【クイズ】「宿題」という言葉の初出はいつ頃か?
(1)平安時代
(2)江戸時代初期・前期
(3)江戸時代後期
●宿題に意味はない 成績が向上しないどころかむしろ悪い影響の可能性
2016/5/3:本当に本当?という感じの研究が出てきました。研究者は「小学校の宿題は禁止するに値する」と断言していらっしゃいます。
子どもに宿題をさせると悪影響しかないことが明らかに - GIGAZINE(2016年03月09日 19時00分00秒)では、以下のように書いていました。
<デューク大学のハリス・クーパー氏は宿題に関する研究を行う第一人者です。クーパー氏によると、宿題によって得られる利益は年齢に依存しており、特に小学生の年齢の子どもが宿題をどれだけやっても成績が向上するという証拠は見つかっていません。中学生でも宿題が成績を向上させる「良い影響」を得ることはほとんどなく、高校生になってようやく宿題で学術的な利益を得られるようになります。ただし、1日2時間が限度で、それ以上宿題に時間をかけると利益は減少していくとのことです>
少し説得力を感じたのは、小学生、中学生、高校生で影響が異なるという説明。年齢による影響の違いが見られること自体は、ありそうな話です。例えば、
早期教育・幼児教育に意味が無いどころか、悪影響である可能性などでやっているように、日本で主流である先取り型の幼児教育には意味がないことがわかっています。幼少期の子供の脳は成長してからと異なるためです。
<「宿題をすると頭が良くなる」という一握りの神話的研究を払拭するべく、クーパー氏は1989年と2006年のおよそ200の研究結果を分析しました。多数の研究結果を総合的に解析した結果、小学生レベルの子どもが行う宿題に学術的な利益は発見されず、そればかりか子どもに悪い影響をもたらしていることまで判明しています。幼稚園から小学校への入学は子どもにとって向学心を深める機会となりますが、宿題をさせることは学習に対する興味を失わせる影響があると、クーパー氏は説明しています>
●従来の説でも宿題は「責任能力」が目的で勉強とは無関係だった…
記事では、これまでの「宿題支持説」は「責任能力」を養うツールとされていた…といった説明がありました。ただ、これがそもそも初耳。小学校の先生や保護者が、宿題そのものは意味がなく責任能力を養うためだけだと理解しているとはちょっと思えません。彼らの多くはむしろ宿題で勉強ができるようになると思っているんじゃないでしょうか。
ただ、この従来支持されていたとされる唯一の宿題の意味でさえも、責任能力を養う機会は他にもあるじゃん!という説明で、粉砕されています。加えて、宿題の悪影響として、「良い睡眠」「家族との時間」「遊ぶ時間」を奪うことが挙げられていました。むしろ悪い所だらけに見えてしまいますね…。
なお、<子どもと親が一緒に声に出して本を読んだり、子どもが読書を嫌がる場合は、親が子どもに本を朗読してあげたりすることも、宿題より良い影響が得られることもわかっており、子どもに「楽しい」と感じさせることが重要だ>ともありました。これも小学校に上がる前の幼児教育で指摘されていることと共通点があります。ただ、そうなると、小学生という大雑把なくくりではなく、もう少し細かく見たいと思いますけどね。
●宿題は学力の高い生徒には効果が薄く、学力の低い生徒にはストレス
イマイチ信じ切れないのですが、類似の研究があるのでしょうか? 類似の研究があるのなら、説得力が増します。で、
宿題 - Wikipediaを見てみると、やはり否定的な話があり可能性を感じさせますが、残念なことに出典がありませんでした。もうちょっと情報がほしいところですね。
<学力は各々の生徒によって異なっており、学力の高い生徒には学習効果が薄い。学力の低い生徒には強いストレスを与えてしまう。また家庭環境や指導を受ける機会などの格差が生徒間に存在するため、同程度の学力を持った生徒が同程度の努力をしても成果が変わる。そして徹夜をしないと宿題が終わらない場合や、課題を終わらせるのに多大な時間が掛かってしまう場合もある。特に小学校以外では教師・講師が履修科目ごとに違う傾向が多いため、教師が無秩序に宿題を出してしまい、宿題の量が膨大になってしまいがちである。量が膨大になりすぎると生徒が時間を確保するために徹夜をする危険がある。徹夜は生徒の授業時の集中力も低下させ、発育上も好ましくない。宿題の量が余りに膨大な場合、その宿題が直ちに落第や単位喪失などに繋がる様なものではない場合は、生徒に工夫するよう指導する必要がある。例えば、解けない問題はそのままにしておく、当日学校で休み時間などを利用して、その授業までに終わらせる。終わらなかったら講師に断りを入れ、出来たものだけ提出する、などである>
●宿題という言葉は最初、宿題ではなく予習だった?江戸時代の用法だと…
では、クイズの答えです。Wikipediaからの出題でした。
【クイズ】「宿題」という言葉の初出はいつ頃か?
(1)平安時代
(2)江戸時代初期・前期
(3)江戸時代後期
【答え】(3)江戸時代後期
宿題という言葉の初出は1801年(享和元年)大田南畝による山内尚助宛大田南畝書簡(4月19日付け)だとのこと。「御詩会いかが。宿題御定め候はば一月一次づつにて豚児へ御談じ御極め可被成候」といった使われ方。これ以上の説明がありませんが、大田南畝(なんぼ)は御家人で、文人・狂歌師です。
用例を見ると、あらかじめ約束している感じで将来の話であり、宿題というより予習では?と思ったのですが、「お題」という意味だとのこと。
宿題、という言葉の起源と発明者や語源を教えてください - わが国で作られ... - Yahoo!知恵袋で、日本国語大辞典』を元にしたベストアンサーがありました。
わが国で作られた“和製漢語”のようですね。
本来の意味は、詩会などで前もって出しておく“お題”のことでした。
初出例は、1801年(享和元年)4月19日付けの書簡です。
・「御詩会いかが。宿題御定め候はば一月一次づつにて豚児へ御談じ御極め可被成候」(大田南畝より、山内尚助宛て)。
現在の語義は、申すまでもなく、明治時代にはいってから登場してきました。
……『日本国語大辞典』より。
【本文中でリンクした投稿】
■
早期教育・幼児教育に意味が無いどころか、悪影響である可能性【その他関連投稿】
■
PTAは強制ではない・入退会は自由 日本では強制加入で裁判にも発展 ■
小1プロブレム・中1ギャップ・高1クライシスの意味とは?対策本も多数 ■
5月からランドセル販売、最も売れるのは8月 少子化でも市場拡大の謎 ■
「安倍首相は日本を守ってくれる人!」 訓練された幼稚園児たち ■
日本PTA全国協議会尾上浩一会長「PTAは必要」 不参加は自己中心的と批判 ■
学校・教育・子どもについての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|