【クイズ】2014年時点で日本の7分の1程度のGDPの国はどこでしょう?
(1)イラン
(2)スペイン
(3)ナイジェリア
●日本の7倍の経済規模になる中国
予測されていた中国・韓国経済の崩壊 日本の未来も人口動態でわかるで使ったコラムでは、OECDによる2060年までの見通しについて書かれていました。
このOECDのレポートは、日本に関しては厳しい未来を予測しています。ただ、これでもエコノミストよりかなりマシな内容です。
最後は人口がモノを言う : 富士通総研 2012年11月16日(金曜日) 根津 利三郎
OECDは、日本の生産性が2060年までの50年間、年率1.7%で上昇すると見ている。これは95年から2011までの0.8%よりかなり高く、かつ他の先進国よりも高い。正直のところ出来すぎだ(中略)。それでも人口の継続的な減少の結果、日本は相対的には縮小が避けられない。(中略)興味深いのは、中国の拡大は2030年頃に止まる、と見ていることである。理由は、中国の人口もそのころから縮小し始めるからである。ただし、その時点では中国の経済規模は購買力平価で調整すると日本の7倍になっている。
●日本は中国に敵わなくなる
実を言うと、上記の直後に引用していなかった部分があり、以下のようなことが書かれていました。
これが領土問題も含め、日中関係にどのような影響を持つことになるのか、日本はよく考える必要がある。
はっきりとは書いていませんが、今後中国の力は日本の相手にならないほど大きくなるのだから、そこまで考えた対策を取るべきだということでしょう。
もっと踏み込むと、まともに対抗するのは難しくなるという意味かもしれません。
●現時点で日本の7分の1のGDPの国はどこ?
この経済規模が何を指すかわかりませんけど、仮にGDPだとした場合、現在のGDPで言うと、どれくらいのイメージでしょう?
まず、2014年の日本の7分の1で見てみます。すると、20位のスイス、21位のナイジェリアくらいの感覚になります。差が大きいとわかりますね。
3位 日本 (百万米ドル)
20位 スイス 703,852 6.54倍
21位 ナイジェリア 573,999 8.02倍
【クイズ】2014年時点で日本の7分の1程度のGDPの国はどこでしょう?
(1)イラン
(2)スペイン
(3)ナイジェリア
【答え】(3)ナイジェリア
●7倍という数字は大げさすぎないか?
ただ、コラムを読んだ後に、
世界の人口動態予測・主要国の将来の人口ランキング 地球は100億突破・中国激減を見直してみると、日本の人口が意外に減っていなくて、中国の人口の方が大きく減っていました。
これは2100年であり、かなり先の予想ではあったのですが、ちょっと7倍は大げさすぎるかな?と気になりました。
で、確かめのために…と調べたのが、
中国の逆転以来報じられない日本と中国の名目GDPの比較と推移でした。
実際の日本と中国の名目GDPを見てみると、2015年の暫定値の段階で既に3倍近い差になってしまっています。日本が逆転されたのはつい数年前なのに、もうこれだけの差です。
そう考えると、7倍というのも特に大げさな数字ではなく、十分あり得るものだと思えてきました。
●頼りのアメリカも重い負担
なお、
中国の逆転以来報じられない日本と中国の名目GDPの比較と推移を書いた後も、GDP関係でいくつか書いています。
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アメリカに世界の警察は無理!世界のGDPに占める米・日本・中国の比率 これらはタイトルを見てわかるように、日本が今までのようにアメリカを頼りにするということが、より難しくなっていくことを示唆する内容です。
アメリカのトランプ旋風は、アメリカ人がアメリカの衰退を受け入れられないことが一因と思われますので日本も難しいでしょうが、日本の凋落とアメリカの衰退を考えると、中国との付き合い方をもっと工夫していかなくてはいけません。
(なお、アメリカの場合は、以前ほど強くはなれないものの、衰退一辺倒ということでもありません。比較的将来も悪くないと思われます)
【本文中でリンクした投稿】
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中国の逆転以来報じられない日本と中国の名目GDPの比較と推移 ■
予測されていた中国・韓国経済の崩壊 日本の未来も人口動態でわかる ■
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