【クイズ】インド出身のサンダー・ピチャイさんが2016/05/29現在CEOをしている会社は?
(1)アドビ
(2)グーグル
(3)マイクロソフト
●アップルは中国重視の親中企業?アメリカのUber超えの「滴滴出行」に出資
2016/5/31:へー、そうなんだと思ったのが、アップルの中国企業への投資の話。
Apple出資の中国配車アプリ「滴滴出行」、利用量は1年間でUberの6年を超越 ZUU online / 2016年5月20日 10時10分によると、Appleのティム・クックCEOが北京を訪問し、10億ドルに上る出資を表明した配車アプリ「滴滴出行」の社長と北京のアップルストアで面会したそうです。
この配車アプリ「滴滴出行」は2016年1月、声明で2015年1年間の利用量が14億3000件に上った、と発表。これはアメリカで同様のサービスを行っているUberの6年間の累計10億件を1年で上回ったことになるとのこと。Uberを超えたというレベルではなく、圧倒的な差をつけて圧勝したといった感じになっていました。
ただし、"Appleは遅れて来た投資家であり、その金額もけっして多いとは言えない"といいます。一方でおもしろいのが、アップルは他の自動車関係のものでも中国との繋がりが指摘されていること。
アップルカーとファラデーフューチャーと中国LeSEE・LeTV 「プロジェクト・タイタン」関係と憶測で書いた件です。
アップルやサムスンや現代自動車は大型M&A(買収)をしない)でやったように、アップルは大型の投資をしない企業として知られていました。ただ、スティーブ・ジョブズさんが亡くなりましたし、ここらへんのやり方は変わってくるのかもしれませんね。
また、中国の話で言うと、そもそもアップルは看板商品のiPhoneなどが中国なしでは作れないようになっています。そのために、ドナルド・トランプさんはアップル叩きをしています。一方で、中国では日本の部品も使っているために、中国では「iPhoneを買うな!」という批判もありました。これはたぶんそれほど盛り上がっていないと思いますけど、日本でのアップル親中批判もそうでもない感じです。
●アプリの開発センターを新設するなど、インドも重視だが日本には無関心
日本関係ではそういう話はないものの、アップルは中国だけでなくインドにも関心を示しています。インドへの関心というのは製造という面が一つ。
ティム・クックがインド訪問 iPhoneの現地生産開始との見方 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)(2016/05/19 12:30 Jay Somaney ,CONTRIBUTOR)では、以下のように書いていました。
<アップルCEOのティム・クックは今週、インドを訪問中だ。同社はインドのバンガロールに新たにアプリの開発センターを設けることを発表した。
クックは声明で「インドは世界で最も活気のある、iOSの開発者コミュニティを持つ国の一つです。新設したバンガロールの開発者拠点では、地域の開発者が世界に向けたアプリを開発できるツールを提供します」と述べた>
インドはIT技術者の宝庫であり、有名企業に多くの技術者を供給し、トップになっている人もたくさんいます。そういう意味ならインドへの進出というのは理解できる話です。
【クイズ】インド出身のサンダー・ピチャイさんが2016/05/29現在CEOをしている会社は?
(1)アドビ
(2)グーグル
(3)マイクロソフト
【答え】(2)グーグル (マイクロソフトはサティア・ナデラさん。アドビは
賛成者ではなく反対する抵抗勢力の話こそよく聞くべき アドビシステムズが成功したビジネスモデルの変革で書いたシャンタヌ・ナラヤンさん)
ところが、
アップルCEOのインド訪問、厳しい課題浮き彫りに|ダイヤモンド・オンライン ロイター 2016年5月26日(Himank Sharma記者、Matthew Miller記者 翻訳:本田ももこ 編集:加藤京子) によると、それだけじゃなくてどうも現地インドでののスマホ販売の増加も狙っているようです。インドでは売れそうにないハイエンドスマートフォンであり、こちらは苦しいかもしれないなと感じました。
<クックCEOは最近アナリストに対し「インドでは一般的に通信会社が携帯電話を売るのではなく、販売するのは小売業者だ。そして小売業者は非常に多くの小規模店舗から成る」と説明した。「主にネットワークや経済状況の理由から、インドのスマホは低価格で、市場の可能性はこれまでのところそれほど大きくない」と述べ、現在のインドの状況が7─10年前の中国に似ているとした>
●「中国に似てる」とアップルが言うインドの中国との大きな違い
低所得市場にハイエンド企業として参加するアップルについて、「インドでは所得が低すぎて、アップル製品の良さを十分に理解できるユーザーは多くない。中国に比べて、(パソコンの)『マック』や(タブレット端末の)『iPad(アイパッド)』をインドで売るにはさらに大きな努力を払う必要がある」と指摘がありました。
「中国に似てる」とアップルが言うインドですが、記事ではインドと中国の違いを指摘。インドは中国よりも価格を重視する市場で、大半の国民にとって、比較的高価なアイフォーンは手の届かない製品だといいます。モルガン・スタンレーによると、300ドル以上のハイエンドのスマホが市場に占める割合はわずか6%しかありませんでした。
インド人は、日本企業や日本ブランドに対して価値を感じていないという話を聞いたことがあります。なので、アップルに限らず、インドは中国と違って海外ブランドへの憧れがないという違いもあるのかな?とも思いました。ところが、以下のような記述を見ると、スマホに関して言えばアップルひとり負けな感じが伝わってきます。
<インドでのブランド認知度ランキングでは、アップルは10位と、サムスン、ソニー、ブラックベリー、インドのライバル企業などよりも低い。モルガン・スタンレーの調査では、アップルについて知らないとの回答がほぼ半数を占めた>
将来世界の中心は米中印の3カ国になると思っており、インドは大事な国であり、企業がインドを重視することは良いことだと考えています。ただ、将来は伸びるという話であり、現時点ではまだまだ発展途上な上に、いろいろと独特なものがありそうで、海外企業のインド進出は一筋縄ではいかない様子です。
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