2019/02/13:
●トンネルを掘るシールドマシンは使い捨てで地下に眠っている
●切ない…シールドマシンは自らの墓穴を掘っている
●シールドマシンは本当に使い捨てなのか…実はかなり再利用されてる?
●首都高、横浜環状北線工事のコッピー号の末路とは?
●トンネルを掘るシールドマシンは使い捨てで地下に眠っている
2019/02/13:シールドマシンというのは、シールド工法で用いられる掘削機のこと。地盤を横に掘り進むことができ、主に地下鉄や下水道トンネルの掘削に利用されています。NHKは、モグラのように進みトンネルを掘る機械という言い方もしていました。
Wikipediaでは、進行方向側がトンネルの切羽(掘削面)で、そこに、おろし金のような細かい刃(カッタービットないし単にビットと呼ばれる)が円周状・放射状に設置された、カッターヘッドという回転する面板があり、それを押し付けることでトンネルを一日10m位掘削するという説明があります。
ただ、知らなかった!と思ったのが、このシールドマシンが使い捨てであるということ。贅沢でもったいない気がするものの、理由は工事ごとの特注で再利用できないためでした。
●切ない…シールドマシンは自らの墓穴を掘っている
NHKはこれをシュールと表現していたものの、なんだかかわいそうな感じがします。
●シールドマシンは本当に使い捨てなのか…実はかなり再利用されてる?
本当かな?と思ったものの、Wikipediaにも現場の地質などに合わせて作成される特注の機械であり、工事終了後は、脇に埋め込まれる・解体される・(外殻部分は)トンネルの外壁の一部として利用される、といった扱いが多い、とありました。ただし、出典のない記述です。
また、すでに「解体される」という例があったように、再利用しているケースがありそうで、完全な使い捨てとイメージは異なるかもしれません。
Wikipediaでは他に、記念のオブジェ等として展示されるケースがあると書いていた他、稀に再利用されることもあるとしていました。この場合の再利用はおそらく、解体せずにまるまんま次のトンネル工事で使うということでしょう。
●首都高、横浜環状北線工事のコッピー号の末路とは?
解体の例としては、首都高、横浜環状北線のシールドマシンの例があります。コッピー号というかわいい名前もついていました。2010年10月に新横浜に用意された「発進立坑(横浜市港北区新羽町)」から港北方面行きトンネルの掘削を始め、3年5カ月作業を続けてきたコッピー号。直径が約12.5mで長さは11.5m、重量は約2000tという大きさです。
これは、外殻部分がトンネルの外壁の一部として利用される例でもあった模様。地面を掘進しながら内部でトンネルの壁面であるセグメントを組み立ててトンネルを構築してきたコッピー号は、ゴールとなる到達立坑のコンクリート壁に到達した段階で役目を終え、本体外周はコンクリートセグメントを内側から追加してトンネルの一部になることに。
一方で、内部に収められていた機械などは5000分割されて運びだされるとのこと。分割されたコッピー号は、再利用可能なパーツをほかの工事現場でも活用されることになります。ちなみに、コッピー号より半年ほど先に掘進作業を終えたナッピー号は、すでに解体作業が終了している状態でした。
(
首都高、横浜環状北線の「シールドマシン(コッピー号)解体現場」「馬場出入口拡幅部」を公開 - Car Watch(2014/6/6 20:54)より)
なので、NHKの説明はかなり雑だった感じ。皆さんの哀愁を誘っていた「トンネルの数だけシールドマシンが地下に眠っている」という名文句も、ちょっと事実とは違っていそうです。
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