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高IQの子供だけが通う保育園に学ぶ良い幼児教育と悪い幼児教育


【クイズ】ブリガム・ヤング大学のピーター・マドセンらによるロケットの打ち上げについての研究結果で正しいものはどれでしょう?

(1)ロケットの打ち上げが成功してしまうと、むしろその後の打ち上げ失敗確率は上がってしまう。
(2)ロケットの打ち上げが成功しても失敗しても、その後の打ち上げ失敗確率は下がった。
(3)ロケットの打ち上げが成功するとその後の打ち上げ失敗確率は下がり、失敗した場合はその後の失敗確率も上がる。


●高IQの子供だけが通う保育園に学ぶ良い幼児教育と悪い幼児教育

 幼児教育は必ずしも悪いわけではないのですが、日本の幼児教育はほとんどの場合悪い幼児教育になっています。「悪い幼児教育」とされるのは、インプット型の教育、先取り教育。数年先に習う勉強内容を早いうちからできるようになる…といったものですね。

 これはあまり効果がないか、もしくは悪影響があるとされます。過去に早期教育・幼児教育に意味が無いどころか、悪影響である可能性でもやりました。

 ただ、何歳なのにこんなに勉強ができる!というアピールは訴求力があり、人気があります。そんなわけで、日本ではこの先取り型の幼児教育が主流のようです。幼児教育はこんなに良いですよと言いながら、悪い幼児教育が流行するという困ったことになっているわけです。

 そんな中で読んだIQ126以上の子が集う米保育園は「答え」を教えない | 世界の乳幼児教育、行ってみたらこうだった! | 轟麻衣子 | 毎日新聞「経済プレミア」(2016年3月1日 轟麻衣子 / 株式会社ポピンズ取締役)は、良い幼児教育のヒントとなるものでした。

 直接「悪い幼児教育」の例を出していないものの、これまで明らかになっている知見と齟齬がなく、参考となりそうです。


●IQうんぬんを言い出す幼児教育は怪しい

 記事であったのは、「ヌエバスクール」という保育園。タイトルで分かるように、IQ126以上の子が通う保育園です。これはIQの高い子どもというのが、"アスペルガー症候群(高機能自閉症)などの発達障害を持ち合わせている"場合が多いなど、むしろ配慮する必要があるからかもしれません。

 したがって、IQを上げましょう!なんて目的ではなさそうです。日本では、IQを宣伝に使った幼児教育もありますが、そのような怪しいところとは違う感じです。


●自主性を重んじて「教える」ことより「教えない」ことを至上とする

 "日本では、一般的に保育士でも小中学校の先生でも、子供に必要な知識を教えるのが、その役割だと考えられているでしょう"と作者は書いていました。前述の悪い幼児教育であるインプット型の教育です。

 しかし、この保育園の先生は、「先生として達成感を得るのは、子供たちが私に疑問や質問の答えを“聞かなくなった時”」だとしていました。むしろ教えない状態になることが最高だとしています。重要なのは知識ではないのです。
 これも主体性を育む工夫なのです。疑問や問題を抱えた子供に対して、先生は、「友達に聞く」「前に自分がどうやったかを思い出す」「周囲に目を向ける」の三つのことを繰り返し促すそうです。こうして子供たちは、自分とその周囲の友達や物事から答えや解決策を見つけるようになるのです。 (中略)

子供は小さいながらも独自の経験を積み重ねた個性を持つ存在です。一方的に大人が教えるのではなく、子供の能力、興味・関心を引き出し伸ばすのが、これからの教育の一つの方針になるのだろうと感じています。

●結果を褒めるのではなく、プロセスを評価する

 知識が重要でないというのは、結果の成否もまたそれほど重要でないとも言えます。私は「叱るよりも褒める、でも、もっと良いのは認める」という話をしつこいほど書いていますが、やはりそういう話が出ていました。

 今でも一般的な支持が高い叱る教育は学術的にはもうほとんど支持されていません。ビジネス系の論文では「褒める」が大勢ではあるものの、「褒める」というのもいくつかの問題が考えられます。

 一つは、褒めるには成功しなくてはいけないということです。失敗した場合は褒められませんし、何やってもうまく行かない子は全く褒める機会がないということになり、そういう子たちは切り捨てられてしまいます。

 ですので、子どもがやろうとしたことを理解したり、認めたりするというのがベストです。
 問題を解決したり、何か達成したりした時には褒めるのですが、決して大げさではありません。結果ではなく、そのプロセスを評価するのだそうです。(中略)

 また、何かに失敗した際には、「それは美しい間違いだよ」と諭すそうです。次の進歩につながる機会であることを強調するのです。こうした保育の背景には、「個々の現状や可能性をたたえよう」という意識があります。

 なお、ビジネス的にも失敗することで、後の成功する確率が上がると言われています。失敗は成功のもと・成功は失敗のもとの正しさ、統計で確認できたで書いたもので、クイズもここからでした。


【クイズ】ブリガム・ヤング大学のピーター・マドセンらによるロケットの打ち上げについての研究結果で正しいものはどれでしょう?

(1)ロケットの打ち上げが成功してしまうと、むしろその後の打ち上げ失敗確率は上がってしまう。
(2)ロケットの打ち上げが成功しても失敗しても、その後の打ち上げ失敗確率は下がった。
(3)ロケットの打ち上げが成功するとその後の打ち上げ失敗確率は下がり、失敗した場合はその後の失敗確率も上がる。

【答え】(2)ロケットの打ち上げが成功しても失敗しても、その後の打ち上げ失敗確率は下がった。


 ロケットが成功した場合も失敗した場合も上がるのですから、無理して失敗しなくても良いです。ただ、おもしろいのは、失敗した後の方が成功確率が上がりやすいんですね。これはよりいろいろな可能性を調べるためと説明されています。

 この話のような論文的な裏付けはありませんが、成功している企業は失敗を認めている企業が多いとも感じています。

 失敗を褒めてしまうとわざと失敗する子になるという問題があるのですけど、めげずにチャレンジする子は将来的に成功する子に育つことがわかっていますし、失敗で叱って失敗を恐れる子にしてしまうことがまずいのは間違いありません。

 「結果より過程」「叱るより褒める、褒めるより認める」というところが、大きなポイントのようです。


【その他関連投稿】
  ■早期教育・幼児教育に意味が無いどころか、悪影響である可能性
  ■幼児の早期教育は逆効果?思いっきり遊んだ子の方が難関大学合格
  ■幼児教育で赤ちゃん用DVDは逆効果、幼児IQには2年で既に相関性無し
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