元読売ジャイアンツの投手逮捕 スーパーでウイスキー7本を万引きした疑い 横浜市>(23/6/29(木) 15:10配信 テレビ朝日系(ANN))の件のようでした。
<横浜市のスーパーマーケットでウイスキー7本を万引きしたとして、警察は元プロ野球選手の男を逮捕しました。元プロ野球選手の小野仁容疑者(46)は、先月8日、横浜市瀬谷区のスーパーマーケットでウイスキー7点、およそ3万5千円相当を万引きした疑いがもたれています。(中略)
小野容疑者は元読売ジャイアンツのピッチャーで、1996年にはアトランタオリンピックにも出場しています。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/3af56b86d96ec9e25a000a556757b78af94011b4
万引きはもちろん悪いことですが、病気的な問題が理由のこともあります。彼はどうも以前も万引きで逮捕されており、別の問題も絡んでいる可能性も…。一方、「読売ジャイアンツ元投手逮捕」の検索で驚いたのは、こちらよりも1ヶ月前の別のニュース。この1ヶ月前の記事の方がいろいろとヤバさを感じるものでした。
<和歌山市の会社役員の男性の自宅に侵入し、現金など7100万円相当を盗んだとして、プロ野球・巨人の元選手ら男6人が逮捕されました。
住居侵入、窃盗の疑いで逮捕されたのは和歌山市に住むプロ野球・巨人の元選手、宮本武文容疑者(32)、特定抗争指定暴力団山口組傘下組員の加藤連容疑者(28)ら男6人です。>
(元巨人投手ら6人を逮捕 和歌山の会社役員宅に侵入し現金など7100万円相当を盗んだ疑い 5/24(水) 22:29配信 ABCニュースより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1303bf28098f3551b211255a53cc9937769acd4f
ウィキペディアによると、宮本武文さんは中学校時代は和歌山のチームのエースとして二度の全国大会出場を果たし、世界大会の代表にも選出。 高校時代は甲子園出場こそ果たせなかったものの、プロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名。契約金は7500万円だったそうです。
ところが、プロ入り後はイマイチで、一度も一軍の試合に登板できないまま現役を引退。とはいえ、プロまでなれる選手、特にドラフト2位なんて選手は少ないですからね。すでに逮捕が6回もあるということもあり、「健全な精神は健全な肉体に宿る」的には悪い例としてわかりやすそうでした。
●交際女性に暴行し顔面をボコボコ…内容もクズすぎる元プロ選手
2023/11/01追記:逮捕が6回ある元巨人の選手、宮本武文さんの件を補足。<交際女性をフルボッコ、キャバクラ無許可経営…6回目逮捕の元巨人投手「暴力団員と共謀」戦慄の素顔>(23/5/27(土) 9:00 FRIDAY)という記事が出ていました。女性に暴力を振るうなど、内容もひどいですね。
<和歌山県警和歌山東署は5月24日、住宅侵入と窃盗の疑いで職業不詳の男を逮捕したと発表した。’08年秋にドラフト2位指名を受け巨人へ入団した、元投手の宮本武文容疑者(32)だ。特定抗争指定暴力団・六代目山口組系組員ら5人と謀り、和歌山市内に住む会社役員A氏宅へ侵入し金品約7000万円相当を奪ったとされる。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/da489f24fa66b3c179e03c846cede09bd2baf7e1
被害にあった会社役員と元投手はもともと知り合い。事件の直前、元投手が飲みに誘い、その間に共犯者たちが住宅に侵入するということで、おびき出し役を担ったと考えられているとのこと。また、他の逮捕の件については、全国紙社会部記者が以下のように話していました。
「宮本容疑者が逮捕されるのは、今回で6回目になります。和歌山県内にあるキャバクラ4店のオーナーになるも、一部が無許可や他人名義での経営。塗装作業員の男性の腰を蹴り全治2ヵ月の重傷を負わせ、傷害罪に問われたこともあります。
‘21年10月に5回目の逮捕となった事件は、当時交際していた女性とのトラブルです。女性宅で酒に酔った宮本容疑者は彼女と口論に。拳で女性の顔面をボコボコにし、暴行容疑で現行犯逮捕されました」
●健全な精神は健全な肉体に宿る?野球賭博とバドの違法カジノという現実
2016/4/8:「健全な精神は健全な肉体に宿る」については過去にもやっています。元の意味とは全然違っていますし、ナチスなどが利用したスローガンでもあるというもの。むしろ害悪を与えるものです。
■
健全なる精神は健全なる身体に宿る?部活でいじめ・体罰横行の現実 ■
ナチス軍国主義の産物だった「健全なる精神は健全なる身体に宿る」 今回書き始めたのは、バドミントンで違法カジノ問題があったため。なぜか野球賭博のプロ野球の方は甘い処分で済ましたり、賭博の定義の方をいじったりして、のうのうとプレーしていますが、バドミントンの方は大きな問題になりました。
違法カジノ店での賭博行為が明らかになったのは、バドミントン日本代表の桃田賢斗選手(21)と、ロンドン五輪代表の田児賢一選手(26)。2選手とも1回あたり数万円から数十万円程度賭けており、ともにトータルでは負けているとのことでした。
賭けの回数と負けた総額は、田児選手が60回程度で約1000万円。桃田選手は計6回程度で約50万円。また、NTT東日本の他の男子選手6人も同じく違法な賭博行為をしていました。一方で、女子選手については違法行為は認められなかったといいます。
(
賭博の負け、田児選手は計1千万円 桃田選手は50万円:朝日新聞デジタル 2016年4月8日15時56分うpろ
●スポーツで健全な心を鍛えられるはずがない…荒唐無稽な理論
バドミントンは知らないのでわかりませんでしたが、今回の人は世界トップクラスだったみたいですね。しっかり確認取っていないものの、世界ランキング2位だという話も聞きました。スポーツができるから精神的に健全な訳ねーだろという例としては格好のものとなっています。
日本バドミントン協会の平岡専務理事は、リオデジャネイロオリンピックで男子初のメダルが期待される桃田賢斗選手など、バドミントンの世界トップクラスの選手が違法な賭博行為を認めたことを受けて、「オリンピック代表選手に推薦できない」という認識を示しました。
「IOC=国際オリンピック委員会もJOCも賭博や八百長、暴力といった問題は徹底的に排除するという考えだ。
仮に協会が問題となった選手の出場を推薦してきてもそういう考えを基に論議することになる。桃田選手はトップアスリートで、リオデジャネイロオリンピックでもメダルを十分狙える期待があっただけに賭博行為があったことは残念でならない」
("バドミントン桃田選手 リオ五輪出場できない見通し | NHKニュース 4月7日 13時08分"より)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160407/k10010470461000.html
●大相撲の賭博や清原和博選手の覚醒剤問題も…スポーツ界はむしろ問題だらけ
賭博ですと、プロ野球以外に大相撲が以前大騒動になりました。あと、プロ野球では清原和博さんの覚醒剤問題も最近ありましたね。
清原和博容疑者を追起訴、覚醒剤譲り受けの罪 東京地検:朝日新聞デジタル 2016年4月1日16時02分
覚醒剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)=東京都港区=について、東京地検は1日、同法違反(譲り受け)の罪で追起訴し、発表した。
なお、優秀なスポーツ選手ほどスポーツ以外を知らずにむしろ違法なことに手を染めやすいと考える人もいそうですし、私もわかると思う説です。ただ、この説を言うにしても本来ならきちんとした調査が必要であり、偏見差別になりますから、ここでは「スポーツ選手が特別健全なわけではない」に留めておきます。
●カヌー鈴木康大氏が飲料に薬物混入してライバルの小松正治選手を資格停止処分に
2018/01/13追記:カヌーの大会に出場した鈴木康大選手がライバルの小松正治選手のドリンクに禁止薬物を混入させていたことが明らかとなりました。レース中に放置されていた小松選手のドリンクボトルに薬物を混入したようです。両選手は20年東京五輪出場をめざしてライバル関係にありました。
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は小松選手を暫定的に資格停止処分を下していましたので、大ごとに。鈴木選手が混入の事実を認めたため、処分は解除。一方で鈴木選手に8年間の資格停止処分となりました。
(
為末大「渡された飲み物は飲むな」 卑劣な「薬物混入」発覚で思い出した注意点 2018年01月09日 14時42分 J-CASTニュースより)
また、禁止薬物の投与以外にも数々の妨害行為を繰り返していたとのこと。
ドーピング - Wikipediaによると、小松選手や実力が同程度の選手5~6人に対してGPSの盗難やパドルの破壊などの妨害活動を行っていたと自白したんだそうです。
●健全どころじゃなかった…ライバルへの妨害はスポーツでは常識?
スポーツでこうした妨害行為があるというのは以前から懸念されていたようで、以下のようなツイートも話題になっていました。これも「健全なる精神は健全なる身体に宿る」が嘘っぱちって話ですね。
「誰かから渡された飲み物は飲むな。ペットボトルはかならず開けた時に音がするか確かめろと言われたな」(05年世界陸上ヘルシンキ大会銅メダリストの為末大氏)
「現役の頃は、新しいペットボトルの蓋を自分で開けて飲みなさいって注意されてた」(水泳のシドニー五輪代表・萩原智子氏)
萩原智子さんは「地元開催の五輪は、良くも悪くも人の心を変化させてしまうのかなぁ」とも投稿しており、東京五輪のせいじゃないの?という見方もされていました。
●アメリカの大量不正入学が可能だったのはスポーツ関係だから
2019/03/16:別の切り口から見ることもできる話なのですけど、アメリカの大量不正入学事件がスポーツ関係だからこそできた不正だと知って驚きました。スポーツ関係者だけ悪いという話ではないのですけど、私の主張はそもそもそうではなく、スポーツをやると健全になるわけではないというものですので問題ありません。
・ウィリアム・シンガーさんが主体となり、アメリカの名門大学に少なくとも50人を不正に入学させた。親たちから集めた報酬は2500万ドル(約28億円)に上る。
・
名門大の入試事務室は非常に細かい仕事をするので、正攻法では学力のない生徒を合格させるのは困難。なので、体育会が狙われた。・米大学スポーツの人気は人材獲得合戦が激しくて、現場の監督からの強い要請があれば、スポーツ枠で入学させることは比較的容易。名門大学はスポーツは強くないが、あまりに弱いのは困る。また、弱いがために、NCAA(全米大学体育協会)の不正スカウトの監視もゆるい。
・まず、
ワイロで大学の体育会スポーツの監督を買収。フェイクのビデオを撮影したり、写真をフォトショップで加工したり、スポーツ活動履歴の偽装する。
・大学進学適性試験であるSATやACTの点数については、カリフォルニアで「試験実施団体」ごと抱き込み工作。
(
米不正入学事件が、このタイミングで摘発された理由 | 冷泉彰彦 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 2019年03月14日(木)15時30分より)
なお、元記事でタイトルとなっていた「このタイミングで摘発された理由」については、トランプ大統領が大学に入学した際のSATの点数を「何が何でも公表するな」という圧力をかけたという疑惑が上がっており、プレッシャーを与えたなどの推測が出ていました。トランプ大統領にもペンシルベニア大学裏口入学疑惑があるのだそうです。
●日本でもスポーツ推薦入学で賄賂を受け取った高校教師を逮捕
2019/12/03;不正した人がスポーツ経験者だったかは不明なのですけど、アメリカの不正入学と似た事例が日本でもあったので追記。
受験生の親に推薦頼まれ、接待受けた疑い 高校教諭逮捕:朝日新聞デジタル(2019年12月2日15時44分)という記事からの話です。
問題の教師は、15年8月中旬ごろ福岡県立八幡南高校にスポーツ推薦入学を希望する特定の受験生の男子生徒の父親から、サッカー部顧問推薦枠で推薦するよう頼まれ、県内の複数の飲食店で飲食の接待(計2万数千円相当)を受けた疑いがあるとのこと。
さらに、合格発表後の16年3月下旬ごろには、推薦の謝礼として同様に飲食の接待を受け、全国百貨店共通商品券100枚(計10万円)を受け取った疑いがあるといいます。商品券の方が金額が大きいですね。本人が認めている他、贈賄側の時効(3年)は成立している父親も事実関係を認めているそうです。
容疑者の教師は当時、サッカー部顧問として、同校の推薦入試で部活顧問推薦手続きに関わっていました。2018年4月からは、県立鞍手竜徳高校の教諭において、やはりサッカー部の顧問を務めていたそうです。
●ホームレスを追い回して投石し殺す…スポーツ選手は不祥事だらけ
2020/04/26:スポーツ選手を叩きたいわけではないのですけど、肉体を鍛えたって精神は健全にならないよという強烈な例があったので追記。<一部はホームレス男性を“数百m”追いかけ投石し殺害か…逮捕の大学硬式野球部員ら19歳少年5人>(2020/4/24(金) 11:36配信 東海テレビ)という記事が出ていました。不祥事というか犯罪です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00028201-tokaiv-soci
私は知らなかったのですけど、もともと2020年3月25日に、岐阜市でホームレスの男性が襲われ死亡し、少年5人が逮捕された事件が報道されていたとのこと。このとき逮捕されたのは、私立大学の硬式野球部の部員らだったといいます。これを「健全な精神」と言うことは不可能でしょう。
また、今回のニュースでは何が新しい情報だったか?というと、上記の情報だけでも十分悪いのに、さらに悪質だったという話。少年5人のうち殺人容疑で逮捕された3人がホームレスの男性を数百メートルにわたり執拗に追いかけ、投石を繰り返したとみられる…というのが、新情報でした。
●高校時代にプロも注目した投手、大学進学後に詐欺の疑いで逮捕
2020/10/02:前回と同じ野球部員の問題ですが、プロも過去に注目した投手というわかりやすい事例を追記。名古屋市にある愛知大野球部の投手など2人が、知人らに国が支給する持続化給付金をだましとる不正を指南し、詐欺の疑いで逮捕。自らも受給していたとみられるそうです。
<愛知大野球部のプロ注目最速143キロ右腕が詐欺で逮捕…「持続化給付金」だまし取る>(スポーツ報知 / 2020年9月30日 6時0分)によると、公立の愛知・豊明(とよあけ)高で捕手から投手に転向して頭角を現し、プロの視察も受けたという選手。プロ志望届は提出せず、愛知大に進学しています。
現在は21歳ですが、今期の登板はなしということで、大学に入ってからは伸び悩んでいたのかもしれません。ただ、「健全な精神は健全な肉体に宿る」「健全なる精神は健全なる身体に宿る」といった思想を否定する事例としては、特に問題ないでしょう。スポーツをやっても健全な心は育たないと考えられます。
●問題指摘した若手選手に監督ブチギレ「アホ!ボケ!」と罵声
2021/11/03追記:長くなってきたので最初に追記。現役ではなく元選手で今は監督という人に関する話ですが、スポーツマンシップが全然育たなかった…という話を。<「阪神失速・佐藤輝ブレーキ」の原因と「近本サイン盗み」騒動との関連性について担当記者に聞く>(11/2(火) 6:04配信 デイリー新潮)という記事とその反応を紹介します。
<7月6日、神宮球場で行われたヤクルト―阪神戦。阪神が4点リードで迎えた5回表2死1、2塁。マウンド上のヤクルト、田口麗斗投手は打席に佐藤輝明外野手を迎えていた。初球を投じようとした際に、2塁走者・近本光司外野手はリードしながら膝に置いていた左手を横に真っすぐに伸ばした。
それから左手はすぐに膝の上に戻したが、改めて2度、細かく動かした。それを見た村上宗隆3塁手は左手のグラブで近本を指して審判にアピール。これに阪神の矢野燿大監督と井上一樹ヘッドコーチが、「ごちゃごちゃ言うな」「絶対やってへんわ」「やるわけないやろ。アホ! ボケ!」などと罵声を浴びせた>
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d38158a6effe2089a3a0234a883aca5b172c03c
これはサイン盗み・伝達行為を疑われたというもの。サイン盗みは以前行われていたものの、今プロ野球ではやらないようにしようと合意されています。コメント欄を見ると、阪神はこのあと二軍の中日戦でもサイン盗みを指摘されて、もめていたそうです。ひょっとしたら阪神は怪しいと以前から思われていたのかもしれません。
ただ、以下のヤフーニュースのコメントで問題視されたのはサイン盗み疑惑そのものよりも矢野燿大監督らの態度があまりにも悪すぎるというものでした。なお、記事タイトルの「佐藤輝ブレーキ」というのは、このゴタゴタのとき打席に入っていた佐藤輝選手が精神的に影響を受けたのではないかという予想です。
<事実は闇の中で分からないが、まだサイン盗みのサの字も言ってなかった村上に対し、矢野と井上のあの脊髄反射のこどく烈火に怒鳴り散らすのを中継越しに聞いてドン引きした>
<21歳の若者に対し人生の先輩とも言える50代が、あり得ないような口汚い言葉で恫喝した。サイン盗みの有無はともかく、矢野の人間としての器の小ささを炙り出し、阪神の士気を下げたのだとすれば、結果的に村上のファインプレーだった>
<紛らわしい動きを指摘しただけの村上に対し、やってへんわ、ボケって。確かにあれで矢野井上の見る目が変わったのは事実。叩かれてもしょうがない>
<「紛らわしい行為だった」「でも、自分の現役の時ももちろん現在もそのような行為は全くしていない」と言えば良かっただけのこと。村上への言葉遣いといい、監督としての資質が少々足りないのではないかと思う>
●恐怖人事で左遷とイエスマン重用・選手えこひいきで優遇と差別…
あと、今この記事のページを見ていたら、ランキング1位に<石井琢朗、井納翔一、小林誠司らを冷遇…「巨人大失速」を招いた原辰徳監督の“恐怖人事>(11/3(水) 6:12配信 文春オンライン)という記事を発見。こちらもスポーツをやったからと言って健全な精神ができるわけではないという例として良いかもしれません。ついでにどうぞ。
<原監督の“恐怖人事”。代表例が石井琢朗野手総合コーチの左遷だ。
「広島時代から面倒を見ていた丸佳浩の不調の責任をとらせ、10月に3軍コーチへ異動に。石井コーチがハッキリ意見を言う性格なのも一因でしょう。さらに吉村禎章1軍作戦コーチを降ろし、阿部慎之助2軍監督を代わりに据えた。選手からは『何で?』という声も出ている」(球団関係者)
結果、監督の周囲にはイエスマンしかいなくなった>
<もう一つの(引用者注:失速の)理由は、好みの選手をとにかく使い倒す“焼き畑野球”にある。
「2期目は内海哲也、山口鉄也、西村健太朗の投手陣を使い倒し、次の高橋由伸体制では勤続疲労を起こしていた。今季も前半、高橋監督時代に獲った投手の戸郷翔征や高橋優貴など若手を酷使。最近は勝ち星を挙げられていない」(一般紙記者)>
<一方、一度嫌いになった選手は徹底的に冷遇する
「井納に関しては『顔も見たくない』と吐き捨てるように言っている。小林誠司への当たりも強い。練習しようとしていた小林をバットで押しのけ、岡本和真を呼んで指導。報道陣からも『え~』と声が上がった」(前出・スポーツ紙記者)>
https://news.yahoo.co.jp/articles/c32b8cf9018cca7e171a44b93333ff1281db0c49
左遷された石井琢朗野手総合コーチは特に惜しまれていたのですが、退団が決定。他のチームに行くと報じられています。また、お気に入り選手の多用では、投手を中4日・中5日という通常よりもきついローテーションにしたことでさらに問題が悪化した…という話もありました。阪神監督の件を含めて、「ブラック」と言えるところもありそうです。
●スキージャンプのスーツ違反はドーピングやボクシング減量と同じ
2022/02/09追記:北京五輪でメダル候補だったスキージャンプの混合団体で、日本の高梨沙羅選手が失格になったことが波紋を呼んでいます。これは、陸上のドーピングの問題に似ていると感じました。もっと似ているのは、ボクシングにおける減量失敗ですね。勝利至上主義でギリギリを狙いすぎて失敗したようなのです。
<ジャンプ競技では、スーツの表面積が大きくなるほど揚力が増し、飛距離が出やすくなる。公平性を保つため、体のサイズに対して認められたスーツのゆとりは男子が1~3センチ、女子が2~4センチ。
この規定を満たした上で、「いかに違反しないぎりぎりのサイズのスーツで挑むかが結果を左右する」と指摘するのは、ワールドカップ優勝経験もある現役ジャンパーの内藤智文さん(28)。実際、日本チームはそのときどきの選手の体に合わせてスーツを微調整するため、ノルウェー人の専門スタッフを雇うほどの力の入れようだ>
(
スーツ規定違反で大量失格の影に何が…「失格にするための計測!?」関係者に聞いた:東京新聞 TOKYO Web 2022年2月8日より)
まず、ドーピングの件ですが、意外なことに試合のない時期にもドーピングを行っているんだそうな。こうすると、パフォーマンスの向上に繋がる一方で、試合のときのドーピングには引っかからないといった説明だった記憶です。ただ、この目論見が外れて、本番でもアウトになるという誤算が発生することがありそうでした。
同じくギリギリを狙うもので、よりわかりやすいのはボクシング。ボクシングは体重でクラス分けしているのでわかるように、体重が大きい方が有利という体重による差が出ます。なので、規定を満たすギリギリをみんな狙うのですが、思ったほど体重が減らずに失敗ということがあります。今回もそのパターンに近いようでした。
<実際の体のサイズが大きいとスーツも大きくできるため、試合前のトレーニングで筋肉を大きくし、それを基準にするという。だが「標高が高く、寒さが厳しかった分だけ、うまくパンプアップできなかった」と横川HC。伊藤有希(土屋ホーム)は「体重が減り、管理は普通の標高より難しかった」と話す>
(
スーツ規定違反、4人に1人失格の異常事態 ランダム検査に公平性は 江連能弘 毎日新聞 2022/2/8 12:37より)
これは選手側のミスであり、主催者側が悪いわけじゃないですね。横川HCは「世界中がギリギリを狙っているのが事実だし、そうしないと勝てない。どこも失格になったチームは同じ状況だと思う」と語ったそうで、一応この説明もその通りではあるのですが、失格したら問題外に勝てないので失格しないことを優先するという考え方も可能。選手やチームの判断に責任があります。
●事前の検査で合格なのに後の検査でスーツ規定違反になったのは矛盾?
上記の毎日新聞は、<ランダム検査に公平性は>というタイトルで、<全員が受けるわけではないランダムな検査では、公平さを欠いたまま>としていました。ただ、日本人が失格になったために後出しで文句をつけたような格好に。以前からこのルールでしたし、ランダムはどちらかと言うとむしろ公平。不公平なのは、特定選手を狙った場合です。
全数検査を行わないというのは、他のスポーツの他、食品の検疫などといった他の分野でも一般的。全員の検査が望ましいのでしょうが、デメリットがあったということは、以下のように東京新聞の方で指摘されていました。コストが跳ね上がりますし、それだけでなく、選手側にも拘束時間が長くなるという短所があるのです。
<2006年トリノ五輪代表で、早大スキー部監督の一戸剛さん(45)によると、試合前に全選手を計測するが、測るのは股下の長さのみ。飛躍後、3位までに入った選手と無作為に選んだ選手のスーツや靴の大きさなどを検査する。事前に細かなチェックをせず、飛躍後に全員を調べないのは、「時間もかかり、現実的ではないから」と一戸さん>
なお、上記を読んでわかるように、全員検査のときに引っかからずにランダム検査で引っかかったのは、調べる部分が異なるためで、矛盾ではありません。ただ、そもそも事前の全員検査だとゆるそうな感じですし、計測するたびにピタリ一致するわけではなく誤差も出そう。また、前述の理由で、体重などのちょっとした変化でも変わってきそうです。
(2022/02/10追記:考えてみると、計測するたびにピタリ一致するわけではなく誤差が出るというのは、次の部分で出てきた何度も測り直しをされて違反とされた選手の話でわかりますね。計測のたびに変わることがあるので測り直しをしたわけですし、最初のときとは違う値が出たので測り直しの数値で違反とされたのです)
●「失格にするための計測!?」日本つぶしではなく日本配慮の結果か
今回の4人に1人の失格は異例の多さ。毎日新聞は、ソチ大会は失格1人で、平昌大会は失格者がいなかったことからも、今回は際立つと指摘。東京新聞に出ていた内藤さんによると、失格自体は珍しくないものの、世界中が注目する五輪で失格が頻発したのは異例。むしろ本番へのけん制の意味で、五輪直前の大会で多くの失格者が出る傾向があるそうです。
東京新聞は、
スーツ規定違反で大量失格の影に何が…「失格にするための計測!?」関係者に聞いた:東京新聞 TOKYO Web(2022年2月8日)というタイトルでしたが、「失格にするための計測」は日本つぶしではなく、逆に日本に配慮した結果かもしれません。記事では以下のような話がありました。逆の立場だった場合、日本人は文句をつけたと思いますね。
<「メダル候補の日本を失格にした以上、他のチームも厳しくやらざるを得ない状況になってしまったのでは」と一戸さん。実際、2回目の試技後はほとんどの女子選手が検査を求められたといい、失格になった選手の1人は「何度も測られて、失格にするために測っているようだった」と首をかしげていたという>
本来ほとんど出ない五輪の違反が日本人だけとなると、「日本つぶし」という陰謀論が出るでしょう。それで、他の有力国の選手たちも失格にした形になったみたいですね。ただ、これはこれで公平とは言えないでしょう。ランダム検査をやめてほぼ全員検査とした時点で本来のやり方と明らかに違っており、問題を感じました。
●2センチも大きくてスーツ違反で失格、いつもと測り方が違った?
2022/02/15追記:前回書いたスーツ規定違反の件。今回紹介する記事でも<スーツの太もも周りが規定より2センチ大きかったとして失格>とあるように、高梨沙羅選手のオーバーが2cmだったと後から知ってびっくりしました。これでは「ギリギリを狙う」という説明と整合性が取れません。2cmじゃギリギリじゃないですからね。
で、今回の記事ですが、<ジャンプ 高梨沙羅 “測り方が違った” 失格受け連盟に回答>(NHK 2022年2月11日 0時36分)というものでした。そもそも計測方法が間違っていた…となると、納得できる話です。なお、この場合でも日本つぶしということではなく、前回書いたような問題はそのまま残る内容でした。
<北京オリンピックスキージャンプの新種目、混合団体で高梨沙羅選手がスーツの規定違反で失格となったことを受けて、全日本スキー連盟が高梨選手に聞き取りをしたところ、「今までと測り方が違った」と回答していたことがわかりました>
<スキー日本代表チームの斉藤智治監督は「高梨選手は『今までのワールドカップと測り方が違った。もう一度、測り直してほしいと言ったが、聞き入れてくれなかった』」と回答していたことを明らかにしました。
また斉藤監督によりますと、通常は腕を広げて体から30センチほど離して検査を受けるということですが、高梨選手は「バンザイするように求められた」と話しているということです>
日本つぶしではないというのは、当日の検査のしかたについて海外の選手やコーチも疑問を呈していたためです。ノルウェーのシリエ・オップセット選手は「検査の担当者は、これまでと全く違う方法で計測して、手続きも以前とは違った」と訴えていました。海外で何度も測り直された選手がいるなどの問題もそのまま残ります。
一方、スーツをチェックした担当者は「私からすればコントロールルームで特にいつもと違うことはしていない。失格になった選手をとても気の毒に思うが規則は規則であり、すべての人に適用されるもの」と説明。この発言からすると、どうもいつもと違う人が担当したわけでもないようで、ますます謎。どうしてこうなったんでしょう?
●某有名大学の脱税ワンマン理事長、スポーツ選手としてはすごかった
2021/12/22追記:
朝日新聞(2021年12月20日 15時11分)によると、東京地検特捜部は、某有名私立大学前理事長(逮捕時は現役理事長)を所得税法違反の容疑で逮捕し、その後、さらに起訴しました。関係者によると前理事長は起訴内容を認めているといいます。大学の取引業者らから受け取った計約1億1800万円のリベート収入などを税務申告せず、計約5200万円の所得税を免れたとされています。
大学運営は恐怖政治でワンマン、逮捕されても検察を脅すようなことを言うなど、典型的な悪者っぽい感じ。ただ、このページで書いたことでわかるように、スポーツ選手としては優秀だった人であり、「健全な精神は健全な肉体に宿る」の嘘の例のひとつ。
Wikipediaによると、どうも半端なくすごい相撲選手だったようです。
<小学校低学年から相撲を習い始め、日本大学在学時相撲部の選手として活躍、3年生のとき学生横綱となった。1969年12月・1970年・1974年の3度アマチュア横綱となったのを始め、のべ34のタイトルを獲得し、1980年に現役引退>
<三役時代の輪島大士ですら当時現役のアマチュア相撲選手であった田中には歯が立たなかったようである。また、輪島が日大3年次に獲得した学生横綱のタイトルは当時日大4年であった田中に同じトーナメントで対戦した際に花を持たせてもらう形で獲得したものだとされる>
●怖そうだけど実はいい人?大学相撲部OBが「周りが勝手に」と擁護
なお、ある大学相撲部OBは「実際には話せば分かる人だけれど、周りが勝手に怖がって、ものを言えない雰囲気を作り出していた」と擁護。ただ、「周囲に利用されているだけ」という擁護は無理でしょう。というのも、不正が行われているのを知っていて対応していないのなら同罪な上に、むしろ積極的に疑惑を否定してきたためです。
「周囲に利用されているだけで無罪」という擁護は安倍首相などの右派擁護でもよく見られるものなので、これを思い出してしまいます。問題に対応せずに否定ばかりで全然被害者じゃないというのも全く同じですね。実を言うと、今回の件の容疑者らは右派との繋がりも見られており、同じ穴のムジナという感じがあります。
例えば、今回のリベートの中心人物である医療法人前理事長は、安倍首相の大物支援者。また、大学前理事長自身も自民党の森元首相などと関係がある人。また、同じくリベートに絡んでいる設計業者は、自民党の元秘書の紹介だったとのこと。あと、大学前理事長は暴力団との交際が発覚しており、これもまた右派らしいところです。
<容疑者個人の政治家との交友範囲も広い。(中略)例年90億円前後が交付される私学助成金も念頭にあってか、特に自民党の文教族議員にはカネを惜しまず、下村博文元文科相らの政治資金パーティー券を購入。文教族のドン、森元首相との結びつきは強く、自身がJOC副会長だったため、「東京五輪の招致資金の一部は自分が出した」と豪語していたという>
大学学外理事経験者
山口泰明前選対委員長(自民党)、鴨下一郎元環境相(自民党)、小沢一郎(民主党)、古賀誠元自民党幹事長(自民党) (日刊ゲンダイDIGITAL 12/14(火) 9:06配信より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6f64ba5a89b036886c63da2d59e158e3c341623
”
「(引用者注:設計業者を大学と大学理事長に紹介したのは、)自民党の故野中広務元官房長官の元秘書です」(地検関係者)
(文春オンライン 10/10(日) 6:12配信より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0be1cceed23f5efd9c71eba21a9578142513ca28
●現役選手時代は横領する大学側に味方 学生暴行体育会系集団に参加
2021/12/31追記:前回の某有名私立大学理事長には、右派色があるという話を書いたのですが、
Wikipediaを見ていておもしろかったのが、学生時代から左派と対立していたということ。しかも、左派つぶしをやっていた理由が、横領を行っていた大学側に味方して…というものですから、現役スポーツ選手時代から変わってないな~という感じです。
体育会系学生は、もともと横領したお金で優遇されていたというのもある模様。また、体育会系学生だけでなく、本物の右翼も大学側が徴収していっしょに活動させたり、横領していたお金を政治家へも献金したりで、マジで政治色が強い話でもありました。以下、長文である
大学紛争のWikipediaから体育会系から関係しそうなところを、大学名や固有名詞を除いて紹介していきます。
・大学紛争では、(引用者注:某私立大学理事長は、)体育会系学生として全学共闘会議議長と対峙している。(ここだけ
個人のWikipediaより)
・理工学部教授が裏口入学斡旋で受領した謝礼を脱税していたことに加え、1968年に莫大な使途不明金が明るみに出たことで、学生の怒りが爆発したことに端を発する、大規模な大学紛争である。
・1968年1月26日、理工学部教授(教務部長兼評議員)Oが裏口入学で3000万円を得ていたことが新聞報道された。
・さらに同年4月14日、国税局が大学の11学部と2高校への監査で昭和38年から昭和42年までの5年間で合計約20億円の使途不明金があったことを発表し、5月5日には大学の使途不明金と源泉脱税は合計34億円にのぼると公表された。
・使途不明金の実際の使い道は、教職員へヤミ給与、本部役員への献納金、学生対策費(学生運動を妨害するための体育会、応援団の予算)、組合対策費(教職員組合へのスト破り)、社交渉外費(日本会の他、後援会を通じた政財界への献金)などであった。
・大学当局は「学生の指導を徹底強化する」「学内における政治運動は禁止する」と方針を打ち立てこれを抑圧し、運動部や応援団の体育会系学生を優遇して学生活動を弾圧する実行部隊として利用した。
・5月23日、抗議集会後に退出しようとする学生らを体育会系学生が妨害し、大学職員がシャッターを下ろして閉じ込めようとした。
・5月31日、抗議集会に参加した学生が体育会系学生らに暴行され、数名が搬送される。
・6月4日にも大学当局が右翼や体育会系を集めていたものの、このときは抗議学生のあまりの数に暴力による排除を断念する。
・6月11日、大学当局側は校舎をロックアウトし、運動部学生や関東一円の系列高校に勤務する運動部OBの教職員などで構成された、「関東軍」と呼ばれる集団が集会に参加した学生に対して校舎の上から物を投げつけた。建物内部に入った学生には木刀や陸上競技の砲丸などの凶器が振るわれ、一部には日本刀を持ち出す者もおり、40人が入院するなど多くの学生が負傷。午後、大学構内に機動隊が現れたが、学生を暴行していた体育会系学生らを放置したまま集会のみを規制し、抵抗した学生6人を公務執行妨害で逮捕する。
●日体大相撲部の齋藤一雄監督、学生からピンハネして目的外使用か
2022/12/28まとめ:日本体育大学相撲部は強豪として知られており、元小結・千代大龍や、元関脇の嘉風などの幕内力士を輩出しているそうです。ただ、この話があったのは悪い話題。<日体大相撲部監督が学生からピンハネ疑惑 相撲の段位申請料に1万円上乗せして請求か>(22/12/4(日) 10:56配信 デイリー新潮)という記事でした。
齋藤一雄監督は、日体大スポーツ文化学部の教授で医学博士の肩書も持ち、理論派指導者としての評判も高い方。脱税などの多数の問題で失脚するまでアマチュア相撲界に君臨した某大学の元理事長の右腕ととも言われていた方だそうですが、似たところがあるのがこちらもお金の問題があると報じられています。
・日体大関係者「齋藤監督に対し、その学生が相撲の段位申請のため徴収された費用の領収書を求めたところ、“額面が支払額と違う”とトラブルになったそうなんです。学内でも問題視され始め、慌てた監督はコロナ禍を言い訳に学生の段位申請をやめてしまったのです」
・別の日体大OB「平成16年から相撲部のトップとなった齋藤監督は、一般学生向けの相撲の授業を担当することになりました。日本相撲連盟が認定する初段の段位を取得可能で、就活では資格欄に記載できると人気も高く、年間で優に100人超の学生が参加してきたそうですが、監督は学生1人あたり2万8千円もの現金を申請料として集め、ピンハネしていたのではないかとうわさされているのです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6198db96a68b6a2be4fbd256143f2337fbb55a5?page=2
申請を受け付ける日本相撲連盟によると、初段の審査料、登録料、昇段時会費の三つを合わせて1万円、それと在学中の会員登録料が4年分で8千円。合わせて1万8千円」。監督の徴収額との差額は1万円です。10万円に1万円を加えたなどではなく、1万8千円に1万円を加えているのでかなりの割合の上乗せですね。
記者が取材すると、「差額といっても、審査料もかかっているし……。正直、連盟にいくらくらい渡しているか、調べてみないと分からない。ピンハネはしていないし、懐になんか入れていません」と説明。ただ、日体大では、部の活動費に充てたことを本人に確認したそうなので、「目的外使用」と言って良いと思われます。
「申請手数料として学生から徴収し、結果差額が生じていたことを大学として確認しました。使用については相撲部の活動費用に充てていたと齋藤に確認しました。会計上の処理について大学としては把握していません。報告も受けておりませんでした」(日体大広報課)
●「スポーツで健全な心」「日本の精神」強調する大学での不祥事
齋藤一雄監督は例によってスポーツ選手としてすごかった方で、高校時代に全国大会で13大会優勝し、大学でもアマチュア横綱になったという方。この監督はスポーツ文化学部の教授なので所属が違いますが、体育学科のところではこれまた例によって「スポーツで健全な心を育む」といった話があったんですよね。
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体育学科|日本体育大学<カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)
スポーツを通じて青少年の健全な心と身体とを育む力やスポーツの競技水準の向上に資する力を修得できるよう、関連する実践的な技術や理論について学修する>
齋藤一雄監督自身、以前書いたように学生時代は相撲で大活躍してきた方です。ただ、とても健全な心が育まれたようには見えません。それくらいの誇張はいいじゃない…と思う方もいるでしょうが、嘘を教えるという時点で健全ではありません。本当に必要な健全な心を育む教育が軽視されているとも言えるでしょう。
ついでに、齋藤一雄教授が所属する
スポーツ文化学部|日本体育大学の方も見てみました。すると、こちらは違う方向性の「精神」が売りでした。「国際社会に対して日本の精神に根ざしたスポーツによる開発援助、国際協力、国際交流などの実践的な技術や理論を推進できるような人材を養成すること」を目的とした学科だそうです。
齋藤一雄監督は学生時代も今も相撲に関わっており、単なるスポーツの精神ではなく、日本のスポーツの精神が関わっており、所属としてはぴったり。ただ、今回の疑惑があるせいで、日本の精神がこれか?という話になっちゃいますけどね。そもそも科学的根拠がないので、私はこれらを結びつけるべきではないと思いますが…。
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