2021/09/21追記:
●マーケティングと恋愛は同じ…ストーカー行為が成功の秘訣? 【NEW】
●なぜ?デートは盛り上がりきらずに中途半端な方が良い理由 【NEW】
●甘い匂いは人を優しくさせる?お菓子屋で実験してみると…
2016/6/7:
自分の匂いが気になるのにわからない理由 スメルハラスメントの危険性では、甘い匂いに関する話が複数出ていました。一つは、ショッピングモールでペンを落としたときに周りの人が拾ってくれるかどうかの実験。普通の環境ではほとんどの人が拾ってくれなかったのに対して、甘いお菓子屋、コーヒー屋などいい香りのする環境では拾ってもらえる確率が上がりました。
いい香りのする環境で確率が上がるはっきりと理由はわかっていないものの、良いニオイを嗅ぐことで脳が良い状態になり、それを他人にも分け与えようという社会的な本能が生まれ、親切になり、多少の痛みがあっても良い状態のままでいようとするのかもしれない…といった推測がされていました。
このときはもう一つ、オーストラリアの心理学者がニオイと痛みに関して行った実験においても、甘い香りを流すと、あまり痛みを感じない、痛みに強くなるといった結果になっていました。甘い匂いがもたらすポジティブな効果に驚かされます。
●手にしたコーヒーカップの中身が違うだけで他人への評価が異なるものに…
こうした話を思い出したのが、
「甘いものを食べながら聞いた言葉は甘く感じる」恋愛やビジネスに使える最新脳科学|橘玲の日々刻々 | ザイオンライン(2016年4月26日)という記事でした。テルアビブ大学のタルマ・ローベル教授は、「甘いものを食べながら聞いた言葉は甘く感じる」という発見をしています。
さらにローベル教授は、ちょっと変わった実験もしています。学生に(架空の)人物についての資料を読んでもらい、この人物の印象を尋ねる実験なのですが、その資料を読む前の行動が変わっているのです。学生らは研究室に入る前、エレベーターで出くわした助手に、必ず一度コーヒーカップを持つように頼まれています。
すると、不思議なことにこのコーヒーがホットコーヒーだった場合の学生は資料の人物を穏やかで親切だと感じ、アイスコーヒーを持った学生は怒りっぽく利己的だという印象を抱いたのだとのこと。ほんのちょっとコーヒーカップを持っただけで、その後に知る人物の印象が変わったという信じられない実験です。
●固い椅子は厳禁など!小道具を用いたビジネス・恋愛の交渉方法7つ
こうした研究をもとに、ローベル教授は以下のような交渉・ビジネス・恋愛に関するアドバイスをしています。ただ、きっかけとなった「甘いものを食べながら聞いた言葉は甘く感じる」については特にアドバイスはありませんでした。これも何かに使えそうなんですけどね。
・初対面のひとにはあたたかい飲み物を出した方がいい。
・交渉の際は、やわらかな感触のソファに座らせると相手の態度が柔軟になる。
・相手より物理的に高い位置に座ると、交渉が有利になる。
・相手と冷静に話し合いたいときは距離を取り、感情に訴えたいときは身体を寄せる。
・プレゼンの資料は重いものを用意する。ひとは重い本を持つと、それを重要だと感じる。
・赤は不安や恐怖を高める。試験問題を赤で書いたり、受験番号を赤で印刷しただけで成績が下がる。
・その一方で、赤は注目を引く。スポーツではユニフォームが赤のチームが有利だし、赤い服の女性や赤いネクタイの男性はもてる。
●マーケティングと恋愛は同じ…ストーカー行為が成功の秘訣?
2021/09/21追記:このページに追記するのに良さそうな話はないかな?と検索。タイトルを見て、
マーケは恋愛と同じ 心理学に学ぶデジタル広告: 日本経済新聞(2016年2月2日 6:30)という記事が良いんじゃないかと思いました。ネットイヤーグループの石黒不二代・社長という方が書いたものだそうです。
<テニスコートに急ぐ私にMさんは突然声をかけてきた。「どこに行くんですか?」。私が「コートに」と答えるとMさんは「僕はグランドです」と返してきた。
2人の行き先が隣どうしだったから会話は自然だった。Mさんは私に声をかける前に私のことを調べあげ、私がいつどこを歩くのかを知っていたようだ。
数日後、私はMさんと学食で会った。これも偶然という感じだった。私は通常であれば接点のないMさんに「たまたま」会うことを繰り返した>
「私が大学時代に経験した恋愛」だそうですが、上記の場合、一歩間違えればストーカー。なので、オススメできないのですが、これは「ザイオンス効果(単純接触効果)」と呼ばれる効果を利用したものだとのこと。人は情報接触頻度が多いものほど好きになるとここでは説明。「単純接触効果」という言い方なら私も記憶にあります。
また、Mさんが接触方法を変えて作者に近づいてきた…というのは、実を言うと、ポイントだそう。デジタル広告でも同じ内容の広告が同じ媒体で頻繁に出れば、うっとうしいと思われるため、時には検索連動型だったり、フェイスブックだったりするなどして変化を付けた方がよいといいます。ニコニコ動画も見習ってほしいです。
(関連:
ニコニコ動画、わざとうざい広告を流してプレミアム会員獲得を狙う?低画質モードにも疑惑)
●なぜ?デートは盛り上がりきらずに中途半端な方が良い理由
恋愛の話はまだあり、「Mさんがあなたのことをきれいだって言っていたわよ」と話を友人から聞いたという逸話も。本人から言われたら社交辞令かなと思うものの、自分のいないところで友人に語っていたのであれば本心だろうと喜んだそうです。これもマーケティングでは知らていいるやり方で、「ウィンザー効果」と呼ばれる効果だといいます。
「ウィンザー効果」というのは、第三者を介した情報の方が影響力を持つというもの。テレビコマーシャルでいえば、女優さんが商品をお勧めするというものだそうです。非専門家である女優が勧めるから良いというのは納得しかねるものなのですが、現実にこれでうまく行っていますからね。ネットではステマも要注意でしょう。
ランチに誘い、「サンドイッチ、おそば、お寿司、どれか好きなものはある?」と尋ねるのは、「ダブルバインド(二重拘束)」と言われるやり方。人は選択肢を出されるとノーと言いづらいため有効です。デジタル広告であれば2つの商品を提示できるメリットがあるとされていましたが、見た覚えないですね。うまく活用されていないのかもしれません。
初デートでは、話が盛り上がってきたところで「あまり遅くなってはいけないから、また、今度ね」とぶった切り。人はある物語を聞いてもそれが完結すると記憶が消えてしまう、中途半端に終わるものこそ記憶に残りやすいそうです。この効果については名前がなかったんですが、「いいところで終わる」というのはポイント。テレビ広告の「続きはウェブで」もこのタイプだとされていました。
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