2019/03/16:
●中国やキューバの米大使館員マイクロ波攻撃疑惑
●研究者が指摘したマイクロ波攻撃騒動の驚くべき結末
●中国やキューバの米大使館員マイクロ波攻撃疑惑
2019/03/16:
在キューバ米大使館員の体調不良は「マイクロ波攻撃」が原因か 米紙報道 - 産経ニュース(2018.9.3 09:47)によると、ハバナの米大使館では2016年秋頃から原因不明の聴覚障害を訴える外交官らが出始め、国務省はこれまで計26人が被害を受けたと発表。軽度の外傷性脳損傷と診断された者もいます。うち21人を診察した医療チームの代表者の話として、脳損傷はマイクロ波が原因であるとの見方が強まっていると米紙は報じました。
当時、米政府は何らかの「音響攻撃」を疑っていたようです。キューバ政府の協力も得て調査を続けていましたが、原因は不明。中国広東省広州市の米総領事館でも軽度外傷性脳損傷と診断された外交官が出ていたとのこと。産経新聞は、マイクロ波兵器は、数ブロック先からでも照射することができ、携帯式か車載式の器具が使われた可能性があることも伝えています。
産経新聞は保守派で中国嫌いですが、この記事はひどくはありませんでした。ただ、同じ産経新聞社の夕刊フジはもっと大げさなもの。サブだった中国をメインに持ってきた
中国、キューバの米外交官に異変…脳を襲う「マイクロ波」攻撃の恐怖 米紙報道というタイトルで報じしていました。
記事では、軍事ジャーナリストだという世良光弘さんの「いずれも共産主義国での被害である点が興味深い。電磁兵器は、実用化の段階が不明な『グレーゾーン兵器』といえ、加害者の特定が困難だ。正体不明の攻撃が続けば、ミサイルでの狙撃よりも厄介な事態になるかもしれない」というコメントも。中国だから攻撃しているに違いないと思わせる内容になっています。
●研究者が指摘したマイクロ波攻撃騒動の驚くべき結末
ところが、キューバで録音された謎のノイズについて、イギリスのリンカーン大学で感覚生物学について研究するFernando Montealegre-Zapata教授やカリフォルニア大学バークレー校のAlexander Stubbsさんが解析を行ったところ、コオロギの発する鳴き声である可能性が高いとわかりました。
ノイズ音とコオロギの鳴き声は、持続時間や音響パルスの間隔、周波数などが一致。加えて、実際のコオロギの鳴き声と録音された音声に微妙な違いは、屋外と室内の違いではないかと考えてこれも検証。録音されたコオロギの鳴き声を室内で流してテストしたところ、一致率がさらに高まったそうです。
(
「キューバによる音響攻撃だ」ともいわれたノイズ音が「コオロギの鳴き声」だった可能性が浮上 - GIGAZINEより)
ただし、一応これで決まりというわけではありません。そもそも音はマイクロ波攻撃を隠すカモフラージュだという説を唱えているようですからね。2人の研究者も、あくまでもコオロギの鳴き声がノイズ音の一つの原因であった可能性が高い点だけを示しており、外交官の不調の原因を特定したり、他の原因によってノイズ音が発生した可能性を否定するものではないとしています。
ただ、「マイクロ波攻撃を受けている」といった説を言い出す側に証拠を提示する義務がありますので、現状陰謀論となんら変わらなくないことに。秘密裏に電波の類で攻撃されている…という訴えは、最も有名な現代の妄想の一つですからね…。
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