Appendix

広告

Entries

原子力の父 正力松太郎


 Twitpicで、「これが、NHK、ジャーナリズムが、真実を隠蔽する理由みたいです」と言って、本からスキャンしたようなものが貼られていました。

 削除されちゃうと困りますので、ざっと写そうと思いましたが、【桜にN】日本交通グループに明日は無い29【桜散る】 2chにありましたので、そこから引用します。(”:”の位置だけ、一部直しています)

【NHK】
経営問題委員:平岩外四(東京電力会長)
解説委員:緒方 彰(原産会議・理事)
放送番組向上委員:十返千鶴子(原子力文化振興財団理事)
理事・放送総局長:田中武志(原子力文化振興財団理事)

【NTV】
読売新聞社主:正力松太郎(原子力委員会委員長)

【TBS】
毎日新聞設立発起人:芦原義重(関西電力会長)

【フジ】
サンケイ新聞社長:稲葉秀三(原産会議常任理事)

【テレビ朝日】
朝日新聞社長:渡辺誠毅(原産会議理事)
論説主幹:岸田純之助(原子力委員会参与)
論説委員:大熊由紀子(元朝日新聞科学部デスクで原発推進者 引用者注意:この括弧内は引用元での追記で、最初の切り抜きにはなし)

【テレビ東京】
日本経済新聞会長:円城寺次郎(原産会議・副会長)
テレビ東京取締役:駒井健一郎(核物質管理センタ-会長)

【東海テレビ】
重役:田中精一(中部電力社長)

 パッと見ると「正力松太郎(しょうりきまつたろう)」という大昔の人(1969年10月9日、84歳で没)が入っており、これを現在に当てはめるのにはかなり無理があります。しかし、最初の切り抜きを掲載したページを見ると、かなり多くの方が抵抗なく受け入れてしまったようです。

 これは「ジャーナリズムと原子力産業」 ねこの道しるべによると、「広瀬隆さんの「危険な話」(八月書館、1987年発行)の情報」だそうです。

 この発行時でも既に昔の話であり、当時はどのような使われ方をしたかわかりませんが、少なくとも現在の状況を表すにはふさわしくありません。(反原発の強さは時代によって温度差が大きく、一様ではありません)



 反原発の人もこういうことをするから、良くないんだと思います。正しい(と思っている)ことのためならデタラメやっても構わないという論理は成り立ちません。これでは結局、本質が見えてこなくなりますし、信頼を失うだけです。


 ところで、この正力松太郎さんは「原子力の父」とされており、原子力発電に深く関わったのは間違いありません。

 そこで、Wikipediaから関連部分を拾ってみようと思いましたが、あんまり載っていません。

 とりあえず載っていたのは、先の「原子力の父」のことと、経歴で、

昭和31年(1956年)1月 - 原子力委員会の初代委員長に就任。

昭和32年(1957年)7月 - 第1次岸内閣改造内閣で国務大臣(国家公安委員会委員長、科学技術庁長官、原子力委員会委員長)に就任。

 とあることぐらいです。


 ちょっと量があったのは、

週刊新潮2006年2月16日号で、戦犯不起訴で巣鴨プリズン出獄後は正力がCIAの意向に従って行動していたことを早稲田大学教授の有馬哲夫がアメリカ国立第二公文書館によって公開された外交機密文書を基に明らかにし、反響を呼んだ。アメリカ中央情報局(CIA) と日本へのテレビの導入と原子力発電の導入で利害が一致していたので協力し合い、その結果"podam"、"pojacpot-1"というコードネームを与えられ、これらの件に関する大量のファイルがアメリカ国立第二公文書館に残ることになった。CIAに正力松太郎を推薦したのは、カール・ムント米上院議員だったという。

 であり、原子力発電を推し進めたかったのは間違いないようです。

 この方は政治家(自由民主党)でもあり、読売新聞、日本テレビなどの社主、社長などをしていたということもあり、その影響力を考えると原子力発電の普及への大きな推進力になったことは想像できます。


 また、原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書、リンク先はアマゾン)という本があります。



 まず、アマゾンの紹介文には、

一九五四年の第五福竜丸事件以降、日本では「反米」「反原子力」気運が高まっていく。そんな中、衆院議員に当選した正力松太郎・読売新聞社主とCIAは、原子力に好意的な親米世論を形成するための「工作」を開始する。原潜、読売新聞、日本テレビ、保守合同、そしてディズニー。正力とCIAの協力関係から始まった巨大メディア、政界、産業界を巡る連鎖とは----。機密文書が明らかにした衝撃の事実。

 とあります。


 また、レビューなどで関連するところを見ると、

読売新聞社主、日本テレビ放送網の創始者:正力松太郎氏(故人)、CIA暗号名「ポダム」氏の原子力推進の原動力となったのは自身の政治的野望を実現するために当時原子力を推進したかったアメリカの関心をかい自身の野望を実現するためのものだったことが公開されたCIA資料から解き明かされていきます。

 原子力の平和利用も聞こえは良いが関連設備を売りたかった産業界の後押しでアメリカ政府が動いていたこと、その潮流を捉えて日本国内で平和利用推進のキャンペーンを参加の放送網・新聞挙げて行ったのが正力氏であったこと自身の野望のために新聞機関をCIAのエージェント化することさえ厭わなかった事実が明らかにされていきます。


日本国内の反米世論が強く、共産化の可能性すら現実味を持って語られていた1950年代、正力はアメリカの危機感を見透かしたかのようにCIAに近づく。一方、反共主義者正力は戦後、日本テレビを全国で放送するため、「原発の父・正力」を旗印に総理を目指す。両者は、読売新聞5000人記者の集めた情報をCIAに横流しし、同紙を反共宣伝機関にすることを認める代わりに、正力に原子力技術を提供するという悪魔のような契約だ。

「ポダム」なるコードネームを付けられ「CIAの資産として育てる」とノートされた正力だが、「原子炉をくれ」「テレビをくれ」とねだりまくって言いなりにならず、CIAをあきれさせる。とにかく総理になりたい正力の尽力で原発の法整備、基礎技術導入はなされた。皮肉なことに正力の夢・総理就任はかなわず、正力の夢の道具でしかなかった原発はいまや国内発電量40%と、国の根幹をなす。

といった感じで、原子力推進の理由が書かれています。(改行を加えています、以下も同様)


 次は2011/3/23のレビューで、今回の震災を受けたものですが、以下のとおりです。

正力が政界進出をもくろみ、やがて首相の座を狙うために必要な手段として、「正力マイクロ構想」を唱え、「メディア王」と「原子力の父」になる野望を抱く事が発端となり、原発先進国になっていく経緯がわかりやすく書かれている。

1954年にアメリカが世界に誇る、世界初の原子力潜水艦の華々しい進水式が行われた。この後1ヵ月半後、第五福竜丸事件が発生。日本が世界で最初の被爆国だけにとどまらず、水爆でも世界最初の被爆国となる。日本全国で「原水爆反対平和運動」が大規模に起こり、日本における戦後最大の反米運動になった。米の国防総省は、対ソ、対中戦略として、日本への核配備を急いでいたために、この事態を収束する手段として、狙いをつけたのが、読売新聞と日本テレビ放送網のトップの正力松太郎。
米の利益と、正力の個人的な野望が結びついていくという点が、非常に興味深かった。

やがて、CIAが「食えない奴」として、警戒を深めていく正力の黒い野望が怖ろしい。
また、正力がメディアを利用して「原子力平和利用」キャンペーンを展開、讀賣新聞連載記事の件も背筋が凍る。
耐震性に問題のあるイギリス製の動力炉導入の際の、英の「免責条項」についての一件から、正力が播いた種の一つである、「原子力損害賠償法」により、原発事故の事業者の賠償責任の限度額が決められ、それ以上は実質的に国が保障するという「原発は民間主体でありながら、国も管理責任を負う二重構造」という矛盾を生みだした点に驚愕した。

今回の福島原発の原子炉は米・GE社製だが、「原子力損害賠償法」についても知るきっかけになったので、読んで良かったと思う。

 こうして見ていくと、本の著者は正力松太郎さんに批判的なのかな?と思われますが、必ずしもそうではないようです。


本書の内容が事実ならば、正力は、権力獲得のために自己の所有するメディアを、アメリカへ宣伝や
情報収集の手段として提供した売国奴であり、彼は日本や日本国民への貢献という政治家が本来有す
べき使命感を、持たなかった人物であったようです。

著者は、この正力と、CIAと原発を並べ、好ましくはないが必要なものだとの意見を述べているが、
果たしてそうだろうかと思ってしまいます。
原発が、本書の言うように彼の権力獲得の為に推進されたのであれば、地震国の日本に林立された原発
を思うたび、メディアを使って平和利用と安全性を謳い、国民を洗脳した罪は極めて重いと思いますし、
日本人にとって大きな不幸だったと思います。

CIAについても、自国の意に沿わない国々の政情を混乱させるべく画策し、テロや暗殺の支援をする
ような組織であり、必要悪との認識は正しいのか疑問に思ってしまいます。
個人的には、正力を昭和の傑物と評する著者の見解にどうしても賛同できませんでした。

 著者の思いはどうあれ、この方だけでなく、結局他のレビューを見ても、正力さんはあまり良い印象を持たれなかったようです。


 他のページの記述などを見ても、原子力発電が比較的好意的に受け止められていた時代というのは確かにあり、それが正力松太郎さんの時代と重なるように思えます。彼が果たした役割は大きかったと考えて良いと思います。

 しかし、その流れが今にそのまま繋がっているかというとそうとも思えず、彼の死後には反原発の方の流れが大きくなっています。そこらへんの話はまた別にやりたいです。 → 反原発の歴史


 関連
  ■その他の災害(地震など)について書いた記事
  ■マスコミも震災を利用した記事を書くのは自重すべき
  ■政府は屋内退避、避難指示の基準を予め示すべき
  ■福島原発問題 動かない→発注では遅いのでは?
  ■原子力政策は一度しっかり議論されるべき

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由