スマホの話をまとめ。<撤退続き…日本の携帯スマホメーカーは何社でシェアはどれくらい?>、<中国以外総負けの状態…逆に言うと、中国いじめで復活の可能性>などをまとめています。
2023/07/17:
一部見直し
●撤退続き…日本の携帯スマホメーカーは何社でシェアはどれくらい?
2018/08/28:富士通が携帯事業を売却する方針であると報じられた頃に書かれた2017年の
富士通もついに白旗。国内携帯メーカーの事業撤退が止まらない - まぐまぐニュース!(佐藤昌司)という記事。ここでは、富士通が携帯事業売却となれば、国内メーカーは事実上、ソニー、シャープ、京セラの3社のみとなると書いていました。
しかも、シャープは台湾の鴻海傘下ですので、日本人的にはシャープと京セラの2社だけという気持ちかもしれません。2000年当時、国内の大手携帯電話メーカーは11社あったことを挙げていましたので、どえらい減り方でですね。11社から3社ないし2社ですから、8割くらいの会社が撤退したことになります。
ただし、富士通の携帯事業売却は、少なくともこの2017年のときには起きませんでした。その後、スマホや携帯端末を開発する100%子会社 富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)の株式は、投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループに譲渡されることが決まっています。
(
富士通、携帯端末事業をポラリスに売却。arrows ブランドは継続 - Engadget 日本版 Ittousai, 2018年1月31日より)
譲渡を受けた投資ファンドが海外の会社であった場合、これまた実質海外メーカー扱いとする人もいるでしょう。ただ、ポラリス・キャピタル・グループは、日本の投資ファンドみたいですので、今のところはまだ「日本の会社」。つまり、これを書いている2018年8月時点では、4社の日本の携帯電話・スマホメーカーが残っているということになります。
最初の記事では、MM総研による、16年度の国内携帯端末市場シェア(出荷台数ベース)も載っていました。
<16年度の国内携帯端末市場シェア>
1位 アップル 43.5%
2位 ソニー 12.5%
3位 シャープ 10.0%
4位 京セラ 9.7%
5位 富士通 8.0%
記事ではこれについて、「ソニーとシャープ、京セラ、富士通が束になってもシェアではアップルに敵わない状況」としています。ただ、世界シェアの上位を占めるサムスンや中国メーカーが上位ではないので、私にはむしろ健闘しているように見えました。
●スマホ出荷が激減、撤退もあり得るとされた日本メーカーはどこ?
2020/08/29:日本企業以外のスマホメーカーを含めて撤退するのでは?という記事なのですけど、
スマートフォン出荷が激減、事業撤退もあり得る「3社」の苦境 | WIRED.jp(2019.01.25)というものが出ていました。日本企業以外では、韓国のLGエレクトロニクスと台湾のHTCが苦しんでいるという話です。
韓国メーカーが苦戦している話も日本人の大好物でしょうけど、うちのこのページは日本メーカーについてということで、この中で唯一の日本のスマホメーカーに関する話を主に引用。記事で苦境としていた唯一の日本メーカーは、あのソニーでした。前回引用した日本国内のシェアでは、日本メーカーで最高の2位だったんですけどね。
記事によるとソニーの出荷台数は、2015年末には1,530万台であったのが2017年末には400万台にまで激減しています。HTCはそれ以上に減っているものの、LGの場合は1,530万台から1,390万台に低下した程度で、かなり減り方が異なっている感じです。
ただ、記事ではむしろソニーの場合は、スマートフォン事業が一部の市場では成果を上げているとしていました。日本国内での成功を言っているのかもしれません。なお、この記事では一部で成功しているだけに、撤退すべきなのに徹底の決断ができない…というネガティブなニュアンスでの言及でした。
●中国以外総負けの状態…逆に言うと、中国いじめで復活の可能性
また、記事によると、王者であったアップルやサムスンすらも苦戦。ほとんどの高級スマートフォンメーカーが苦境に立たされているといいます。その理由は中国メーカーの台頭。大手2社が画期的ではないにも関わらずスマホの価格を釣り上げているおかげで、ファーウェイ(華為技術)やZTE(中興通訊)、ワンプラス(OnePlus、万普拉斯)、シャオミ(小米科技)などの中国ブランドが競争力を高めているという説明です。
ただ、中国メーカーの台頭が他のスマホメーカー不調の原因だとすれば、むしろ光明があるのでは?と私は感じました。2019年時点の記事のせいか、記事ではあまり重視されていませんでしたが、トランプ大統領による中国いじめは過激さを増し、他の国にも踏み絵を迫っています。中国スマホ失速の可能性はありそうです。
ということで、他力本願であり、難癖をつけて中国メーカーを潰してくれるのを願うという、性格の悪い望みではあるのですが、日本メーカー復活の可能性はありそうな感じ。記事では、ソニーのスマホ事情は赤字垂れ流しで、5Gでも復活できないだろうとしていましたが、今は我慢して中国勢が消えるのを待つというのも一つの手かもしれません。
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