シャープを攪乱する鴻海「オオカミ少年」談話の軽さ|ダイヤモンド・オンライン 2016年5月31日 「週刊ダイヤモンド」編集部 中村正毅
そもそも、郭台銘(かくたいめい)会長をはじめ、ホンハイは4年前の出資契約の反故(ほご)に始まり、今回の出資交渉の過程でも、ありもしない優先交渉権を得たと報道陣の前で作り話をし、約束したはずの雇用維持もひっくり返すなど、自ら信用をなくす言動を繰り返してきた。
そうした小手先の対応ばかりが目立ち、自ら遠心力を高めているホンハイ。
「嫌ならさっさと辞めろ」という経営スタイルが、誠意を経営信条に掲げる企業に溶け込む日は来るのだろうか。
経営理念/経営信条|SMSの会社案内:シャープ(SMS)
経営信条
二意専心
誠意と創意
この二意に溢れる仕事こそ、人々に心からの満足と喜びをもたらし真に社会への貢献となる。
誠意は人の道なり、すべての仕事にまごころを
和は力なり、共に信じて結束を
礼儀は美なり、互いに感謝と尊敬を
創意は進歩なり、常に工夫と改善を
勇気は生き甲斐の源なり、進んで取り組め困難に
シャープと鴻海、偶発債務で拭えぬ不信感 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 杉本 りうこ :東洋経済 記者 2016年03月07日
シャープは2月25日の臨時取締役会で鴻海の買収提案を受け入れると決めたが、決議直前に“偶発債務”の問題が勃発。(中略)
シャープは鴻海の要求に応じてリストを提出したが、内容自体は2015年12月のデューデリジェンス(資産査定)で報告済み、という見解だ。しかし鴻海は「2月24日までまったく示されていなかった」と態度を急に硬化。内容の精査に時間を要するとし、25日午後に予定していた調印を撤回したのであった。
偶発債務とは、将来何らかの事態が起きれば、発生が予想される負債である。内容と金額は財務諸表に明記するのが原則とはいえ、実際には発生可能性や金額の大きさを基準に、財務への影響が高い案件のみが記載される。今回のリストの金額が、シャープの直近財務諸表の偶発債務803億円を大きく上回っても、必ずしも不適切ではない。
2012年の件について鴻海側の理解としては、ゴウ氏とシャープの町田勝彦相談役、片山幹雄会長(肩書はいずれも当時)で協議し、合意時の1株550円でなく(それより低い)時価で出資することに承諾した、というもの。にもかかわらず、シャープはこの出資を実行させることなく、2013年3月には共通の敵と位置づけていた韓国・サムスン電子から、1株290円で出資を受け入れている。
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