TBS「がんの名医」「袖の下」告白に疑問が相次ぐ 「大学病院の教授だと20~100万円」 2016年 04月13日 19時34分 提供元:J-CASTニュース
波紋を広げているのは、2016年4月11日夜にTBS系で放送された「直撃!コロシアム!!ズバッと!TV」。「がんの名医50人が明かす新事実!」と題して、約2時間にわたって医師50人が手元のスイッチを使いながら様々な質問に答えるという内容だ。(中略)
最も注目を集めたのは、番組中盤に放送された「患者から袖の下をもらったことがある」という質問だ。46人がボタンを押し、医療ジャーナリストで内科・婦人科医の森田豊医師は「相場」について
「病気によりますし、大学病院の教授となると、ガンだと20、30、50、100(万円)とかって言うのは聞いたことありますね」
と解説。としま昭和病院の神田橋宏治医師は、
「言っておかないといけないと思って言うんですが、お金1円も出さなくても本当にいいですから。借金してお礼を持ってくる人もいるんですよね。そういう人からは絶対にもらいません」
と断りながら、金銭的に余裕のある人からは受け取る傾向があることを明かした。
「皆さん方(スタジオ出演者)ぐらいだったら1万円ぐらい」
「お礼って言って、カステラを持って来るのと同じ感覚のものは受け取ります。だけど、それが10万になると微妙だし...」
番組では、医師へのアンケートをもとに「袖の下は、こうやって渡してくれれば有り難い」というコーナーまで登場。回診の際に看護師が目を離したすきに(1)カルテの間に茶封筒を挟み込む(2)医師のポケットに入れる、といった「手口」が紹介された。(中略)
おおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎院長は、
「あるある。看護師さんの前で渡されると、やっぱり『先生受け取ってる、私らもらってない』となるので、やっぱり受け取れない」
などと納得した様子。
がんの「名医」たちの情けないほどの倫理観のなさ(園田寿) - 個人 - Yahoo!ニュース 園田寿 | 甲南大学法科大学院教授、弁護士 2016年4月12日 9時40分配信
かりに公務員たる医師がこのような現金をもらっていたとしたら、これは立派な収賄罪です(渡した患者は贈賄罪)。公務員でなくとも、もらった袖の下を税務申告するはずはないでしょうから、テレビの電波をつかって日本中に「私は脱税しています」と自白しているようなものです。いずれにせよ、医師の倫理としてどうでしょうか。
この点は、誤解されることがあるのですが、そもそも血税から給与をもらっている公務員が、職務に関して給与以外に不正な報酬を受取ると、公務員全体に対する信頼性が損なわれるというのが贈収賄を処罰する趣旨なのです。
たとえば、家の火事を消してくれた消防士に、家の人が「お礼」として現金を渡していたとか、犯人を捜査している警察官に被害者が「お礼」の現金を渡していたら、大問題になりますね。同じことが医療関係者ならばなぜ大問題にならないのか、不思議です。
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