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スウェーデンでもSTAP細胞と同じ幹細胞で捏造 パウロ・マッキャリーニ・カロリンスカ医科大教授


 もともとは、2016/5/22に投稿していたもので、下書きはさらにその3ヶ月前でした。その後、NHKが海外ドキュメンタリーを放映して、そちらが「マキャリーニ」の表記を採用していたため、うちではタイトルと追記でのみ、その表記を用いています。

2017/06/15追加:マキャリーニ医師は動物実験すらしていなかった?


●スウェーデンでもSTAP細胞と同じ幹細胞で捏造

2016/5/22:日本のSTAP細胞は幹細胞での不正事件で、世界三大研究不正とされた韓国の黄禹錫(ファンウソク)博士の事件も幹細胞でした。(関連:まさかの復活!世界三大研究不正の韓国・黄禹錫(ファンウソク)博士)

 そして、スウェーデンにおいても幹細胞の不正事件が勃発していたようです。ただ、外科手術と書いているのでちょっと違う雰囲気かもしれません。
幹細胞:スウェーデン人教授「人工気道移植論文」すべて虚偽 Chosun Online | 朝鮮日報 2016/03/28 08:45 パク・コンヒョン記者

 ハンナちゃんの手術を担当したマッキャリーニ教授(引用者注:スウェーデン・カロリンスカ医科大学胸部外科のパウロ・マッキャリーニ教授)は当時「奇跡の名医」と呼ばれた。人々は手術が早く行われないことを残念がった。しかし、実は同教授はねつ造と誇張により名声を得たもので、ハンナちゃんが受けたのと同様の手術が成功したことは一度もなかったことが分かった。カロリンスカ医科大学は24日、「マッキャリーニ教授に関して調査した結果、深刻な倫理的問題が見つかり、すぐに解雇することにした」と発表した。

●世界的権威とされていたパウロ・マッキャリーニ教授

 この件はあまり報道されていなかったのか、検索してもほとんど情報がありません。表記ぶれで出てこないだけという可能性もあるものの、とりあえず、私が見つけたのは以下だけ。この時点では調査結果は出ていませんでした。
パウロ・マッキャリーニ(Paolo Macchiarini)(スウェーデン) | 研究倫理

パウロ・マッキャリーニ(Paolo Macchiarini、英語でマチアリーニと発音。写真出典)は、スイスに生まれ、スウェーデン・カロリンスカ医科大学(Karolinska Institutet)・教授(Professor of Regenerative Medicine)・医師で、カロリンスカ医科大学のACTREM所長でもある(ACTREM:Advanced Center for Regenerative Medicine)。英国のユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London, UCL)の名誉教授。専門は幹細胞・移植外科。

2008年6月、患者の幹細胞を使った気管移植手術に世界で最初に成功した。この方法は、医学界に革命を起こすほどインパクトがある治療法だった。それで、パウロ・マッキャリーニは。人工気管移植手術の世界的権威となったのである。特許もいくつか取得した。

2012年(53歳)、しかし、同じ分野の医師・研究者からマッキャリーニの研究論文に疑念が持たれた。論文1報が撤回され、他の論文も含め、ねつ造・改ざんがあるのではないかと調査が始まった。

2015年7月現在(56歳)、カロリンスカ医科大学・学長の裁定はでていない。

●マッキャリーニ教授は虚言癖があったのか?

 最初の朝鮮日報によると、"マッキャリーニ教授は国際学術誌「ネイチャー」とのインタビューで、「調査結果を認めることはできない。名誉回復のため訴訟を起こすつもりだ」と話している"そうです。

 ただ、調査結果を見ると、病的な嘘つきみたいに見えちゃいますね。

・「ランセット」に発表した論文に「患者の状態は5カ月後に好転した」と書いたが、実際には同教授は患者の状態を観察したこともなかったと分かった。
・手術を受けた8人のうちハンナちゃんを含む6人は6カ月以内に死亡、生存中の2人も危篤状態。
・マッキャリーニ教授と一緒に働いてチームの研究内容を正確に知っている人は誰もいなかった。
・マッキャリーニ教授は日ごろから「オバマ米大統領とフランシスコ法王が紹介したVIPの患者を診療した」と話していたが、これもうそだったことが明らかになった。

 下から2つ目は重要ですね。チームの他の人が内容を把握しておらず、ブラックボックスになっているというのは、他の不正事件でもよく見られるパターンです。


●研究不正は一度否定されていた?

 あと、表記ぶれの可能性は考えましたが、英名で検索していなかったのでもう一度検索。すると、これだとたくさん出ました。探し方が悪かったです、すみません。

 で、この検索結果を見ていると、昨年一度不正が否定されています。完全否定というよりはグレーでしたけどね。
Paolo Macchiarini氏の研究不正否定! - 世界変動展望 2015-08-31 12:53:20 | 社会

幹細胞をもとにした人工の気管手術等で著名だったPaolo Macchiarini氏は研究不正で告発され、大きく報じられた。最近Paolo Macchiarini氏が研究不正をしなかった事が公式に発表された。ネイチャー誌も報じた(写し)。ただ、相当な注意をせずに活動した事は認められた(写し)。

 わからなくってうーんと悩みました。ただ、考えてみると、最初の記事は「深刻な倫理的問題」と書いています。不正そのものは完全に証明することはできなかったものの、他に問題があるから解雇という意味かもしれません。


●NHKがマッキャリーニ医師のドキュメンタリーを放映

2017/06/13:この件は全く話題になっていなかったのですが、NHKがマッキャリーニ医師のことを扱った海外ドキュメンタリー(制作 SVT スウェーデン 2016年)を連続放映。執筆時点では、1つ目が終わったところです。(13日放映分ですが、実質的には12日の深夜)

 ネットで探しても内容に触れたものはありませんでしたので、全3話の番組紹介を掲載。「見てね」という宣伝なので結論が書かれておらず、ストレスがたまりますが、これだけでも何となく感じがわかるかもしれません。

カリスマ医師の隠された真実 第1話:スター医師登場! | BS世界のドキュメンタリー | NHK BS1
"患者の骨髄から採取した幹細胞を培養し、プラスチック製の気管に付着させてから患者に移植する手法で、「医学会に革命をもたらす」と賞賛されたマキャリーニ。一躍スター医師となったマキャリーニだが、実際は患者が手術後に次々と死亡していることが判明。スウェーデン国営テレビのディレクターは、世界トップレベルの研究機関・カロリンスカ研究所に在籍するマキャリーニを訪ね、取材を申し込む"
初回放送 2017年6月13日(火)午前0時00分~
再放送 2017年6月20日(火)午後5時00分~

カリスマ医師の隠された真実 第2話:疑惑の影  | BS世界のドキュメンタリー | NHK BS1
"患者の一人、交通事故で気管に欠損を負ったユリアは2012年にマキャリーニの手術を受け、その後死亡した。手術に参加した医師は「人工気管は挿入後、時間を経て壊れていった」と話す。人工気管に問題があったことは手術前から分かっていたとの証言も。マキャリーニは一層窮地に追い込まれていく。こうした中、カロリンスカ研究所は、マキャリーニ医師の人工気管の研究を継続するという決断を下す"
初回放送 2017年6月14日(水)午前0時00分~
再放送 2017年6月21日(水)午後5時00分~

カリスマ医師の隠された真実 最終話:真相はどこに? | BS世界のドキュメンタリー | NHK BS1
"これまでマキャリーニを擁護してきたカロリンスカ研究所の医師たちも、「彼は十分に研究が進んでいない段階であるにもかかわらず移植手術を強行したのではないか?」と、その成果に疑問を呈し始めた。「治療に関する質問はしない」という条件で撮影を許可していたマキャリーニも、ついにディレクターによる一対一のインタビューを承諾する。いったい何が真実なのか。火花を散らす対決の行方は?"
初回放送 2017年6月15日(木)午前0時00分~
再放送 2017年6月22日(木)午後5時00分~


●カロリンスカ研究所の真の問題は問題発覚後の対応

 そもそも新しい外科手術では、最初からその承認を慎重にすべきだと思われます。ただ、STAP細胞問題その他の不正疑惑で言っているように、最も大事なのは問題が起きた後の対応です。

 不正に限らず注意していても問題が起きてしまう…ということはあり、なおかつそれらは後から文句言っても変えることができないものです。しかし、現在進行している最中のものは、より良い対応をすることで被害を小さくすることが可能です。

 そういう意味で言うと、第2話の紹介にあった"カロリンスカ研究所は、マキャリーニ医師の人工気管の研究を継続するという決断を下す"が決定的に悪いところでした。

 このカロリンスカ研究所の失敗を、我々は学ぶべきでしょうね。


●マキャリーニ医師は動物実験すらしていなかった?

2017/06/15;放映が終わったので、軽く感想を検索。ツイート見ると、上記で読んでいたもの以上に実態はひどかった模様。動物実験すらしていないとは思いませんでした。あり得ない話です。


 STAP細胞もあのまま進んでいたら…と書いている人がいました。


 STAP細胞問題では、「彼女は病気の人たちを救おうとしているのに」と不正を指摘する人の方を叩いている人がかなりいたんですが、これを見てわかるように本当は逆なんですよ。研究が正確かどうかきっちりと確認する方が、ずっと人命を重視しているのです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■まさかの復活!世界三大研究不正の韓国・黄禹錫(ファンウソク)博士

【その他関連投稿】
  ■研究不正の黄禹錫が中国で動物クローン工場 小保方晴子もチャンスあるか?
  ■解析ミスではやぶさ論文撤回、不正は否定 思い込みの魔力のせい?
  ■韓国黄禹錫研究不正事件の情報提供者、脅迫で退職し逃亡生活していた
  ■サイトサポート・インスティテュートと千本病院 小林製薬治験問題
  ■研究不正疑惑についての投稿まとめ

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