帝京大学の話をまとめ。<帝京大男性教授、「女子だから採用」とアカハラ・セクハラメール>、<「コーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」下心がみえみえ>、<やはり余罪あるパワハラタイプ ルールに従わない学生には体罰>、<「なめんなよ!今までみんな落としてきた」と机を叩き激昂する>などをまとめています。
冒頭に追記
2022/12/15追記:
●やはり余罪あるパワハラタイプ ルールに従わない学生には体罰
2022/12/21追記:
●「なめんなよ!今までみんな落としてきた」と机を叩き激昂する
2022/12/30追記:
●江本伸哉教授、いきなり論旨解雇 重すぎる処分も問題である理由 【NEW】
シームレス物流が切り開く東アジア新時代: ―九州・山口の新成長戦略― 2013/7/8 藤原 利久 (著), 江本 伸哉 (著)

●やはり余罪あるパワハラタイプ ルールに従わない学生には体罰
2022/12/15追記:帝京大江本伸哉教授と報じられてましたので、タイトルを<帝京大男性教授、「女子だから採用」とアカハラ・セクハラメール>から、<帝京大男性教授、「女子だから採用」とアカハラ・セクハラメール>に変更しました。こうした実名報道を行っていたのは、デイリー新潮です。
そして、このデイリー新潮の記事の内容が、私が最初に書いた「パワハラタイプで、アカハラ・セクハラで余罪があるんじゃないか」という予想そのまんまなもの。<セクハラ帝京大教授には「学生平手打ち」の“前科”もあった 目撃者が証言「突然の体罰に教室中の学生がビックリ」>(22/11/30(水) 11:32配信)という記事だったのです。
<帝京大学の江本伸哉教授(64)が「女子学生を優先的にゼミで採用する」と、性差別ともとられかねない発言をし、音声データがSNSに投稿された一件が大きな波紋を呼んでいる。しかし、この教授には別の“前科”があった。なんと、講義中にスマホを触ったというだけの理由で生徒を平手打ちしていたというのだ>
<帝京大生に聞くと、
「江本教授は自分が決めたルールに反すると怒るタイプ。授業中のスマホは禁止と常々言っていて、それでもいじる学生を見つけると”お前、なにしてるんだ“って頭をパーンッと平手打ちしたことがありました。突然の体罰に、教室中の学生がビックリしていました」
ルールを守らないほうが悪い、という方もいるかもしれないが、これだけ体罰に厳しくなっている時代、大学教授の振る舞いとして常識から逸脱しているのは間違いない>
https://news.yahoo.co.jp/articles/021c190f5f499e4f5db7ce40e4800b9eba9d4033
なお、ここでは<江本教授は東京大学経済学部を卒業後、日経新聞に入社し北九州支局長などを経て50代半ばで早期退職。九州国際大などで教員を務めた後、3年前に帝京大教授に就任した人物だ>という記載も。前回うちで書いた経歴は、九州国際大学経済学部特任教授だったので、やはり同一人物ということで良さそうですね。
●「なめんなよ!今までみんな落としてきた」と机を叩き激昂する
2022/12/21追記:デイリー新潮では、もう一つ<セクハラ帝京大教授の「学生への平手打ち」を目撃者が証言 「人の情を感じない」という声も>(22/12/7(水) 5:56配信)という記事が出ていました。ただ、タイトルが前回と似ていますので、重なる内容も多いのかもしれません。一応、読んでおきます。
読んでみると、タイトル前半部はやはり前回と同じもの。一方、後半部は新しい話。ただ、「人の情を感じないというか、どこか話しかけづらいオーラがありましたね……」というこれまでに出てきたのとは別の学生による印象だけが理由であり、根拠不足。以下の部分も言いがかりっぽく、この記事も少しおかしいと感じます。
<授業では日経新聞出版の『池上彰のやさしい経済学1・2』をテキストとして指定し、古巣への愛着を示していたという。
江本教授は東京大学経済学部を卒業後、日経新聞に入社し北九州支局長などを経て50代半ばで早期退職。九州国際大などで教員を務めた後、3年前帝京大教授に就任した。取材現場を離れて“先生”ともてはやされ、天狗になってしまったのかもしれない>
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a79ab14aaafa6a9159f6c2facedebe5e2746083
なお、SNS上でセクハラを暴露した学生によると、公開されたのはごく一部のみ。江本教授の威圧的な面接はこれにとどまらず、実は約30分にもわたって暴言は続いていたとのこと。この学生は以下のように言っていたそうです。ここでは教授の言動の矛盾やパワハラが見えますので、前述の部分と違い報道する値があると感じました。
「募集条件に“スポーツが好きな学生”と大文字で強調されていたので、志望動機を聞かれた際に話題にしたら、『いきなりスポーツか。そういう奴は好きじゃないんだよ。なめんなよ! 今までみんな落としてきた』って、机を叩きながら激昂されました。要は女子ではなく男子だから、露骨に嫌われていると感じましたね」
●江本伸哉教授、いきなり論旨解雇 重すぎる処分も問題である理由
2022/12/30追記:江本伸哉教授の処分が出てました。思ったより重い処分でいきなり論旨解雇。大学は毅然とした対応をしてきましたね。
“ゼミで男子に不利な選考”で帝京大の男性教授を諭旨解雇。「アカハラ」「差別的言動」を認定 | ハフポスト NEWS(金春喜 2022年12月28日 21時29分)などといった記事が出ています。
<帝京大学は12月28日、男性教授が「ゼミ生」の選考にあたって男子学生に不利な対応をとっていた疑いが上がっていた問題をめぐり、男性教授を諭旨解雇の懲戒処分にしたと発表した。男性教授の対応をアカデミック・ハラスメントやセクシャル・ハラスメントなどにあたると認定した。
同大学は同日、ホームページ上で詳細を発表。経済学部経済学科に所属する60代の男性教授について、「2022年12月31日をもって雇用関係を終了させる」としている>
オフィシャルサイトの
本学教員の懲戒処分とお詫び | 帝京大学では、「処分の理由」について、以下のように、パワハラ・セクハラ・アカハラ全部該当の上に、品位、品格、高潔さを甚だしく損なうものであったと認定しています。その上で、就業規則懲戒事由に多数該当していて、「諭旨解雇の処分を行うことを決定しました」としていました。
<本学設置の調査委員会による調査の結果、当該教員による学生への不適切な対応は、教授たる絶対的優位の地位にあるものの学生に対するハラスメント(パワー・ハラスメント、セクシャル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント)言動、かつ本学の教授職にあるものの保つべき品位、品格、高潔さを甚だしく損なうことが認められました。
これらの被処分者の言動は本学就業規則懲戒事由【50条4号、5号、6号、13号(同規則9条10号、12号、17号)、14号】に該当し、諭旨解雇の処分を行うことを決定しました>
「思ったより重い処分」と最初に書きました。こうした重い処分は歓迎されがちですし、実際、社会としても良いことです。ただ、重すぎる処分・規定にない処分というのは、訴訟されると負けるリスクがあるので、重ければ良いというわけでもないんですよ。今回は本学就業規則懲戒事由を多数挙げており、大丈夫だとは思うのですが…。
●男性教授「男子には内緒ですが、女子は基本的には採用です」
2022/11/25:
帝京大教授、学生に差別発言か 「女性ならゼミ採用」大学が調査:朝日新聞デジタル(上野創 2022年11月24日 20時30分)によると、帝京大学経済学部の男性教授のゼミに応募した男子学生が、教授から差別的に扱われたとSNSに投稿。大学は事実関係について調べる内部調査委員会を立ち上げ、教授のゼミは募集を中止したそうです。
<この学生によると、教授は男女問わず4人のゼミ生を募集。ゼミへの加入を希望するメールを教授に送ったところ、「男子には内緒ですが、女子は基本的には応募=採用です」などと返信があったという。教授は、男子学生の名前を見て女性と勘違いしていたとみられる。
学生は21日昼に研究室で教授と面会。返信内容について問うたところ、教授は「公式的には言えません。言ったら問題になるから」「条件は一応、平等に与え、機会は与える。結果の平等はない」などと発言したという>
帝京大学はホームページで「本学は教員の立場を利用した学生へのハラスメント行為(アカデミックハラスメント)や差別的行為を許容しておらず、決して許されるべきものではない」と発表していたようです。また、内容的には、アカデミックハラスメントだけでなく、セクハラ・性差別だとも言えるでしょう。
●帝京大男性教授、「女子だから採用」とアカハラ・セクハラメール
おそらくあまり指摘がないのではないかと思うのですが、今回の件、メールを受けたのが男子学生ではなく女子学生であっても問題だったと思うんですよね。女子学生に「女子だから採用した」と強調するというのは、恩を着せているわけで、恩を着せられた女子学生は、教授に対して逆らいづらくなるという問題が起きると考えられます。
「女子だから採用した」とメールする時点でセクハラだと言えるでしょうし、ゼミに入った後も女子学生へのセクハラがあるのを疑った方が良いような先生でしょう。下世話な言い方ですが、「ゼミ採用で女あさり」などと表現している人がいました。男子学生の不採用を含めて、余罪があることを疑った方が良さそうです。
で、この後、別記事
帝京大、「ゼミで男子に不利な選考」の疑いで内部調査委員会を発足。男性教員が「女子は基本的には応募=採用」と学生に説明 | ハフポスト NEWSを読んでみて驚き。以下に引用したように、実際の男性教授の発言はもっと露骨で悪意ありありでした。
一方、悪いことをしている自覚があるくせに、男子学生に対して権力を誇示して強気発言。ますますアカハラ・セクハラの余罪がありそうなタイプでに見えてきます。やはり「女子だから採用した」と恩を着せるようなことをメールする時点で、パワハラ・ワンマンタイプだと考えて良いんでしょうね…。
<男子学生に対し、「女子学生さんですよね?たまに女子みたいな男子もいますので、念のため」と確認した上で、「男子には内緒ですが、女子は基本的には応募=採用です」と採用の裏側を明かす説明をしていた>
<男性教員は「それは君が女だと思ったから(メールに)書けたんだよ」と前置きした上で、「それ(女子学生の優遇)は、公式には言えないよ。言ったら問題になるから。だけど、僕の腹づもりでは、あなたが女だと思ったから、あなたが女だったら、優先的に採るつもりだよと。それだけだよ。それがあなたが男だから、そういうわけにはいかないと」と発言した。
会話の中で、男性教員は「公式に私がゼミの案内に(女子学生を優遇する方針を)出したら、それは、他の人からクレーム来る。学部長から『君、これはダメだね』って言われる」との認識を示した。
その上で、「最後は、決める人(採用者)が権限持ってるわけでさ。しのごの言われる筋合いじゃないのよ。(中略)機会は与える。結果の平等はないよ、それは。結果は、採る側が色々な都合を考えて決めるからね」と持論を展開していた>
いまはそれアウトです! 社会人のための身近なコンプライアンス入門 – 2020/9/26 菊間千乃 (著)

●「コーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」下心がみえみえ
2022/12/01追記:別記事<帝京大学で男性教授がハラスメントか 内部調査委員会立ち上げ>(NHK 11月26日 12時43分)によると、女子と勘違いして「男子には内緒ですが、女子は基本的には応募=採用です。サンドイッチにコーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」と書いていたとのこと。セクハラ感ありありですね。
男子学生が、その後、教授に会ってこのメールの意味を尋ねたところ、「女性だと思い優先的に採るつもりだった。あんな名前なんだから誤認してもしかたがない。最終的には採る側の権限だ」などと言われたともしています。こちらも教授の横暴さ、性格の悪さがわかるような言い方です。
この「あんな名前なんだから誤認してもしかたがない」という発言は、非常に傷つく言い方。男子学生はNHKの取材に対し、「自分の名前を侮辱され強い怒りを感じました」と話していたとのこと。こうしたリスクのある名前をつけた親が悪いという意見もありそうですが、教授の発言は「名前による差別」だとも言えます。
●セクハラ帝京大教授は江本伸哉氏と報道 東大卒の元日経新聞記者
2022/12/09追記:セクハラ帝京大学教授ですが、いつの間にか実名で報じているマスコミが出ていました。江本伸哉教授だとのこと。「伸哉」は「しんや」ではなく「のぶや」と読むようです。で、公式サイトを見ましたが、研究実績や経歴など、ろくな情報がありません。これはいろいろ理由が考えられそうです。
帝京大学側もしくは本人が情報更新をきちんとしていないとか、今回の件があって情報が削除されたとかといった可能性が考えられます。また、研究実績がろくにないために書くことがない…という可能性も。ただし、簡単に書ける部分すら未記載でしたので、たぶんこの理由はないですね。公式では本当に全く情報がありません。
研究実績がろくにない…という可能性も考えたのは、報道では、合わせて元日経新聞記者だという情報も報じられていたため。他の大学では自民党に近い元官僚を採用して、全く研究実績がないことを指摘されていたことがあったんですよね。問題を起こしていた元官僚教授もいましたし、良くないパターンかもしれません。
肝心のの江本伸哉教授ですが、アマゾンの著者紹介のところで経歴を発見。ただし、帝京大学に入る前にも別の大学にいたのか所属が異なり、同姓同名の別人の可能性はあります。日経新聞入社の他、東大卒という報道とも一致するので、可能性は高いとも思いますけどね。
シームレス物流が切り開く東アジア新時代: ―九州・山口の新成長戦略― という書籍の共著者で名前が見えました。
江本伸哉
<九州国際大学経済学部特任教授、国際東アジア研究センター協力研究員。1957年青森県生まれ。1981年東京大学経済学部卒、日本経済新聞社入社、東京本社編集局産業部記者。1994年日経ビジネス副編集長、1996年産業部次長、1999年北九州支局長、2002年大阪地方部次長、2004年TVQ九州放送北九州本社報道制作部長(新聞、雑誌、テレビの経済記者・編集者として鉄鋼、電機、コンピューター、サービス、自動車、食品、航空、エネルギー、流通など産業界や工業都市(川崎、北九州、大阪)の再生について取材、編集、番組制作)。2010年4月大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程アジア・ビジネス研究分野入学。2012年3月同大学院修了(都市ビジネス修士)、日本経済新聞社退職。同年4月から現職。主な研究分野はアジアと日本の経済と経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)>
シームレス物流が切り開く東アジア新時代: ―九州・山口の新成長戦略― 2013/7/8 藤原 利久 (著), 江本 伸哉 (著)

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