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やりたい仕事がやれない日本 総合職文化が会社員の満足度を最低にしている?


2016/5/15:
●社員の満足度に最も関係するのは報酬ではない 1位は何か?
●最も重要なのは「自主性」「成長」「目的」という指摘も
●「自主性」「成長」「目的」が重要 仕事の成果を認めることがやりがいに


●社員の満足度に最も関係するのは報酬ではない 1位は何か?

2016/5/15:幸福感の最大化に必要な年収は650万円 お金と幸せの相関関係の研究というのを以前やっています。最高の幸せを感じる「究極の年収」はいくらか | 「コミュ力」は鍛えられる! | 東洋経済オンライン(岡本 純子 :コミュニケーションストラテジスト 2016年02月23日)というタイトルの今回の記事も、おそらく同じ調査がベースだと思われます。

 ところが、この記事の内容は、むしろ幸福感と報酬の関係が意外に薄いことを示唆する研究を多数紹介するものでした。例えば、エンゲージメントのグローバル調査を行っているAon Hewittの調査によると、アジア太平洋域の社員のエンゲージメントに影響を及ぼす主要因で報酬は2位止まりです。

①キャリアの機会
②報酬
③会社からの評価
④会社の評判
⑤ブランド価値


●「自主性」「成長」「目的」が重要 仕事の成果を認めることがやりがいに

 ただ、これは日本企業にとってはプラスになる結果ではなさげ。「①については、さまざまな部署をたらい回しにする日本の「ジェネラリスト」信仰のもとで、専門的キャリアを積むのが乏しいのは事実だろう」という理由です。実際、社畜が多い日本でまさか!世界一会社を嫌いな日本人 信頼も最低でやっているように、実際に日本の会社員の満足度は世界最低レベルでした。

 また、作家のダニエル・ピンクさんは、重要なのは、「重要だからやる」「好きだからやる」「面白いからやる」といった、自分の内から沸き起こる内的動機づけであり、そのためには「自主性」「成長」「目的」の3つの要素を働き手に感じてもらうことが必要なのだと説いていたとのことです。

 これは飽くまで作家の意見でしかなく、データ的な根拠はなし。とはいえ、先の調査で1位だった「キャリアの機会」と近い話ではあります。さらに、行動経済学の大家であるダン・アリエリー米デューク大学教授の話がこれに続きます。
アリエリーはTEDのプレゼン「仕事のやりがいとは何か」の中で、人のやる気に関するさまざまな実験結果を披露する。たとえば、レゴブロックでロボットを作る作業において、作ったものをすぐに壊してしまう場合と、取っておく場合で、人のモチベーションに大きく差がつくことから、「(仕事に)意義のある状況」の人の方が「(結局無駄に終わる)徒労の状況」にある人より生産性が高くなる、と結論づけた。

また、仕事の成果をきっちりと「認識」してもらった場合にモチベーションは簡単に上がり、無視されただけで、モチベーションは驚くほどたやすく砕け散る、と論じた。

つまり、上司は部下に、その仕事にどれだけ価値があり、「意義」があるものかを説明し、納得してもらう必要があり、その成果に対してはきっちりと「認めて」あげることが必要なのだ、ということだ。

●やりたい仕事がやれない日本 総合職文化が会社員の満足度を最低にしている?

 最初に出てきた日本の「ジェネラリスト」信仰ですが、上記記事の続編日本人が職場に「不平不満」を抱える根本原因 | 「コミュ力」は鍛えられる! | 東洋経済オンライン(2016年03月08日)でも岡本 純子さんは以下のように強調していました。
そもそも、日本の会社員に覆いかぶさる「不幸感」は、日本独特の雇用制度に大いに関係がある。世界的に見ても稀有な「終身雇用」や「年功序列」といった独特の慣行を守り続ける日本企業だが、もう一つ極めて特殊なのが、「総合職」の発想である。

普通、どの国の企業も、「営業」「経理」「IT」など「職種」を限定して、その道のプロフェッショナルを雇用する形態が多い。日本の会社は大卒総合職として入社すると、どの職種に就くかは会社によって決められる。職に就く「就職」ではなく、会社に就く「就社」と言われるゆえんだ。

つまり、日本では「多くの社員は自分で仕事が選べない。自ら望まない仕事においては、エンゲージメント(社員のやる気やコミットメント、忠誠心)は削がれがちにならざるを得ない」とリクルートワークス研究所の豊田義博主幹研究員は指摘する。こうした「たらい回し人事」は、前回ご紹介した、作家ダニエル・ピンクが働き手にエンゲージメントを感じてもらう3条件として挙げた「自主性」「成長」「目的」の内の最初の二つを真っ向から阻害するものだ。

 やりがい搾取という言葉があるように、やりがいを利用して不当に安い給料で働かせるというのはさすがに問題です。「やりがい」をうまく活用しすぎるという企業にも注意が必要でしょう。やりがいと報酬や労働環境その他のバランスは結構難しいところかもしれません。

 ただ、そうした悪徳的なものでなければ、やりがいを報酬とするというのは良い方向性だと思います。特に中小企業などは報酬をもって社員に報いるというのは極めて難しいですからね。仕事そのものに魅力を感じてもらうというのが大事になってくるでしょう。


【本文中でリンクした投稿】
  ■社畜が多い日本でまさか!世界一会社を嫌いな日本人 信頼も最低
  ■幸福感の最大化に必要な年収は650万円 お金と幸せの相関関係の研究

【その他関連投稿】
  ■やっぱり人は見た目が大事、外見が収入の高さに相関 残酷な研究結果
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