調査が多数あり、全部で世界一ではないものの、日本人が世界最高クラスで会社が嫌いなことは間違いありません。どの調査でも世界一か、世界一を争うレベルになっています。また、仕事好きとも言える熱意ある社員の少なさも、世界最悪クラスであり、139カ国中132位というすごい順位になっていました。
2016/5/5:
●「エンゲージメント」していない日本人会社員 米コンサルの調査
●ギャラップ社による調査でも中国と最下位争いする仕事嫌い日本
●好きじゃないどころか反感…世界一会社を嫌いなのは日本人だった!
●社畜が多い日本でまさか!?信頼という点で見ても世界最低
2017/07/19:
●日本の仕事好きな社員はわずか6%…この数字は139カ国中何位?
●「エンゲージメント」していない日本人会社員 米コンサルの調査
2016/5/5:実を言うと、日本人が会社嫌いというのは、それほど意外だとは思いませんでした。以前、
日本人の国民性は勤勉は嘘?社員のやる気、世界でダントツ最下位をやっているのためです。ただ、今回の記事はデータが豊富でした。
私が以前見たものでは、エンゲージメントという考え方が出てきており、今回もやはりこれが登場。
日本人は世界一、自分の会社を嫌っている | 「コミュ力」は鍛えられる! | 東洋経済オンライン(岡本 純子 :コミュニケーションストラテジスト 2016年02月09日)であったアメリカの人事コンサルティング会社KeneXa High Performance Institute(ケネクサ)による「従業員エンゲージメント」の調査では、以下のようになっています。
<筆者が企業のインターナルコミュニケーションのあり方について調べる中で、たまたま見つけて驚いたのが、世界的に見た日本人社員の「エンプロイーエンゲージメント」の数値の低さだ。「エンプロイーエンゲージメントと」は、企業と社員の関係性を示す言葉で、日本語ではぴったりはまる訳語が見つからないのだが、engagementを直訳すると、「従事」、「関与」。要するに「社員が企業に対して、どれぐらいの愛着やコミットメント、忠誠心、士気や誇りを感じているか」ということだ>
●ギャラップ社による調査でも中国と最下位争いする仕事嫌い日本
同じ「エンゲージメント」が出てくるので、てっきり同じ元ネタかと思って最初読んでいたら、出どころが違うものが複数ありました。まず、ギャラップ社によるもの。私が前見たのといっしょで日本は中国に似ていて、「Engaged」の数値が低いです。この調査だと日本は世界一じゃないですね。
<国別のEmployee Engagement比較 (Gallup)>
国名 Engaged (%) Not engaged (%) Actively disengaged (%)
米国 30 52 18
ブラジル 27 62 12
オーストラリア 24 60 16
イギリス 17 57 26
ドイツ 15 61 24
フランス 9 65 26
日本 7 69 24
中国 6 68 26
●好きじゃないどころか反感…世界一会社を嫌いなのは日本人だった!
記事で次にあった別会社での調査。2013年に人材コンサル会社Aon Hewittが行ったものです。こちらは日本が世界一でした。
日本の「強くエンゲージしている」と答えた人の割合は9%。世界の中で最低であっただけではなく、「会社に反感をもっている」「コミットしていない」といった意味であるactively disengagedも33%で世界一。日本のサラリーマンの3分の1が「反乱分子」という異常事態です。
しかも、2位は21%という数字でしたので、33%というのは、かなり差をつけた1位。かなり日本の特殊性が見えた調査でした。
ただ、先ほど書いたように、日本の「actively disengaged」が1位ではない調査もあります。調査によって順位が異なるというのは、そこまでぶっちぎりの1位ではないということでしょう。ダメなことは確実なのですけど、世界最高クラスであるくらいの理解で良いかもしれません。
●社畜が多い日本でまさか!?信頼という点で見ても世界最低
今回の話は例が豊富なので、まだ他にも悪いものがあります。日本人は会社に愛着を感じていないだけでなく、会社への反感も強いということを示唆する結果の調査がまた別に存在していました。
<先月、発表された米国のPR会社Edelmanの調査では、世界28カ国中、日本人は、「世界で、最も自分の働く会社を信用していない国民」という結果がでた。「自分の会社を信用するか」と言う問いに対して信用すると答えた割合はわずか40%、世界最低で、米国(64%)、イギリス(57%)、中国(79%)、インド(83%)よりはるかに低く、ロシア(48%)よりも低い>
社畜が多い日本なのに意外な結果に…という感じですが、私は社畜が多いからこそかな?とも思います。変なルールや同調圧力が強いせいで社畜のような社員が生まれる一方、心の奥底では不平・不満を溜めている社員も多いのかもしれません。
作者の岡本純子さんはそもそも日本人は「仕事=苦行」という観念もあるのかもとしていました。仕事は嫌々やるもの、仕方なくやるものという考え方が定着しているということですね。実を言うと、私もこの気持ちがよくわかります。しかし、海外では仕事だって本来楽しむべきでしょ?という考え方もあるようです。
調査結果を見てわかるように、海外でも「仕事=苦行」な人はいると思われますので、海外の人がみんな仕事を楽しんでいるとまで言ってしまうと嘘になります。ただ、データから見ると、その割合には大きな差があると言えます。
●日本の仕事好きな社員はわずか6%…この数字は139カ国中何位?
2017/07/19:従業員のエンゲージメントに関する調査の記事がまたありました。ギャラップによるものです。うちでは今回エンゲージメントを「仕事好き」という書き方にしてみたのですが、記事では「仕事への熱意度」と訳されていました。
これによると、日本の「熱意あふれる社員」の割合はわずか6%。米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位クラスでした。企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合も24%、「やる気のない社員」は70%ということで、当然、他の数字も悪くなっています。
来日したギャラップのジム・クリフトン会長兼最高経営責任者(CEO)は、「上司の言ったことを、口答えせずに確実にやれば成功する」という従来のやり方が通用しないとして、「主な原因は上司にある」と指摘。「無気力な社員の半数は自分に合っていない仕事に就いている。合った仕事に変えるだけで無気力な社員を半分に減らせる」ともしていました。
(
「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査 :日本経済新聞 2017/5/26付より)
「自分に合っていない仕事に就いている」に関しては、
やりたい仕事がやれない日本 総合職文化が会社員の満足度を最低にしている?を思い出しました。日本の職場には他にも問題が多いと思うものの、好きじゃないことをやっていてやる気が出るわけがありませんよね。もっともすぎる指摘です。
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