【クイズ】法律で夫婦の名字を同じにするよう義務づけている国に関して、日本政府は2015年10月に、国会議員の質問に対する答弁書を出しています。その内容として正しいものはどれでしょう?
(1)アメリカなどの欧米を除けば、一般的である。
(2)中国や韓国など、東アジアでしか見られない。
(3)日本以外に夫婦同姓を義務付けている国は知らない。
●アメリカでは部下が上司を呼ぶときに「さん」付けせず呼び捨てって本当?
2016/6/9:
西友とウォルマートが“融和”できた理由:日経ビジネスオンライン(谷島 宣之 中村 建助 2016年5月2日(月))は、ウォルマートに買収されたスーパーの西友の平林浩美執行役員SVP(シニアバイスプレジデント)へのインタビュー記事。一番気になったのは別の話なんですが、皆さんの関心は弱いかなと思ったので、上司の呼び方についての話をメインに。以下のようなやり取りをしていたのです。
日高<仕事場は日本だとしても、日本の皆さんにとってはウォルマートの本社があるアーカンソー州に引っ越したような感じですよね。カルチャーショックが結構あったと思いますが>
平林<ちょっと変な話ですけれど最初に驚いたのは、彼らがトムとかジョンとか名前で呼び合っていることでした。それがカルチャーショックです>
日高<そこから来ましたか(笑)>
平林<そこはそうですよ。日本人だったら「失礼します」と言って「ご報告申し上げます」とか言い始めるところを、彼らは「ヘイ、トム」とかと言いながらやるわけです。トムが上司だろうが、部下だろうが。そのコミュニケーションスタイルを目の当たりにすると、びっくりでした>
日高<日本人同士だとかえって妙な遠慮がありますからね>
平林<言葉が悪いですが、裏でこそこそ書類を作って、それができてから「ご報告でございます」とか、そうなってしまいがちですよね。日本人同士なのにコミュニケーションの垣根があるような。ウォルマートから来た人たちを見ていると上から下までそれがない、ショックとともに勉強になりました>
日高<初めから全部オープンにして議論しよう、ということですよね>
日本では、役職者に「さん」付けすると怒られるようなところもあります。呼び捨てなんか考えられません…と最初、この話に対する感想を書いてたんですよ。でも、後から「さん」付けですら怒られるって、わからない人はわからないと気付きました。「~部長」などという風に役職名をつけずに「さん」付けだと失礼だすら言う会社もあるのです。私の会社がそうでした。
●日本で暮らすアメリカ人も悩む…日本人も外国人の呼び方に四苦八苦
関連する話を…と検索して、
アメリカ人を悩ます「さん」付けの美学 | 東京に住む外国人によるリレーコラム | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト(2009年11月30日(月)16時52分 今週のコラムニスト:マイケル・プロンコ)という記事を発見。日本で暮らすアメリカ人に対して日本人がどう呼ぶか?というのも大混乱が起きているようです。
マイケル・プロンコさんがゼミの学生たちとの飲み会の帰り道で、ある学生から「個人的な質問をしてもいいですか?」と聞かれました。これは、「先生のこと、どう呼ぶのが正しいのですか?」という質問。飲み会の帰りですし、大した質問でもないようなのですが、真剣な顔であり、大真面目に悩んでいるのだと思われます。そして、この質問は、外国人をも悩ませるものでもあるのです。
<通常なら私の答えは、「マイケルと呼んでくれ」だ。(中略) だが東京では、そう簡単にはいかない。
たいていのことでは東京暮らしにも慣れたが、名前の使い方については、いまだに慣れない。私は毎日、以下の名前のいずれかで呼ばれている。「マイケル」「プロンコ」「プロンコさん」「プロンコ先生」「マイケルさん」「マイケル先生」......。だがその呼び方は必ずしも、親しさのレベルや社会的敬意の払い方とは一致しない。名前や肩書きを呼ぶときの日本の細かな作法を、外国人の名前に当てはめようとすると、ごちゃ混ぜになって、うまくいかないのだ。(中略)
レストランでは、「マイケルさん」と呼ばれることもあれば、「プロンコさん」と呼ばれることもある。でも、「マイケルさん」とよりくだけた呼び方をするのが、かしこまった店の丁寧な店主だったりする。宅配便の配達員やデパートの店員、市役所の担当者が、「マイケルさん」と呼ぶ一方で、私が時々行く小さなフレンチのビストロのシェフは、よりフォーマルな「プロンコさん」だ。食べ終わって帰るときには、フランス流のハグ(抱きしめること)をして親愛を示してくれるのだが。ハグとフォーマルな呼び方というミスマッチな組み合わせは、東京ならではだろう>
呼び捨ての話と関係なくなりますが、日本での姓名の順番もたいへんなようです。いつもどう書くべきか迷っていて、たまに逆に書くことも。おまけに奥さんが中国人なので、妻の名前を書くときに、また慣習の違いで混乱が起きて店員に怪しまれることもあるとのことでした。
なお、怪しまれたことは日本の夫婦同姓という独特の文化の影響もあるかもしれません。最初に出したクイズはこの関係でした。日本人は夫婦同姓が当たり前だと思っているのですが、世界ではそうではないんですね。
夫婦同姓は日本の伝統文化ではない 明治前半までは夫婦別姓が原則でやったように、日本でもごく最近の慣習です。
【クイズ】法律で夫婦の名字を同じにするよう義務づけている国に関して、日本政府は2015年10月に、国会議員の質問に対する答弁書を出しています。その内容として正しいものはどれでしょう?
(1)アメリカなどの欧米を除けば、一般的である。
(2)中国や韓国など、東アジアでしか見られない。
(3)日本以外に夫婦同姓を義務付けている国は知らない。
【答え】(3)日本以外に夫婦同姓を義務付けている国は知らない。
(関連:
夫婦別姓問題:夫婦同姓を義務づけている国は世界で日本だけ?)
●世界一のスーパーなのに!ウォルマートの本社はど田舎で簡素なビル
最初にも書いたように、ウォルマートと西友の話で、私が書きたいと思ったのは別の部分でした。「ほかに驚いたことはありましたか」というインタビューアーの質問に平林浩美執行役員SVPが、以下のように答えていたのです。
平林<本社があるベントンビルに行ったら何もなかったことです(笑)。2002年12月に、初めてベントンビルに行ったのです。私たちがテレビで見るのはもっぱらニューヨークやサンフランシスコで立派な街がありますよね。ベントンビルにはダラス経由で行くのですが、ローカル線に乗り換えたとき、飛行機が小さいのにまずびっくりしました。
その飛行機が空港に降りていくのですが街なんて何も見えなくて牛しかいない(笑)。10年ちょっと前のベントンビルは本当に田舎の村でした。さらにその田舎にあるウォルマート本社の簡素さにも驚かされました。天下のウォルマートのヘッドクォーターなんだから、どんなビルが建っているのかと思っていたら普通の平屋だったのですよね。「ここが本当にあのウォルマートの本社なの」みたいな>
これに興味を感じたのは、アメリカでは大都市以外にも本社があることが多いという話を以前読んだためでした。ということで、世界一のスーパーであるウォルマートもそういった例の一つみたいですね。しかも、本社がど田舎というだけでなく、建物も立派じゃないというのはびっくり。日本人の感覚としては信じられないですわ…。
【本文中でリンクした投稿】
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